カテゴリー「文学 №2(自作関連)」の733件の記事

2024年11月13日 (水)

Kindle版『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012』をお買い上げいただき、ありがとうございます!

『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012(Collected Essays, Volume 2)』(ASIN:B00J7XY8R2)を11月3日ごろ、お買い上げいただきました。ありがとうございます!

『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012』は28冊目のお買い上げでした。28冊中、1冊はアメリカでのお買い上げです。

Amazon: 直塚万季のページ

純文学小説

児童小説

評論・エッセイ

| | コメント (0)

2024年9月24日 (火)

神秘主義的エッセーブログを更新しました。エッセー 120「舅の死(ある因縁話)。百貨店でオーラの話。」

はてなブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」を更新しました。当ブログで綴った文章を改稿したものです。以下に紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

2024-09-21
120 舅の死(ある因縁話)。百貨店でオーラの話。
初出: b 覚書,2024

目次
1 舅の死(ある因縁話)
2 百貨店でオーラの話


1 舅の死(ある因縁話)

3 月に義父(夫の父親)が亡くなった。97 歳の舅には血液疾患があったが、こんなに早く亡くなるとは思わなかった。

亡くなる 5 日くらい前から、これまでには体験したことのなかった心霊現象めいた心象風景ともいうべき光景を見た。ふわふわとしたグレーっぽい雲のようなものが白い天井を覆うように包み込んでいるのが見えたのだった。

わたしは神秘主義者なので、空間に赤、黄、青、紫、黒、銀色、金色などの光の点や黒い浮遊物を霊的な視力で見ることは珍しくない。エレナ・レーリッヒの文章に、わたしの見るものにそっくりな描写があるので、エッセー 18「第44回総選挙のときに見た不吉な兆し」で書いたように何度か引用してきた。

英語で書かれたブラヴァツキーの『シークレット・ドクトリン』をロシア語に訳したヘレナ・レーリッヒ(1879 - 1955)は、透視力の持ち主に見える――わたしもしばしば見るが――空間に出現する光について、いろいろと解説している。日本アグニ・ヨガ協会訳で、ここにその断片を引用する。

大抵黒い点は暗黒、又は混沌的なエネルギーの接近を意味する。その場合、万事に注意したほうが良い。だから私は小さな黒い点を見ると、それらが度々、困難の来ることを示したり、又は健康について警告していることを知るのである。点が大きければ大きい程、多ければ多い程、もっと注意を払うべきである。時々、空間の中を泳いでいる大きなビロードのような黒い点を見ることができる。紫、青、銀色、そして金色の点は、いつもよい使者たちであり、あるいは師匠のご放射が近いことを示すものである。黄色の点は、危険の警告である。赤い点は、大気の中の大変な緊張を示し、その時、地震や嵐や革命さえも予期できる。

わたしの場合、空間によく届く青い点は、1995年にお亡くなりになった神智学の先生からの光のお手紙であることが多いように感じている。

とても高貴にきらめく紫、銀色、金色の点はどなたからのものなのかわからないが、高揚感がもたらされ、すばらしい贈り物のように感じられる。

たまに見る黄、赤は警告を感じさせられるものだ。黒い点及び浮遊物は幸いめったに見ることがない。昔何回か続けてありありと見た黒い浮遊物は、何か低級な世界と関係がある不吉なことを暗示する表示のように感じられた。

しかしながら今回の、白い天井をふわふわと包むように現れたグレーがかった淡い雲のようなものが何であるのか、さっぱりわからなかった。見間違いかと思い、何度も目をこすった。5 日くらいは見えていた。

そして 8 日の午前 3 時頃のこと、わたしはまだ起きていた。何と、窓が開いていないのに、室内を風が吹き抜けるのはどうしたことか。次いで、動物は飼っていないのに仔犬か何かが家具にぶつかったような音がしたのだった。

舅の亡くなったのがその頃だと知り、あのグレーがかった雲や風や物音は舅と関係があったのかもしれないと思う。

もっとはっきりとした挨拶にお見えになるかたも珍しくない。自身の死を自覚し、今後のことも予想がついているかのような主体的な雰囲気が感じられた方々は今のところ 3 名おられ、神智学の先生、カトリック教徒であったフランス文学者、熱心な浄土真宗の門徒であった中学校の校長を務めたかただった。

その他の方々にはそのような主体的な雰囲気は感じられず、半ば無自覚的に我が家へ引き寄せられたのだろうと思われた。

葬式に行った夫に就いてきた、亡くなったばかりの叔父さん。「Nちゃん」と昔と同じ声で呼びかけてきたわたしの幼なじみ。

自分の贈った人形を見に来た大学時代からの友人……「わたしが死んだら髪の毛が伸びるわよ」と彼女はいったけれど、伸びたりはしなかった。

そういえばフランス文学者もわたしの蔵書を見に来られたので、「昼下がりのカタルシス」という短編小説にした(その場面を除けば、内容は完全なフィクションである)。

別れの挨拶に見える死者は全員、肉体を喪失していられるので、透明だ。透明なのに、わたしにはどなたかわかることがほとんどだ。その方々の思いも行動も、わたしの意識の範囲内で起きることであれば、わかる。

なかにはオーラが見えたかたもあった。肉体の重みから解放された軽やかさを陽気に楽しんでいられるかたがあり、普通に歩いていられる様子のかたもあり。

だが、今回のような体験は初めてだった。舅は霊媒気質だったのかもしれないとわたしの勝手な想像なのだが、思った。

夫の実家でわたしにひどい嫁いびりをした舅姑とよく滞在していた義妹家族には、案外霊媒気質が揃っていて、質の悪いカーマ・ルーパ(死者が脱ぎ捨てていった物質に関する精神的、肉体と欲望によって作られた主観的な形体)*1の悪影響を受けていたのかもしれない。生きている人々は今なおそうではあるまいか……。

わたしはその悪意の感じられる澱んだ雰囲気に耐えられなくなり、心臓を傷めて、子供たちが中学生のころにはわたしは夫の実家には行かなくなっていた。次いで子供たちも行かなくなり、次第に夫もほとんど行かなくなっていたけれど、姑に呼ばれて帰省することはあった。嬉しそうに出かけ、不機嫌な顔で帰宅するのが常だった。何か嫌な目に遭わされたに違いない。わたしがいなければ、夫が標的になるのだ。

わたしより 5 歳上の義妹とその夫。舅姑。あの独特の雰囲気を持つ集団は一体何だったのだろう。

一人一人と接すると優しかったりしたから、余計にわからなかったが、この年齢に達してわかったことは、意地悪な人々とはそのように掌を返すような振る舞いをする人々であるということだ。

距離を置いて正解だったと今は思っている。

源平、元寇時代に遡る因縁があるようにも思われる。

義妹のご主人は平家の子孫を根絶やしにするために遣わされた源氏系の人々が住んだと伝えられる集落辺りの出身である。そして、夫の祖父は自分は平家の子孫だといっていたそうだ。夫は半信半疑。「ただの海賊か、平家よりは源氏の側ではなかったの?」などといいう。

源氏と平家は出自がわからなくなるくらい入り乱れていたりするが、夫の先祖が平家と関係がなかったとはいいきれない。夫の亡くなった親友は間違いなく平家の子孫で、まだ続いている一門の集まりに呼ばれるといっていた。

しかも、わたしの先祖は少弐氏の部下として(わたしの母方の先祖は江上氏*2と関係が深いようだ)、夫の先祖は松浦軍の一派として、共に元寇を戦い抜いたことがだいたいわかっている。

何にせよ、まだ彼ら――特に義妹夫婦――とのおつきあいは残っていて、義父の死後、さっそく彼らが法的常識をはみ出すようなことをいってきた。もはや旧帝大を出たエリート商社マンだったとは思えない義妹のご主人。幸いわたしと娘は法学部出身であるから、夫と一緒に法律を参照して、常識的な判断に従うだけだと思っている。

話が逸れた。

いずれにせよ、初七日ごろ、わたしを訪れたかたがたはどこかへ行ってしまわれる。つまり、どなたも無事に成仏なさったのではないだろうか。


2 百貨店でオーラの話

神秘主義的な話題になったついでに、百貨店へ娘と出かけたときのことを話そう。

物産展のティー売り場で色々と試飲させていただき、その中から3種類買い求め、そこを離れた。娘は別の階へ行く用事があり、あとでまた物産展で待ち合わせようということになった。

人が少なくなっていた。娘はまだだろうかと思いながら歩いていると、ティー売り場の年輩の売り子さんに呼び止められた。

そのかたの目が星のように輝いているではないか。

「あなた、先ほどいらしたかたよね? でも何だか違った人に見えるわ。普通、ほとんどの人には見えないと思うけれど、もうあなたは圧倒的なんですよ。それが他の誰にもわからないのが不思議なくらい。こちらに歩いてこられたとき、スポットライトの中を燦然と輝きながら歩いてくる女優さんみたいに見えました。何て綺麗なオーラなんでしょう……」とそのかたが囁くようにおっしゃったので、びっくりした。

竜王会の大会で、一緒に参加した複数の人々からオーラが綺麗だと褒められたことがあった。それはずっと昔のことだったし、今ではわたしはおばあさん。心底驚いた。

「実はわたしにもオーラが時々見えるのですよ」とそのかたに打ち明けて、お別れした。


マダムNの覚書、 2024年3月18日 (月) 20:45

*1:H・P・ブラヴァツキー(田中恵美子訳)『神智学の鍵』(神智学協会ニッポン・ロッジ、1987初版、1995改版の用語解説「カーマ・ルーパ」を参照されたい

*2:「江上氏」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。 2024年2月9日 (金) 12:09 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org

| | コメント (0)

2024年8月25日 (日)

Kindle版『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』をお買い上げいただき、ありがとうございます!

村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち(Collected Essays 1)を8月24日ごろ、お買い上げいただきました。ありがとうございます!

『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』は93冊目のお買い上げでした。

  • インド……1冊
  • イギリス……3冊
  • オーストラリア……2冊
  • ブラジル……1冊
  • カナダ……3冊
  • 日本……38冊
  • アメリカ……37冊
  • ドイツ……4冊
  • メキシコ……1冊
  • イタリア……1冊
  • フランス……2冊
Amazon: 直塚万季のページ

純文学小説

児童小説

評論・エッセイ

| | コメント (0)

2024年6月 6日 (木)

ひと月ぶりで、すみません。「mRNAワクチン中止を求める国民連合」が発足。ハムスターの腫瘍にイベルメクチンが奏功。「えびとなすとオクラのしょうゆ炒め」(みんなのきょうの料理)。

「1ヶ月も更新がないなんて、変じゃない?」と、どなたかの話している声が聴こえた気がしたので(空耳)、しまった、そんなに更新していなかったんだと慌てました。

実は、義妹夫婦(義妹はわたしより五つ上です)が原因となっているある問題がまだ片付かず、専門家の助言に従い調査中。法的な問題なので、一応法学部卒の娘とわたしは夫の助手的役割です。弁護士に一任してしまえば簡単でしょうけれど、貧乏人からすればぞっとするくらいお金がかかると思うので、まずは専門家の助言をもとに自分達で調査しているわけですが、まあそれで終わればいいですけれどね。

彼らは、身内に対しては何をしてもいいと思っているようです。そのうち身内でない人間に対してもそうするようにならないか心配です。いえ、もう心配なんてしていませんが、彼らには警戒が必要だとわかりました。

昔、織田作之助賞で3次落ちした「地味な人」をブログで連載しかけて中断していますが、中断の原因は創作の源泉である自身の体験が中途半場であったためでした。それが再開できる時期にようやく達しました。

一方では、萬媛に関する歴史エッセーもまとめなくてはいけない時期に来ているので、こちらを先にしようかとも思い、迷っています(ここ数年ぐずくず迷っています)。出だしはこちら

迷うのは、どちらも難しい仕事に思えるからです。ただ、小説のほうは気分次第というところがあって、興に乗ずれば、たぶん一気に書けちゃう。歴史エッセーのほうは慎重を期して進めなければならない仕事です。そう簡単にはいきません。

本当は、1ヶ月更新が止まっていたのには多分に気分の問題がありまして、それは遺伝子ワクチン問題のことで日々気が重くなるばかりだったからでした。

脳神経外科に勤務する娘が50代の脳梗塞患者の話をしたときは驚きませんでしたが、30代、20代の話となったときは驚きました。ただ20代の脳梗塞になった女性は体重が100㎏超えていて、そこから来る問題があったようでした。

ところが、15歳の男性が脳梗塞で入院したと聞いたときの衝撃。ワクチン後遺症以外、わたしには考えられません。それまでも、若い人の脳腫瘍とか妊婦さんのくも膜下出血といった脳の病気は耳にしたことがありましたが、脳梗塞とは。でも、ワクチン後遺症としては、読んだことがありました。

ところで、mRNAワクチンを止める国民運動のプラットフォームとなる任意団体「mRNAワクチン中止を求める国民連合」が発足しました。パレードデモなども行われ、参加者は5万人だったとも聞きます。凄いです。マスコミはほぼ無視。

わたしはあることが気になったことから賛同者ではありません。傍観者として、応援していました。気になったあることも書きたいと思っています。そして、このこととは無関係に、前掲ホームページは遺伝子ワクチンとは何なのか、知識を深めるのにとても役立つと思います。

イベルメクチンに関する情報も溜まっていますが、喜ばしいものばかりで、気分も晴れやかにしてくれます。

過日、X(旧ツイッター)で、ハムスターの腫瘍がイベルメクチンで消滅したという話を閲覧しました。

雨のち晴れ@amenochi_hare8·2023年9月11日
2歳目前のジャンガリアンハムスターのお股に直径1cm程の腫瘍を6月に発見。IVを粉々にして耳掻き1/3杯位をヨーグルトや豆腐に混ぜて3日連続、その後3日に1度を3度ほど与えました。それからはトマト、人参、キャベツ、ブロッコリースプラウトなどを1日2回餌にプラスで。8月には腫瘍が2倍の大きさに

なりましたが、なんだか赤黒く乾燥している様子。それからはIVは与えず、🐹の餌にプラスで野菜を追加するのみ。今日、あの大きかった腫瘍が取れて無くなっていました✨腫瘍がカラカラになってポロッと取れたようでした!
人間の報告ではなく申し訳ないです🙏
でもやはりIVが癌も治すのは本当かと。
午後10:09 · 2023年9月11日

昔うちで1ダースほど飼ったハムスターの中に、腫瘍のできた子がいたので(レモンと名付けた小柄で精悍な雄のゴールデンハムスターでした。メイプルと結婚してポムという小柄でボーイッシュな雌を儲けました)、わあと思いました。

話は変わりますが、一昨日久しぶりに電子ピアノを弾きました。今年の暮れまでには『ショパン ワルツ集』のうちの一番易しい曲をマスターするつもりで楽譜買ったのに……弾けるときに弾けばいいか。夫はわたしが始めると、自分も弾きたくなるようです。

昨日の夕飯に作った吉田勝彦先生の「えびとなすとオクラのしょうゆ炒め」が美味しかったです。こくがあるのに、あっさりとした味わい。

Nasokuraebi202466

エビの下拵えが面倒だとかエビアレルギーといったような場合には、エビを竹輪とか鶏団子なんかに替えても美味しいんじゃないかしら。

| | コメント (0)

2024年3月18日 (月)

『卑弥呼をめぐる私的考察』(Kindle版)をお買い上げいただき、ありがとうございます! 

『卑弥呼をめぐる私的考察(Collected Essays, Volume 3)』(ASIN:B00JFHMV38)を3月3日ごろ、お買い上げいただきました。ありがどうございます! 11冊目のお買い上げでした。

直塚万季のページ

純文学小説

児童小説

評論・エッセイ

| | コメント (0)

2024年1月 7日 (日)

Kindle版児童小説『田中さんちにやってきたペガサス』をKENPCでお読みいただき、ありがとうございます!

Kindle版児童小説『田中さんちにやってきたペガサス』(ASIN:B00BEMD5ZK)を1月5日にアメリカのKENPC(Kindle Edition Normalized Page Count)でお読みいただきました。ありがとうございます! KENPCでお読みいただいたのは今回で16回目でした。これまでに8冊お買い上げいただいています。

以下は、Amazon Kindleストアの拙著者ページです。

直塚万季のページ

| | コメント (0)

2023年10月30日 (月)

Kindle版『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』、『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012』をお買い上げいただき、ありがとうございます!

村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち(Collected Essays 1)を10月27日ごろ、『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012(Collected Essays, Volume 2)』(ASIN:B00J7XY8R2)を7月9日ごろ、お買い上げいただきました。ありがとうございます!

『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』は92冊目のお買い上げでした。

  • インド……1冊
  • イギリス……3冊
  • オーストラリア……2冊
  • ブラジル……1冊
  • カナダ……3冊
  • 日本……37冊
  • アメリカ……37冊
  • ドイツ……4冊
  • メキシコ……1冊
  • イタリア……1冊
  • フランス……2冊

『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012』は27冊目のお買い上げでした。27冊中、1冊はアメリカでのお買い上げです。

Amazon: 直塚万季のページ

純文学小説

児童小説

評論・エッセイ

| | コメント (0)

2023年10月 9日 (月)

純文学ブログを更新しました。ママカーストをテーマとした純文学小説「地味な人」第18回。

ママカーストをテーマとした純文学小説。

地味な人 [第18回]
https://litterature2023pure.liblo.jp/archives/395076.html

カテゴリ(昇順): 地味な人(純文学小説)
https://litterature2023pure.liblo.jp/archives/cat_5087.html

 

もっとも、ママカーストという言葉はこれを書いた当時はなかった。しかしながら、平成12年(2000)5月に脱稿した「地味な人」でわたしが挑んだのは正にそのテーマ。

織田作之助賞で三次落ちした作品を、周到に改稿して連載中。

女性の社会進出が進み(お爺さんもお婆さんも柴刈に)、転職が当たり前のようになった社会状況下では薄れた問題と考えていたが、ググってみると、驚いたことにこの問題は日本社会を一層蝕んでいるようだ。

新しく始めた小説「見えないものを探して ―― ティアラ・パンデミックの世界」のテーマがやがて「地味な人のテーマ」を呑み込むだろう。

| | コメント (0)

2023年10月 2日 (月)

純文学小説ブログを更新しました

地味な人 [第17回]
https://litterature2023pure.liblo.jp/archives/335373.html

カテゴリ(昇順): 地味な人(純文学小説)
https://litterature2023pure.liblo.jp/archives/cat_5087.html

Jiminahito

ううう……薄くなった感熱紙原稿、老眼にこたえます。でも、頑張れば読めます。これ以上薄くなれば、読めなくなるかも……。

この作品のことはすっかり忘れていたのですが、「もっと生きたい!」という作品の渾身の叫び声がわたしに届いたのかもしれません。

原稿の上の二つはコースターです。たまたまテーブルにあったので、単に一緒に撮ってみただけです。

| | コメント (0)

2023年9月29日 (金)

小説ブログの移転と新ブログの開設。ライブドアブログ「マダムNの俳句手帖」を久しぶりに更新。(29日朝に加筆あり、緑字)

はてなブログ「マダムNの連載小説」を削除し、中身をライブドアブログ「マダムNの純文学小説」に移しました。

マダムNの純文学小説
https://litterature2023pure.liblo.jp/

「マダムNの連載小説」で連載中の小説「地味な人」の更新が連載16回で止まっていました。昔書いた小説ですが、織田作之助賞の二次を通過、三次落ちした作品で、その時点では完成していたはずでした。でないと、応募できませんよね。

止まった理由を2017年12月23日に「お詫び」という記事で次のように書いています。

2016年10月に始めた当ブログが止まってしまっております。

実際に起きた事件に触発されて昔書いた小説があり(あくまで触発されただけで、作品は完全なフィクション)、それはワープロで感熱紙に印字した原稿しかなかったため、作品の保存のためにブログ連載後に電子書籍化する予定で連載を始めたものでした。

加筆しながら連載していたのですが、更新するのがもう何だか苦しくなってしまったのです。今のわたしには書けないと思うと、一層保存しておきたいとは思うのですが、苦しい。続けられるときに続けていこうと思います。

続けて読んでくださっていた方が数人おられたようです。まことに申し訳ありません。気長に待っていただければと思います(フツー、そんな暇ありませんよね)。

今になって、なぜ更新をやめてしまったのか、その原因がようやくわかりました。結末に納得していなかったのです。応募時点でも、連載時点でも。

不幸な先行きを暗示する結末でした。今であれば、この作品にもっと膨らみを持たせることができます。

あのような結末にはならず、土壇場でヒロインは思い留まり、作品は40年後に飛んで、ある愕然とさせられる、それでいてどこか気が晴れる自覚――ある種の悟りといってよいかもしれません――に終わる結末となるでしょう。

ママカーストという言葉は当時はありませんでした。ですが、わたしが挑んだのは正にそのテーマでした。2016年10月21日に公開した「はじめに」から全文引用します。

現在、純文学小説「地味な人」「救われなかった男の物語」「銀の潮」の連載を予定しています。

児童小説や歴史小説の連載も考えています。

実は、前掲の三作は古い作品で、ワープロで清書していました。パソコンでフロッピーが開けなくなったこともあって、Kindle ダイレクト・パブリッシングで電子出版したいと考えています。

しかし、まずはパソコンで作品を打ち込むことから始める必要が出てきました。平成12年(2000)5月に脱稿した「地味な人」から打ち込むことにしました。

「地味な人」は感熱紙の原稿しかなく、印字が薄くなってしまっています。感熱紙原稿のコピーをとるか、パソコンで清書するかで迷い、再校正しながら清書することにしたのでした。

清書の作業と並行してブログで作品を公開して読んでいただこうと思い、2010年4月26日にそうしかけたところで、中断してしまっています(記事は下書きとなっていました)。ダークなテーマであるため、自分の小説でありながら、扱うのが億劫だったのでした。

まだ専業主婦が多かった時代に執筆した小説を今読み返すと、さすがに時代を感じさせます。

ですが、現代の日本社会で「ママカースト」などという恐ろしい――ある意味では滑稽ともいえる――流行語が生まれていることから考えると、小説で描こうとした問題が決して古いものとはいえず、また小説に描いた時代はわが国が格差社会に突入した日本の転換期でもありました。

つまり、16年も前に書いた小説であるにも拘わらず、挑んだテーマは現代日本で流行語になっているママカーストと同じものなのです。

こうした作品の内容から、古い作品だからと切り捨てる気にはなれません。「地味な人」のような小説は、今のわたしには書けません。当時は、ママカーストという言葉だけでなく、ママ友という言葉もありませんでした。

小説を連載しながら改めて、ママカーストの実態をリサーチしたいと考えています。物質主義社会のなれの果てといってよい現象なのか、反日勢力の工作が絡んだ現象なのか……

わたしのママ友関係には、幸いママカーストに当たるような出来事は起きませんでした。

同じアパートで、夫が流通業に勤務する似た経済状態にある女性たちが子供を介して交際していました。個人的に合う合わないといった自然な感情は当然存在しましたが、それだけでした。遠く離れても、当時がなつかしく、葉書のやりとりがあります。

そうした意味では幸福な子育てでした。ところが、落とし穴はあるもので、別の場所でそうした体験をしました。だから、小説が書けたのです。

現在、歴史小説のモデルにしている萬子媛は江戸時代に生まれた方ですが、彼女の小伝を書いた義理の息子が「大師ハ華冑ニ生ルルモ、富貴ノ籠絡スル所トナラズ、志ヲ斯ノ道ニ鉄ス」と書いたように、高貴な生まれでありながら(後陽成天皇の曾孫女で、左大臣・花山院定好公の娘)、そのことに絡めとられることなく、求道者としての道を貫き、衆生救済を祈念して入定されました。

日本は、過去にこのような人物を生んだ国でありながら、何て情けない国になってしまったことでしょう。

ママカーストなんてやっている人間は、畜生以下でしょう。日本人なら、恥を知るべきです。自らの行いはすべて自分に返ってくる――仏教を通して古来、日本人にはそうした認識がありました。

他の執筆作業の合間に行うことになるので、遅々として進まないでしょうし、また中断するかもしれませんが、とりあえず始めます。

さすがにこうした問題は、嫌でも女性が社会進出せざるをえない、また転職が当たり前のようになった社会状況下では薄れていったと考えていました。

しかし、ググってみると、驚いたことにまだその問題は現代日本を蝕んでいるようです。一方では、日本を退廃と混乱に導きたい勢力の手下なのか、この現象を煽っているとしか思えないわざとらしい記事も沢山出てきました。

応募時点では「地味な人」は100枚程度の作品でした。訂正、加筆しながら連載していく時点で枚数は増えていました。さらにこれを改稿して納得のいく作品にするとなると、作品は長くなると思いますし、時間をどう作るかが問題ですが、連載を続けていっていずれ完成させるつもりです。

結末が変わるので、「地味な人」第1回は以下のように訂正しました。

下から5行目 久保昌美容疑者→女性容疑者

下から3行目 久保昌美容疑者→容疑者

容疑者の名を出さないことで、容疑者をヒロインから別の人物へと変更することが可能になりました。読者には、ここではヒロイン(久保昌美)が容疑者なのだ……と思わせておきます。読者がそう思ってしまうように、紙一重のところで彼女がそうなる可能性がありました。

では、土壇場で彼女が加害者にならずに済んだのは何が幸いしたのでしょうか? そこまでの種明かしはできません、連載をお読みください。更新には時間がかかりそうですけれど……。

このテーマは、そのまま新たに書き始めた「見えないものを探して ―― ティアラ・パンデミックの世界」のテーマに呑み込まれることでしょう。二つの世界は当然ながら、無関係ではないのです。

「見えないものを探して ―― ティアラ・パンデミックの世界」は最近の過去記事で紹介した仮題「ピアノのお稽古」と同じものです。

2023年6月 4日 (日)
使い道のない小説のざっとした出だし(タイトルは「ピアノのお稽古」になるかな)
https://elder.tea-nifty.com/blog/2023/06/post-2887c7.html

小説ブログの移動は、三つまで作れる、はてなブログの枠を一つ空けるためのものでした。祐徳稲荷神社の尼寺としての前身、祐徳院に関する研究日記「あかぬ色香は昔にて」のために。

あかぬ色香は昔にて
https://recherche1625historique.hatenablog.jp/

前のブログの中身を削除するだけでもよかったのですが、URLを新しいものにしたかったので、新ブログを開設することにしました。前掲URLにある1625という数字は花山院萬媛の誕生年と思われる西暦年の数字です。ちょっとしたこだわりです。

デザインは、他に気に入るものが見つかれば、変えるかもしれません。

実は「note」というブログサービスで「あかぬ色香は昔にて」を始めかけていたのですが、何か落ち着かず、すぐにやめました。監視されているような気がしたのは、noteにおられるはずの荒川央先生のnoteがいくらnote内検索しても出てこなかったことから来た不審感からかもしれません。

noteは広告がつかないところに惹かれましたけれど、ググるうちに心配な点が他にも出てきたので、はてなブログで書いていこうと思います。

はてなブログは脚注設定のできるところが気に入っています。ライブドアに移転しても、その脚注は生きていました。「地味な人」第15回の本文にある*1、*2 の下線(リンク)をクリックしてみてください。ちゃんとページ最下部にある脚注に飛びます。

新しく書き足す部分は飛ばない――リンクのない――脚注になりそうです。自分でブログにHTMLで脚注(注釈)を付けるのは面倒なので。

ついでに、ライブドアの俳句ブログのデザインも新しいものにし、蔵出し俳句を収録しました。

マダムNの俳句手帖
https://haiku-note.blog.jp/

蔵出し俳句は最初、1992年発行の個人誌「ハーモニー」に発表したものです。31年前ですよ。わたしは何とまだ34歳です。若かったなあと思います。いやいや、100歳になったときは今の65歳のわたしだって、「若かったわ」となることでしょうね。そのとき、まだ日本はあるでしょうか? こんなことを考えるようになるとは思ってもみませんでした。

しばらくバックアップ作業を怠っていたので、主なブログは全記事のバックアップを行いました。

イベルメクチンについて多くを教えてくださるヒカルさんが、某ブログサービスで開設したブログがいきなり削除された……とX(ツイッター)で語っておられました。そのお話にゾッとしたということもあり、慌ててバックアップ作業した次第。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

★シネマ・インデックス ★マダムNの文芸作品一覧 ★当サイトで紹介した作家、思想家一覧 ☆☆紹介記事 ☆マダムNのサイト総合案内 ☆メールフォーム ☆作品の商業利用、仕事の依頼について Livly Notes:アストリッド・リンドグレーン Notes:アントニオ・タブッキ Notes:グノーシス・原始キリスト教・異端カタリ派 Notes:不思議な接着剤 Notes:卑弥呼 Notes:国会中継 Notes:夏目漱石 Notes:源氏物語 Notes:百年文庫(ポプラ社) Notes:萬子ひめ Theosophy(神智学) top page twitter ◆マダムNの電子書籍一覧 ◇高校生の読書感想文におすすめの本 「祐徳院」らくがきメモ あいちトリエンナーレ/ジャパン・アンリミテッド おすすめKindle本 おすすめYouTube おすすめサイト お出かけ お知らせ ぬいぐるみ・人形 やきもの よみさんの3D作品 アクセス解析 アニメ・コミック アバター イベント・行事 イングリット・フジコ・ヘミング ウェブログ・ココログ関連 ウォーキング エッセー「バルザックと神秘主義と現代」 エッセー「文学賞落選、夢の中のプードル」 エッセー「村上春樹『ノルウェイの森』の薄気味の悪さ」 エッセー「百年前の子供たち」 オペラ・バレエ・コンサート オルハン・パムク カリール・ジブラン(カーリル・ギブラン) ガブリエラ・ミストラル クッキング グルメ コラム「新聞記事『少女漫画の過激な性表現は問題?』について」 シネマ シモーヌ・ヴェイユ ショッピング テレビ ニュース ハウツー「読書のコツを少しだけ伝授します」 バルザック パソコン・インターネット マダムNのYouTube マダムNの他サイト情報 マリア・テレジア メモ帳Ⅰ メモ帳Ⅱ ライナー・マリア・リルケ 俳句 健康 №1(治療中の疾患と服用中の薬) 健康 №2(体調)  健康 №3(受診) 健康 №4(入院) 健康 №5(お役立ち情報etc) 健康 №6(ダイエット) 健康 №7(ジェネリック問題) 健康 №8(日記から拾った過去の健康に関する記録) 健康№8(携帯型心電計) 児童文学 児童文学作品「すみれ色の帽子」 写真集「秋芳洞」 創作関連(賞応募、同人誌etc) 占星術・タロット 友人の詩/行織沢子小詩集 地域 夫の定年 季節 安倍元総理の国葬 家庭での出来事 山岸凉子 思想 恩田陸の怪しい手法オマージュ 息子の就活 息子関連 手記「枕許からのレポート」 文化・芸術 文学 №1(総合・研究)  文学 №2(自作関連) 新型コロナ対策: イベルメクチン 日記・コラム・つぶやき 時事・世相 書きかけの小説 書籍・雑誌 未来予知・予測(未来人2062氏、JJ氏…) 村上春樹 村上春樹現象の深層 東京旅行2012年 植物あるいは動物 検索ワードに反応してみました 歴史 瀕死の児童文学界 父の問題 珈琲 神戸旅行2015 神秘主義 福島第一原発関連 科学 経済・政治・国際 美術 能楽 自作短編童話「風の女王」 自作童話「不思議な接着剤」 芥川賞・三田文學新人賞・織田作之助青春賞 萬子媛 - 祐徳稲荷神社 薔薇に寄せて☆リルケの詩篇『薔薇』のご紹介 評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』 評論・文学論 連載小説「地味な人」 電子ピアノ 電子書籍 音楽