村上春樹現象の深層
①大学教師に熱愛される村上春樹
②村上春樹の浮遊する夢とポルターガイスト体験
③マスメディアが媚態を尽くす村上春樹
④眠剤を飲むくらいなら純文学小説を読みましょう
⑤言論統制が行われている中国・韓国で、村上春樹がヒットを続ける理由
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村上春樹の人気には色々と引っかかるところがあったのだが、もう一つ、解けない謎があった。アメリカで売れている というのもわたしには意外ではあったが、言論統制が行われている中国、韓国で大ヒットしている理由となると、もっとわからなかった。ソ連時代のようなタイプの言論統制はないだろうが、ロシアでも人気があるようだ。
以下の過去記事を読んでいただければ、村上春樹の小説がアメリカでどのように売られていたかがわかる。
アメリカ、中国、韓国、ロシア。
その謎が、最近の緊迫した中国、韓国との関係や、それと関係のある慰安婦問題、南京事件について調べる中で、解けた。
言論統制が行われている国でヒットするには、その国の国益にかなっていなければならないはずである。
わたしのブログは素人が気まぐれに更新している、ささやかな発信基地にすぎないので、当然ながら海外からのアクセスは――世界の色々なところからあるにしても――数的には少ない。AccessAnalyzer.comのアクセス解析を参考にすることが多い。
以前はそのうち、アメリカを除けば、中国が目立った。韓国からも多かった。それが、言論統制の関係からとしか思えないが、一時期は皆無だった。最近は言論統制をくぐり抜けてくるのか、ゆるくなったのか、だいたい毎日、中国からはある。
そして、以前も今も、彼らがアクセスしてくるのは、ほとんどが村上春樹に関する記事なのだ。韓国では、軍隊でも大層人気があるらしい。
『海辺のカフカ』『ねじまき鳥クロニクル』はざっと読んでいたが、確か『海辺のカフカ』には第二次大戦中に心的障害を負ったナカタという人物、『ねじまき鳥クロニクル』にはノモンハン事件が出てきたはずだと思い、再読してみた。
フィクションとはいえ、『ねじまき鳥クロニクル』ではノモンハン事件がもろに出て来るし、南京事件に触れた場面もあるので、巻末には当然、参考文献が少なくとも30冊くらいは挙げられているだろうと思い、見たら(新潮文庫版平成20年29刷)、参考文献は挙げられていたが、2冊だけ。1冊は洋書だった。
尤も、『村上春樹、河合隼雄に会いに行く』(新潮文庫、平成11年)には、「いろいろなノモンハン関係の資料を読んでいて」とあるので、いろいろと読みはしたのかとも思うが、『ねじまき鳥クロニクル』の内容からすると、春樹がノモンハン事件を分析するために読んだとは思えない。小説での利用を目的とした、盗るための読書だったのではないだろうか。
純文学の一タイプに、私小説と呼ばれる、自身の体験を素材とした小説がある。村上春樹は私小説が嫌いなようだが、あれは自画像に似たところがあり、自己を客観視しないと、書けないものである。優れた青春文学は日本のものでも、海外のものでも、大抵私小説的技法が用いられている。
純文学には、人間の理想像を追求する、人間学とでも呼びうるような学究的側面がある。だからこそ、自身を含めて人間を見つめる目はシビアで、人間のうちに潜む、例え理想とはかけ離れた要素であっても見逃さず、白日の下に晒そうとする。
そのシビアさは反面、人間を誤って断罪しないための温かさでもあって、作家は背景を細かく描き出し、登場人物の心理と行動を丹念に追う。
以下の過去記事で引用した石川達三の1938年に発表された『生きている兵隊』は、南京事件に関与したとされる第16師団33連隊に取材して書かれたものだが、フィクションとはいえ、全てが歴史的事実であったのかと思わされるくらい、よく調べて書かれている。
ちなみにバルザックの小説は、現代の経済学者が参考にするほど、正確だという。
『生きている兵隊』では、戦争の諸相が暗いトーンで描かれており、残酷な場面も数々出てくるが、全体からバランス感覚が読みとれ、各場面の隅々まで、石川達三の神経が行き渡っているのが感じられる。
しかし、村上春樹の『海辺のカフカ』『ねじまき鳥クロニカル』では全体にどこか抽象的で、主人公と作家との間に距離感がなく、他の登場人物は狂言回し的である。村上春樹が悪や暴力を描くためにノモンハン事件や南京事件が利用されたという印象を拭えない。それも無造作にである。
春樹には、色々な本からお気に入りの断片を拾ってきて、アクセサリーのように利用する癖がある。わたしはそのことを、評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』で指摘した。
そのように気ままに拾われて挿入された断片は、本来の性質をとどめていず、春樹自身の断片でしかないのだが、ノモンハン事件であろうと、南京事件であろうと、同じやり方で利用されたのである。
わたしはざっと読んだとき、そう思ったので、内容を細かに調べはしなかったのだ。
今回再読して驚いた。
そして、色々と調べるうちに、日本がいつのまにか新旧の陣営に分かれてしまっていることに気づいたのだった。
第二次大戦前からの日本を本来の日本として引き継ごうとする旧陣営と、日本を外国や左翼思想の利害のためのいわば植民地として存続させようとする新陣営とである。
だから旧陣営は、日の丸や国歌を大事にし、その由来を教え、日本の歴史を現在まで一貫したものと考える。戦争の動機と敗戦に至った経緯を丹念に研究する。戦前からの文化、伝統を尊ぶ。
新陣営は、敗戦後の日本に依拠しているので、日の丸も国歌も日本の歴史も邪魔である。歴史は一応教えるが、それはいわば他国の歴史に対するような感覚で、趣味、あるいはノスタルジーとして教えるだけであり、戦争に関しては、先勝国や左翼など、日本を有効活用したいと思っている勢力の視点で教える(この点に関して彼らの利害は一致する)。
日本は第二次大戦でアジアが白人の植民地政策から解放されるきっかけをつくったというのに、敗戦によって、植民地に似たものとなり、下手をすれば、敗戦まで続いた日本とは全く別の国になってしまうだろう。
中国や韓国によく似た国となり(かなり、そうなってしまっている)、ナンのために生きているのかわからない一般国民と搾取する人々で構成された、アジアの最劣等国となってしまうだろう。
日教組は、左翼思想と反日勢力の拠点ともいうべきものとなってしまっているようだが、わたしは何かおかしいと感じながらもそこまでは知らなかった。だが、相当に劣化した左翼思想を未だにリードしようとする団塊世代がどんな人々であるかはよく知っている。
GHQ(連合国最高司令官総司令部。1945年、アメリカ政府によって設置された対日占領政策の実施機関。Wikipedia:GHQ)による言論統制の影響を最も強く受けてしまった人々である。左翼思想を支える人々に在日外国人、帰化人が多いことは、ほぼ確実である。以下はYouTubeの動画へのリンク。
・韓国民団の選挙協力に感謝する、民主党野田佳彦議員
・ブチギレしたくなる動画3
・ソフトバンク 孫正義 の犯した8つの罪
勿論、団塊世代にも、左翼思想に与しない人は多いのではないかと思うが(現在、旧陣営で中心的役割を果たしているのも、この世代の人々かもしれない)、無意識的に赤とはいわないまでもピンクがかっている人は、この世代と団塊ジュニアには多いだろう。
現に、村上春樹関係でいただいたコメントは大抵、団塊か団塊ジュニアの人々なのだ。村上春樹は団塊世代に属する人だが、小説が洒落た風俗でコーティングされているため、春樹が新陣営の広告塔であるとは気づかなかった。
春樹は作中の主人公となって、架空の敵と戦っている。その架空の敵とは、旧日本軍であり、天皇制であり、大東亜共栄圏という思想であり、戦争そのものであり、端的に暴力であり、究極の悪である。これらは皆一緒くたとされてしまっている。
これでは子供のチャンバラごっこと変わりないのであるが、当の作家自身も、ファンたちもそのことに気づいていない。第一、平均的な知性と良識があれば、村上春樹の小説を読むのはひどく苦痛に感じるはずである。
わたしは春樹が引用する断片のほとんどを読んだことがあるだけでなく、詳しく調べたことも多いので、引用されている断片が元の作品の全体の中でどのような位置を占めているかがわかる。春樹の引用が冒涜と感じられるのだ。
わたしは日教組教育によって洗脳されていながらも、戦争に関する以下のような箇所が資料を基に旧日本軍や天皇を客観的に描写したものとは到底思えず、従って風刺とも考えられず、冒涜としか感じられなかった。
……引用ここから……
「日本の神様と外国の神様は親戚どうしなのか、それとも敵なのか?」
「知らねえよ、そんなこと」
「いいか、ホシノちゃん。神様ってのは人の意識にしか存在しないんだ。とくにこの日本においては、良くも悪くも、神様ってのはあくまで融通無碍なものなんだ。その証拠に戦争の前には神様だった天皇は、占領司令官ダグラス・マッカーサー将軍から『もう神様であるのはよしなさい』という指示を受けて、『はい、もう私は普通の人間です』って言って、1946年以降は神様ではなくなってしまった。日本の神様ってのは、それくらい調整のきくものなんだ。安物のパイプをくわえてサングラスをかけたアメリカの軍人にちょいと指示されただけでありかたが変わっちまう。それくらい超ポストモダンなものなんだ。いると思えばいる。いないと思えばいない。そんなもののことをいちいち気にすることはない」
……引用ここまで(新潮文庫版『海辺のカフカ(下)』頁127-128)……
わたしはこの箇所を読んで、過日観たロック・オペラ『ジーザズ・クライスト=スーパースター』を思い出した。神の子イエスが磔になる場面では、首吊り自殺したユダが天使(堕天使?)群と共に現れて、歌い踊る。
キリスト教に対する大変な冒涜ともいえるが、この映画が芸術作品としての品格を感じさせるのは、ユダを通して人間らしい虚心の問いかけがなされており、また磔にされるイエスへの愛がユダの高尚な心の痛みを伴って感じられるからである。
これはわたしの単なる想像にすぎないが、この場面、春樹は『ジーザズ・クライスト=スーパースター』を参考にしたのではないだろうか。全体にバタ臭すぎて、言葉が浮いているからである。
語られている天皇に、天皇らしさがない。そのためだろう、ここではカーネル・サンダーズが星野青年に一方的に教えを垂れている――星野青年を洗脳している――場面としか感じられない。これはまさに戦後の日教組教育そのものではないだろうか。ついでにいえば、ギリシャ悲劇のモチーフも浮いている。
……引用ここから……
女とすんなり別れたきゃ自衛隊に入るのがいちばんだね。石くんもこいつは覚えておくといいぜ。穴掘りと土嚢積みばかりやらされたのはめげたけどね」
……引用ここまで(新潮文庫版『海辺のカフカ(下)』頁441)……
自衛隊員がこんな男ばかりだとしたら、日本のお先は真っ暗である。有事の際、日本人が頼れるのは自衛隊しかないというのに。
……引用ここから……
だいたいきみは自衛隊に入っていたんだろう。国民の税金をつかって鉄砲の撃ち方も教わっただろう。銃剣の研ぎ方だって教わっただろう。兵隊さんじゃないか。殺し方くらい自分の頭で考えろ。
……引用ここまで(新潮文庫版『海辺のカフカ(下)』頁486-487)……
ここで『海辺のカフカ』のレビューを書くつもりはないので、素朴な疑問を書くだけだが、お亡くなりになったナカタさんの口からサナダ虫みたいに出てきた、蛇と山椒魚とお化けのQちゃんを一つにしたみたいな白いものは、悪の素か何かだろうか?
それがわかった人はいないようで、レビューをあれこれ読んでみたが、途中からモゴモゴした文章になって「とにかくよかった」で終わっているものが多い。
白いものはナンと包丁と(象徴性を帯びた超自然的?な)石で自衛隊あがりの星野青年にやっつけられ、めでたし、めでたし。クサイ臭いは素から絶たなきゃ駄目、って宣伝があったわね~! こんな小説、大人が書くのは難しいと思う、いやホント。脳味噌が風邪ひいちゃったわ。
……引用ここから……
彼らは半世紀近く前に満州と外蒙古との国境地帯で、草もまともに生えていないような一片の荒野をめぐって熾烈な戦闘を繰り広げたのだ。僕は本田さんから聞くまで、ノモンハン戦争のことなんてほとんど何も知らなかった。でも、それは想像を絶した壮絶な戦いだった。彼らはほとんど徒手空拳で優秀なソ連の機械化部隊に挑みかかり、そして押しつぶされたのだ。〔略〕
「もしわしが耳に負傷をせなんだら、たぶんわしは南方の島に送られて死んでいたことだろう。事実ノモンハンで生き残った兵隊たちの多くは、南方にやられて死んだんだ。ノモンハンは帝国陸軍にとっては生き恥を晒したような戦じゃったし、そこで生き残った兵隊はみんな、いちばん激しい戦場に送られることになったからな。まるでそれはあっちに行って死んでこいというようなものじゃった。ノモンハンででたらめな指揮をやった参謀たちは、あとになって中央で出世した。奴らのあるものは、戦後になって政治家にまでなった。しかしその下で命をかけて戦ったものたちは、ほとんどみんな圧殺されてしもうた」
「どうしてノモンハンの戦争が陸軍にとってそれほど恥ずかしいものだったんですか」と僕は尋ねてみた。「兵隊はみんな激しく勇敢に戦ったんでしょう。沢山の兵隊が死んでいったんでしょう。何故生き残った人たちがそんなに冷遇されなくてはならなかったんですか?」
でも僕の質問は彼の耳には届かなかったようだ。
……引用ここまで(新潮文庫版『ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編』頁101-102)……
徒手空拳でソ連の馬鹿デカそうな戦車に戦いを挑むなんて、まあ凄い! もしかしたら、超能力部隊だったのかしら~? わたしは国際的影響力のある春樹の無知のほうが、よほど恥ずかしい。
ソ連崩壊からロシアの混乱期にかけて、機密文書が流出し、それらによって、これまでとは様相を異にするノモンハン事件像が形成されたようだ。
Wikipedia:ノモンハン事件によると「ロシア軍のワルターノフ大佐は、従来非公開だったソ連・モンゴル軍全体の損害(死傷者及び行方不明者)について、日本軍よりも多くの損害を出していたことを明らかにした」という。「ノモンハン事件(ハルハ河戦争)の歴史的研究」という論文が読み応えがある。
春樹は、よせばいいのに、南京事件についても書いてくれている。そして、春樹の小説に出てくる主人公はセックスするしか能のないような男ばかりなので、捏造だったといわれる従軍慰安婦問題にありもしないはずのリアリティを添えてしまい、火のないところに煙は立つ状況をつくりだしている可能性がある。
……引用ここから……
南京あたりじゃずいぶんひどいことをしましたよ。うちの部隊でもやりました。何十人も井戸に放り込んで、上から手榴弾を何発か投げ込むんです。その他口では言えんようなこともやりました。少尉殿、この戦争には大義もなんにもありゃしませんぜ、こいつはただの殺しあいです。
……引用ここまで(新潮文庫版『ねじまき鳥クロニクル 第1部 泥棒かささぎ編』頁261)……
南京事件や従軍慰安婦問題は捏造されたものであることが旧陣営やニュートラルな人々の研究で明らかになっているにも拘わらず、それを無視しようとする新陣営の人々を以上のような春樹の小説の断片がどれほど喜ばせたか、想像するに難くない。わたしが前掲の過去記事で引用した石川達三の『生きている兵隊』における南京事件の描写と比較してみてほしい。
中国、韓国、そしてノモンハン事件を春樹のような解釈で書いて貰ったロシアだって大喜びに違いない。アメリカには勿論、春樹を歓迎する理由があるだろう。
その国々の人々が無邪気に楽しむだけであろうと、国家の戦略的視点とは別なのだ。
村上春樹の小説を愛読する日本人は、気づかないうちに自虐史観を植えつけられ、愚民化教育されている懼れがある。
①で書いたように、存命中の作家で最も多く大学で講義されている作家は村上春樹だという。
新陣営に教育されたわたしたちの多くが、玉音放送がどんなものかさえ知らない。戦前・戦中を総合し、戦後の始まりを告げる、日本の象徴及び日本国民統合の象徴たる天皇の貴重な意思表明なのである。この玉音放送をよく知り、真摯に受け止めるだけで、旧陣営はそのまま新陣営となりえたであろうに、それは阻まれた。以下はYouTubeの動画へのリンク。
・敗戦の詔勅(玉音放送)
以下のサイトから、終戦の詔勅(玉音放送の内容)の現代語訳を転載させていただく。
……転載ここから……
<現代語訳文>
私は深く世界の大勢と日本の現状について考え、非常の手段によってこの事態を収拾しようと思い、忠義で善良なあなた方臣民に告げる。
私は帝国政府に米国、英国、中国、ソ連に対してポツダム宣言を受け入れることを通告せしめた。そもそも日本国民の安全を確保し世界の国々と共に栄えその喜びを共にすることは、私の祖先から行ってきたことであって私もそのように努めてきた。先に、米国・英国二国に宣戦を布告したのも、我が帝国の自立と東亜の安定を願ってのものであって、他国の主権を侵害したり、領土を侵犯したりするようなことは、もちろん私の意志ではない。しかしながら、戦闘状態はすでに四年を越え、私の陸海将兵の勇敢な戦闘や、私の官僚・公務員たちの勤勉なはたらき、私の一億国民の努力、それぞれ最善を尽くしたにもかかわらず、戦争における状況はよくならず、世界の情勢も我々には不利に働いている。それだけではない。敵は、 新たに残虐な爆弾を使用して、何の罪もない多くの非戦闘員を殺傷し、その被害はまったく図り知れない。それでもなお戦争を継続すれば、最終的には日本民族の滅亡を招き、そして人類文明おも破壊することになってしまうだろう。そのような事態になったとしたら、私はどうしてわが子とも言える多くの国民を保ち、先祖の霊に謝罪することができようか。これこそが政府にポツダム宣言に応じるようにさせた理由である。
私は日本とともに終始東亜の植民地解放に協力した友好国に対して、遺憾の意を表さざるを得ない。帝国臣民にして戦場で没し、職場で殉職し、悲惨な最期を遂げた者、またその遺族のことを考えると体中が引き裂かれる思いがする。さらに戦場で負傷し、戦禍にあい、家や職場を失った者の厚生については、私が深く心配するところである。思うに、これから日本の受けるであろう苦難は、大変なものになる。国民たちの負けたくないという気持ちも私はよく知っている。しかし、私はこれから耐え難いことを耐え、忍び難いことを忍んで将来のために平和を実現しようと思う。
私は、ここにこうして国体を守り、忠義で善良なあなた方臣民の真心を信頼し、そして、いつもあなた方臣民とともにある。もし、感情的になって争い事をしたり、同胞同士がいがみあって、国家を混乱におちいらせて世界から信用を失うようなことを私は強く懸念している。国を挙げて一つの家族のように団結し、子孫ともども固く神国日本の不滅を信じ、道は遠く責任は重大であることを自覚し、総力を将来の建設のために傾け、道義心と志操を固く持ち、日本の栄光を再び輝かせるよう、世界の動きに遅れないように努めなさい。あなた方臣民は私の気持ちを理解しそのようにしてほしい。
天皇の署名と印璽
昭和二十年八月十四日
……転載ここまで……
わたしの世代――他の世代のことはよくわからない――が日教組教育で教わったことから判断すると、玉音放送の中の「先に、米国・英国二国に宣戦を布告したのも、我が帝国の自立と東亜の安定を願ってのものであって、他国の主権を侵害したり、領土を侵犯したりするようなことは、もちろん私の意志ではない」という箇所は、真っ赤な嘘、ということになる。
しかし、戦争に関する新資料の流出や研究が進む中で、真っ赤な嘘をついていたのがどちらだったのかが明らかになってきている。
わたしはこれまで、新陣営からの刷り込みは散々受けてきたので、しばらくは旧陣営からの発信に耳を傾けたいと思っている。村上春樹に対する批判は、どちらかの陣営に依拠したものではなく、これまでのように文学観から出たものである。
以下は、このような現状にあるわたしがYouTubeよりセレクトした動画へのリンク。日本政府がユダヤ人保護を閣議決定していたことは、あまり知られていない。それがあったから、外交官・杉原千畝はユダヤ人にビザを発行できたのだった。
・大東亜戦争の真実
・人種の平等と世界平和,公正な世界を目指した日本
・ユダヤ人保護を日本「閣議決定
・ハルノート_太平洋戦争
・日米開戦のウラ_1/2
・日米開戦のウラ_2/2
・ユダヤとコミンテルン_日本が戦争に至った背景
・日本人が知らなければならない太平洋戦争の真実 【日本人よ目覚めよう】
・大東亜戦争の名言集
・まだ太平洋戦争と呼びますか?【大東亜戦争に込められた想い】
・海ゆかば The 2nd old Japanese national anthem
・世界が語る神風特別攻撃隊―カミカゼはなぜ世界で尊敬されるのか
・泣ける【静ちゃんへの手紙】~神風特攻隊員の兄と幼き妹~
・航空自衛隊 航空学生の一日 ✈ JASDF Aviation Cadet
※当ブログにおける関連記事
・2013年5月27日 (月)
YouTubeよりセレクト - 慰安婦問題、南京事件 (※29日に追記あり)
https://elder.tea-nifty.com/blog/2013/05/youtube---82b7.html
・2013年5月30日 (木)
大東亜共栄圏の夢が破れ、日教組の罪な戦後教育
https://elder.tea-nifty.com/blog/2013/05/post-6999.html
サンプルをダウンロードできます。
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