児童小説『すみれ色の帽子』を販売中です。
管理画面ではオンラインになり、出版完了の通知があったにも拘わらず、アマゾンのキンドルストアに本が出るまでに時間がかかったので心配しましたが、その後、しばらくして無事出版されました。
「すみれ色の帽子」は以前、当ブログやブログ「マダムNの児童文学作品」で連載したあと、パブーにて380円で販売していました。
そのときからすると、改稿を重ね、縦書き、小学3年以上で習う漢字にルビ、目次機能、脚注ありという具合に、本として充実していると思います。
内容的にも体裁としても、お子様にも読んでいただける仕上がりになっているはずですが、紙の本ではないですから、それは期待できないだろうと予測しています。
作品を書いたあとで、ブログのランキングで小学生のブログを閲覧しました。文学がお好きなお子さんのブログもあり、純文学系の児童書ばかりか大人でも顔負けしそうな文豪の作品が読書中や読書済みの本として挙げられていて、舌を巻きました。
嬉しいことには、そのほとんどがわたしの知っている、しかも好きな作品だったということでした。
ランキングには、本当にきちんとしたブログが沢山ありました。そうしたブログ主の読書傾向と現在の日本の児童文学界が「子供向き」に生み出している児童書とは甚だ乖離があるように感じます。
大団円で皆が不自然に仲よくなる、現実を無視した性善児童物。大人の責任までかぶらされることをよしとする反省児童物、原罪児童物。
子供に媚びているようで大人の趣味に走ったような、やたらと食べ物屋や食べ物が出てくるメタボ児童物、過剰な幽霊児童物は誰のために書かれているのでしょうか?
あるいは神秘主義思想から多くのものをデタラメに借りた妄想児童物。それがファンタジーと呼ばれることに、一神秘主義者として異議があります。神秘性は妄想からではなく、内的体験から出てくるべきものではないでしょうか。
子供の要求に応えられるような児童文学作品の傾向は、実は、昔も今もそれほど違わないのではないでしょうか。
わたしはイギリスの作家たちが中心となって築き上げた伝統的な児童文学の技法に学んで、精進していきたいと思っています。
出したばかりの日記体児童小説です。サンプルをダウンロードできます。
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家族でペガサスを育てる物語。中編児童小説です。サンプルをダウンロードできます。
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