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2023年5月13日 (土)

純文学の創作で練習時間が減りました。ソナチネ1番第1楽章で指が滑る、バッハインベンション第2番は難しい!(16日に動画1本差し替えました)

電子ピアノの話題です。

最近、ピアノを弾く時間がうまくとれず(久しぶりに純文学の創作に取り組んでいるためです)、3~4日に1回の練習になってしまっています。やはりピアノと文学の両立は難しいですね。

高校1年生でピアノをやめてしまった理由には、中学1年生のときに始めた文学に強く関心が向いてきたということがありました。中学1年生のときに大学ノート1冊の初ジュニア小説を書いて以降は、もっぱら詩に専念していました。

そういえば高校生になってから、好きでもあり精神的な鍛錬の目的もあってバレー部に入りましたが、これも文学のための時間がほしいという同じ理由から2年生のときにやめています。

高校3年のころに、自分でも詩といえるレベルの作品が書けるようになったと思ったので、学研の学習雑誌『高3コース』に投稿するようになりました。11年前の記事に次のようなことを書いています。

2012年1月23日 (月)
戯れにググってみたら ①「前登志夫の文芸ノート『詩』」(学研・高3コース)で印象的だった詩
https://elder.tea-nifty.com/blog/2012/01/post-9c20.html

たまたま昔々の学研・高3コース「前登志夫の文芸ノート『詩』」と題された投稿欄を読み返し、ああこの人はどうしているのだろう、と思った女性の投稿者がありました。

その人もわたしも高3の夏以降に集中的に投稿したようで、優れた投稿詩の沢山ある中、なぜか、その人の詩と名前が印象に残っていました。

その人の戦歴は、五席、二席、二席。わたしは六席、四席、三席。

実は、そのときもピアノと同じように詩はわたしの表現形式にはなりえない、と何となく感じてはいました。

しかし、もう少し詩の可能性を追ってみたくて、大学で文芸部に入部しました。

学力という点で、レベル的にはもう一つと思われた大学の文芸部に、大した期待もせずに入ったわけですが、これがわたしには圧倒的なところでした。

今思い返してみても、福大の文芸部は当時は充実した、レベルの高い活動をしていたと思います。

その文芸部で、左サイドバーに紹介記事へのリンクを設けている、天性の詩人と思われた行織沢子さん(ペンネーム)はじめ、優れた才能を秘めた部員たちとの交流が始まり、わたしも沢山書きましたが、その結果、自分に詩の才能のないことがはっきりしました。

はっきりするまで、書きに書いたので、むしろ爽やかな自覚でした。

創作は、インスピレーションと知的作業の協力で成り立ちますが、詩をわたしは頭だけで――勿論、イメージはわくのですが――作ってしまうのです。

というのも、他の形式では、小鳥のように降りてきてくれるインスピレーションも、どういうわけか詩では全然降りてきてくれないからなのです。

わたしに合わないと感じる形式は短歌、詩、推理小説(どうしても殺害行為を描けない)です。

純文学小説は、何ともいえません。

合うと感じるのは、俳句、児童小説、童話(幼児向きの童話に関しては今後の課題)、評論、エッセーです。

どの作品も、というわけにはいきませんが、これらでは――作品の最終的な出来不出来は別として――頑張っていれば大抵、インスピレーションが降りてきてくれます。ミューズの管轄が違うのかしらね。ミューズは9人いらっしゃいますから。

童謡も書けるのではないかと思っていますが……どうでしょう。作曲家や挿し絵画家とコンビを組んで仕事をするのが夢です。

歴史小説は、ぜひ挑戦してみたい形式ですが、時間と取材資金がありません。(以下略)

ピアノをやめてしまった理由には文学のための時間がほしかったということの他に、もう一つ、ハイフィンガー奏法に苦しんだということがありました。現在は、夫の購入した電子ピアノを借りて好きなように弾いています。ピアノを弾くのがこんなに楽しいとは!

夫の練習を4日ぶりに見たいと思って、そういうと、「もう練習したよ」と夫。感心だなあと思いましたが、「ちょっと見せてよ」といいました。夫は「もう済んだから、今日はいいよ」といいながらも、電子ピアノの前の椅子に座りました。

開かれた丹内真弓著『ピアノの教科書』を見ると、《きよしこの夜/作曲:グルーバー》の頁ではありませんか。「前の頁は済んだ?」と訊くと、まだとのこと。早く両手で弾いて見たかったのでしょうね。わたしも「きよしこの夜」からが両手で弾く曲だと勘違いしていました。

前の頁が済み、「きよしこの夜」に進みました。最初は夫の弾きたいように弾いて貰います。

右手だけで弾き始めた夫が妙な指使いをしています。「その指使いだと、先につながらないんじゃない?」というと「指番号が振ってないから、わからない。これでいいじゃん」といいます。

おかしいなと思って楽譜を改めて見ると、次のように書かれていました。

「きよしこの夜」のコード進行に合わせて、左手だけ弾きましょう。右手にはメロディーのガイドが入っています。

「そうだったんだ」と思いました。左手の和音(コード)にはちゃんと指番号が振られていました。少し先の《よろこびのうた/作曲:ベートーベン》part2 からがいよいよ両手です。指番号は両手に振られています。

「今練習している和音が、『よろこびのうた』でも出てきているでしょう?」というと、夫は「ホントだ」といって楽譜を見つめていました。

今日は2頁にわたる「きよしこの夜」の最初の段を、夫が左手、わたしが右手を弾いて練習を終えました。夫の指の形はかなり満足のいくものになってきています。

わたしは、ソナチネ1番第1楽章がなかなか合格できずに困っていました(判定を下すのは自分ですが)。第2、第3楽章も弾いているのですが、第1楽章がネックになって、いつまでも1番が終わりそうにありません。

その原因は、指が滑ることにありました。1番は黒鍵を含む音階がかなり出てきます。自然に動いてしまうくらい指を速く動かせるようになってきているのですが、滑る、滑る。滑ると台無しです。

練習不足が原因の一つと思われたので『ハノン』を取り入れるべきか、迷いました。ただ、昔の生ピアノの微かに覚えている感触と比較すれば、使っている電子ピアノの材質が違うせいかとも思えました。

ググってみると、やはりそのようでした。電子ピアノは軽くて、滑りやすいことが多いようです。また指の乾燥も問題のようでした。わたしは指が乾燥しやすいのです。夫のは、逆にしっとりしています。

対策として、化粧水をたっぷりつけて弾いてみると、おお、滑らないではありませんか。第1楽章、合格です!  練習後に鍵盤は丁寧に拭きました。

「バッハインベンション」は「第2番 ハ短調」に手子摺っています。片手ずつ弾くと、弾けるのですが、両手になると、難しい。両手ともよく歌うからでしょうね。

どこか物憂げな、美しい曲で、魅了される曲です。これから紹介する2本目の動画のピアニストは二人が歌を歌っている……とおっしゃっていますが、わたしには二人が会話をしているように聴こえます。

この曲、ちゃんと弾けるようになりたいものです。

以下のチェンバロ奏者として長年バッハを演奏してきたかたの解説によると、やはり第2番は難しいようです。

第2番なのに、なぜインヴェンションの中で最も難しいの?(バッハのインヴェンション 第2番 ハ短調 BWV773)
八百板正己
https://youtu.be/WLLnTIvdCfo

弾くに当たって、以下の動画が参考になります。

[バッハの魅力]インヴェンション2番-実演と解説
おんがくだいすきクラブ
https://youtu.be/iyBqvOYDb0I

以下に、真上から映された指使いの参考になる動画を置いていましたが、過去記事で紹介した SHUMPEI 先生のインヴェンション動画を見つけたので、差し替えました。真上からの撮影ではありませんが、指使いがわかりやすいです。意識の高さを感じさせる SHUMPEI 先生の演奏……。

J.S.バッハ:インベンション第2番 ハ短調 J.S.Bach  Invention No.2 BWV773 SHUMPEI演奏
https://youtu.be/Ycs71iwp7Tw

以下のサンプル動画も、何だか面白くて参考になります。

【楽曲解説】J.S.バッハ◎インヴェンションNo.2【講座サンプル動画】
https://youtu.be/Pt1Vkxaw0O0

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