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2022年5月 8日 (日)

丸山ワクチンの現在(6日に一旦公開しましたが、大幅に加筆したので、本日改めて公開)

カテゴリー「新型コロナ対策: イベルメクチン」記事一覧

丸山ワクチンについて、中途半端にしか調べていなかったので、改めて判例なども読んで見ました。知りもしないのに、肯定あるいは否定するためではなく、丸山ワクチンに関する判例がネット上に出ていれば、読んでみたいと思ったにすぎません。

2022年4月10日 (日)
イベルメクチンと丸山ワクチン、承認をめぐって厚労省の背後に存在するもの。ゲノム編集食品問題。
https://elder.tea-nifty.com/blog/2022/04/post-7582b8.html

子供たちが小さかったころまでは、素人の興味から有斐閣から出ている法律雑誌「ジュリスト」など時々買って読んでいましたが(30年くらいも前の話です)、それに関する判例を読んだ記憶がありませんでした。

論文、図書・雑誌や博士論文などの学術情報で検索できるデータベース・サービス「CiNii」で検索してみると、「ジュリスト」(有斐閣)736号(1981年3月15日)に丸山ワクチンに関する論文が掲載されたようです。

山田卓生「薬を選ぶ患者の権利--丸山ワクチンとレアトリル」ジュリスト (736), p42-48, 1981-03-15

ところで、過日、丸山ワクチンのことで、ツイッターで長いやりとりをしてしまいました。イベルメクチンを調べているときに丸山ワクチンが出てきたので、「ああそういえば丸山ワクチンはどうなったのだろう?」という好奇心からツイート検索してみたことがきっかけでした。

丸山ワクチンを現に使っている人々のやりとりを手厳しく批判するかたがあったので、その理由を知りたい、知らないことがあれば教えてほしいという動機からそのかたに語りかけたのでした。

ですが、そのかたとのやりとりではわたしの好奇心は満たされず、丸山ワクチンの使用者が信者とまでいわれなければならない理由がどうしてもわからなかったので、丸山ワクチンを使い健康被害が生じたことから患者やその関係者が訴えた判例があれば参考になるだろうと思ったのでした。

丸山ワクチンについてのツイッターでの長いやりとりの後の最後の部分だけ、引用します。

naotsuka_maki@NaotsukaM·Apr 20, 2022
Replying to @WideRangeThink
前に引用したテレビ番組の記事に出てきますよ。問題があれば、テレビ局へどうぞ。

国が認めない丸山ワクチンの謎|ザ!世界仰天ニュース
https://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20180109_12.html
東京・文京区千駄木にある日本医科大学付属病院。 そこに多くの患者が集まる一画がある。 それが「丸山ワクチン」の外来受付。 丸山ワクチンは今日までおよそ40万人もの患者に使われてきた。 40日分の使用で9720円。 実はこの丸山ワクチンは……

節操のないツイート1号@WideRangeThink
「前に引用したテレビ番組」はデタラメすぎで、一部には明らかなフェイクもあると指摘済。
丸山ワクチンは破格の優遇を受けながら申請者は未だに効果を証明していません。
患者の利益を最優先すれば、承認されないのは当たり前です。
https://cancer.jpn.org/static/maruyama_tv_program.html

naotsuka_maki@NaotsukaM·Apr 21, 2022
Replying to @WideRangeThink
それで?
丸山ワクチンで苦しみを軽減された人がいたら許せない、許さないと言わんばかりのあなたの言葉は怒りに満ちている。それが不思議だ。患者の利益を観念的に断じておられるが、丸山ワクチンで救われている人々も患者です。少なくとも、丸山ワクチンの利用者は違法行為をしているわけではない。

節操のないツイート1号@WideRangeThink
患者を地獄に引き摺り込んでおいて、あたかも救済しているかのように言うのは詐欺です。
6:32 AM · Apr 21, 2022

naotsuka_maki@NaotsukaM
地獄に引き摺り込まれた患者の数は何人ですか、この40年間で。膨大な数かしら。
当然ながら、それら患者の関係者の何割かは丸山ワクチン使用で被害を被ったとして訴訟を起こすでしょうが、60年以上生きている私は法律の授業で習った覚えがなく、そうした報道も知りません。ご存じなら教えてください。
2:57 PM · Apr 21, 2022

教えていただけなかったので、判例を検索してみると、3件ヒットしましたが、2件は丸山ワクチンを争点としたものではありませんでした。残る1件は、丸山ワクチンを使ったことで健康被害が起きたという訴えではなく、40日以上の間丸山ワクチンを使用して貰えなかったことを不服として裁判を起こしたものでした。

“東京地方裁判所 昭和54年(ワ)10719号 判決”. 大判例 with 政治団体オープンサイエンス. https://daihanrei.com/l/東京地方裁判所%20昭和54年(ワ)10719号%20判決, (参照 2022-05-06).

丸山ワクチンについて、ウィキペディアより引用します。

1976年11月に、ゼリア新薬工業から厚生省に「抗悪性腫瘍剤」としての承認申請を行うが、1981年8月に厚生省が不承認とした。ただし、「引き続き研究継続をする」とし、異例の有償治験薬として患者に供給することを認め、現在に至る。2015年12月末までに、39万9787人のがん患者が丸山ワクチンを使用している[1]。……(略)……
放射線療法による白血球減少症の治療薬として、1991年に承認された「アンサー20®」(結核菌熱水抽出物・ゼリア新薬工業)は、丸山ワクチンと同成分である。
ウィキペディアの執筆者. “丸山ワクチン”. ウィキペディア日本語版. 2022-04-27. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E4%B8%B8%E5%B1%B1%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3&oldid=89242681, (参照 2022-05-06).

丸山ワクチンは今も治験中のようですが、1991年に白血球減少症の治療薬としては承認されたようです。丸山ワクチンの歩みがどのようなものであったかが、三好敏之「40万人に迫る『丸山ワクチン』治験者」(山口県医師会報No.1829、pp.53-59)を閲覧すると、わかります。

しかし「負けて勝つ」と言われる通りに、苦節 30 年、長期間雌伏を強いられた「丸山ワクチン」 は、篠原教授の期待に応えて厳しい治験をパス、 治験結果の検証を経て、1991 年 9 月 11 日「癌患者 の放射線治療による白血球減少症」治療薬として認定され、当時から篠原教授と苦難をともにしたゼリア新薬から「アンサー 20」( 丸山ワクチン A の 10 倍濃度 ) として発売されており、愚直に進められた研究は更にステップアップし、再来年には子宮頸癌治療薬として登場する予定であります。(p.54)

三好敏之. “40万人に迫る「丸山ワクチン」治験者 ”. 山口県医師会報2013年1月号 No.1829. http://www.yamaguchi.med.or.jp/images/medical/public-relations/1829.pdf, (参照 2022-05-06).

城川 草二@SOUJIJP·2018年1月9日
ゼリア新薬が丸山ワクチンと同成分の「アンサー20」を、既に1991年から発売している。子宮頸がんの治療薬として最終臨床実験に入っている。丸山ワクチンを使った抗がん剤の開発も着々と進んでいる。『Z―100』(開発コード名)は、2年後に厚労省に製造承認申請をする予定。

BLACK ROSE@agaruwakegaaru·2018年6月16日
ゼリア新薬(東1:4559)は実質自社株買いを継続。末期の子宮頸(けい)がん患者の治療薬として、がんの有償治験薬として知られる『丸山ワクチン』と同じ成分の臨床試験を日本を含むアジア各国で始めていますし、中長期で継続注目http://kabutan.jp/disclosures/pdf/20180511/140120180511434506/

前掲2本のツイートを読むと、子宮頸がん治療薬としての丸山ワクチンはうまくいけば2020年にも承認されていたはずですが、まだなのでしょう。

子宮頸がんワクチン後遺症については、過去記事で触れました。

2021年4月17日 (土)
イベルメクチンを特例承認して、自宅・ホテル待機者に配布を!
https://elder.tea-nifty.com/blog/2021/04/post-02b81d.html

2022年3月22日 (火)
ウクライナに関する岸防衛大臣の残念なリツイート。口がよく閉じない患者さん。池田利恵議員の渾身のご活躍。
https://elder.tea-nifty.com/blog/2022/03/post-17f84f.html

子宮頸がん治療薬としての丸山ワクチンが承認されれば、あんなものを女子生徒に打つ必要はなくなります。

承認に至る道はなかなか険しいようですが、5年前に公開された、丸山ワクチンにも触れたエッセイに「近い将来では、まず最初に免疫療法を開始し、十分に免疫能を上げた後に三大療法を行なうことが癌治療の主流となるでしょう。また、免疫療法は静止期癌幹細胞を唯一死滅させることができると考えられているため、同じく将来的には、癌が完治したと確信されるまで続けられるようなものになるでしょう」と書かれているのを読むと、丸山ワクチンの明るい前途が感じられるように思います。三大療法とは外科療法、化学療法、放射線療法で、免疫療法はそれに次ぐ第4の治療法といわれるようになったそうです。

杉山治夫. “癌の免疫療法について思うこと”. 教授リレーエッセイ(大阪大学医学系研究科・医学部). 2017-07-24. https://www.med.osaka-u.ac.jp/introduction/relay/vol24, (参照 2022-05-06).

そういえば、興味深い「とある都内大学病院勤務内科医の考察」がツイートで紹介されていました。

丸山ワクチンを新型コロナに治験せよ!まえだっち応援中年@tf9dMoexOm7mc7o

とある都内大学病院勤務内科医の考察です
【丸山ワクチンによる癌、新型コロナウイルスへの効果と展望】
https://drive.google.com/file/d/1WQJ4lAOjTxqraFnzPpGIcpPZXgxVHNa2/view

この考察は次のようにまとめられています。

まとめ

  • 丸山ワクチンは樹状細胞を活性化させることで細胞性免疫を強化する(ただし主に癌における研究)
  • BCG接種で新型コロナウイルスが軽症化する(かもしれない)という情報と合わせても、丸山ワクチンが奏功する望みはある
  • 丸山ワクチンの癌に対する機序や効果の報告が近年相次いでおり、そもそも癌に対しての実用化はもっと普及してもいいのでは

鹿先生が日本人は本来、優秀なBCG接種のお陰で新型コロナに罹りにくい、と動画でおっしゃっていたので、皮膚結核の治療薬として誕生した丸山ワクチンについて調べながら、わたしも「とある内科医」さんと同じようなことを考えていました。

イベルメクチン、アビガン、丸山ワクチンという宝物を日本政府は日の当たる場所では国民に使わせたくないみたいだと思ってしまいます。

しかし、これが日本政府だけの問題とは考えられないため、色々と調べて、結局はディープステートの問題に行き着かざるをえないのです。そうやって目覚めた人も増えてきたようですよ。

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