カテゴリー「あいちトリエンナーレ」
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8月1日(木)に開幕した「あいちトリエンナーレ2019」は10月14日、75日間の会期を終え、多くの問題を残して閉幕しました。
前記事を公開した後、「表現の不自由展・その後」で新たに問題となった作品がありました。Chim↑Pom(チン↑ポム)の映像作品「堪え難き気合い100連発」です。
この作品は、「気合い100連発」という作品から「福島」や「放射能」などの単語をあえてぼかして再編集したものだとか。「放射能最高!被曝最高!」と叫んでいます。
Chim↑Pomは、2005年に東京で結成された、6人からなるアーティスト集団だそうです。2008年には、広島の原爆ドームの上空に飛行機雲でピカッという文字を描いた作品を発表しています。
こうした映像作品は、どういった鑑賞者を想定したものなのでしょうか?
今、鑑賞と書きましたが、芸術作品を見たり聴いたりする場合に使う「鑑賞」という用語をこの作品に使うのは何かそぐわないものがあります。観覧、見物というべきでしょうか。このように思わせる点一つとっても、芸術から逸脱している作品だという気がします。
福島の原発事故は不幸にして起きた事故であって、その原因を探れば、石油やLNG(液化天然ガス)などの資源が乏しい、わが国の苦しいエネルギー事情に行き着きます。一頃、脚光を浴びた太陽光発電も、今や問題点が顕在化してしまいました。
広島の原爆ドームは、1945年8月、アメリカ軍がわが国に投下した二発の原子爆弾のうちの一発の空爆により、当時は広島県産業奨励館と呼ばれていた建造物が被爆した姿です。
風刺なら、風刺する対象をまず明確にすべきで、風刺するからには、その対象とするものの徹底した研究が必要となってくるはずです。
前掲二つの映像作品がただの悪ふざけにしか見えないのは、これらがそうした過程を経ていない、つまりは芸術などと呼べるレベルには到底ないことを物語っています。
こんな幼稚な、芸術家気どりの連中に血税を使うなど愚か千万。わが国で大きな自然災害が起きるたびに駆り出される一方では、国防を担ってくださっている自衛隊の方々の待遇改善にこそ使ってほしいとわたしは切に願います。
「表現の不自由展・その後」に関わった大村知事、芸術監督・津田大介氏は統一教会と関係のあることが明らかとなり、企画展の意図をめぐる疑惑を深めることとなりました。
統一教会で合同結婚式を挙げたことで有名になった、当時のアイドル歌手・桜田淳子は、わたしと同世代です。
大学生の頃、統一教会の勧誘が盛んでした。同じ文芸部だった同学年の女子が統一教会の合宿所に連れて行かれ、帰ってきたときは別人のようになっていました。
統一教会の合宿では、日本人が朝鮮人にあたかも残虐非道なことをしたかのような凄惨極まる映画を繰り返し見せられたようです。薬剤師の卵で綺麗な人でしたが、廃人のようになって、父親が彼女を家に連れ帰り、結局退学してしまいました。
今思えば、捏造だったに違いないひどい内容の映画に、うら若き彼女は耐えられなかったのでしょう。霊感商法には、母と母の友人が騙されましたっけ。警戒が必要な組織です。ウィキペディアから引用します。
世界平和統一家庭連合(せかいへいわとういつかていれんごう、英語: Family Federation for World Peace and Unification、略称:FFWPU)は、朝鮮半島のキリスト教の土壌から発生した宗教法人である。文鮮明(1920年- 2012年)によって、1954年に韓国で創設された。旧名称は、世界基督教統一神霊協会(せかいキリストきょうとういつしんれいきょうかい、英語: Holy Spirit Association for the Unification of World Christianity)である。
(略)
その神学は、仏教、儒教、道教、シャーマニズム、韓国のキリスト教の影響を受けており、西洋的文脈になじまない信念も見られる。救世主が再臨しており、それが文鮮明であると考えることなどから、エホバの証人・モルモン教(末日聖徒イエス・キリスト教会)と共に、ほぼ全てのキリスト教会から異端と見なされている。戦後の外来宗教としては古い部類であり、ミッション(伝道団)であると考えるならば、その中では日本で最も勢力を拡大している。日本では多くの社会問題を起こしたことから、社会的評価は低いが、政治家との強い関係や経済組織を持ち、数十万の日本人を活動に巻き込み、現在も数万人の熱心な日本人信者を持つなど、社会的影響力は弱いものではない。
2012年には開祖文鮮明が死去し、すでに世界平和統一家庭連合の総裁であった妻の韓鶴子が、組織の責任者となった。統一教会旗下には、勝共連合という反共政治団体、純潔教育やジェンダーフリー・バッシングを行う市民運動体、統一教会信者向けの商品を製造販売する会社、信者が物販する商品を卸す会社、世界日報やワシントンタイムズという新聞社や信者向け出版を行う光言社という出版社、平和運動や社会事業に市民を勧誘するNGO・NPO組織など、様々な組織がある。
教団内婚制をとり、教祖のインスピレーションに従って信者同士で結婚する。小規模な閉鎖的コミュニティを除き、教団内婚制をとる巨大教団はほかには見られない。この「合同結婚式」(信者は「祝福」と呼ぶ)で家庭を持った日本人の信者数は、1万組をはるかに超えている。2000年代に入り国際結婚が急増しており、韓国人男性と結婚し韓国で暮らす日本人女性信者も7千人ほどいる。教団内婚制で世代が再生産されるため、ピークを越えたとはいえ教団の持続力は強い。教団内婚制も、カルト視されたりマインド・コントロール疑惑が持ち上がる一因になっている。
「世界平和統一家庭連合」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年10月22日 15:23 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org
「表現の不自由展・その後」の内容の洗脳めいた、陰湿そのものの雰囲気が統一教会から受ける印象とそっくりではありませんか。
渡邊哲也氏のおっしゃることが本当だとすれば、津田氏が学芸員の資格を持っていないにも拘わらず、博物館・美術館などの展覧会の企画・構成・運営などをつかさどる専門職員「キュレーター」として「あいちトリエンナーレ2019」の仕事をしたとすれば、大いに問題ではないでしょうか。
こんなインチキ臭い人々が幅を利かせることができるということは、その裏側で発表の場を持てないままに潰されていく、本物の芸術家やその卵が沢山おられるということだと思います。
能楽継承に危機感、という記事に愕然とさせられます。能楽は、今流行の言葉でいえば、伝統に裏付けられた「間違いのないやつ」です。「表現の不自由展・その後」のような素性の知れない、美のかけらもない、気持ちの悪いだけの展覧会に血税を使うくらいなら、こちらに使ってほしい。
ところが、呆れたことに、愛知県が――というより大村知事が、でしょうが――補助金不交付は不当だとして、24日、文化庁に不服申し出書を提出したそうです。
そればかりか、「ひろしまトリエンナーレ2020 in BINGO」が三原市・尾道市・福山市を開催エリア、2020/9/12(土)~11/15(日)の65日間を会期として開催される予定だというのです。
それには、全体で2億6,400万の税金が使われるそうで、県や市がお金を出し、文化庁が助成をするという構造は変わらないとか。そして、「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」で問題となった作品が、広島でも使われるそうです。
プレイベントを取材したKAZUYA氏の動画をご覧ください。
個人情報を書かされ、そのことに怯えなければならない芸術祭。そんな芸術祭、芸術祭なんかではありませんね。くわばら、くわばら。