カテゴリー「思想」の213件の記事

2021年3月24日 (水)

(3月24日に追記あり)トーマス・マン『魔の山』の舞台で行われるダボス会議のテーマであるグレート・リセット、内閣府のムーンショット計画、新型コロナワクチン

内閣府のムーンショット計画をご存じでしょうか?

わたしは最近まで知らなかったので、以下のツイートのリンクから内閣府のホームページの中の「ムーンショット型研究開発制度」へ飛びました。

そして、「ムーンショット目標」を見たとき、「1.人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現」に目が釘付けになりました。

ムーンショット目標

  1. 2050年までに、人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現 詳細はこちら
  2. 2050年までに、超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現 詳細はこちら
  3. 2050年までに、AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現 詳細はこちら
  4. 2050年までに、地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現 詳細はこちら
  5. 2050年までに、未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出 詳細はこちら
  6. 2050年までに、経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現 詳細はこちら
  7. 2040年までに、主要な疾患を予防・克服し100歳まで健康不安なく人生を楽しむためのサステイナブルな医療・介護システムを実現 詳細はこちら

脳の制約から自由になる? 人が自分の身体、脳、この世の空間、時間の制約から解放されるのは、死ぬとき以外にあるのでしょうか? いきなり、ショッキングな文章に出くわします。

ムーンショット計画を解説した動画を見つけました。

【テクノロジー×未来】サイバネティック・アバターが導く衝撃の世界!2050年ムーンショット計画が見据える未来とは!?
100億人の教養
2020/04/29
https://youtu.be/XPtJEjG-rLY>

「もしかするとサイボーグ化、電脳化していく進化は人類にとって必然の成り行きだったのかもしれません」と動画の中で語られていました。電脳化とは何でしょうか?

電脳化
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

電脳化(でんのうか)は、漫画、アニメ作品『攻殻機動隊』シリーズに登場するバイオネットワーク技術で、一種のブレイン・マシン・インタフェース(後述)というべき存在。

脳に直接、膨大な数のマイクロマシンを注入し、神経細胞とマイクロマシンを結合させ、電気信号をやりとりすることで、マイクロマシン経由で脳と外部世界を直接接続する技術。これによって、ロボットなどのメカニックを直接操作したり、電脳ネット(作中におけるインターネットのようなもの)などのネットワークと直接接続したりできる。その結果、あらゆる情報がリアルタイムで検索・共有可能になり、完璧なユビキタスネットワークを構築した。可視化されたネットワーク上にあたかも自分が入り込んだかのように様々なネットワークを自由に行き来できるようになる。
……(略)……

この技術の負の側面として、電脳化により脳そのものが現代のコンピュータと同様にハッキングの脅威に晒されることとなった。ハッキングにより、他者の電脳にウィルスを注入する・記憶を改竄する・行動を操作する・人格そのものを乗っ取るということが可能になる。………
ウィキペディアの執筆者. “電脳化”. ウィキペディア日本語版. 2019-06-18. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E9%9B%BB%E8%84%B3%E5%8C%96&oldid=73153940, (参照 2021-03-03).

いつの間に、政府はこんなたちの悪いSFみたいな計画を……

安倍政権下で始まったと知り、脱力感を覚えました。5年で1000億円……一般国民をますます貧乏にして、マイナンバーの管理さえ危ぶまれる現状でありながら、脳を管理する計画など100年早い……否、こんなことが倫理的に許されるのでしょうか。

当然この計画は日本政府の独創であるはずはなく、ディープステート(国際金融資本)の意向で始まったことだと思われました。だとすれば、ダボス会議と無関係のはずはありませんよね?

世界経済フォーラム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

世界経済フォーラム(せかいけいざいフォーラム、英: World Economic Forum、WEF)は、経済、政治、学究、その他の社会におけるリーダーたちが連携することにより、世界、地域、産業の課題を形成し、世界情勢の改善に取り組むことを目的とした国際機関。1971年に経済学者クラウス・シュワブにより設立された。スイスのコロニーに本部を置き、同国の非営利財団の形態を有している。
スイスのダボスで開催される年次総会、所謂「ダボス会議」が特によく知られており、約2,500名の選ばれた知識人やジャーナリスト、多国籍企業経営者や国際的な政治指導者などのトップリーダーが一堂に会し、健康や環境等を含めた世界が直面する重大な問題について議論する場となっている。
ウィキペディアの執筆者. “世界経済フォーラム”. ウィキペディア日本語版. 2021-02-05. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%B8%96%E7%95%8C%E7%B5%8C%E6%B8%88%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%A9%E3%83%A0&oldid=81693510, (参照 2021-03-03).

ビル・ゲイツは、2000年のダボス会議で、以下のような(ツイートからリンク先に飛んでください)驚くべき発言をしています。

ビル・ゲイツは21年前のダボス会議で、インターネットについて予言者のようなことをいい、また、ワクチンと予防注射のための世界連合設立に7億5000万ドル寄付したとあります。

今夏のダボス会議のテーマは「グレート・リセット」。

調べてみたところ、グレート・リセットとは一言でいえば、デジタル共産主義革命といってよい性質のものです。

こうした予備知識があったために、キャリーとおっしゃる女医さんの新型コロナワクチンに関する告発動画を視聴したとき、慄然としました。この動画はYouTubeで削除された貴重な動画のようです。興味を持たれたかたは、なるべく早いうちの御視聴をおすすめします。

緊急新型ワクチン youtubeで削除された動画 キャリーマジェ博士 絶対に打ってはダメ!
2021/02/18 01:06
dc5 さん
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38291005

新型コロナワクチンはわたしたちを人工知能インターフェースにつなぐための下準備だとキャリーは警告し、なぜそういえるのか、科学的観点から詳細に解説しています。このことに、ビル・ゲイツ財団が深く関わっているそうです。

つまり、新型コロナワクチン、グレート・リセット、ムーンショット計画はワンセットになっているのです。

同じページにリンクのあった動画も、視聴に値する動画だと思います。子宮頸がんワクチンが既に遺伝子組み換えワクチンだった――と動画では語られており、副反応の比較が行われています。これが本当かどうかはわたしにはわかりませんが、いずれにせよ、はっきりしていることは、ワクチン被害者にとって政府が冷淡だということです。

子宮頸がんワクチン騒動はよく覚えています。娘は問題の起きた時期には成人しており、学校で子宮頸がんワクチンを打つことはありませんでしたが、ブログを通して他のブロガーさんたちと盛んに交流していたころに、お子さんに対してワクチン接種の選択を迫られたお母さんブロガーたちが鬼気迫る記事にしておられました。

お子さんの命や今後に関わるわけですから、真剣になるのが当然です。新型コロナワクチンについても、真剣に向き合うべきときなのに、脳天気でいられるような情報しか与えまいとする政府やメディアは異常です。

ワクチン 副作用などヤバい情報盛りだくさん 【緊急!拡散希望】
2021/02/17 23:24
dc5 さん
https://www.nicovideo.jp/watch/sm38290626

次の動画は、情報の考察から新型コロナワクチンに疑問を投げかけた内容となっています。

松田学のニュース解説 日本でも接種へ。ワクチンの安全、有効性確認!?
松田政策研究所チャンネル
https://youtu.be/7czZLYHNdC8

💥この動画が再生できなくなっていましたので、別の動画を紹介し、同様のことが起きたときのために、動画から重要な言葉を拾ってみました。不正確なので、ご自分で動画をお確かめになってください。(2021年3月24日)

松田学のニュース解説 政府分科会、ワクチン、医療従事者にまず接種、高齢者、基礎疾患保持者に拡大 
2021/01/06
松田政策研究所チャンネル
https://youtu.be/mm-fD4NFYnc

動画より「ファイザー社のワクチンの臨床試験で最も早く2回目の接種をした人でも、まだ4、5ヶ月しか経過していない状況で、接種が始まっているんですね。これまでのワクチン開発では長期的な安全性の確認が必要だということで、開発に最低でも4年以上はかかっていたと。こういったワクチン開発の大変さを知る専門家からは、今回のワクチン開発は拙速だと。自分は当分打たないという声が聞こえてくる。

新型コロナワクチンの開発がコロナパンデミックを抜け出すことが期待されてきた。ただワクチンだけでは困難だということが見えてきた。

再感染が、最初の感染から6ヶ月くらいから確認され始める。1年経つと、頻繁に再感染が発生しているというような、そういう分析も元々ある。新型コロナも同様のことになる可能性が高いという指摘もある。新型コロナウイルスはどんどん変異しているインフルエンザウイルスと同じように変化しやすいという性質を持っていて、そうすると、抗体が効かなくなる。インフルエンザも予防接種を毎年受けていますが、新型コロナのワクチンも何度も受ける必要があるものになる可能性がある。

新型コロナはインフルエンザなんかとは違って、無症状でも人に感染させるというもの。従って、ワクチンを打って無症状の感染者が増えると、重症化リスクのある人の感染リスクを高めてしまう、という話も実はある。だから一度感染したから、ワクチンを打ったからといって油断はできない。人に移してしまう可能性がある。

ファイザーとかモデルナの mRNA ワクチンは、これまで全く使われたことのない新しいワクチンで、発症予防効果がいつまで続くかについて長期的に調べた結果がないだけでなく、どのような副作用が起こるか充分にはわかっていないが、免疫の過剰反応が起こる可能性が高いということも指摘されている。

井上正康先生の言葉を借りれば、新型コロナワクチンには人間の遺伝子を改変する作用があるのだとおっしゃっていた。遺伝子にどんな影響を与えるかというのは10年ぐらいの長いスパンで見てみないとわからない。上久保先生も同じようなことを指摘されている。日本は既に、一旦集団免疫ができているわけで、重症化や死亡が抑制されているといった、欧米とは違う状況にある。一度ワクチンを打ったのと同じような状況にあるということも踏まえて、打つか打たないかを一人一人が慎重に判断していくしかない。」

ところで、ダボス会議が開催されるスイスのダボスはトーマス・マン『魔の山』の舞台となったところだと、以下のツイートからリンクを張った記事を閲覧するまで、思い出しませんでした。

古びた上下巻の文庫を探すのに、3時間近くかかってしまいました。物の陰になっていたのです。

時代は第一次大戦前、主人公はハンブルク生まれの青年ハンス・カストルプで、スイス高原ダヴォス(ダボス)のサナトリウムで療養生活を送る間に、ロシア婦人サーシャ、フリーメーソンで民主主義者のセテムブリーニ、ジェスイット(イエズス会士)で虚無主義者ナフタらとの交際を通して成長していく、いわゆる教養小説です。

この小説の登場人物って、そんな人達だったっけ? と驚きました。いくら40年以上前の学生時代に読んだとはいえ、すっかり忘れてしまっていたとは……。そのころはフリーメーソンには、ましてやイエズス会などには全く興味がなかったのでしょうね。

『魔の山』は、お金持ちの病人たちが病的なまでに観念的な思想を弁じ合う、やや単調な小説という印象でした。トーマス・マンの作品の中では『トニオ・クレーゲル』『ヴェニスに死す』が好きでした。そして、むしろドストエフスキーに熱中していました。

『魔の山』には、イルミナティも出てくるではありませんか。新潮文庫版の高橋義孝訳では照明派[イルミナート]と訳されています。工藤精一郎訳のトルストイ『戦争と平和』では啓明結社と訳されていました(「マダムNの神秘主義的エッセー」で公開中のエッセー「トルストイ『戦争と平和』に描かれた、フリーメーソンがイルミナティに侵食される過程」80818283104105をご参照ください)。

それにしても、さすが両者は文豪といわれるだけのことはありますね。しっかりフリーメーソンやイルミナティを描いています。今のほうがわたしは楽しめます。当時はうまく読みこなせなかったのかもしれません。『魔の山』を再読したいと思います。

トーマス・マン(高橋義孝訳)『魔の山(下)』(新潮文庫 - 新潮社、1977)に、ナフタが次のようにいう場面があります。

……(略)……しばらくの間フリーメイスンとほとんど融合していた照明派[イルミナート]の創始者がかつてイェズス会員だったのですが、あなたはそのことをご存知でしょうか」
「いいえ、むろんはじめて伺います」
「照明派のアダム・ヴァイスハウプトは、その人道主義的秘密結社をジェスイット会の範に倣って組織しましたし、当時の著名なフリーメイスンはみな照明派でした。18世紀後半の話ですが、セテムブリーニ氏は躊躇なく、この時代を彼の組合[ギルド]の堕落の時代といってのけることでしょう……(略)……(マン,高橋訳,1977,pp.271-272)

フリーメーソンとイエズス会士が主な登場人物といってよい長編小説……。トルストイ『戦争と平和』は、フリーメーソンになったピエールがイルミナティに染まる過程を描いていました。

フリーメーソンやイルミナティを話題にしようとすると、すぐ陰謀論者扱いし、馬鹿にする風潮が日本にはありますが、日本人の多くが自分でも気づかないうちに左翼脳になっていることがわかりますね。教養のなさが丸出しですよ! わたしも人のことはいえませんが……

これは勿論仮定の話ですが、過去記事で調べたことが本当で、もしユダヤ系金融資本のロスチャイルドがアダム・ヴァイスハウプトに作らせたイルミナティが悪魔主義であれば、グレート・リセットにもムーンショット計画にもその息がかかっていることでしょう。そうです、新型コロナワクチンにも。

| | コメント (0)

2021年1月20日 (水)

ヴァイスハウプトはロスチャイルドに依頼されてイルミナティを作った ③

数字付記事「ヴァイスハウプトはロスチャイルドに依頼されてイルミナティを作った」は単なる覚書です。あとで、エッセーにまとめます。

https://elder.tea-nifty.com/blog/2021/01/post-4a6791.html
https://elder.tea-nifty.com/blog/2021/01/post-77a91c.html
③https://elder.tea-nifty.com/blog/2021/01/post-a53d44.html
https://elder.tea-nifty.com/blog/2021/01/post-9ec64f.html
https://elder.tea-nifty.com/blog/2021/01/post-c2b81a.html

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

イルミナティ、ディープステート、子供の島関係に関する大雑把なメモを続けます。

こうした事柄をまだ陰謀論、日本とは無関係と思っておられるかたは、以下の記事をご覧ください。

ウィキリークスに日本にイルミナティの小児性愛者たちの島があると開示される。三浦春馬さんがCIAに殺された説がより濃厚に。」『日本の黒い霧』。2020年1月18日、URL: https://daiwaryu1121.com/post-41933/

前記事に書いたように、フリーメーソン結社を侵したイルミナティの悪魔崇拝には驚かされました。しかし、その実態はおそらくひじょうに原始的なモレク崇拝です。

H・P・ブラヴァツキー(ボリス・デ・ジルコフ編、老松克博訳)『ベールをとったイシス 第1巻 科学 上』(竜王文庫、2010)に、モレクを引き合いに出した次のような記述があります。

 キリスト教の3大団体であるギリシア正教、ローマ・カトリック、プロテスタントの聖職者たちは,いわゆる「霊媒」を介して現れるどの霊的現象に対しても、よい顔をしない。後の二つの教会組織が,自身の遊離霊 disembodied spirits を――そしてときには盲目的でまだ説明のついていなかった自然の諸力を――顕在化させた哀れな犠牲者をみな火刑、絞首刑、もしくはそのほかのかたちで殺害していた時代から,実際まだほんの少ししか経っていない。これら3教会のなかでは〈ローマの教会〉が筆頭に立っている。その両手は,信条の源にいるモレク Moloch [多くの犠牲を要求するセム族の神]のごとき神の名のもとに流された,無数の犠牲者たちの無実の血でまっ赤である。……(略)……
 霊媒現象はロシアでも,他の国々と同様,つねに生じてきた。この力は宗教の力に頓着しない。国籍など,一笑に付す。そして,頼まれもしないのに,王冠を戴く者にだろうとと貧しい乞食にだろうと誰にでも侵入する。
 現在[1877年],〈神に次ぐ地位〉にあるピオⅣ世自身でさえ、この招かれざる客を避けることはできなかった。(ブラヴァツキー,老松訳,2010,pp.34-35)

ブラヴァツキー夫人の霊媒現象に関する考察は延々と続きますが、モレクは「多くの犠牲を要求するセム族の神」と解説されています。

ローマの教会が出てきたついで(?)に、catscatsさんのツイートで言及・リンクされていた、カルロ・マリア・ヴィガノ大司教(前・駐アメリカ合衆国教皇大使)がトランプ大統領に送った公開書簡を紹介します。catscatsさんのツイートにあるリンクから、公開書簡をご覧ください。

ヴィガノ大司教の第一の公開書簡で、次のように書かれているのが印象的です。

国家の中に「ディープ・ステート」があるように、教会の中にも本来の奉仕を裏切り、神の御前にふさわしい役務を踏みにじる「ディープ・チャーチ」があるのです。

世界経済フォーラム(WEF)は昨年、2021年に開催する年次総会(ダボス会議)のテーマを「グレート・リセット」にすると発表しました。開催は夏に延期されたようです。

ディープステートが新世界秩序(New World Order)を達成するために強行しようとしているグレート・リセットに対する懸念、警告が述べられています。ヴィガノ大司教がローマ教皇であればまだ救いがあるのに、と思います。

トランプ支持者にはグレート・リセットに反対している人も多いようですが、一般日本人のどれだけの人がグレート・リセットについて知っているのでしょう? グレート・リセットは別名、人間牧場ともいわれています。

ところで、わたしは中共の臓器ビジネス関連の記事で、中共の高官が若返りのために臓器移植を行っているという記事を読み、腑に落ちないものを感じていました。また、ディープステートの悪魔崇拝の生贄についても、そのために誘拐される子供の数が多すぎるように感じていました。

まだ知らなかったことがあったのです。アドレノクロムについてです。胸が悪くなるような話です。

 

アドレナクロムを調べてみると、沢山の記事が出てきました。トカナは全般的にオカルト雑誌『ムー』的な記事が多いように思いますが、この記事は他で閲覧した記事と共通しており、まとまっています。

ディープステートは既に人間牧場を始めていたのです。

そういえば、ベンジャミン・デ・ロスチャイルド男爵(57)が心臓発作で死去したようですね。

| | コメント (0)

2021年1月17日 (日)

ヴァイスハウプトはロスチャイルドに依頼されてイルミナティを作った ① 

数字付記事「ヴァイスハウプトはロスチャイルドに依頼されてイルミナティを作った」は単なる覚書です。あとで、エッセーにまとめます。

①https://elder.tea-nifty.com/blog/2021/01/post-4a6791.html
https://elder.tea-nifty.com/blog/2021/01/post-77a91c.html
https://elder.tea-nifty.com/blog/2021/01/post-a53d44.html
https://elder.tea-nifty.com/blog/2021/01/post-9ec64f.html
https://elder.tea-nifty.com/blog/2021/01/post-c2b81a.html

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

ヴァイスハウプトはロスチャイルドに依頼されてイルミナティを作った――ことを裏付ける動画を発見した。

この録画は、内容からビル・クリントン時代のものと推測できる。

また、動画では「イルミナティ」の原動力の1つは悪魔崇拝カルトだと明確に述べられている。

それは、イルミナティ結成当時からのことだったと思われる。アダム・ヴァイスハウプトの著作からの引用には「フリーメーソンの中に潜入し 彼らを利用しろ」というものがある。

それは、わたしが購入したヴァイスハウプトの諸著作の中で唯一邦訳版のある著作からの引用ではなく、ウィリアム・カーというイルミナティ研究家の著作からの引用で、邦訳版も出ている著作なのだが、馬鹿高い中古品となっており、利用している図書館にも残念ながら置かれていない。

しかし、動画では、スライドを使って著作が映し出されている。その引用にはかなりの信用がおけるのではないかと思う。

イルミナティでは黒ミサ的な儀式が行われていて、それがどのようなものであったのかが報告されている。

その内容からすると、私見では、それは儀式的(黒)魔術というほどの内容は認められない。降霊術に性的虐待、殺人など非人道的行為を組み合わせたものに思われる。

なるほど、神秘主義に関する知識の乏しい、杜撰な理解しか持たなかったアダム・ヴァイスハウプトなら、それくらいのところが精々だろう。

神秘主義に無知な人間に行うことのできる、ほとんど唯一の黒魔術は降霊術だからである。そのつもりではなかったのだろうが。

イルミナティはカルトというより、巨悪なヤクザ組織である。

| | コメント (0)

2020年12月19日 (土)

流出したスパイ一覧、人身売買と悪魔崇拝(2020米大統領選)

2020米大統領選に関して、バイデン陣営に不利な情報をツイッターやYouTubeで発信すると、削除される危険性があるようです。トランプ陣営に不利なものであれば、フェイクであろうとなかろうと大歓迎(?)のようですね。これはまさに言論弾圧です。

それで、自由と民主主義を重んじる人々の間で移動が始まっています。ツイッターに次のような代替提案がなされていました。

PARLER=the NEW Twitter
MeWe、gab=the NEW Facebook
rumble=the NEW YouTube
DuckDuckGo=the NEW Google
OAN、Newsmax=the NEW Fox News

☆PARLER https://parler.com/
Parler(パーラー、[pɑːrlər]、PAR-ler)は、2018年に開設されたソーシャル・ネットワーキング・サービスである。アメリカ合衆国のネバダ州ヘンダーソンに拠点を置く。https://ja.wikipedia.org/wiki/Parler

☆MeWe https://mewe.com/
MeWeは、カリフォルニア州カルバーシティを拠点とする企業であるSgrouplesが所有するアメリカのアルトテック ソーシャルメディアおよびソーシャルネットワーキングサービス。https://en.wikipedia.org/wiki/MeWe

☆gab https://gab.com/
Gab(ギャブ)は、アメリカ合衆国ペンシルベニア州クラークス・サミット(英語版)に本社を置く Gab AI, Inc. が運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス。 https://ja.wikipedia.org/wiki/Gab_(SNS)

☆rumble https://rumble.com/
カナダの動画共有サービス。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

バイデン氏の「大統領確定」が一体何回「確定」されたのか、覚えていられないほどです。一向に確定していないということですね。バイデン陣営には露悪趣味があるのだろうかと思うほど、不正の証拠が様々挙げられています。

馬渕睦夫氏によると、この大統領選はアメリカファーストを実践するトランプ氏とディープステートとの戦いだというのです。ディープステートを形成しているのは、グローバル市場によってワンワールド(世界統一)を目指すユダヤ系左派の国際金融資本。共産主義はディープステートによってつくられたのだとか。

馬渕氏のこの説には半信半疑でしたが、まさに現在進行形で、ディープステートの所業が炙り出されています。ディープステートの手先となってきた中国共産党のスパイ195万人ものデータが流出、というニュースには驚かされました。容量が相当大きいようなので、わたしはダウンロードしませんでしたが、その日はダウンロード祭り。データを保存している人は多いと思います。

紹介したい情報は多いのですが、イルミナティを調べる過程で出合った元イルミナティのメンバーとされるロナルド・バーナードの告発を裏書きするような情報に遭遇したので挙げておきます。これについては、以下の拙エッセー(はてなブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」)を併せてご参照ください。

105 トルストイ『戦争と平和』…⑥テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界
https://mysterious-essays.hatenablog.jp/entry/2020/10/11/220929

【日本語字幕】9#CNN 内部電話会議 バイデン の小児性愛疑惑を追及することを無視し拒否して、バイデン を擁護
2020/12/06
我那覇真子チャンネル
https://youtu.be/3VistIMx1wk

動画より「大統領はたった今ジョーバイデンを非難するツイートをリツイートした。それはバイデンが小児性愛者であると86万人のフォロワーにいったもので、それは全く・・・ぶっ飛んでいる。
((注)Pedfilia はロリコンではない。それは幼児を性的に弄び、最後は殺害する悪魔の所業です。)」

SRA(悪魔崇拝儀式)被害者達の証言 ( ミラー )
2020/09/07
小柔
https://youtu.be/SrmLIT_O4_w

有名映画監督の暴いた秘密結社【心臓発作他殺説】
https://youtu.be/ZMwFU_3CKog
2020/04/05
ぱんにゃ

ぞっとさせられる内容の動画ばかりです。スタンリー・キューブリック監督作品では「2001年宇宙の旅」「時計じかけのオレンジ」を観ただけで、権力者の間で行われている悪魔崇拝を描いたといわれる「アイズ・ワイド・シャット」は観ていません。

彼らが悪魔崇拝者というのは本当なのかもしれません。信じがたい話ですが、バイデン氏の息子ハンター・バイデンには子供の人身売買疑惑がありますね。

トランプ氏が再選されれば、こうした忌まわしい犯罪にもメスが入るでしょう。陰謀論で片付けるには、あまりに重い話です。もし真実だとすれば、このままでいいわけがありません。全てを暴き出す必要があります。

彼らが人間らしい人間に戻るには、極めて地味な方法ですが、清浄な環境に自らを置き、自分で自分を律することを習慣づけるしかないと思います。トランプ大統領の再選を祈るような気持ちで見守っています。

| | コメント (0)

2020年10月17日 (土)

(再掲)テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界

105 トルストイ『戦争と平和』…⑥テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界
https://mysterious-essays.hatenablog.jp/entry/2020/10/11/220929

「マダムNの神秘主義的エッセー」の「105」は当ブログの過去記事に加筆訂正したものです。加筆訂正が大きいので、全文以下に紹介しておきます。

エッセー  トルストイ『戦争と平和』に描かれた、フリーメーソンがイルミナティに侵食される過程

大目次 

① 映画にはない、主人公ピエールがフリーメーソンになる場面(80
② ロシア・フリーメーソンを描いたトルストイ(81
③ 18世紀のロシア思想界を魅了したバラ十字思想(82
④ フリーメーソンとなったピエールがイルミナティに染まる過程(83
⑤ イルミナティ創立者ヴァイスハウプトのこけおどしの哲学講義(104
テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界105

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

小目次

  1. なぜイルミナティズムとマルクシズムは酷似しているのか?
  2. 唯物史観は日本には当てはまらない
  3. 『共産党宣言』に出てくる「新エルサレム」は理想郷の喩えなのか?
  4. マルクスはサタニスト(悪魔崇拝者)だったのだろうか?
  5. 転向したイルミナティの元メンバーの告発動画
  6. シオン長老の議定書と新約聖書に出てくるパリサイ派
  7. 中国共産党に改竄された教科書のヨハネ福音書

1. なぜイルミナティズムとマルクシズムは酷似しているのか?

『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』を読む限りでは、イルミナティの本質は無神論で、この初級編はテロの指南書というだけの存在である。

こうした要素だけで、イルミナティが現代に至るまで国際社会に隠れた影響を及ぼし続けることなどありえるだろうか?

ヴァイスハウプトの著作は25冊あるのだが、邦訳版は1冊しか出ていない。他にどのようなことが書かれているのか? それを大まかにでも知るために、イルミナティという組織についてもよくまとめられた前掲書、植田樹『ロシアを動かした秘密結社――フリーメーソンと革命家の系譜』(彩流社、2014)から引用しておきたい。

この組織は「私有財産や既成の国家と宗教の廃絶、世界統一政府、(原初の)黄金時代の復活を説いた。専制政治を廃絶し、「理性に支配される独裁的な共和政治」をめざす社会改革を唱えた。
 組織は軍隊組織のような下位の会員の上位者への絶対服従、部外者への秘密保持、会話や通信における会員同士での偽名と暗号などを義務づけ、偏狭な民族主義や愛国心を否定する国際主義を唱えていた。また「目的達成のためならあらゆる手段が正当化される」と説いていた。*1

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

彼らの規律は20世紀の様々なテロの秘密結社の内部規律に取り込まれ、革命運動の組織に多大の影響を及ぼすことになる。カール・マルクスはこれを「共産主義思想を実現するための最初の革命的組織」と評した。*2

イルミナティズムとマルクシズムがそっくりであることに驚かされる。それは、カール・マルクス(Karl Marx, 1818 - 1883)の言葉からイルミナティズムの影響が窺えることからも不思議ではないのだが、なぜヴァイスハウプトとマルクスはこのような思想を抱くに至ったのだろう?

そういえば、フランクフルトの銀行家マイアー・アムシェル・ロスチャイルド(1744 - 1812)は、ヴァイスハウプトに資金を提供したといわれる。

Mayer_amschel_rothschild

マイアー・アムシェル・ロスチャイルド(Mayer Amschel Rothschild,1744 - 1812)
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

マイアーはロスチャイルド家の基礎を築いた人物。ヴァイスハウプトは1748年の生まれで、死去したのは1830年であるから、同時代人である。

また、ロスチャイルド家はカール・マルクスにも資金提供したといわれるが、実はロスチャイルド家とマルクス家は姻戚関係にあった(マイアー・アムシェル・ロスチャイルドの三男でロンドン・ロスチャイルド家の祖ネイサン・メイアー・ロスチャイルドの妻の伯父ザロモン・ダヴィド・ベアレント・コーエンは、カール・マルクスの母方の曾祖父にあたる。*3

イルミナティズムとマルクシズムがそっくりなのは、ロスチャイルド家が資金を提供したにとどまらず、作品を依頼したからではないだろうか。

フランソワーズ・ジルー(幸田礼雅訳)『イェニー・マルクス ――「悪魔」を愛した女――』(新評論、1995)で、マルクスの妻イェニーが、マルクスの『資本論』執筆について、「あの不吉な本は、私たちの肩に悪夢のようにのしかかっています」*4と書いている。

『資本論』は大部な著作であり、イェニーは原稿の清書を手伝ったりもしていたから、このような文章となったのかもしれない。しかし、それだけで、不吉とか悪夢といった表現になるだろうか。

また、マルクスは株に手を染めていた。フランシス・ウィーン(田口俊樹訳)『カール・マルクスの生涯』(朝日新聞社、2002)によると、1864年の夏、リオン・フィリプスに書いている。

少なからず驚かれるでしょうが、アメリカの公債を買い、今は特に今年のマッシュルームのように勢いのいいイギリスの株に手を出しています(想像しうる、あるいは想像できないような、あらゆる共同資本の企業助成のために)。…(略)…時間がかかるのは事業のタイプ選びですが、敵から金を盗む危険というのは冒す値打ちのあるものです。*5

その2年前、イギリス労働者代表団とフランス労働者代表団による初めての労働者国際集会が開催されている。フリーメーソン会館で!

1862年8月5日にはロンドンのフリーメーソン会館(英語版)でイギリス労働者代表団とフランス労働者代表団による初めての労働者国際集会が開催された。*6

マルクスがイギリスの株に興じた年の秋――1864年9月28日に――、「ロンドンのセント・マーチン会館でイギリス、フランス、ドイツ、イタリア、スイス、ポーランドの労働者代表が出席する集会が開催され、ロンドン労働評議会(英語版)のジョージ・オッジャー(英語版)を議長とする第一インターナショナル(国際労働者協会)の発足が決議されるに至った」*7。

そして、ロンドンにあるマルクス家で舞踏会が開かれたのも同年、10月12日。前掲書『カール・マルクスの生涯』によると、楽団も雇われ、従僕たちが飲み物のサービスを行った。

ちなみに、『イェニー・マルクス ――「悪魔」を愛した女――』によると、フリードリヒ・エンゲルス(Friedrich Engels,1820 - 1895)はプロイセン生まれの金髪の美男子で、裕福な資産家だった。
マルクス主義者は、こうした諸々の事柄を変に思わないのだろうか? 

2. 唯物史観は日本には当てはまらない

『共産党宣言』を再読して、内容の短絡的、一面的な見方や、唐突な定義づけに改めて驚かされた。

わたしは図書館から借りた光文社版で再読したが、青空文庫*8で読める。短く、高校生にも読める文章なので、マルクス主義者に騙されないためにも、一度くらいは読んでおいたほうがよい。

図書カード:No.47057 共産党宣言
https://www.aozora.gr.jp/cards/001138/card47057.html
www.aozora.gr.jp

唯物史観は、日本にはおよそ当てはまらない理屈である。

一国でもこの理屈に当てはまらない国があるとすれば、この理屈は吹き飛ぶ。なぜなら、著者達はこの偏頗な理屈が全世界的に通用するものだとの前提で『共産党宣言』を著し、これを「万国のプロレタリア、団結せよ!」という雄叫びで終えているからである。

日本には、彼らが勝手に確信する「これまでのあらゆる社会の歴史は階級闘争の歴史であった」というような性格の階級差はなかった。

それは、聖徳太子が制定した十七条憲法の第一条に出てくる言葉「和を以て貴しとなす」を見ればわかるし、いにしえからの数々の文芸作品を見ても、江戸期の識字率の高さを見ても、わかることである。

大岡敏昭『武士の絵日記 幕末の暮らしと住まいの風景』(角川文庫 - 角川書店、2015再販)の「あとがき」に、「武士も町人も寺の和尚たちも、その身分の垣根を越えて日常的に交流していた」と書かれている。

下級武士たちの生活は貧しく窮していた。だからといって心貧しいわけではない。…(略)…困っている人がいれば手を差しのべ、皆で支え合い、残り少ない有り金を叩[はた]いてその窮乏を助けたりする。また友人たちの家を訪ねるときは、ささやかな酒か肴を持参し、突然に訪問されても有り合わせの食事で歓待する。そしてまた書物に投ずるお金は惜しまず、常に幅広く文芸を究め、己の教養を高めようとする。このように貧しく窮してはいても、武士として人間としての生きる気品と誇りを失わなかったのである。…(略)…そこには利他と情の心がある。この絵日記に登場する人びとの暮らしが、毎日おおらかに生き、豊かにさえ感じるのは、そのような人への思いやりと心の豊かさがあり、人と人との和の絆があったからであろうと思う。*9

むしろ、現代日本にグローバリズムが輸入されたことによって、あちら風の冷たい格差社会が発生してきたように思われる。

3. 『共産党宣言』に出てくる「新エルサレム」は理想郷の喩えなのか?

暴力革命が起きた国々の労働者にとっても、国民の民族性、文化の中心に息づいている宗教、そして、家族こそは財産のない者にとってのかけがえのない宝(それはマルクスにとってすら、そうであった)、最後の砦ともいうべき大切なものであったのではないだろうか。

「共産主義の原理」には、ひどい誤魔化しがある。著者達は労働者にとって大切なこうしたものを消滅させるといいながら、この暴力沙汰を、それがまるで自然に、必然的に発生するものであるかのように「歴史的発展段階」と宣う。

『共産党宣言』に出てくる「新エルサレム」という言葉を理想郷(光文社版では[調和のとれた理想社会]とある)の喩えと解釈してしまうから、著者達の目眩ましに遭うのだ。

ブルジョア社会主義はこうした心地のよい観念を一個の体系ないし半体系へとまとめ上げる。彼らはプロレタリアートに対してこの体系を実現して新エルサレム[調和のとれた理想社会]へと入るよう求めるが、実際に望んでいるのはただ、プロレタリアートが現在の社会の中にとどまり続けつつ、それでいてこの社会に関する不愉快な考えは捨て去ることなのである。*10

ここでは、「新エルサレム」という言葉がプルードン批判として出てくるのだが、この言葉がプルードンとの共通認識として出てくることに注目したい。

彼らには、理想郷ないしは理想社会を新エルサレムといい換えても、何ら違和感がないのである。

これを字義通りに捉えるべきだ。その上で、「労働者」、「プロレタリアート」といったマルクス用語を「ユダヤ人」に置き換えれば、これが実にしっくり来るのである。

『共産党宣言』は、物欲が全てであるようなユダヤ人の視点から書かれた著作なのである。唯物史観は、その偏向を誤魔化すための方便として考え出されたものにすぎない。

勿論、彼らが全てのユダヤ人を代表しているはずがない。それは、日本には当てはまらない「階級闘争」を万国に当てはまると決めつけているのと同じである。


4. マルクスはサタニスト(悪魔崇拝者)だったのだろうか?

ところで、これは由々しき問題なのだが、マルクスはサタニストだったのだろうか? 

1024pxraffael_058

1875年のマルクスの写真
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

リチャード・ワーンブランド(Richard Wurmbrand)に『マルクスとサタン(Marx & Satan)』(Crossways Books, 1986)という著作があるからである。マルクスが悪魔主義者であったという状況証拠をまとめた内容だという。まだ邦訳版は出版されていないようだが、『マルクスとサタン』を邦訳、紹介しているサイトや動画が複数ある。そのうちの一つ。

“マルクスとサタン”. ミレニアム. http://millnm.holy.jp/cgi-bin/page.cgi?url=../qanda/marxandsatan.htm, (参照 2020-10-09).

マルクスが無神論者、唯物主義者を隠れ蓑にしたサタニストだったとしたら、大変なことである。

英語版ウィキペディア*11によると、『マルクスとサタン』の著者ワームブランドは、ルーマニアの福音派キリスト教ユダヤ人の牧師。1909年に生まれ、2001年に91歳で死去した。クリスチャンになった1948年、共産主義とキリスト教は両立しないと公に述べたために、当時のルーマニアの共産主義政権による投獄と拷問を経験した。2006年、マリ・ロマーニの世論調査で、彼は最も偉大なルーマニア人の中で5番目に選ばれた。

前掲書『イェニー・マルクス ――「悪魔」を愛した女――』の原題のサブ・タイトルは「悪魔と結婚した女」だそうだ。訳者はこのタイトルを「ジルー独特のユーモアと見るべきであろう」と解釈している。

確かに、期待したような、マルクスのサタニスト的側面を暴露した内容ではなかった。それにも拘わらず、マルクスの凄まじい道楽ぶりと落ち着きのなさが全編に渡っていて、目眩がするほどだ。

ワグナーはマルクスについて、次のようにいった。

彼奴[あいつ]は美しいもの、素敵なものを愛した。美しい土地を愛し、うまい葡萄酒、上等の葉巻きを愛するのだ。どんなに金を持っても浪費してしまう。彼の行動を考えるとき、常に計算に入れなければならない係数がこれだ。*12

プロイセンのトリーアにあるカジノ・ゲゼルシャフトは、「町のあらゆる名士、官僚、富裕なブルジョアが集まるクラブとなっていた」*13。カール・マルクスの父はこのカジノのメンバーだった。

ウィキペディア「カール・マルクス」には次のような記述がある。

マルクス家は代々ユダヤ教のラビであり、1723年以降にはトリーアのラビ職を世襲していた。マルクスの祖父マイヤー・ハレヴィ・マルクスや伯父ザムエル・マルクス(ドイツ語版)もその地位にあった。父ハインリヒも元はユダヤ教徒でユダヤ名をヒルシェルといったが、彼はヴォルテールやディドロの影響を受けた自由主義者であり、1812年からはフリーメイソンの会員にもなっている。*14

『イェニー・マルクス ――「悪魔」を愛した女――』によると、ユダヤ人の出身のハインリヒは実利目的からプロテスタントに改宗したことで、弁護士や判事、弁護士会長になれたのだという。
カールは16歳で堅信の礼を受けている。

母ヘンリエッテは、オランダ出身のユダヤ教徒である。

母方のプレスボルク家は数世紀前に中欧からオランダへ移民したユダヤ人家系であり、やはり代々ラビを務めていた。…(略)…叔父は欧州最大の電機メーカーであるフィリップスの創業者の祖父リオン・フィリップス(オランダ語版)でマルクスの財政援助者でもあった。*15

マルクス夫人となったイェニーは、フォン・ヴェストファーレン男爵家の令嬢だった。*16

マルクスとは幼馴染みである。イェニーの異母兄、つまりカール・マルクスの義兄は1847年ごろのドイツの大変動期に内務大臣を務めている。

1835年、凡庸な成績で高等学校を修了した17歳のカールは、父の命令でボンに送られ、シュトッケンシュトラッセ市で一番高い部屋を借りた。ボンでは「ありとあらゆる馬鹿をやった」*17

マルクスは生涯、このような生活態度を改めることはなかった。本物の搾取も真の貧乏も知らず、浪費と乱痴気騒ぎのうちに暮らした、このような人物が著した経済理論とは何だろう?

前掲書『カール・マルクスの生涯』(朝日新聞社、2002)には次のような記述がある。

マルクスが「悪魔との約束も果たせず、肉屋のつけも払えず、意に反していつもおもちゃを悪魔に売らなければならなくなる」貧乏な手品師ハンス・レックレの話をエレナに語って聞かせはじめたのも、ちょうどこの頃だ。*18

エレナ(Jenny Julia Eleanor Marx , 1855 - 1898)は、二男四女に恵まれたマルクス夫妻の末娘。マルクスの子煩悩ぶりと最悪の情操教育の同居が印象的なエピソードである。

エレナは政治活動家となり、英国の著名なマルクス主義者エドワード・エイヴリングとの恋愛の縺れから青酸カリで服毒自殺した。前述したリチャード・ワーンブランドは『マルクスとサタン』で、この話の続きを報告している。

マルクスの伝記作家ロバート・ペインがエレナーから聞いた話によると、ロックルは、最後までいくつかのおもちゃを手元に持っていたが、悪魔と契約を結んでからは、そのすべてを手放さざるを得なくなったという。
そして、彼は次のように言う。

これらの終わりのない物語がマルクスの自伝であることに疑念の余地はない。彼は、悪魔の視点から世界を見ており、悪魔の悪意を心に抱いていた。時折、彼が悪魔の業を行っていることを自覚していたのではないか、と思えることがある。
(Payne, Robert, Marx (New York: Simon & Schuster, 1968), p. 317; cited in ibid., p. 24.)

マルクスの「ありとあらゆる馬鹿をやった」中には、キリスト教信仰から悪魔信仰への鞍替えが含まれていたのかもしれない。『マルクスとサタン』「マルクシズムの起源 4」には次のようなことが書かれている。

マルクスは、ある時、サタンに憑依され、クリスチャンであることを捨てた。
マルクスが19歳の時、父親との間に交わされた手紙の中で次のように語っている。

垂れ幕が落ち、私の至聖所はめちゃめちゃに破壊されました。私は、そこに新しい神々を据えねばなりませんでした。
(Karl Marx, letter of November 10, 1837 to his father, MEW, XXX, p. 218. cited in ibid., p.20.)

それに対して、父親は、次のように答えた。

そのとても神秘的な体験について詳しく説明しろとは言わない。私には疑わしいことだが。
(Ibid., Heinrich Marx, letter of February 10, 1838 to Karl Marx, p. 229 cited in ibid., p. 21.)

この神秘的な体験とは一体何だろう。マルクスの伝記作家はこのことについて何も語っていない。
1837年3月2日にマルクスの父親は手紙の中で息子に次のように書いた。

私の願いは、おまえが成長し、いつの日にか名声を博し、この世で豊かに暮らせるようになることである。しかし、それがすべてではない。たしかにそれは、私が長い間夢見ていたことだ。しかし、たとえおまえがこれらすべてを獲得したとしても、おまえの心が純粋さや人間らしさを失うならば、そして、悪魔がおまえの心を健全な感情から引き離すならば、私はけっして幸せを感じることはないだろう。
(Ibid., Heinrich Marx, letter of March 2, 1837 to Karl Marx, p. 203 cited in ibid., p. 21.)

『イェニー・マルクス ――「悪魔」を愛した女――』は次のように終わっている。

マルクスの真の子孫は、もちろん別のところにいる。天上から地上に降りた予言者を崇める何百万、何千万の人々、彼を単なる哲学者ではなく、この世の貧困と苦しみを根絶するべき法則を与えた科学の体現者として信仰する無数の人々こそが彼の子孫である。
 中国ではまだ、人々はマルクスのポスターを売っている。だが、幻想は死に、神話は解体した。科学的社会主義は、今世紀の最も悲劇的な欺瞞として残るであう。
 イェニー・フォン・ヴェストファーレンという愛と信念の女性は、この欺瞞の自発的なる犠牲者であった。*19

著者フランソワーズ・ジルーがマルクスに悪魔を見ていたことは疑えない。サブ・タイトルはユーモアからの命名ではない。ただ、幻想はまだ死んではいないし、神話も生き延びている。マルクスを信仰できない日本人の多くが、今まさにそれに対峙している。

神智学的観点から見れば、アルコールを含む「遊び」の依存症だったと思われるマルクスは霊媒体質だった――霊媒体質を自らつくった――可能性が高い。


5. 転向したイルミナティの元メンバーの告発動画

動乱を利用して国々の通貨発行権を制してゆき、地球規模で金融を操ることによって、New World Order(新世界秩序)を目論むユダヤ国際金融資本の問題が、かつて都市伝説とされたような陰謀論としてではなく、現実問題として語られるようになって久しい。

世界の金融を支配する構造が出来上がっているそうだ。頂点に位置するのは、ロスチャイルド家を中心とする国際金融連合である。その下に「中央銀行の中央銀行」たる国際決済銀行BIS、その下にようやく欧州中央銀行ECB、連邦準備制度理事会及び連邦準備銀行FRB、スイス銀行、また日銀など各国の中央銀行がくるという構造である。

折しも、転向したイルミナティの元メンバーの告発動画を6本視聴した。オランダのメディア「De Vrije Media」制作のインタビュー番組である。

ロナルドはオランダの起業家で、金融会社「de blije b」の創設者である。イルミナティの元メンバーと前述したが、それは日本の複数の紹介やロナルドが暗殺されたという海外の記事にもそのように紹介されているからである。

ロナルドの暗殺については、死亡したのは別人ともいわれており、真偽のほどはわからない。無事でいてほしいと願う。

次のサイトで、前述した動画(邦訳付)を視聴できる。*20

命をかけた男の言葉――
● ロナルド・バーナード氏証言映像
● シオン長老の議定書 全文
nyu-sukakusan.jimdofree.com

①元ユダヤ銀行家ロナルドバーナード氏 陰謀論は事実だった!衝撃の証言 〔日本語字幕〕
2020/03/22
保守系YouTubeニュース番組 -NEWS-
https://youtu.be/EQU2ux0kjnY

ロナルドによると、世界の金融を支配する構造――マネタリーシステム――はやはり作られており、それは完全なピラミッド構造だという。トップに属して世界全体を動かしている人々は8000~8500人。その下の階層組織BISは1930年に作られた。

ロナルドはトップに属する人々と話すところまで行き、仕事柄100パーセント内部情報に精通していた。彼はサイコパスになるためのトレーニングを受けたが、良心が戻ってきたために、そうならなかった。

Part.1、4で印象的だった箇所を引用する。

こういった人々の多くは主流派の宗教ではないんです。
カトリックやプロテスタントや、そういった宗教がありますね。
こういった人々の多くは、Luciferian(悪魔教徒)なんです。
そしてこう言うんです、
「宗教などおとぎ話だ」「神など存在しない、そんなものは現実ではない」と。
彼らにとっては、それが真実で現実なんです。
そして彼らは非物質的なものに従事するんです、彼らが呼ぶところのLucifer(悪魔)です。
私はそういったサークルにもつながりを持ちました。
私は笑うしかありませんでした。彼らはクライアントですからね。
そして、私は悪魔教会と呼ばれるところに行ったんです。

今お話しされているのはSatanisum(悪魔崇拝)ですね?

そうです、私はそういった教会に行きました、ビジターとしてね。
彼らは、裸の女と酒とそういったもので、ミサをやっていました。
驚きましたね。
こういったものは一切信じていませんでした。
こんなものが現実だとは思ってもよらなかったんです。

あなたにとっては見世物ですよね。

そうです、私の意見としては、邪悪というのは人々の内にあるものですから。
つながりがわからなかったんです。
ともあれ、私はそのサークルにゲストで入り、
裸の女やら何かを見るのは、面白い見世物でした。

楽しい人生ですね。

しかし、ある時点になると、呼ばれました。
これが今ここでお話しすることですが、
参加したんです。。。
生贄が。。。
外国でのことです。
それが限界でした。
子供です。 (Part.1より)

ロナルドは壊れ、機能停止し、ICUに収容され、自分自身を見下ろし、自分が身体の中にいないことを見た。彼らが自分のケアをしているところを見た。私立病院を転々とし、回復に一年以上かかった。

時々私は、この地球上で何がなされるべきなのか本当にわからなくなります、人々を行動に移させるには。未だに椅子に座り続けていますから。
何らかの種類の暴力的な反乱を示唆はしません。そうではなく、私はつながりを作ることをお話ししてます。団結です。
我々が本当は何者であるかを見るんです。
それこそが、本当に重要な点なんですよ。
多様性におけるワンネス(全体性、単一性)です。
これを以前にお話したか定かでないのですが、しかし、その背後にあるメタファーとしては、身体をみてください。
これ前に言いましたか?身体の小さな細胞について。
我々の身体はたくさんの細胞からなり、もちろん、深い層もあるんですが、しかし、細胞が重要なんです。
それぞれの細胞はユニークです。それぞれの機能と役割があるんですね。そして、それは他の小さな細胞と一緒に働くんです。
そして、この全体の乗り物をつくってるんです。身体全体です。
そして、我々は、この地球上にいて、人類ですね。すべての人間はユニークな細胞なんです。
そして、それが身体として機能するならば、より大きな身体として現れるんです。
なぜなら、誰もがそのユニークな能力を持つからです、その人のユニークな特性です。
それがあなたを幸せにするんですよ、たいていの場合。
しかし、こう言うかもしれません。「でも、私がこれをやったら、もう給料がもらえないわ」などと。そうですね。でも、待ってください。
我々は全体なんです。これはユートピアではないんです。「我々で」全体なんです。
しかし、我々は幻想のみを信じてるんですよ。つまり、我々は全体ではないという。なぜなら、二元論プログラムにひっかかっているからです。
しかし、勇気を得られるならば…例えば、私はいつも小さなスケールで示すのですが、1000人がいるとしますね、家をつくるのに。
すると、既にその身体が起こっているわけです。我々すべてが同じ志を、同じゴールを持ち、皆がそれぞれの能力を活かすんです。それが一つの身体として現れ、お互い完全性を満たすんです。
そして共に不可能なことを成し遂げるんです。少なくとも、それぞれは不可能と思っていたことを。(Part.4より)

Part.4で述べられている内容は、神智学と同じものだ。イルミナティに侵食されたフリーメーソン結社が本来伝えてきたのは、こうした思想ではないだろうか。

6. シオン長老の議定書と新約聖書に出てくるパリサイ派

動画の中で、ロナルドが「シオン長老の議定書」を読むようにいっている。書籍も出ているが、次のサイトで読むことができる。

シオン長老の議定書
http://www7.plala.or.jp/nsjap/zion/index.html?

著者は判明していないようだが、わたしは即座にアダム・ヴァイスハウプトの文章を連想した。

特に、フリーメーソン結社がピラミッド構造である弱点をとことん利用して情報集積、情報拡散、目眩ましの道具とする手口を赤裸々に記した「第15議定書」を読むと、ヴァイスハウプトが作成し、それが更新されているのではないかと疑いたくなる。

「序」に、新約聖書に出てくる「パリサイ派」が出てくる。

幾星霜を重ねて、パリサイ派の影響力は広がり続けたが、秘密の破壊的な集団が浸透し社会を破滅へと陥れて行く恐しい行状が気付かれたことはなかった。
 指導部としてブナイブリス最高会議を頭にいただき、すべての政府に蝟集するパリサイ派は、あらゆる国の政府を支配し、政治、経済、宗教、教育を牛耳る専政勢力となった。

この議定書はユダヤ指導者の計画の最新版に過ぎないという。1884年に政治情報を収集する任務を帯びていたロシアの一将軍の娘、ジュスティーヌ・グリンカ嬢が入手した。

ロシア警察が入手した1897年のバーゼル会議の議事録が、この議定書の内容と酷似していることが判明したらしい。

ロシア政府は、1893~4年にユダヤ人の互助組織「ブナイ・ブリス」がニューヨークで開いた会議で、ヤコブ・シフがロシア革命運動委員会代表に選ばれたことを知った。

ヤコブ・シフといえば、日露戦争のときに日本を支援したユダヤ人ではなかったか? 果たして、そうだった。

ジェイコブ・ヘンリー・シフ(英語:Jacob Henry Schiff, 1847年1月10日 - 1920年9月25日)は、ドイツ生まれのアメリカの銀行家、慈善家。…(略)…高橋是清の求めに応じて日露戦争の際には日本の戦時国債を購入した。…(略)…フランクフルトの古いユダヤ教徒の家庭に生まれる。代々ラビの家系で、父は銀行員だった。1370年からフランクフルトのゲットーで、初代マイアー・アムシェル・ロスチャイルド時代に「グリューネシルト(緑の盾)」(Haus zum Grünen Schild)と呼ばれる建物にロスチャイルド家とともに住んでいた。…(略)…シフは2億ドルの融資を通じて日本を強力に資金援助したことで、日本勝利と帝政ロシア崩壊のきっかけを作った。*21

「第2議定書」には次のような印象的な文章がある。

われわれが仕掛けたダーウィン主義、マルクス主義、ニーチエ主義が、いかに功を奏してるかに注目していただきたい。

「第7議定書」では日本に言及がある。彼らの計画にしっかり組み込まれてきたということだろうか。

新約聖書の中で、律法学者・パリサイ派とイエスは鋭く対立している。イエスは「あなたたちは悪魔である父から出た者」といっている。イエスの神と彼らの神は異なるとまでいっているのだ。イエスの言葉からすると、彼らの崇める神は、神ではなく悪魔と読める。

異邦人であるわたしにはこの言葉を比喩的にしか捉えられなかったが、あるいはイエスは、そこまでいいたくなる彼らの忌まわしい行状を知っていたのかもしれない。

ロスチャイルド家は、パリサイ派ユダヤ人の血を引いていることを誇りにしているとか。もしそうであるなら、イエスを死に追いやった人々の子孫ということになる。ユダを操ったのは、祭司長やバリサイ派の人々だからだ。

改訂1994年、中央出版社発行のフランシスコ会聖書研究所訳『新約聖書』の「ルカによる福音書」を見ると、「金を愛するファリサイ派*22の人々」の章がある。ロスチャイルド家はイエスの時代のご先祖様の頃から既に、お金が大好きだったようである。

同じくルカの「ファリサイ派の人々と律法学者を責める」の章では、イエスは彼らに対して、強欲と悪意とに満ちている、あなたがたは不幸だ、あなたがたの先祖が預言者たちを殺した、といっている。

ヴァイスハウプトもユダヤ人だったのではないだろうか。マルクスはユダヤ人だった。

7. 中国共産党に改竄された教科書のヨハネ福音書

こんなことを考えているときに、とんでもないニュースに出くわした。

“中国の教科書が聖書を書き換え 結末を「キリストが石で女性を殺した」に”. 大紀元 エポックタイムズ. 2020-09-28. https://www.epochtimes.jp/p/2020/09/62747.html, (参照 2020-10-09).

「ヨハネによる福音書」の中の有名な「姦通の女」の場面を、中国共産党が改竄したというのだ。大紀元の報道によると、中国の倫理の教科書が新約聖書の一節を改竄した。中国共産党による思想弾圧・統制の一環だという。

ヴァイスハウプトにも、マルクスにも資金援助をしたといわれるロスチャイルド。彼らに生み出された中国共産党は、とうとうイエスを人殺しにしてしまった!

フランシスコ会聖書研究所訳『新約聖書』では、律法学者とファリサイ派の人々が女を連れて来たとある。イエスを試みて訴え出る口実を得るために連れて来たのだった。

本来は、イエスの機転の利いた反応が印象的な場面なのだ。

姦通した女を律法では石打ちの刑に処するようにとモーセは律法の中でわたしたちに命じていますが、あなたはどう考えますか、と彼らはイエスに問いかける。イエスは何も答えずに、身をかがめて地面に指で何かを書き始めた。この場面を描いた、ニコラス・レーリヒの絵を思い出す。

しかし、なおもしつこく彼らが問い続けるので、イエスは身を起こしていう。あなたがたのうち罪を犯したことのない人がまずこの女に石を投げなさいと。そして、イエスは再び身をかがめ、地面に何か書いていた。

人々は年長者から一人、また一人と去っていった。そしてイエス一人と、女だけが残される。

イエスは身を起こして「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを処罰すべきとみなさなかったのか」と尋ねる。彼女は「主よ、だれも」と答え、イエスは仰せになる。「わたしもあなたを処罰すべきとはみなさない。行きなさい。そして、これからは、もう罪を犯してはいけない」

イエスの説く教えの奥深さが伝わってくる素晴らしい場面であるのに、中国の教科書ではここを真逆に改竄し、イエスはモーセの律法を遵守したことになっていて、自ら彼女を石で打ち殺したことになっているという。中共はイエスをファリサイ派の人にしてしまったのだ。

フランシスコ教皇が中共と司教任命の暫定合意をしてから、カトリックはどうなるのだろう、地下教会の信徒の運命は……と気にかかっていた。とうとう中共がこんなことまでやり出すとは……。

ロナルド・バーナードの言葉を参考にすると、国際金融資本家たちのサークルでは子供を生贄とする悪魔崇拝が行われている。

彼らはこういったことを数千年のあいだやってきたんです、世界中で。
私はかつて神学を勉強しました。
聖書にも書いてあります、こういったことがイスラエルで行われていたことが。
最初の10支族がバビロニアに連れ去られた理由というのは、
子供を使ったこういう儀式にあるんです。
子供を生贄にすることを含めてね、これが関連しているんです。 (Part.1より)

子供の虐殺、世界中で行われている闇臓器売買(「臓器を取り出される時には、その子供はまだ生きているんです」)、大規模な若い女性のレイプが行われていることをバーナードは告発している。

インタビューでのロナルドの会話には、イルミナティという呼称は出てこない。しかし、イルミナティ抜きで、この結社の誕生後に展開し始めた様々なテロ活動を考えることはできない。

ヴァイスハウプトは教会法と実践哲学の教授*23でありながら、哲学に極めて貧弱な理解力しか持っていなかった。ヴァイスハウプトのいう「〈原初の〉黄金時代」は、言葉だけのまやかしのものだとしか思えない。

前掲書『ロシアを動かした秘密結社――フリーメーソンと革命家の系譜』の中の次のような文章が印象的である。

 1930年代後半に吹き荒れたスターリンの政治粛正の嵐によって、アナーキストの神殿騎士団も様々なオカルト集団もソビエト社会から根こそぎ抹殺された。
 そしてロシアの大地に地下の秘密組織も反抗する者も存在しない全体主義の政治体制と平等主義の社会――均質で眠るように穏やかで静寂な精神世界が確立された。*24

それはまるで墓地のような精神世界であるが、要するにそれがアダム・ヴァイスハウプトのいう「〈原初の〉黄金時代」なのである。

イルミナティが神秘主義の中でも神智学を最も敵対視したということは、神智学がサタニズムとは対照的な、光明をもたらす思想ということではないだろうか。

ブラヴァツキー夫人の縁続きで、彼女の諸著作の深い研究家でもあったボリス・ド・ジルコフは「『シークレット・ドクトリン』の沿革」の中で、神智学協会について次のように述べている。

 過去に、あるいは新たに出版された著作から、又同様のことはHPBによる他の著作に関しても言えることであるが、『シークレット・ドクトリン』の主要な源泉は、集合的にはその伝達者がHPB自身であったアデプト同胞団であり、個人的にはこの同胞団に属する複数のイニシエート達であったことは明白である。そして、その方々は、伝統的に秘密とされていた知識の一部を今、我々のこの時代に明かす道を選ばれたのである。
 乗り物、あるいは器、人間が作り、故に不完全な器ではあるが、この様な真実を広く浸み渡らせるための機関が、アデプト集団の直接指導のもとに1875年創立された神智学協会である。多くの失敗や欠点をものともせず、無知や混乱に満ちたこの世界において、時代を超えるグプタ・ヴィディヤーの教えの最も優れた唱道者として、神智学運動は今もなお存続している。*25

アデプトとは「イニシエーションの段階に達し、秘教哲学という科学に精通された方を指す」*26。グプタ・ヴィディヤーとは、霊的で神聖な知識をいう。

ブラヴァツキー夫人と神智学協会は様々な誹謗中傷を受けてきたが、彼女の論文を正面切って論破した学術的な論文にわたしはまだ出合ったことがなく、そのような論文が存在するという情報に接したこともない。

 

*1:植田,2014,pp.35-36)

*2:植田,2014,p.37

*3:ウィキペディアの執筆者. “ネイサン・メイアー・ロスチャイルド”. ウィキペディア日本語版. 2020-09-24. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%83%8D%E3%82%A4%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%AD%E3%82%B9%E3%83%81%E3%83%A3%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%89&oldid=79671805, (参照 2020-10-10).

*4:ジルー,幸田訳,1995,p.159

*5:ウィーン,田口訳,2002,p.323

*6:ウィキペディアの執筆者. “カール・マルクス”. ウィキペディア日本語版. 2020-07-12. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9&oldid=78429235, (参照 2020-10-11).

*7:ウィキペディアの執筆者. “カール・マルクス”. ウィキペディア日本語版. 2020-07-12. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9&oldid=78429235, (参照 2020-10-11).

*8:マルクス カール・ハインリッヒ , エンゲルス フリードリッヒ. “共産党宣言: 図書カード:No.47057”. 青空文庫. 2015-09-29. https://www.aozora.gr.jp/cards/001138/card47057.html, (参照 2020-10-12).

*9:大岡,2015,「あとがき」p.312

*10:マルクス、エンゲルス(森田成也)『共産党宣言』(光文社、2020、pp.103-104)

*11:Wikipedia contributors. "Richard Wurmbrand." Wikipedia, The Free Encyclopedia. Wikipedia, The Free Encyclopedia, 25 Sep. 2020. Web. 9 Oct. 2020.

*12:ジルー,幸田訳,1995,p.10

*13:ジルー,幸田訳,1995,p.15

*14:ウィキペディアの執筆者. “カール・マルクス”. ウィキペディア日本語版. 2020-07-12. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9&oldid=78429235, (参照 2020-10-11).

*15:ウィキペディアの執筆者. “カール・マルクス”. ウィキペディア日本語版. 2020-07-12. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%9E%E3%83%AB%E3%82%AF%E3%82%B9&oldid=78429235, (参照 2020-10-11).

*16:ヨハンナ・ベルタ・ユリー・イェニー・フォン・ヴェストファーレン(Johanna Bertha Julie Jenny von Westphalen,1814 - 1881)

*17:ジルー,幸田訳,1995,p.10

*18:ウィーン,田口訳,2002,p.269

*19:ジルー,幸田訳,1995,p.228

*20:“命をかけた男の言葉 : ● ロナルド・バーナード氏証言映像 ● シオン長老の議定書 全文”. 保守系YouTubeニュース番組.https://nyu-sukakusan.jimdofree.com/%E2%91%A2%E7%95%AA%E5%A4%96%E7%B7%A8/%E3%83%A6%E3%83%80%E3%83%A4%E8%B3%87%E6%96%99/%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC%E3%83%89%E6%B0%8F%E3%81%AE%E8%A8%BC%E8%A8%80-%E3%82%B7%E3%82%AA%E3%83%B3%E3%81%AE%E8%AD%B0%E5%AE%9A%E6%9B%B8-%E7%89%B9%E8%A8%AD%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88/, (参照 2020-10-07).

*21:ウィキペディアの執筆者. “ジェイコブ・シフ”. ウィキペディア日本語版. 2020-05-29. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%82%A4%E3%82%B3%E3%83%96%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%95&oldid=77772028, (参照 2020-10-09).

*22:パリサイ派のこと

*23:アダム・ヴァイスハウプト(芳賀和敏訳)『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』(KKベストセラーズ、2013、「はじめに」p.32)

*24:植田,2014,p.284

*25:ブラヴァツキー,田中 & クラーク訳,1989,『シークレット・ドクトリン』の沿革p.131

*26:H・P・ブラヴァツキー著、田中恵美子訳『神智学の鍵』神智学協会ニッポン・ロッジ、1995改版、用語解説p.14

| | コメント (0)

(再掲)イルミナティ創立者ヴァイスハウプトのこけおどしの哲学講義

104 トルストイ『戦争と平和』…⑤イルミナティ創立者ヴァイスハウプトのこけおどしの哲学講義
https://mysterious-essays.hatenablog.jp/?page=1602421769

「マダムNの神秘主義的エッセー」の「104」は当ブログの過去記事に加筆訂正したものです。加筆訂正が大きいので、全文以下に紹介しておきます。

エッセー  トルストイ『戦争と平和』に描かれた、フリーメーソンがイルミナティに侵食される過程

大目次 

① 映画にはない、主人公ピエールがフリーメーソンになる場面(80
② ロシア・フリーメーソンを描いたトルストイ(81
③ 18世紀のロシア思想界を魅了したバラ十字思想(82
④ フリーメーソンとなったピエールがイルミナティに染まる過程(83
イルミナティ創立者ヴァイスハウプトのこけおどしの哲学講義104
⑥ テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界(105

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

小目次

  1. 『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』の構成
  2. フリーメーソン結社に関する簡単なまとめ
  3. フリーメーソン結社に目をつけたヴァイスハウプトの神秘主義叩き
  4. ヴァイスハウプトの神智学叩きの凄まじさ
  5. プラトンの『パイドーン』から二つの断章をヴァイスハウプトに贈ろう

1. 『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』の構成

エッセー「81」で簡単に触れたヴァイスハウプトの思想、それが凝縮されたアダム・ヴァイスハウプト(副島隆彦解説、芳賀和敏訳)『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』(KKベストセラーズ、2013)』第4章をもう少し詳しく見ていきたい。

目次のすぐあとに置かれた「福島隆彦による本書の解説」には次のようにある。

イルミナティ lllminatienorden は、今から約240年前の1776年に、現在の南ドイツで創立された。今もなおその存在が驚嘆をもって囁かれているヨーロッパ最大の謎の秘密結社である。本書はそのイルミナティそのものの内部組織を書いてある本である。

教会法を教授する神学者で、啓蒙主義的なサークルを作った人物の著作というと、難解な本を想像させられるかもしれないが、付録「秘密結社の組織論」(アダム・ヴァイスハウプト『イルミナティの新システム――全位階と装置の詳説(1787)』からの抄訳)の充実度に比べ、肝心の本編の内容には「啓蒙」のかけらも見出せない、読者を無知と服従へと誘うだけのこけおどしの内容には あきれてモノがいえない、そのような代物である。イルミナティのエンブレムも、どことなく急ごしらえの感じがする。

Emblem_of_bavarian_illuminati

イルミナティのエンブレム「ミネルヴァのフクロウ」
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』は次のような構成となっている。

第1章 初級者のための秘密結社入会講座
第2章 なぜ秘密結社が必要なのか
第3章 初級者を受け入れる秘密結社の覚悟と使命
第4章 神秘主義に傾倒するすべての成員に告ぐ
付 録 秘密結社の組織論

本編の構成から見てもわかるように、アダム・ヴァイスハウプトはその四分の一を神秘主義に割いている。このことは、ヴァイスハウプトにとって神秘主義思想が如何に大きな存在であったかの裏返しでもある。

フリーメーソン結社の各ロッジは色彩の違いこそあれ、神秘主義思想とは切り離せない特徴を持っていた。それがなければ、フリーメーソン結社は、世間によくある政治結社や社交クラブのはずだった。

256pxadam_weishaupt_20201016232001

アダム・ヴァイスハウプト(1748 - 1830)
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

2. フリーメーソン結社に関する簡単なまとめ

フリーメーソンに関する本は翻訳物を含めていろいろと読んできたが、植田樹『ロシアを動かした秘密結社――フリーメーソンと革命家の系譜』(彩流社、2014)ほどフリーメーソンの歴史に詳しい本は少ないと思う。ベストといってよい本かもしれない。長年の疑問がこの本を読んで、ほぼ解けた気がするほどである。

「フリーメーソン」という単語の用い方にばらつきがあって、この単語の意味するところがわたしには曖昧であり、フリーメーソンと呼ばれるものに対する基本的な理解すらできていないという苛立ちのようなものがあったのだが、本には次のように書かれている。

「フリーメーソン」とは熟練した石工職人の組合=「自由な石工の組合」と「その組合員」という英語の単語(freemason)が原義となっている。これがその後に様々な秘密結社の組織や団体、制度を表す普通名詞(freemasonry)という単語として使われることになった。本書では「フリーメーソン」という単語を便宜的に集団的名称や制度、個々の団員のいずれにも用いることにする。*1

前掲書『ロシアを動かした秘密結社――フリーメーソンと革命家の系譜』によると、フリーは自由な(free)、メーソンは石工(mason)で、「自由身分の石工」、すなわち「特定の領主や寺院に縛られず各地の建設現場を渡り歩き、契約によって仕事をする職人」を指した。962年にイングランドのヨークで石材を扱う職人たちの集会が開かれた、という最古の記録が残されているという。

巨大な石造建築には物理学や幾何学など、時代の最先端の科学知識と合理精神が必要であり、建設現場の責任者は最高レベルの知識人だった。伝授する知識や技術を仲間内の秘密にしておく必要から、排他的な職能ギルドが結成されることになる。

自立した石工の職能ギルドは、親方、職人、徒弟からなる階級制の組織と掟を持つ集団となり、16世紀には石工組合の社会的地位と名声に惹きつけられて、こうした業種とは無縁な人々が加わるようになった。

18世紀初めには、上流階級の知識人たちが集うサロンめいたものとなり、1714年にロンドンで「ロンドン大本部(London Grand lodge)」が結成され、これが近代フリーメーソンのおこりとなった。

512pxfreimaurer_initiation

1800年頃のフリーメーソン入会儀式の一部。
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

初期のフリーメーソンは14世紀に書かれた石工組合の内部規則、集会の際に歌われる歌、祈禱、伝説などをまとめた「古い訓戒(Old Charges)」の写本を手引きとしていたらしいが、1723年に牧師ジェームズ・アンダーソンらが新たに「憲章」を編纂した。

このアンダーソン憲章は結社の起源を聖書時代に遡らせていたが、それは信仰上の権威づけを行うためだった。憲章では神への信仰(「至高の存在の信仰」と表現され、キリスト教以外の一神教の異教――ユダヤ教やイスラム教――も容認)、霊魂不滅の信念を基本とした。

独自の徳性を磨く目標として、兄弟愛(友愛)、善行、真理の追求が掲げられていた。信仰、希望、慈愛を三つの理想として説くこともあった。会員同士は「兄弟」と呼び合った。

こうしたフリーメーソンの兄弟愛、友愛とは本来は仲間内だけの友情や相互扶助を意味したもので、無限定の対象に向けられる博愛とは違うらしい。

また、アンダーソン憲章は、会員たちが宗教や政治、国家間の問題を結社内で論じることを禁じ、これがイギリス型正統派フリーメーソンの伝統を形成したという。しかし、後にはこれとは正反対の非正統派集団が生まれた。

以上は『ロシアを動かした秘密結社――フリーメーソンと革命家の系譜』からノートしたものだが、フリーメーソン独特の秘密めいたところや友愛の限定的な性質、またアンダーソン憲章が神への信仰を基本としながらキリスト教に限定せずにユダヤ教やイスラム教も容認しているあたりは、なるほど、如何にも石工組合から出たものだとの印象を与えられる。

復習しておくが、フリーメーソンの活動には、保守的で政治には関わらないイギリス型と自由主義的で政治に積極的に関わるフランス型とがあるという。世界全体では700万~1000万人の会員がいるといわれているそうで、そのうちの9割がイギリス型正規派であるそうだ。フランスでは、リベラルな政治傾向の結社である非正規派が主流であるという。

フランス革命の推進者の多くがフリーメーソンだった。国王ルイ16世の従兄弟オルレアン公フィリップ、ラファイエット、ミラボー、モンテスキューなど。また、ナポレオン・ボナパルトは会員ではなかったが、彼の4人の兄弟は全員フリーメーソンだったというから驚かされる(ジョセフとルイは王位についた)。フランスの社会派作家エミール・ゾラもフリーメーソンであったと本には書かれていた。

プロイセン王フリードリヒ大王。イギリスのジョージ4世・6世、エドワード7世・8世、宰相ウィンストン・チャーチル。

アメリカでは1733年にボストンに最初の結社が作られた。独立運動の指導者たち、初代大統領ジョージ・ワシントン、フランクリン・ルーズヴェルト、ハリー・トルーマン、セオドル・ルーズヴェルト、リンドン・ジョンソンなどはフリーメーソンで、アメリカがよくフリーメーソン国家だといわれるのも頷ける。

ニューヨークの「自由の女神像」はフランスのフリーメーソンからニューヨークのフリーメーソンへの贈り物だったとされるそうで、アメリカ合衆国の国璽(印章)、1ドル紙幣にはフリーメーソンのシンボリックな画像「万物を見通す眼」が描かれている。

1904年のトルコ革命、1917年に発生したロシアの二月革命にもフリーメーソンは深く関与したらしい。

3. フリーメーソン結社に目をつけたヴァイスハウプトの神秘主義叩き

話を戻すと、アダム・ヴァイスハウプトは、秘密結社としての性格を帯び、一組織として完成されたシステムを持つフリーメーソン結社に目をつけた。

こうしたものをそっくり我が物とするためには、フリーメーソン結社の中身すなわち神秘主義思想が邪魔だったのだ。『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』第4章は、洗脳を意図しているとしか思えない。これを啓蒙といえるだろうか。テロの指南書としか思えない著作内容なのだ。

ルネ・ゲノン(エッセー「24」・「25」・「26」参照)、ウィリアム・ジェームズ(エッセー「24」・「25」・「40」・「44」・「50」・「63」参照)にそっくりである。ろくに根拠を示さずに恣意的に取り出した断片で唐突に断罪するところ、口の悪いところが。ヴァイスハウプトが現れるまでの一切の哲学書を焚書坑儒したいようなので、勉強嫌いには受けるかもしれない。

だが、これは冗談事では済まない。ヴァイスハウプトの思想――イルミナティズム――が革命思想の源流となったことを思えば、革命に伴う文化破壊は――例えば中国共産党の文化革命なども――これに倣っていると考えられるからである。

アダム・ヴァイスハウプトとは、一体何者だったのだろうと改めて不可解に思う。最初から乗っ取る意図があったとしか思えない。フリーメーソン結社に寄生し続けているイルミナティの恐るべき手口と革命志向は、彼の独創だったのだろうか? 

いずれにせよ、イルミナティがフリーメーソン結社を仮装し、その威信を借りていなければ、世界がここまで騙されることはなかっただろう。

ヴァイスハウプトの哲学に関する粗雑な知識は、イエズス会の教授として身につけた知識なのだろうか? ここでは追究しないが、イエズス会自体が「教皇の精鋭部隊」と呼ばれた、戦闘的なまでの海外布教で知られている。いずれにせよ、これがフリーメーソン結社で得られたものだとはとても思えない。

Kapitolinischer_pythagoras_adjusted

ピタゴラス
Busto di Pitagora. Copia romana di originale greco. (ローマ・カピトリーノ美術館)
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

近代神智学の母ブラヴァツキー夫人は、ヴァイスハウプトの没した翌年に生まれている。ヴァイスハウプトの神秘主義思想に対する――その中でもピタゴラス、プラトン、新プラトン派――に対する攻撃は際立っている。

4. ヴァイスハウプトの神智学叩きの凄まじさ

ブラヴァツキー夫人の解説によると、神智学という名称はアレクサンドリア学派に属する新プラトン派の創立者アンモニオス・サッカス(2~3世紀)とその弟子達から始まった。

ヴァイスハウプトの神智学者や神秘主義者に対する悪態は凄い。この物言いだけでも、ヴァイスハウプトの育ちの悪さと教養の度合い、そしてオツムの程度までが知れてしまう。

後代の神知学者や神秘主義者は桁外れのおバカ加減では誰にもひけを取らず、何人たりともこいつらに並ぶのはまだしも、凌駕するなどとんでもない。なんといっても馬鹿さ加減こそやつらの本領なのだから。このセクトは、そのご同類であるグノーシス派とユダヤのカバラ姉妹があることと並んで、たくさん美わしい性格の著作がある。身の毛がよだついやらしさの極地なのだが、これらは、いずれ偽造か古代の人物、その名のでっち上げで、連中の絵空事が受け入れられ、おおいに賞賛されるように目論まれていた。たとえばモーセ、アブラハム、ヘルメース、オルペウス、ゾロアスター、ピタゴラス等など。この手の哲学がその創始者あるいは教師たちに、他の同時代哲学のなかにあってもかくも法外な、ほとんど神聖視されるほどの名声をもたらすなど、存命中、だれか信じたものがいただろうか? また、この教説が何百年に渡って驚嘆され続ける、と誰が思えただろう、そればかりか現代風にも焼き直されて、完成された知恵としていまだに広く行き渡っているとは? キリスト教を冒涜し、これを自身の教養に以下のように応用した。つまり、異教的な愚昧に替えてキリスト―神知学的狂信を据えたのだと、こんなことを信じる者がいるだろうか? 現代に至る後世の神知学と神秘主義の出処がここにあるということは、しかし、一部その歴史と後裔から、また一部、その教説の根本命題の一目瞭然、目を引くプラトン―アレクサンドリア学派の教説の一致から証明される。この両派は、いつも直接とは限らないが様々な経路、誘因、ニュアンスで交流していた。
 このプラトン主義哲学は、その創始者アンモニウス・サッカス、プロティノス、その他からダマスキオス[462 - 538、古典古代後期のギリシアの哲学者]やスペインのイシドールス[560 - 636、セビリャ大司教を務めた神学者]に至るまで、7世紀の半ばまで途切れることなく連綿と続いた。大概のキリスト教父たちは、新プラトン主義哲学と関わりをもつ。…(略)…このプロティノスの説、いわゆるキリスト教会の教説であり、後になってアリストテレス派やスコラ派によって排除されたものではあるが。(ヴァイスハウプト,芳賀訳,2013,p.170-172)

罵詈雑言という雑音を無視すれば、この文章からヴァイスハウプトがフリーメーソン結社から得たと思われる神秘主義思想の流れが読みとれる。神秘主義の輝かしい伝統を宣伝してくれている趣すらある。この神秘主義思想史の概説は181頁まで続く。

ただ、この中に出てくる黙示録的イデー、千年至福説が神秘主義思想であるとは初耳だった。神秘主義者の著作のどこにそのような言説がどのような意味で出てくるのか、明示してほしいものである。

しかし、ヴァイスハウプトはフリーメーソン結社から神秘主義の哲学用語の意味まではまだ学びとっていなかったのか(純粋な知識欲があったとは思えない)、顕教系キリスト教の知識――イエズス会がそうかどうかは知らないが――を使った理解の範囲内に――すなわち無理解のままに――留まっている。

ヴァイスハウプトには、ブラヴァツキー夫人が『神智学の鍵』(田中恵美子訳、神智学協会ニッポン・ロッジ、1995改版)で述べた「神智学の教えは霊と物質の同一性を主張し、霊は潜在的な物質であり、物質は結晶した霊にすぎないと言います」*2という神秘主義思想の基礎的、決定的な知識が欠けている。ヴァイスハウプトの使う「物質」という言葉の意味はあまりにも単純すぎて、哲学用語としての意味をなさない。
「神、神々」も顕教キリスト教の域を出ていないため、神、神々=人格神という単純な意味づけしかできていないようだ。

でなければ、『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』でいったような、次のようなことはおよそいえないだろう。

「物質は劣悪である」、それと「神からの比較的良い部分の流出」という命題が、あらゆる神知学的あるいは神秘主義体系の発端であり、それらの礎石となっている。*3

神秘主義思想は斯様に単純なものではない。ヴァイスハウプトは明らかに神秘主義思想を理解するだけの能力も、腰を据えて学び研究する忍耐力も欠いていた。自身のプロパガンダとオルグ活動に必要なだけの断片的知識を盗み出せれば、それでよかったのだろう。

「神知学者や神秘主義者にはグノーシス派とユダヤのカバラ姉妹がある」とヴァイスハウプトはいう。そのグノーシス派について、エッセー「81」で名を出したマンリー・P・ホールは、『象徴体系 Ⅰ 古代の密議』(大沼忠弘 & 山田耕士 & 吉村正和訳、人文書院、1980)の中で、次のように解説する。

「グノーシス派」は二つの大きな宗派に分かれており、普通「シリア派」と「アレキサンドリア派」と呼ばれている。この二者は根本的な教義では一致するが、どちらかというとアレキサンドリア派は汎神論的傾向を持っており、一方シリア派は二元論を強調する。*4

しかも、ブラヴァツキー夫人によれば、グノーシス派には顕教系と秘教系が存在するのだが、ヴァイスハウプトはグノーシス派に限らず、言及する全ての思想において、こうした「傾向」や「強調」点を好き勝手に拡大解釈し、別物にしてしまう。

ちなみに、ブラヴァツキー夫人によると、ユダヤ教は「秘教的にはカバラのようにマギ教の系統であり、顕教系的には『創世記』や『モーゼの五書』のように寓話的伝説となった」*5という。

5. プラトンの『パイドーン』から二つの断章をヴァイスハウプトに贈ろう

256pxplato_silanion_musei_capitolini_mc1

プラトン
Plato. Luni marble, copy of the portrait made by Silanion ca. 370 BC for the Academia in Athens. From the sacred area in Largo Argentina. (カピトリーノ美術館)
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

ろくに知りもしないで、プラトン、新プラトン派を誹謗中傷するなど、僭越も甚だしい。否、知らないからこそ、好き勝手に誹謗中傷できるのだろう。若気の至りというには、ヴァイスハウプトはいささか年を食っていた。

プラトン『パイドーン』は、ソクラテスが不当な死刑を執行される直前に行われた対話である。初歩的な数学を使って魂の不死性が証明されていく下りも、「言い伝え」という形で語られる死後の世界の話もわたしには只々美麗に響く。

ここを読んでいると、自分の身体が少し軽くなったような錯覚を覚えるほどだ。ハートの泉からは白い光がとめどなく迸る。

ここでは、ヴァイスハウプトが忌み嫌う想起説、イデア論が通奏低音となっている。この作品の中から次の二つの断章を、ヴァイスハウプトに贈りたいと思う。

真実で確実で理解可能な言論が実際あるのに、いまのように、同じ言論でありながら、ときには真実だと思われ、ときには偽りだとされる、そんな言論にぶつかったために、自分自身や自分の未熟さは責めないで、しまいには苦しまぎれに、すすんで自分から言論へと責任を転嫁し、それ以後は一生、言論を憎み、悪口を言って、事物の真実や知識から遠ざかって暮らすとしたら、それは悲しむべきことではないだろうか。(プラトーン(田中美知太郎 & 池田美恵訳)『ソークラテースの弁明・クリトーン・パイドーン』(新潮文庫 - 新潮社、2005改版、pp.215-216))

君たち、もう一つ考えておくべきことがある。それは、もし魂が不死であるなら、われわれが人生とよぶこの期間だけでなく、全時間にわたって魂の世話をしなければならないということだ。そして、もしこの世話を怠るなら、その危険はいまや恐るべきものに思われるだろう。
 なぜなら、死がすべてからの解放であるなら、悪しき人々にとっては、死ねば、肉体から解放されるだけでなく、魂もろとも自分自身の悪もなくなってしまうのだから、これは天の恵みともいうべきものだったろう。しかしいまや、魂が不死であることが明らかな以上、魂にとっては、できるだけすぐれた賢いものとなる以外に、悪から逃れることも救われることもできないであろう。魂がハーデースへ行くにあたって持ってゆくものは、ただ教育と教養だけであって、これらのものこそ、死者にとってあの世への旅の門出からただちに、最大の利益ともなるし災いともなると言い伝えられているものだ。(プラトーン,田中 & 池田訳,2005,pp.261-262)

*1:植田,2014,p.13

*2:ブラヴァツキー,田中訳,1995,p.42

*3:ヴァイスハウプト,芳賀訳,2013,p.153

*4:ホール,大沼 & 山田 & 吉村訳,1980,p.90

*5:H・P・ブラヴァツキー(田中恵美子&ジェフ・クラーク訳)『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上)』神智学協会ニッポン・ロッジ、1989、p.198

| | コメント (0)

2020年9月29日 (火)

中共によって無残に改竄された、「ヨハネによる福音書」のイエス

ブラヴァツキー夫人に関する大田俊寛氏の論考に疑問を抱き、ノートした記事をまとめて「マダムNの神秘主義的エッセー」にアップする予定ですが、イルミナティから転向したという人の動画を見つけたことから、トルストイ『戦争と平和』に関するエッセー6本のうちアップしていなかった2本を書いてしまうことにしました。

このような動画に出合うことを予期していたわけではないのですが、何かが足りない気がして、残る2本のエッセーを放置していました。

その動画を参考にすると、やはりイルミナティ=国際金融資本で、彼らの源流を辿ると、何と新約聖書にも出てくるファリサイ派(パリサイ派)にまで行き着いてしまうのです。動画には、そのファリサイ派の話が出てきます。

フリーメーソン結社を乗っ取ったイルミナティに、フリーメーソン結社の儀式を裏返したような儀式があったとは想像したこともありませんでした。

新約聖書の中で、律法学者・ファリサイ派とイエスは鋭く対立しています。イエスは「あなたたちは悪魔である父から出た者」といっています。イエスの神と彼らの神は異なるとまでいっているのです。否、イエスの言葉からすると、彼らの崇める神は、神ではなく悪魔と読めます、

異邦人であるわたしにはこの言葉を比喩的にしか捉えられませんでしたが、あるいはイエスは、そこまでいいたくなる彼らの忌まわしい行状か何かを知っていたのかもしれません。

聖書に照らし合わせると、あの動画をフェイクといいきることはできません。

ロスチャイルド家は、ファリサイ派ユダヤ人の血を引いていることを誇りにしているとか。もしそうであるなら、イエスを死に追いやった人々の子孫ということになりますね。ユダを操ったのは、祭司長やファリサイ派の人々だからです。

改訂1994年、中央出版社発行のフランシスコ会聖書研究所訳『新約聖書』の「ルカによる福音書」を見ると、「金を愛するファリサイ派の人々」の章があります。ロスチャイルド家はイエスの時代のご先祖様の頃から既に、お金が大好きだったようですね。

同じくルカの「ファリサイ派の人々と律法学者を責める」の章では、イエスは彼らに対して、強欲と悪意とに満ちている、あなたがたは不幸だ、あなたがたの先祖が預言者たちを殺した、といっています。

ヴァイスハウプトもユダヤ人だったのではないでしょうか。これは憶測にすぎませんが。

ところで、そんなことを考えているときに、何と、とんでもないニュース!

「ヨハネによる福音書」の中の有名な「姦通の女」の場面を、中共が改竄したというのです。

ヴァイスハウプトにも、ユダヤ人マルクスにも資金援助をしたといわれるロスチャイルド。彼らに生み出された中共は、とうとうイエスを人殺しにしてしまいました!

「大紀元」の記事では、男たちが姦通の罪で捕まった女を連れてやってきたとありますが、わたしの読んでいる新約聖書では、律法学者とファリサイ派の人々が連れて来たとあります。また、イエスを試みて訴え出る口実を得るために、とあります。

本来は、イエスの機転の利いた反応が印象的な場面です。

姦通した女を律法では石打ちの刑に処するようにとモーセは律法の中でわたしたちに命じていますが、あなたはどう考えますか、と彼らはイエスに問いかけます。

すると、イエスは何も答えずに、身をかがめて地面に指で何かを書き始めます。この場面を描いた、ニコラス・レーリヒの絵を思い出しました。

しかし、なおもしつこく彼らが問い続けるので、イエスは身を起こしていいます。あなたがたのうち罪を犯したことのない人がまずこの女に石を投げなさいと。そして、イエスは再び身をかがめ、地面に何か書いていました。

人々は年長者から一人、また一人と去っていきました。そしてイエス一人と、女だけが残されます。

イエスは身を起こして「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを処罰すべきとみなさなかったのか」と尋ねます。イエスに彼女は「主よ、だれも」と答え、イエスは仰せになります。「わたしもあなたを処罰すべきとはみなさない。行きなさい。そして、これからは、もう罪を犯してはいけない」

イエスの説く教えの奥深さが伝わってくる素晴らしい場面なのに、ここを真逆に、イエスをファリサイ派の人にしてしまっています。

今回、何度となく読み返してきた新約聖書を初めて読むような気がしました。イエスとファリサイ派との対立が生々しく迫ってきたのです。こんな読みかたをしたことはありませんでした。

| | コメント (0)

2020年9月15日 (火)

「原子の無限の分割性」とブラヴァツキー夫人は言う

当記事は個人的な考えから執筆するものであることをお断りしておきます。

以下の一連の記事の続きです。

2020年8月 5日 (水)
大田俊寛『『現代オカルトの根源』、レイチェル・ストーム『 ニューエイジの歴史と現在 』を読書中。
https://elder.tea-nifty.com/blog/2020/08/post-f6fae9.html

2020年8月 7日 (金)
国際的な医学雑誌「ランセット」からの引用が、1889年出版のブラヴァツキー著『神智学の鍵』に登場していた!
https://elder.tea-nifty.com/blog/2020/08/post-232b98.html

2020年8月 8日 (土)
レイチェル・ストーム『ニューエイジの歴史と現在』で紹介された、ブラヴァツキー夫人に対する非難の無邪気すぎる内容
https://elder.tea-nifty.com/blog/2020/08/post-4d7bf9.html

2020年8月20日 (木)
大田俊寛氏はオウム真理教の御用作家なのか?
https://elder.tea-nifty.com/blog/2020/08/post-9fcec2.html

2020年8月28日 (金)
大田俊寛『オウム真理教の精神史』から抜け落ちている日本人の宗教観
https://elder.tea-nifty.com/blog/2020/08/post-54f9d7.html

2020年9月 4日 (金)
ブラヴァツキー夫人の伝記にあった引用文を探して。
https://elder.tea-nifty.com/blog/2020/09/post-c442c9.html

2020年9月 5日 (土)
ブラヴァツキー夫人の伝記にある引用に関する昨日の続き。
https://elder.tea-nifty.com/blog/2020/09/post-fb5a34.html

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

素粒子物理学によると、物質を構成する最小の単位(基本粒子)は素粒子と呼ばれ、クォークは素粒子のグループの一つである。

わたしは科学音痴であるにも拘わらず、23歳のとき、以下の本を書店で見つけ、購入した。クォークが物質の最小単位と騒がれていたころだった。以下はAmazonの書籍情報から。

クォーク―素粒子物理の最前線 (ブルーバックス (B‐480)) 新書
南部 陽一郎 (著)
出版社 : 講談社 (1981/11/1)

われわれは物質の究極にたどりついたか?
陽子や中間子はもはや素粒子ではない。その代りに登場したのが「クォーク」だ。しかし、クォークを求め、これを支配する法則を探り、揺るぎない物質の根源を究めようとした努力の果てに、何とすべての物質が崩壊するという驚くべき可能性がほの見えてきたのである。本書は、素粒子物理学が過去50年間にどう発展し、現在何がわかっているかを、物理学者がどんな考え方をたどっていまの位置に到達したのか説明しながら、具体的かつ系統的に解説する。

本を見つけて興奮したが、それは読んだばかりのハワード・マーフェット(田中恵美子訳)『近代オカルティズムの母 H・P・ブラヴァツキー夫人』(神智学協会 ニッポンロッジ、1981)の中で、素粒子物理学の瑞々しい発見に横槍を入れるようなことが書かれていたからだった。

 1891年に「電子」という言葉がはじめて使われました。偉大なロシア人、バトラーロフのような数少ない科学者達は何か固い、目に見えないものという、昔からの原子の概念を疑いはじめていました。しかし、彼等はこれは物質の存在そのものを疑うのと同じであると自認していました。
 科学が原子は分割できるということを確認した時より3年前に、ブラヴァツキー夫人はシークレット・ドクトリンに次のように書きました。「原子は弾力があり、分割することが出来るものなので、分子即ち亜原子で構成されていなければならぬ……オカルティズムの全科学は物質の幻影的性質と原子の無限の分割性との理論の上に築かれている。この理論は、実質について無限の視界を開く。実質はあらゆる微妙さの状態にあり、その魂の神聖な息によって生気を吹き込まれるものである」
 しかし、一般に、人々はこのようなオカルトの真理と世界の形勢と運命とを変える科学的傾向には殆ど関心がありませんでした。(マーフェット,田中訳,1981,p.405)

9月5日の記事でも書いたように、マーフェットはこの文章で、『シークレット・ドクトリン』の「Vol. 1, Page 519」から「Vol. 1, Page 520」にかけて引用を行っている。

H. P. Blavatsky. “The Secret Doctrine: A Synthesis of Science, Religion, and Philosophy.”,Vol.1,pp.519-520. The Theosophical Society International Headquarters – Pasadena, California. https://www.theosociety.org/pasadena/sd/sd1-3-06.htm, (accessed 2020-09-05).

「原子の無限の分割性」とブラヴァツキー夫人はいう。つまり、クォークは物質の最小単位ではないとブラヴァツキー夫人は述べているのだ。

そのほのめかしは現代の素粒子物理学からも感じとれるが、科学を物質の領域に限定すれば、2008年にノーベル物理学賞を受賞した南部博士の「クォークを求め、これを支配する法則を探り、揺るぎない物質の根源を究めようとした努力の果てに、何とすべての物質が崩壊するという驚くべき可能性がほの見えてきた」というような心配も起きるのだろう。尤も崩壊するのは物質ではなく、近代科学が築いた壁なのだろうが……。

ブラヴァツキー夫人の亡くなったのが和暦でいえば明治24年(1891)、生まれたのは江戸時代であったことを思い出しておこう。ブラヴァツキー夫人の時代に使われていた科学用語や哲学用語を使って、当時の科学者どころか現代の科学者さえ未だ探究していない物理化学現象を説明しようとするとき、夫人は神話の言葉や錬金術用語まで使わざるをえなかった。そうしたものには、神聖なオカルト科学のエッセンスが存在したからである。

1981年に上梓された前掲書『クォーク』の中で南部博士が「素粒子物理学の50年の歴史」とお書きになっているから、ブラヴァツキー夫人の時代には素粒子物理学という分野は存在しなかったのだろう(その程度のこともわからない人間が当記事を書いているのだとお含みおきいただきたい。息子が読んだら失笑ものだと思う。喧嘩さえしていなければ、優しくて面倒見のよい、生き字引のような息子にちょっと読んで貰えるのだけれど)。

素粒子(elememtary particle)という用語も、『シークレット・ドクトリン』のインデックスでは見つけられなかった。elememt、elememtal、elememtary というという言葉は頻出するのだが。

ブラヴァツキー夫人は、前掲の引用の続きに当たるようなことを、『シークレット・ドクトリン』の議事録で述べている。

本当の原子は物質界には存在しません。定義によると、点は位置はあるが、オカルティズムではこれは普通の意味の場所と受けとってはいけません。本当の原子は空間と時間を超えます。……(略)……原子は物体あるいはむしろ分子の第七本質にたとえることができ、オカルティストにとっては、実際に、その第七本質です。物理学または化学的分子は無数のより精妙な分子から成っており、これらは数えきれない、更に精妙な分子から成っています。例えば、鉄の一分子を分子でなくなるように分解してみなさい。すると分子は間もなく、その七本質の一つとなり、即ちそのアストラル体となります。七本質の第七番目のものは原子です。分解前の鉄の分子と分解後のそれとの関係は、死ぬ前の肉体と死後の肉体との関係と同じようなものです。体はなくなりましたが、諸本質は残ります。もちろん、これはオカルト的なアルケミーであって、近代化学ではありません。
(H・P・ブラヴァツキー、田中恵美子&ジェフ・クラーク訳『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上)』神智学協会ニッポン・ロッジ、1989、議事録pp.694-696)

このことは、「人間を含めて宇宙のあらゆる生命、また宇宙そのものも『七本質』という七つの要素からなっている」(H・P・ブラヴァツキー、田中恵美子&ジェフ・クラーク訳『実践的オカルティズム』神智学協会ニッポン・ロッジ、1995、用語解説p.23)という神智学の教えを理解しなければ、意味不明なものとなるしかない。

ところで、南部博士の『クォーク―素粒子物理の最前線』は第2版が1998年に上梓されている。 以下はAmazonの書籍情報から。

クォーク 第2版 (ブルーバックス)
南部陽一郎 (著)
出版社 : 講談社 (1998/2/20)

すべての物質は何か共通の基本的な材料からできているのではないか?この考え方から出発して、物質の究極的構造を求め、それを支配する基本法則を探る素粒子物理学。それがどのように発展し、どこまで来たかをトップ・クォークの発見を踏まえて見渡し、解説する。

ブラヴァツキー夫人の『シークレット・ドクトリン』には、「すべての物質は何か共通の基本的な材料からできているのではないか? 」という問いへの回答もある。

無限で不老不死の唯一の宇宙元素だけが存在し、その他のものすべて、即ち大宇宙的結果から小宇宙的結果に至るまで、又超人から人間や人間より下の存在に至るまで、簡単に言えば、客観的存在のすべてはその唯一のものが多種多様に分化した諸面であり、今は相関関係(correlation)といわれている変形であることをもし学徒が覚えているならば、最初の主な難点はなくなり、オカルト宇宙論に熟達することができるだろう。
(H・P・ブラヴァツキー、田中恵美子&ジェフ・クラーク訳『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上)』神智学協会ニッポン・ロッジ、1989、p.293)

宇宙中の各原子には自己意識が可能性として潜在しており各原子はライプニッツの単子[モナド]のように、それ自体の宇宙であり、また自らのための宇宙でもある。それは原子であり、天使である(同書,p.335)

星から鉱物原子に至るまで、最高のディヤーニ・チョーハンから最小の滴虫類に至るまで、完全な意味で、大自然の複合物の各構成物の究極的エッセンスが根本的に統一していることはオカルト科学の唯一の基本である。それが霊的世界または知的界、物質界のいずれに当てはめても違いはない。“ 神は果てしない無限の広がりである”とオカルト諺は言う。(同書,p.352)

ブラヴァツキー夫人は、シークレット・ドクトリンは古代の智惠を集めたものだという。

これは人類の揺籃期を見守って来た高位の存在の教えが一つの初期の人種から別の人種に口頭で語り伝えられた伝統をテストし、真実であることを実証させられた幾千代もの賢者達のそれぞれの経験を網羅している途切れることのない記録である。第五根本人種即ち最後の大洪水と大陸の変動から救われた人種の“ 賢者達”はそれを教えることなく、長いこと学びながらその生涯を過ごして来た。どのようにして彼等は学んで来たのだろうか? 自然のあらゆる分野の中で昔の伝統を偉大なアデプト達の独自のヴィジョンによって照合し、試し、確証することを通してである。偉大なアデプト達は肉体的、知的、サイキック的、霊的な諸器官を最高度に発達させ、完成させた方々である。一人のアデプトのヴィジョンは独自の得られたヴィジョンと何世紀もの経験によって照合され、確証されるまで受け入れられることはなかった。
(H・P・ブラヴァツキー、田中恵美子&ジェフ・クラーク訳『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上)』神智学協会ニッポン・ロッジ、1989、pp.545-546)

この文章は、ブラヴァツキー夫人の宇宙発生論(Cosmogenesis)及び人類発生論(Anthropogenesis)、即ち『シークレット・ドクトリン』全体を読んだときに(読めたときに初めて)、深い感動と共に読者を包み込むに違いない。

ちなみに、前掲書『クォーク―素粒子物理の最前線』によると、「クォークという『おかしな名前』」(p.21)は、クォーク仮説の提唱者の一人であるゲルマンがつけたものだそうだ。

ジェイムズ・ジョイスの小説フィネガンズ・ウェイク(Finegans Wake)の中の一句から取ったと、ゲルマンは断っている。いずれにしても、これらの名前は著者のウィットを示すもので、意味をせんさくする必要はない。クォークという名が一般に通用しているのは、言葉の神秘的な響きと命名者の権威によるものであろう。(南部,1981,p.124)

昔、この本を読んだときはジョイスの小説は未読だったので、何とも思わなかったに違いない。今はそうでもない。正直にいえば、はらわたが煮えくり返るような気持ちである。勿論、クォーク仮説の提唱者の一人であるゲルマンに対してではなく、ジェイムズ・ジョイスに対してである。なぜそういう気持ちになったのかは、拙「マダムNの神秘主義的エッセー」の以下のエッセーをお読みいただければ、わかっていただけるのではないかと思う。

96 ジェイムズ・ジョイス (1)『ユリシーズ』に描かれた、ブラヴァツキー夫人を含む神智学関係者5名

97 ジェイムズ・ジョイス (2)評伝にみるジョイスのキリスト教色、また作品の問題点

ブラヴァツキー夫人はジョイスの悪ふざけの対象となり、また、日本の数名の学者達によってオウム真理教事件と執拗に関係づけられてきた。

その学者の一人である大田俊寛氏は、過去記事で書いたように、ブラヴァツキー夫人の代表的著作『シークレット・ドクトリン』を、『現代オカルトの根源――霊性進化論』(筑摩書房、2013)や『オウム真理教の精神史 ロマン主義・全体主義・原理主義』(春秋社、2011)で採り上げ、内容とはかけ離れた紹介の仕方をしている。

まともに両書を読み比べてみると、大田氏の著作に書かれたブラヴァツキー夫人に関する部分が如何に噴飯物であるかがわかるだろう。

この記事は書きかけです。

| | コメント (0)

2020年8月28日 (金)

大田俊寛『オウム真理教の精神史』から抜け落ちている日本人の宗教観(この記事は書きかけです)

このところ記事にしてきた大田俊寛氏には『現代オカルトの根源――霊性進化論』(筑摩書房、2013)の他に、その2年前に上梓された『オウム真理教の精神史 ――ロマン主義・全体主義・原理主義』(春秋社、2011)という著作がある。

『現代オカルトの根源――霊性進化論』の感想の続きと一緒にこの著作の感想を別記事にするつもりだが、大田氏はどう読んでも唯物論者で、日本人には思えない。

なぜなら、『オウム真理教の精神史 ロマン主義・全体主義・原理主義』で、まる一章使って――といっても25頁から48頁までのたったの23頁――「近代における『宗教』の位置」という章題で「宗教とは何か」を考察しているのだが、オウム真理教を近代の宗教の一つと位置づけ、考察はキリスト教を中心としたものとなっているからで、日本、中国、インドといったアジアの宗教の考察がすっぽり抜けているのだ。

所有の形態として「祖先崇拝」が手短に考察されてはいるが、ご先祖様に対する気持ちを「崇拝」といわれてしまうと、わたしなどは違和感がある。

次の章はなぜかロマン主義の考察で、ブラヴァツキー夫人はそこで登場する。ウィリアム・ジェイムなども出てくる。

日本人の宗教観に関する考察が全くない不自然さ。理屈以前に、お正月には初詣に行き、お盆には故人を迎え、お彼岸にはお墓参りをするという日本人らしい宗教的背景が――核家族化で薄れつつあるとはいえ――大田氏には存在したことがないかのようである。

麻原氏も、そうした日本人らしい背景が感じられない不自然さ、人工臭があった。

麻原氏は日本国家を転覆し、自らが「日本の王」となるつもりだったという。初代主権者は、「神聖法皇」と称する麻原尊師、天皇は廃位され、葛城等の氏を与えて民籍につかせるはずだった。

ヨガかと思えば、「オウム真理教」というのは仏教系で行くための「オウム神仙の会」からの改称だというし、お次は「王」だったり「法皇」だったりと、さっぱり訳がわからない。天皇に葛城等の氏? 日本人にこういう発想ができるだろうか、とわたしは思ってしまうのだ。

折しも、過去記事で採り上げたように、文部科学省の教科書調査官として歴史教科書の検定に関与していた北朝鮮のスパイXがオウム事件にも関与し、日本転覆を図ったことがあると発覚した。

舞台に登場するのは全部あちらの人達ではないかと疑ってしまう。

大田氏は『オウム真理教の精神史 ――ロマン主義・全体主義・原理主義』で、次のように書いている。

宗教とは何か、という問いに改めて回答しておくと、私はそれを「虚構の人格」を中心として社会を組織すること、そしてそれによって生死を超えた人間同士の「つながり」を確保することである、と考える。(大田,2013,p.32)

『十字架の聖ヨハネ研究』という優れた研究書を著された鶴岡賀雄氏の弟子とも思えない、一面的捉えかただ。

ここ数日、ブログの更新も忘れて、『十字架の聖ヨハネ研究』に読み耽っていた。十字架の聖ヨハネがどのような生涯を送ったのか、知りたいと思いながらずっとわからなかった。それがわかった。十字架の聖ヨハネという16世紀スペインのキリスト教世界を代表する神秘家であり詩人であった人物の内面が綿密に掘り下げられている。

オウム真理教がなぜ宗教団体と見なされたのか、不思議である。前掲の大田氏のような宗教の定義からすれば、宗教団体ということになるのかもしれないが、わたしには単なる宗教的コスプレ、宗教ごっこにしか見えない。麻原氏のそうした見かけと日本を転覆したいという思いが、ある勢力からとことん利用されたということだろう。

宗教といいながら、物事の始めから麻原氏は徹頭徹尾、物質主義者である。真の神秘主義が中心に存在しない組織は、なんちゃって宗教組織、偽装宗教組織にすぎない。麻原氏の正体がわかっていたからこそ、その勢力は利用したのである。純粋な宗教団体であれば、手つかずだっただろう。

麻原彰晃氏の処女作『超能力「秘密の開発法」―すべてが思いのままになる!』(大和出版 、1986)が上梓された年、ヨガ道場「オウムの会」は宗教団体「オウム神仙の会」と改称された。

1986年(昭和61年)4月、税制上の優遇に目をつけて、ヨガ道場「オウムの会」を宗教団体「オウム神仙の会」と改称[67]。同年7月、ヒマラヤで最終解脱と称す[68]。すでに「武力と超能力を使って国家を転覆することも計画している。その時は、フリーメイソンと戦うことになるだろう」などと語っていたという[69]。

「麻原彰晃」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2020年8月22日 14:16 UTC、URL: https://ja.wikipedia.org

オウム真理教になる前から、物欲がぷんぷん臭う。彼にとって宗教的修行は超能力や悟りを得るためのツールにすぎなかったようだ。神聖なものへの憧れなど微塵も感じられない。唯物主義者が神秘主義に近づくと痛い目を見るという好例である。

『十字架の聖ヨハネ研究』の続きを読みたいので、ここで中断。この記事は書きかけです。

以下は、十字架のヨハネの有名な神秘詩の一節。この詩がどのような状況で書かれたのかが鶴岡氏の著作を読んでわかった。

この幸いな夜に
誰にも見られず 何も見ないで
ひそかに(私は出て行った)
心に燃え立つ それの他に
光も導きもなしに。
(西宮カルメル会修道院訳注『十字架の聖ヨハネ詩集』ドン・ボスコ社、1982、p.29)

| | コメント (0)

2020年8月20日 (木)

大田俊寛氏はオウム真理教の御用作家なのか?(8月21日に加筆あり、赤字)

※当記事は個人的な考えから執筆した記事であることをお断りしておきます。

+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥

大田俊寛『現代オカルトの根源――霊性進化論』(筑摩書房、2013)は、13日の記事に書いたように、タイトルからしてわたしには意味不明である。霊性進化論なんて、意味がわからない。霊性が進化する?

大田氏は言葉の定義もせずに、話を進めていく。ブラヴァツキー夫人の細心の注意が払われた膨大な数の言葉の定義を見よ。これができて初めて、あれほどの引用、照らし合わせができるのだ。でなければ、ブラヴァツキー夫人の代表作『The Secret Doctrine: The Synthesis of Science, Religion and Philosophy』は単なる断片集になってしまったことだろう。

ブラヴァツキー夫人について書かれた章の内容の貧弱さからすれば、おそらく大田氏の頭の中には曖昧模糊とした霊肉二元論が存在しているだけである。極めて短絡的な思考回路が、大田氏は麻原氏と似ているように思える。

その短絡的な思考回路から出てきた大田氏的「霊」「霊性」という単語であり、「霊性進化論」という造語であるのだが、彼はそこから勝手に妄想を膨らませて、ブラヴァツキー夫人が「進化論と心霊主義の構想を巧みに融合させた」などと、嘘八百書いている。

そもそもブラヴァツキー夫人が「霊」をどのような意味で使ったのか、大田氏は全くわかっていない。

『現代オカルトの根源――霊性進化論』の主要参考資料一覧に挙げられているブラヴァツキー夫人の著作は、H・P・ブラヴァツキー(田中恵美子&ジェフ・クラーク訳)『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上)』(神智学協会ニッポン・ロッジ、1989)と、『シークレット・ドクトリン』原書の第2巻 Anthropogenesis(人類発生論) の2冊だけである。

わたしが持っているジルコフ編『シークレット・ドクトリン 第 1 巻』本文の最初に「霊」という言葉が出てくる文章を探してみた。

Spirit is the first differentiation from THAT,the causeless cause of both Spirit and Matter.

Helena Petrovna Blavatsky. The Secret Doctrine: Collected Writings 1888 : Cosmogenesis. Boris De Zirkoff , ed. Quest Books, 1993, p.35

この文章を含む、壮麗な本文最初の段落を、田中恵美子氏、ジェフ・クラーク氏の名訳で紹介したい。それで、興味が湧いたかたはブラヴァツキー夫人と大田氏の著作を読み比べていただきたい。そうすれば、ブラヴァツキー夫人の著作が別格であることがわかるだろう。

    スタンザ 1

      宇 宙 の 夜

1. 永遠の親(空間)は常に目に見えぬ彼女の衣に包まれ、七つの永遠の間、再び深い眠りにおちていた。

“親空間”は永遠で常に存在し、あらゆるものの原因である。つまり、理解できない神性であり、その“目に見えない衣”はあらゆる物質の根であり宇宙の神秘的な根でもある。空間とは私達には最も容易に想像できる永遠なものであって、それは抽象的なものとして不動であり、客観的宇宙が空間の中にあってもなくても、左右されることのないものである。空間はあらゆる意味で次元がなく、自存するものである。霊は、霊と物質両方の原因なき原因であるそれから最初に分化したものである。秘教問答に教えられているように、空間とは無限の空虚でもないし、条件づきの充満でもなく、その両方である。空間は存在して来たし、これからもいつもあるであろう。

H・P・ブラヴァツキー. シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上). 田中恵美子, ジェフ・クラーク訳. 神智学協会ニッポン・ロッジ, 1989, p.239.

第3巻 Index で、英語で「霊」に当たる Spirit を見ると、様々な使いかたがされているようでありながら厳然とした意味があるようで、神智学のイロハもわかっていなかったころのわたしは Soul との区別もつかず、混乱した。

しかし、ありがたいことに、神智学の入門書といってよいH・P・ブラヴァツキー(田中恵美子訳)『神智学の鍵』(神智学協会ニッポン・ロッジ、1995)の用語解説に日本ロッジの挿入文があり、ブラヴァツキーの著作では Spirit がどのような意味で使われるかの解説がある。異なる六つの意味が挙げられていて、各々わかりやすい解説が施されている。

東大の博士課程を終了して埼玉大学非常勤講師を勤める人物のものとは思えない雑な内容の大田氏の著作は、インビュー記事も同じことなので、彼の短絡思考がわかりやすいインタビュー記事を引用する。

ブラヴァツキーは、人類の中には「神人」に進化しうる種子が含まれている一方、霊性の次元から目を背けて「動物化」する人間もいる、という二元論を立てたのですね。私はこうした考え方を「霊性進化論」と呼んでいます。

本多カツヒロ(フリーライター). “なぜ人間はオカルトにハマってしまうのか?: 『現代オカルトの根源』の著者、大田俊寛氏に聞く”. 東洋経済オンライン. 2013-08-23. https://toyokeizai.net/articles/-/18156, (参照 2020-08-19).

大田氏自身が「私はこうした考え方を『霊性進化論』と呼んでいます」と述べていることからもわかるが、前述したように「霊性進化論」というのは大田氏の造語である。この進化街道を驀進する霊性の「霊」とは、どのような意味の「霊」なのか。その「霊」の性質ばかりがひたすら進化するということなのか?

「霊」の定義すらせずに、漠然とした意味の「霊」を、単純な唯物論者ダーウィンの進化論にくっつけている。「こうした考え方」もブラヴァツキー夫人のものではなく、大田氏の自説であるにすぎない。

ブラヴァツキー夫人は、『神智学の鍵』(田中恵美子訳、神智学協会ニッポン・ロッジ、1995)で次のように述べている。

神智学の教えは霊と物質の同一性を主張し、霊は潜在的な物質であり、物質は結晶した霊にすぎないと言います。例えば、氷は固体化した水蒸気であるようにです。しかし、万物の大本で永遠の状態は霊ではなく、いわば超霊(目に見える形体のある物質はその周期的な現れにしかすぎない)なので、私達は霊という言葉は「まことの個性」に適用することができるだけだと主張します。(ブラヴァツキー,田中訳,1995,p.42)

ブラヴァツキー夫人のこの説は一元論だろうか、二元論だろうか。論点によって、それは変わってくる。一元論か二元論かといった、哲学におけるこのような解釈手段自体がもはや古いといえる。

前掲引用に出てくる神智学用語としての「個性(Individuality)」の意味を知るには、まず「人間を含めて宇宙のあらゆる生命、また宇宙そのものも『七本質』という七つの要素からなっている」(H・P・ブラヴァツキー. 実践的オカルティズム. 田中恵美子, ジェフ・クラーク訳. 神智学協会ニッポン・ロッジ , 1995, 用語解説「本質(Principle)」p.23.)ことを理解しなければならない。

ブラヴァツキー夫人の説が如何に複雑であるかは、引用した文章からも、その一端が窺えよう。しかしながら、哲学はこのように複雑であるのが普通だから、大田氏が披露する二元論は幼稚すぎて衝撃的であった。

神獣二元論ともいうべき珍説と共に考え出され、名付けられた「霊性進化論」は、大田氏によって考え出された――おそらく、麻原氏の思想に合わせて考え出されたのだろうが――説であることを押さえておきたい。

大田氏へのインタビュー記事から引用を続ける。

麻原の世界観では、人類全体が2つの種類に大別されていました。ひとつは、自らの霊性のレベルを高め、超人類や神仙民族と呼ばれる存在に進化する「神的人間」であり、もうひとつが、物質的欲望におぼれ動物化していく「動物的人間」です。麻原の見解によれば、現在の世界は「動物的人間」がマジョリティを占めており、他方、「神的人間」はマイノリティとして虐げられている。この構図を転覆しようというのが、「種の入れ替え」という言葉が意味していたものです。

オウムは、数々の修行やイニシエーションによって、「神的人間」を創出・育成しようとした。その一方で、人類の霊性進化の妨げとなる「動物的人間」を粛清しようと、70トンという膨大な量のサリン生産計画に着手したわけです。現在の日本をサリンで壊滅させた後、「シャンバラ」や「真理国」と呼ばれるユートピア国家を樹立しようというのが、オウムの最終目的でした。このように、オウムの世界観においても、「神への進化」と「動物への退化」という霊性進化論的な二元論が、極めて根幹的な役割を果たしていたのです。

本多カツヒロ(フリーライター). “なぜ人間はオカルトにハマってしまうのか?: 『現代オカルトの根源』の著者、大田俊寛氏に聞く”. 東洋経済オンライン. 2013-08-23. https://toyokeizai.net/articles/-/18156, (参照2020-08-19).

『現代オカルトの根源――霊性進化論』で、ブラヴァツキー夫人の著作内容の複雑で重厚な内容を、似ても似つかない間違いだらけの短い要約で済ませてしまって平気な大田氏とは、一体何者なのか?

大田氏の国語力に問題があることは間違いないが、果たしてそれだけの問題なのか?

前にも同じことを書いたような気がして探すと、果たして、そのとき、わたしは大田氏の著作はあまり読んでいなかったはずだが、「オウム真理教事件の犯人は『思想』だった」という記事を、ウィキペディア記述のソースを探して読んだらしい。
※この記事は正しくは、「オウム真理教事件の真の犯人は『思想』だった」というタイトルのエッセー。
 大田俊寛. “オウム真理教事件の真の犯人は「思想」だった”. シノドス. 2014-05-15. http://synodos.jp/society/8575, (参照 2020-08-20).

わたしははてなブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」の中のエッセー 26「ブラヴァツキー夫人の神智学を誹謗中傷する人々 ①ブラヴァツキー夫人とオウムをくっつける人」で次のように書いている。

孫引きで構成されたいい加減な記事しか書けない癖に、なぜかある程度の知名度があって、自身の主張を広く世間に発信する力を持っている――このような人物こそが思想的な混乱を招く大きな一因となっているとわたしは思うのだが、そんなことは夢にも思わないのだろうか。
わたしは、オウム真理教事件の真の犯人は「国語力の不足」だったと考えている。だから、閲覧者が少ないにも拘わらず、拙ブログ『マダムNの覚書』で文学について、読書について書いてきた。(略)
オウム真理教が反日テロ組織であったことは明白で、中共のような思想弾圧している一党独裁国家ではない、憲法第20条で信教の自由を規定した日本国において彼らは反日テロを起こすという重大な思想的問題を孕んでいたわけだが、そのことを問題視しないのはどういうわけだろうか。

大田氏がわたしの目にオウム真理教(及びその分派団体)の御用作家と映るのは、彼が麻原氏の思想を自説で補填しているからである。

その補填のための自説を以ても庇いきれない異常性が麻原氏の思想には存在するためか、ブラヴァツキー夫人の名を借りて神智学に麻原氏の一切の罪を負わせようとした。何て卑劣な行為であることか。

わたしは過去記事で、文部科学省の教科書調査官として歴史教科書の検定に関与していた北朝鮮のスパイXがオウム事件にも関与し、日本転覆を図ったことがあるというニュース記事を紹介した。

2020年7月30日 (木)
オウム真理教事件にも絡んでいた北朝鮮のスパイ
https://elder.tea-nifty.com/blog/2020/07/post-58a264.html

このようなニュース記事を読むと、大田俊寛氏が純粋に学者としてオウム真理教に関する研究を行ってきたのか、疑わしくなってくる。

大田氏は吉永進一氏同様、オウム真理教の反日性には目もくれず、ブラヴァツキー夫人を煙幕のように悪用して「霊性進化論」という自説に拘泥し、オウム真理教に寄り添う。

北朝鮮のスパイがオウム事件に関与し、国家転覆を図ったことがあるというのであれば、オウム真理教には強い反日性があり、それこそがオウム真理教に内在する第一義的な「思想」であったはずである。つまりオウム真理教事件の真の犯人は反日思想だったということである。

オウム真理教の継続団体「ひかりの輪」ホームページ、広報部のお知らせに「宗教学者2名(鎌田東二氏・大田俊寛氏)の方がひかりの輪の健全性を認める報告:長年の広範な調査研究の結果(2018年04月18日)」という記事がある。

両氏の略歴と論文が紹介されている記事で、大田氏については次のように紹介されている。

新進気鋭の宗教学者であり、近年出色のオウム真理教研究とされる「オウム真理教の精神史」の著者。ひかりの輪に関しても、その教材・資料のほとんどを精査するなど、その広範な調査・研究は他の追随を許さない。東京大学大学院人文社会系研究科基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程を修了。グノーシス主義の研究でも著名。

大田博士は、2014年、ひかりの輪の外部監査委員会(当時の委員長は河野義行氏・元長野公安委員・松本サリン事件被害者遺族)の要請を受けて、それまでの深く広範な調査・研究に基づいて、団体の思想・活動に観察処分に値するような危険性があるか否かに関して、意見を同委員会に提出されました。(略)

結論として、ひかりの輪は、オウム真理教の教義・活動の中で事件の原因となった危険な要素に対して十分な対処しており、その意味で危険な団体ではないとして、公安調査庁の見解を否定しました。また、2017年にも再び、同じ趣旨の意見を発表されています。

広報部のお知らせ. “宗教学者2名(鎌田東二氏・大田俊寛氏)の方がひかりの輪の健全性を認める報告:長年の広範な調査研究の結果”. ひかりの輪. 2018-04-18. http://www.joyu.jp/hikarinowa/news/00news/1348_1.html, (参照 2020-08-19).

続いて、ひかりの輪に関する意見書(2014年11月)、ひかりの輪に関する意見書追加版(2017年11月)、雑誌「宗教問題」の座談会(2017年10月)での発言メモ(2018年3月20日発表)へのリンクがある。

雑誌「宗教問題」の座談会(2017年10月)での発言メモには、前掲インタビュー記事「なぜ人間はオカルトにハマってしまうのか?」へのリンクもある。

大田氏は次の記述からもわかるように、彼自身はおそらくマルクス的唯物論者で、神秘主義に対しては上から目線である。

私自身は、「ひかりの輪」が主張するように、すべての人間のなかに「神聖な意識」が存在するとは思わないし(少なくとも私のなかには、そのような意識は存在しない)、また、現実においても理念においても、「万人・万物が繋がって一体である」とも考えない。

大田俊寛. “「ひかりの輪」の宗教的活動に関する私見”. ひかりの輪. 2014-11-17. https://goo.gl/yyhFU2, (参照 2020-08-21).

それでいながら、オウム真理教とその後継団体に大田氏は寄り添う。ブラヴァツキー夫人の思想を麻原氏の思想に合わせて捏造するほどの献身ぶりなのである。

マルクス的唯物論者がなぜグノーシス主義を研究しようと思ったのか、わたしには不可解である。マルクス的唯物論者には最も縁遠い研究分野といってよいからだ(マルクス的唯物論者のこの手の論文は読めたものではない)。オウム真理教研究者としての箔を付けるためだとしか思えない。

大田氏は同文書において、次のようなことも記述している。

日本社会では現在、オウム真理教は実は、ロシアや北朝鮮の傀儡として作られた教団であり、地下鉄サリン事件は、これらの国家が目論んだ「間接的侵略」であった、とする陰謀論がまことしやかに流布されている。しかしながら、オウム真理教の思想や世界観を鑑みれば、同教団がロシアや北朝鮮の傀儡として行動するということはまったく考えられず、また、こうした憶測の裏づけとなる証拠は何一つ存在していない。

大田俊寛. “「ひかりの輪」の宗教的活動に関する私見”. ひかりの輪. 2014-11-17. https://goo.gl/yyhFU2, (参照 2020-08-21).

オウム真理教事件がロシアや北朝鮮の傀儡とは無関係だと強弁する姿勢は、およそ客観的とはいえない。彼の専門外の事柄だからである。そして、北朝鮮のスパイがオウム真理教事件に関わっていたことが発覚した今、この強弁には疑わしさが漂う。

2020年3月12日付「日本経済新聞」電子版のニュース記事は、観察処分の取り消しを求めた「ひかりの輪」の敗訴が最高裁で確定したと報じている。

オウム真理教の後継団体「アレフ」から分派した「ひかりの輪」が、団体規制法に基づく観察処分の取り消しを求めた訴訟で、最高裁第3小法廷(林景一裁判長)は12日までに、ひかりの輪の上告を退ける決定をした。10日付。観察処分を取り消した一審判決を取り消し、請求を棄却した二審・東京高裁判決が確定した。(略)二審判決は「ひかりの輪はオウム真理教の修行体系の最も基礎的、本質的な部分を継承している」などと指摘。15年の処分更新の時点でも、松本智津夫元死刑囚(麻原彰晃、執行時63)がひかりの輪の活動に影響力を有していたとし、更新は適法だったと結論づけた。

“観察処分巡り「ひかりの輪」の敗訴確定 最高裁”. 「日本経済新聞」電子版. 2020-03-12. https://www.nikkei.com/article/DGXMZO56694320S0A310C2CE0000/, (参照 2020-08-19).

|

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

★シネマ・インデックス ★マダムNの文芸作品一覧 ★当サイトで紹介した作家、思想家一覧 ☆☆紹介記事 ☆マダムNのサイト総合案内 ☆メールフォーム ☆作品の商業利用、仕事の依頼について Livly Notes:アストリッド・リンドグレーン Notes:アントニオ・タブッキ Notes:グノーシス・原始キリスト教・異端カタリ派 Notes:不思議な接着剤 Notes:卑弥呼 Notes:国会中継 Notes:夏目漱石 Notes:源氏物語 Notes:百年文庫(ポプラ社) Notes:萬子ひめ Theosophy(神智学) top page twitter ◆マダムNの電子書籍一覧 ◇高校生の読書感想文におすすめの本 「祐徳院」らくがきメモ あいちトリエンナーレ/ジャパン・アンリミテッド おすすめKindle本 おすすめYouTube おすすめサイト お出かけ お知らせ ぬいぐるみ・人形 やきもの よみさんの3D作品 アクセス解析 アニメ・コミック アバター イベント・行事 イングリット・フジコ・ヘミング ウェブログ・ココログ関連 ウォーキング エッセー「バルザックと神秘主義と現代」 エッセー「文学賞落選、夢の中のプードル」 エッセー「村上春樹『ノルウェイの森』の薄気味の悪さ」 エッセー「百年前の子供たち」 オペラ・バレエ・コンサート オルハン・パムク カリール・ジブラン(カーリル・ギブラン) ガブリエラ・ミストラル クッキング グルメ コラム「新聞記事『少女漫画の過激な性表現は問題?』について」 シネマ シモーヌ・ヴェイユ ショッピング テレビ ニュース ハウツー「読書のコツを少しだけ伝授します」 バルザック パソコン・インターネット マダムNのYouTube マダムNの他サイト情報 マリア・テレジア メモ帳Ⅰ メモ帳Ⅱ ライナー・マリア・リルケ 俳句 健康 №1(治療中の疾患と服用中の薬) 健康 №2(体調)  健康 №3(受診) 健康 №4(入院) 健康 №5(お役立ち情報etc) 健康 №6(ダイエット) 健康 №7(ジェネリック問題) 健康 №8(日記から拾った過去の健康に関する記録) 健康№8(携帯型心電計) 児童文学 児童文学作品「すみれ色の帽子」 写真集「秋芳洞」 創作関連(賞応募、同人誌etc) 占星術・タロット 友人の詩/行織沢子小詩集 地域 夫の定年 季節 家庭での出来事 山岸凉子 思想 恩田陸の怪しい手法オマージュ 息子の就活 息子関連 手記「枕許からのレポート」 文化・芸術 文学 №1(総合・研究)  文学 №2(自作関連) 新型コロナ対策: イベルメクチン 日記・コラム・つぶやき 時事・世相 書籍・雑誌 未来予知・予測(未来人2062氏、JJ氏…) 村上春樹 村上春樹現象の深層 東京旅行2012年 植物あるいは動物 検索ワードに反応してみました 歴史 瀕死の児童文学界 父の問題 珈琲 神戸旅行2015 神秘主義 福島第一原発関連 科学 経済・政治・国際 美術 能楽 自作短編童話「風の女王」 自作童話「不思議な接着剤」 芥川賞・三田文學新人賞・織田作之助青春賞 萬子媛 - 祐徳稲荷神社 薔薇に寄せて☆リルケの詩篇『薔薇』のご紹介 評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』 評論・文学論 連載小説「地味な人」 電子書籍 音楽