カテゴリー「季節」の89件の記事

2023年1月 1日 (日)

謹賀新年 令和5年元旦

謹賀新年

新しい年がよき年となりますよう心よりお祈り申し上げます
本年もよろしくお願いいたします

 令和5年元旦

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いつもの特等席(非常階段の踊り場)で初日の出を待っていたら、昨年は下の階からご老人が上がってこられ、一緒に待ちました。

今日は、鴉が比較的近くに留まっていました。そして、刻々と近づく日の出のときを待っているかのようにそちらの方向に頭を向け、日の出を確認したかのように飛んでいってしまいました。

鴉がお友達のように感じられるときがたまにありますが、普段は鴉が近くにいると、突かれそうで怖いです。

で、二句。

金色の雲となりけり初日影

御空へと鴉は飛ぶや初日の出


リヴたちも新年のご挨拶をしたいそうです。

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大晦日に、土井善晴先生のレシピでシューマイを作りました。

娘がほとんど包んでくれたので、助かりました。

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これが三つ。22~24コ分で豚ひき肉200グラムですが、300グラムだったので、そのぶん材料を増やしました。玉ねぎはもう少し少なくてもよかった気がしましたが、とても美味しくできました。

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これで一人分で、サラダもありましたから、年越し蕎麦をいただく前におなかがいっぱいになってしまい、娘とわたしで半量ずつの年越し蕎麦にしました。

シューマイもいくらかタッパーに移して冷蔵庫に入れておいたら、夫が平らげてくれていました。

シューマイの中央が盛り上がっているのは、土鍋に入れた蒸し目皿に敷いたキャベツを盛ったためです。

土鍋でシューマイを作ったのは初めてでしたが、これからはシューマイを作る機会が増えそうです。

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2021年12月24日 (金)

おすすめ年賀状テンプレート・イラスト2022

もう年賀状はお済みでしょうか。わたしは何と、これからです(^0^;)

明日までに投函しないと、元旦には届かないというのに。

これから、というかた――同志――のために、遅くなりましたが、「おすすめ年賀状テンプレート・イラスト2022」をブログ「Nのめもちょう」に公開しました。

おすすめ年賀状テンプレート・イラスト2022
https://n2019memo.blogspot.com/2021/12/2022.html

インターネットが不具合になった頃から、忙しく動くわりには一向に用事はこなせていないという情けない状態で、おすすめの言葉もろくに挿入できていませんが、一年ぶりに昨年紹介したサイトを閲覧させていただき、やはりおすすめしたいと思うサイトばかりですので、不完全な状態ではありますが、アップしておくことにしました。

おすすめしたい新規参入サイトは、うまく見つけることができませんでした。ビジネスが全面に出たサイトが多く、ここで紹介させていただいているような、何か純粋な絵心の感じられる年賀状デザインをアップされているサイトは本当に貴重だと思った次第です。

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2021年1月 1日 (金)

あけましておめでとうございます。初御空に一句。

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JackieLou DLによるPixabayからの画像

あけましておめでとうございます

すばらしい一年になりますよう
お祈り申し上げます
本年もどうぞよろしくお願い致します

 令和三年 元旦

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

天気予報では初日の出のころは曇りとなっていたので、今年は初日の出を拝むことはできないだろうと思っていました。

息子は帰省せず(寂しい)、定年退職後はホテルの夜間フロント兼警備員をしている夫は、大晦日は出勤でした。

娘と呑気に大晦日……とはいかず、というのも、娘もわたしも年内に年賀状を書き終えていなかったので、共に徹夜の予定だったのです。娘は途中で寝てしまいました。わたしは書き続けて早朝、夫の帰宅に合わせて駐車場へ下り、中央郵便局へ車で送って貰うことにしました。

朝出かけるころになると、娘が起きたので、書き終えたぶんを預かり、買い物をいいつかりました。

夫は大晦日から出勤したときは、初日の出に合わせたように帰宅します。たまたまなのですが……。今年も、道路から初日の出が拝める時間帯に帰宅したので、車に乗る前に道路のほうへ回ってみました。

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初日の出を邪魔するかのように、雲が覆っていました。全体が曇っていたわけではなかったので、太陽が昇ってくるのを待っていましたが、見えそうにもないと諦めました。

夫の話によると、ホテルでは初日の出を拝みたいお客さんのために、海が見える特設会場が設けられていたものの、今年は曇っていて拝めなかったみたいだよ、といいました。

夫の車で郵便局へ。時間外窓口で年賀状を手渡し、次にコンビニへ。

すると、コンビニへ行く途中、昇りつつある太陽の姿が見えたのです。

夫は「コンビニの駐車場から写真が撮れるんじゃない? ゆっくり撮ってくるといいよ」といってくれました。

コンビニの駐車場からは無理でした。コンビニを出て道を少し戻ると、幸いそこから初日の出を拝むことができました。

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何て神々しいのでしょう!  わたしの写真ではうまく伝わりません。

あまりの美しさに太陽に釘付けになっていると、まるで初日の出を寿ぐかのように鴉が飛んできました。普段、鴉は好きではないのですが、このときは八咫烏を連想しました。

八咫烏は神話に登場する三本脚の鴉で、導きの神とされています。太陽の化身とも。

思いがけなく初日の出を拝めた感動に胸がいっぱいでした。コンビニでハーゲンダッツを3個買い、お菓子や飲み物なども買い込みました。

帰宅の途中、車の中からまともにお日様を拝みました。

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うまく撮影できませんでしたが、円い太陽の形がわかりました。強い、暖かな光でした。車の中から丘に続く家々をみると、光を受けて金色に輝いています。

初御空に一句。

初御空雲と光と鴉かな

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2020年10月 2日 (金)

KAGAYAさんの名月のお写真、「ちっちゃいねこバス」。

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名月に三句

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娘がスマホで撮った月。

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わたしがiPadで撮った月。

どうしても白っぽく写ってしまいますが、金色に近い濃い色の迫力のある月でした。

名月を拝めば、下手な俳句を作りたくなるのが困った癖です。

名月を探して階段[きざはし]下りにけり

仰ぎ見る月の面輪の尊さよ

金色[こんじき]の月のある夜[よ]の読書かな

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2020年1月 1日 (水)

あけましておめでとうございます

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Shutterbug75によるPixabayからの画像

あけましておめでとうございます

新しい年が素晴らしい年でありますよう
心からお祈り申し上げます

 令和二年 元旦

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

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本日、当市の日の出は7時17分となっていました。当マンションの例の特等席(非常階段の踊り場)で日の出を待っていると、夫が出てきて、一緒に待ちました。ここから日の出が見えたのは7時半ぐらい。

雲がありましたが、太陽の姿は完全に見えました。

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外へ出て、歩道の特等席から太陽の姿が見えたのは、それから10分くらい経過してからでした。

昼間は晴れ渡っていました。

現在、17時56分。空はまだほの明るく、下のほうからオレンジ色、コーヒー色、紫色が重なっています。

息子が帰省しなかったのが残念でしたが、そのぶん時間ができるかと思い、一昨日くらいから使い勝手のよい布巾の記事を書こうとしつつ、時間がつくれず、年内に書けませんでした。

変色してしまった陶器など、不要となった食器の断捨離をしました。これに結構時間をとられました。ついでにというわけではありませんが、屠蘇器セットを新調しました。

38年間、もう一つ好みでないなあと思いながら使い続けてきた屠蘇器でした。でも、気にいった屠蘇器で新年を迎えることは気分的にも大事だと思い、家族で見に行きました。

モダンな盃台に目を奪われました。有田焼の屠蘇器セットなども出ていて、昔とは違うなあと思いました。高いものではありませんが、皆が気に入ったシンプルなものを購入しました。

大晦日に何を作るか迷いながらネット検索していると、ミートローフが出てきました。ミートローフは作ったことがありませんでした。客用にいきなり作るにはわたしには冒険すぎました。かといって普段作るには肉量が多すぎるレシピばかり……というわけでスルーしていたのです。

ところが、栗原はるみさんのレシピに少人数用のレシピ(合い挽き肉300g)があったので、即座に作ることに決めました。ハンバーグとはどう違うのでしょう?

栗原はるみさんの「ジューシーミートローフ」のレシピへのリンクは、以下のツイートにあります。

レンジドミグラスソースの材料を見て、面倒臭そうだなと思いました。実際に作ってみると、むしろハンバーグより手間がかからない気がします。電子レンジにお任せすればいいので。

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約9×14cm、深さ約8cmの耐熱容器はうちになく、それより長細くて浅いフッ素加工のパウンド型しかありません。これで決行。よい仕上がりでしたよ。夫がポリテクに行ったときに作った鍋敷きにのせました。

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冷めてからまな板に移して綺麗に切り分けるのを待ちきれず、パウンド型の中で切って、端っこを味見。カリッとしていて、みじん切りにしたベーコンの旨みが出ていて、ハンバーグとはひと味違った美味しさ。この味見のときが一番美味しいんですよね。

冷めてからも美味しかったのですが、味見のときの美味しさは格別でした。肉汁を耐熱容器に移したあとの写真です。肉汁が相当に出ます。

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フランスパンは娘にお任せ。ネット検索して美味しいトーストの仕方を閲覧していました。

濡らしたペーパータオルで3㎝ぐらいに切ったフランスパンを包み、長めにトースターで焼くと中がふわっと焼けるとか。片方にバター、片方にオリーブオイルと塩。

わたしは時間が経ってから、もう冷えて固くなっているだろうなと思いながらいただいてみると、中はまだふわっとしていて感激しました。オリーブオイルを塗り、塩を振ったフランスパンはとても美味しかった!

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息子が帰省すれば、蕎麦アレルギーなので、うどんかにゅう麺にするつもりでした。三人だったので、お手軽に全部セットされたものを。結構美味しいセットものでした。面白くなくなっていくばかりの紅白歌合戦を見ながら、年越し蕎麦をいただきました。

何だかここ数年、毎年のように暮れに本を贈っていただきます。

新人物往来社の専属作家でいらした歴史作家の中津攸子さんから、大晦日に御著書が届いて感激しました。「万葉が語る」と帯にありますので、令和初の新年に読むのにぴったりですね。楽しみです。Amazonにも出ているので、リンクしておきます。読了後に感想を書きたいと思います。

万葉の語る天平の動乱と仲麻呂の恋
中津 攸子 (著)
出版社: コールサック社 (2019/12/27)
言語: 日本語
ISBN-10: 4864354197
ISBN-13: 978-4864354196

ところで、暮れに書きかけていたのは「白雪ふきん」のことです。これほど持ちのよい、漂白剤にも耐えて長く使える布巾は初めてでしたから、書いておきたくなりました。布巾にしてはいくらか高めですが、元がとれるだけでなく、お釣りが来ますね。

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わたしは台布巾として使っています。予備が2枚はないと不安なので、このように2枚あります。それがね、いつまでもこの2枚があるのですよ。

白雪 友禅ふきん 白雪姫 ポムブルー
垣谷繊維
柄:白雪姫/ポムブルー
サイズ(約):30×40cm
ASIN: B006PWTFU8

これは、今わたしが使っている白雪ふきんです。現時点で、「暮らし工房」の販売、発送で ¥418 + 無料配送 となっています。値段は変わることがあるので、ご注意。わたしがお店で購入した前掲の2枚は ¥380 + 税 と表示されています。

色落ち防止加工が施してあり、台所漂白剤使用可能(塩素系、酸素系共に使用可能)とあります。

1年ほど前に書いた、万能マイクロファイバークロスは「made in china」ですが、これも使えます。うちの布巾掛けには4本の手があります。そのうちの1本が白雪ふきん、1本がタオル、もう2本が万能マイクロファイバークロス用です。万能マイクロファイバークロスは大きな器・調理器具用です。

2018年12月 3日 (月)
掃除が楽しくなる、万能マイクロファイバークロス
https://elder.tea-nifty.com/blog/2018/12/post-246f.html

薄くて小さめなので、大きな器や調理器具だと1枚では足りません。食器乾燥機を使うので、2枚あると、足りるのです。使い捨てにするつもりで購入したものですが、めったに使い捨てないので、夫も熱帯魚関係の掃除に使っているのに、まだ半分近くあります。

最初のころは布巾掛けのもう1本には、その時々でいいと思って購入した大きな器・調理器具用の大きめの布巾がかかっていたのです。万能マイクロファイバークロスは補助用でした。ところがいつのまにか2枚とも万能マイクロファイバークロスになっていました。

「現在2,380円で出ていますが、タイムセールで購入して2,280円」とブログ記事に書いていますね。現時点では「¥2,680 通常配送無料 」。

うーん高くなっていますね。よく似た日本製の使い捨てクロスも出ているので、次回の購入時には迷いそう。

何にしても、わたしは清潔な布巾や雑巾が沢山あると、それだけで幸せな気分に浸れるお得な人間です、はい。

中断しながら夕方から記事を書き続けて、時計を見れば、もう午後8時過ぎ!

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2019年10月13日 (日)

東京を水没から救った二大守護神、首都圏外郭放水路と八ッ場ダム

台風19号の記録的な豪雨により、各地で、甚大な被害が起きました。わたしは息子の住む東京都の安全がどうしても心配でしたが、危惧したよりは首都圏の被害が少なく済んだようで、ホッとしながらも不思議でした。

前掲のツイートを閲覧して、疑問が解けました。

10月1日に試験湛水が開始された八ッ場ダムが台風19号の大雨による利根川の氾濫を食い止め、首都圏外郭放水路(公式愛称「彩龍の川」、「地下神殿」とも呼ばれる)が首都圏の洪水被害を大幅に軽減。鎮座まします二大守護神が東京を水没から救ってくれたというわけですね。

「彩龍の川」も「地下神殿」も、何て素敵な呼び名なんでしょう!

八ッ場ダムは、耳にした覚えがありました。民主党政権時代に国会で叩かれていましたっけね。

八ッ場(やんば)ダムは1967年に事業着手された、群馬県長野原町、利根川水系吾妻川に建設中の多目的重力式コンクリートダムで、2020年完成予定となっているようです。

2009年8月30日に投開票が行われた第45回衆議院議員総選挙では、マニフェストで「川辺川ダム、八ツ場ダムは中止。時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直す。」と掲げた民主党が308議席を得て衆議院第一党となったことを受け、国土交通省の事務次官谷口博昭は、9月3日午前に入札を延期するよう発注者である関東地方整備局長に対して指示、ダム本体工事の入札は新政権の大臣の判断・指示を待つ意向を明らかにした。9月16日、鳩山由紀夫内閣が正式に発足、国土交通大臣に就任した前原誠司は、認証式後の就任会見において八ッ場ダムの事業中止を明言し、鳩山由紀夫も翌17日の記者会見でこれを支持した。(……)
「八ッ場ダム」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年10月13日 07:20 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org

このように、民主党政権下で、一時工事が中断されました。

八ッ場ダムにとってはぶっつけ本番となったわけですが、見事に大役を果たしてくれましたね。

2019年10月1日、試験湛水が開始された。
令和元年(2019年)10月7月(月)午前10時時点の試験湛水状況(速報値)
貯水位(標高):503.5m
貯水率:0.0%
試験湛水により2~3か月かけて満水にする予定だったが、2019年10月12日に上陸した令和元年台風第19号の大雨により水位が急上昇した。国土交通省関東地方整備局の速報によると、13日午前5時時点の水位は標高573.2メートルとなり、満水時の水位(標高583メートル)まで約10メートルに迫った。
利根川下流の栗橋観測所では、13日未明に決壊の恐れがあるとして久喜市、加須市などに避難勧告が発令されるなど緊迫した状況が続いたが、決壊には至らなかった。
「八ッ場ダム」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年10月13日 07:20 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org

危ないところではあったようです。八ッ場ダムがなかったらと思うと、ゾッとします。

民主党政権下で要らないもの扱いされていた、スーパー堤防のことも思い出しました。

1987年(昭和62年) - 建設省(現国土交通省)が事業開始。
2010年(平成22年)10月28日 - 民主党政権の事業仕分け第3弾でスーパー堤防事業は廃止と評価判定された。
2011年(平成23年)8月11日 - 「高規格堤防の見直しに関する検討会」において東北地方太平洋沖地震をふまえ、施設の整備水準を上回る外力は発生しうるとしても人命を守ることを第一に対応することの重要性を改めて認識した。
2012年(平成24年)1月19日 - 国土交通省は区間873kmのうち50.6kmの5.8%が整備完了としたが、会計検査院は不完全区間があり完成区間は1.1%と指摘。また、2010年10月の事業仕分けで廃止と判定されたが、2011年東北地方太平洋沖地震をふまえ、「人命にかかわる」として約120kmは整備継続の方針。
「高規格堤防」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年5月26日 13:09 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org

規模は120kmに縮小されながらも、建設は行われているようです。

何か起きるたびに、わたしは民主党政権時代の悪夢のような「事業仕分け」を思い出す癖がついてしまいました。わたしには彼らが日本沈没を企んでいたとしか思えません。単に無知だった可能性もありますが……

まだ救出を待っている方々がおられるようです。一刻も早く、救出されますように。

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2019年10月12日 (土)

暴風に備えて、窓に養生テープを

台風19号、「13日にかけて予想される最大瞬間風速は、東海地方、関東甲信地方60メートル」とか。

息子、親戚、友人が東京方面にいるので、心配です。

大分県日田市で台風被害に遭ったとき、最大瞬間風速50・2メートルでした。それより大きい……

50メートルでさえ、外へ出るなどできないレベルです。まず、ドアが開きません。電信柱が倒れ、何が飛んでくるかわかりません。

九州では、暴風雨のときにドアに指を挟まれて大怪我をしたという話をよく聞きますので、どうしてもドアを開けなければならないようなときはくれぐれもご注意を。

窓が割れたという話もよく聞くところです。養生テープ、カーテンをして、窓から遠ざかるのがいいようです。持っていれば、ヘルメットをかぶったほうがいいと思います。

窓が飛ぶレベルだと、養生テープも無意味かもしれませんが、割れたときにガラスが飛び散ることを防ぐことはできるそうです。

何とか軌道修正したらしいノーベル文学賞のこと、あいちトリエンナーレの企画展「表現の不自由展・その後」に「被曝最高!」と若者らが叫ぶ原発事故を嘲った映像作品があったそうで炎上しており、この二つに関する記事を書いているところでしたが、台風の事が気になり、当記事となりました。

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2019年8月28日 (水)

北部九州の大雨、妹と電話で話しました

北部九州が記録的な大雨。

ネットニュースでJR佐賀駅が冠水し、武雄市が海のようになっている映像に驚いて、佐賀県在住の妹にとりあえずメールしました(電話して、取り込み中だと悪いので)。

しばらくして電話があり、玄関近くまで水が来たけれど、大丈夫だったとのことで、安心しました。午前4時ぐらいがひどかったそうです。平屋に住む隣人が、昨夜、避難していらしたとか。

そのかたのご主人が警察官で、生まれて半年の赤ちゃんを含む三人の子供たちと過ごすのは怖いし、避難するにも大変だとかで……

トイレが逆流して困っているそうです。妹夫婦は姪夫婦と同居している二世帯での暮らしで、総勢6人。吸水性ポリマー(排泄物凝固剤)などの備えもないとか。

妹のご主人が何かないかと思い、近くのコンビニに行ったけれど、すっからかんだったそうです。幸い停電はしていないし、食糧も一応あり、特にバナナが沢山あるので助かっているとか。

いつごろからかバナナ好きになり、毎日のようにバナナを食べている夫に話すと、バナナの功績を我が事のように喜びました(?)。

佐賀県、福岡県、長崎県に出されていた大雨特別警報は、午後2時55分に全て解除されましたが、今後も警戒が必要なようです。

祐徳稲荷神社のある鹿島市は、妹が友人に電話したところ、被害は出ていないようだとのことでした。

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2019年3月24日 (日)

エッセーブログの 41「ゴッホが求めたもの」に加筆しました

エッセーブログ「The Essays of Maki Naotsuka」の 41「ゴッホが求めたもの」に加筆しました。

加筆したのは、目次 7 の一部と 8 の全部です。

目次

  1. ゴッホ全油彩画
  2. 国立西洋美術館で出合ったゴッホの「ばら」
  3. パンのオブジェ
  4. 入魂の絵の数々
  5. ああ、馬鹿な男たち……!
  6. はっきり言って、ゴッホは可愛い
  7. ゴッホとゴーギャンにおけるジヌー夫人
  8. 物質的不幸と死に関するゴッホの独創的考察
  9. 2019年3月23日における追記:ゴッホの画集から感じられた不純物の正体

以下に、7と8を全文(画像を除き)、引用しておきます。

7. ゴッホとゴーギャンにおけるジヌー夫人

 ここで、ゴッホとゴーギャンの話題に戻ろう。画集には、ジヌー夫人という中年女性を描いた両者の絵が収録されていた。これが同じ女性だろうか、と思うくらいの違いがそこにはある。

 ゴーギャンの描いたジヌー夫人の絵からは、彼がタヒチへ行ってしまった謎が読み取れるような気がする。絵の向かって右前方にカフェの女主人ジヌー夫人が、どこか皮肉っぽさを湛えた艶っぽい笑みを口の端に浮かべ、左頬杖をついて座っている。背景には玉突き台、その後ろに顔はよくわからないながらキツネのように目の端が吊り上がった客たち、奥に平板に塗りこまれた赤い壁。

 ジヌー夫人はしたたかそうで、腹黒そうで、気に入りの客には情け深そうでもある、如何にもカフェの女主人という感じの女性に描かれている。それ以上の人間でもそれ以下の人間でもないという、大雑把に値踏みしたような描き方だ。

 ただ、見ようによってはジヌー夫人は地母神のようにも見える。なかなかどうして、動かそうとしても動かしえない安定感が彼女には備わっているのだ。タヒチへ行って、この安定感をゴーギャンは発展させたかったのかもしれないし、あるいは逆に、ねっとりと濃厚な、底意地の悪そうにも見えるこの女性は、彼の嫌悪する社会そのものの象徴である可能性もあった。

 事実、ゴーギャンは、これを描いたアルルという土地を嫌い、去ったのだから。いずれにしても、ゴーギャンを知ろうとするうえで、興味深い絵ではある。

 他方、ゴッホのジヌー夫人。この絵に関しては、あまり説明を要しない気がする。ゴッホのジヌー夫人は、精神性の勝った、思慮深げな女性に見える。とことん精神的な描き方だ。理想をこめた描き方といってもいいかもしれない。

 というのも、ゴッホのジヌー夫人はカフェの女主人には見えないからだ。婦人会の会長か何かに見える。ゴッホは大変な読書家だったが、ジヌー夫人もそうだったのだろうか。単なる装飾として置かれたのだろうか。

 ちなみに、『ゴッホの手紙〔全三冊〕』(硲伊之助訳、岩波文庫 - 岩波書店、1955・1961・1970)に収められた書簡には、ボードレール、ドーデ、ロチ、ゾラ、バルザック、ゴンクール兄弟、モーパッサン、フロベール、リシュパン、トルストイ、ストウ、ディケンズ、ラマルチーヌ、ヴォルテールといった作家の作品に言及がある。特に、バルザック、ゾラ、モーパッサンは好きだったようだ。

 また、宗教書、歴史書も好んだ。牧師の家に生まれ、画家を志す前は聖職者を志した来歴からすると、宗教書への関心は当然かもしれないが、ゴッホの読書の仕方は信仰者としてのそれというよりは、いわゆる知識人的読み方ではないだろうか。書簡には、次に引用するような考察が出てくる。

 君はルーテルの伝記を読んだことがないのか。クラナッハもデュレルも、ホルバインもその影響を受けた。その――人格は――中世の高い光だった。
 君と同意見で太陽王は嫌いだ――なんだか燈明消しのような気がするルイ十四世――あんなソロモン王をメソジスト教徒にしたような奴は、何につけてもやっかいだったにちがいない。僕はソロモン王はきらいだしメソジスト教徒はなおさらなんだ――ソロモン王は偽善的異教徒らしいし、他の様式を模倣したその建築は全く尊敬できない、文章もきらいだ、異教徒はもっとすぐれたものを残している。
*5 エミル・ベルナール編(硲伊之助訳)『ゴッホの手紙(上)』(岩波文庫 - 岩波書店、1955、p.123)

 その後もゴッホはジヌー夫人を描いていて、これらはさらに彼の理解度だか理想度だかはわからないが、それが高まった感のある、善良そのもののジヌー夫人だ。

 1890年以降のジヌー夫人は、ゴーギャンの素描を基に制作されたものらしい。ウィキペディア「アルルの女(ジヌー夫人)」に、次のような解説がある。

 1890年以降の別バージョンの構図はポール・ゴーギャンが1888年に描いた素描が基とされ、ゴッホの筆による同様の構図の絵が複数(4点とされる)ある。そのうちで特に傑作とされるものが、衣服がピンク色の1点である(他の3点は衣服が黒い暗色である)。
*6 「アルルの女 (ジヌー夫人)」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2016年10月10日 13:40 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org

 テオが所有していたプライベートコレクションの絵は、落札されたのが丁度このエッセーを書いたころの2006年5月で、2002年刊行の『ゴッホ全油彩画』には、モノクロで撮影された小さな写真「アルルの女(ジヌー夫人)1890年2月(サン・レミ)油彩、カンヴァス 66×54 ㎝ F 543,JH 1895 所在不明」として掲載されている。

 精神的な美点を際立たせるような描き方で、彼女は純朴な、それでいながら理智的でもある綺麗な笑みをほのかに見せて、こちらを見ている。柔和さの頂点に達した修道女といった雰囲気さえ湛えている。

 ゴッホは他人との交わりに、心から精神的なものを求めた人であったに違いない。まことに、いじらしい。社会人として生き抜くには、それが甘さ、弱点となった可能性も否定できないだろう。

 ゴッホ、ゴーギャン、両者が描くジヌー夫人の違いは、彼らが求めたものの違いでもあるのだろう。

 あたかも、ゴーギャンのジヌー夫人が肉体を、ゴッホのジヌー夫人が精神をシンボライズしているかのような、劇的なまでの相違がそこにはあった。彼らの衝突には、肉体と精神の相克を見るようなシンボリックなものがある気がする。

 縛りの中に息づきながら何かを求め続けるゴッホを、無能な安住者とばかりに足蹴にして、が、その縛りに徹底抗戦を挑むというより、逃走を企てたマッチョだったのか弱かったのかよくわからない男ゴーギャン。

 最晩年には、タヒチよりもっと辺鄙なマルキーズ諸島に暮らし、地域の政治論争に加わったりしたそうだが、何か奇異な感じを受ける。

 ゴーギャンは実際には、どんな人間だったのだろうか?  そして本当のところ彼は何を求めたのか、別のエッセーで、彼の軌跡も追ってみたいと考えている。

8. 物質的不幸と死に関するゴッホの独創的考察

 ゴッホの死の真相はわからないままだ。画商であった弟テオの経済的援助を受けていたゴッホだったが、家庭ができたテオの負担を軽くするために自殺したのだろうか。

 ゴッホが単純な人でなかったことは間違いない。テオ宛ての書簡に、物質的不幸と死に関するゴッホの考察があるので、長くなるが、引用しておきたい。

 すべての芸術家、詩人、音楽家、画家たちが物質的に不幸なのは確かに不可思議な現象だ――たとえ幸福でも――君が最近ギュイ・ド・モーパッサンについて語ったことはなおそれを裏づけている。これは永遠の謎に触れることだ。われわれに生命の全部が見えるのか、或いは死以前の半分だけしかわれわれは知らないのか。
 多くの画家たちは――敢て彼らについて語れば――死んで埋められていても、その作品を通じて次代から数代あとまでの語り草になる。
 それだけで総てなのか、又はもっとほかに何かあるのか、絵かきの生涯にとって恐らく死は彼らが遭遇する最大の苦難ではあるまい。
 僕としては、それがどんなものだか知りたいとも思わないが、いつも星を見つめていると、地図の上の町や村を表示する黒点が夢を与えるように、簡単に夢見心地になってしまう。どうしてそう考えてはいけないのだろう、蒼穹の光点がなぜフランス地図の黒点以下なのだろう。
 汽車に乗ってタラスコンやルアンへ行くように、われわれは星へ行くのに死を選ぶのかもしれない。
 生きているあいだに星の世界へ行けないのと、死んでしまったら汽車に乗れないのとは、この推理のうち、たしかに本当のことだ。
 要するに、コレラや、砂粒状結石、肺病、癌が、汽船や乗合馬車や汽車が地上の交通機関であるように、天上の交通機関だと考えられないこともない。
 老衰で静かに死ぬのは歩いてゆく方だ。
*7 J・v・ゴッホ-ボンゲル編(硲伊之助訳)『ゴッホの手紙(中)』(岩波文庫 - 岩波書店、1961、pp.127-128)

 ゴッホは1890年7月29日に37歳で、弟テオはその後を追うように翌1891年、33歳で死去した。残した業績の大きさを考えれば、短命であったことに、改めて驚かされる。

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