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2020年9月 5日 (土)

大型台風10号が近づいています。ブラヴァツキー夫人の伝記にある引用に関する昨日の続き。

大型台風10号が近づいています。ここ九州では、避難のため予約が埋まっているホテルも多いようです。

台風の恐ろしさは大分県日田市で暮らしていたときに嫌というほど味わいました。翌日は晴れ渡っていたにも拘わらず、破れた台所の天井から蛇口を取り付けたように雨が迸り出ていた光景、その天井が瞬く間に色鮮やかなカビに覆われていった信じがたい現象……このときですら瞬間最大風速50.2mでした。

それが、この10号は本日10時推定で70mというのですから、想像を絶します。

台風の接近中に台風を描いたリアリズム小説を読みたいという物好きなかたは少ないと思いますが、そのときになったら逃げるに逃げられない状況はよく描けていると思うので、AmazonのKindleストアに出している拙台風小説にリンクを張っておきます。

直塚万季著『台風』(B00BI55HV8)→https://www.amazon.co.jp/dp/B00BI55HV8

ブラヴァツキー夫人に関する昨日の記事の続きを書く時間が今日はとれそうにないので、ハワード・マーフェット(田中恵美子訳)『近代オカルティズムの母 H・P・ブラヴァツキー夫人』(神智学協会 ニッポンロッジ、1981)の第29章に出てくる引用が原書のどこからなのか、リンクを張っておきたいと思います。

インドのチェンナイ市アディヤール(Adyar)に本部を置く神智学協会から独立したウィリアム・クァン・ジャッジ(神智学協会の3人の創立者の1人で最年少)がカリフォルニア州パサデナ(Pasadena)に設立した神智学協会のホームページのオンライン文献(ONLINE LITERATURE)に『シークレット・ドクトリン』がありますので、そこ(HTML version)へのリンクです。

H. P. Blavatsky. “The Secret Doctrine: A Synthesis of Science, Religion, and Philosophy.”,Vol.1,pp.519-520. The Theosophical Society International Headquarters – Pasadena, California. https://www.theosociety.org/pasadena/sd/sd1-3-06.htm, (accessed 2020-09-05).

伝記では、「Vol. 1, Page 519」から「Vol. 1, Page 520」にかけて、引用が行われています。伝記で行われている引用やそれに関連する『シークレット・ドクトリン」の文章については、続きの記事で。

『シークレット・ドクトリン』は宇宙発生論(Cosmogenesis)、人類発生論(Anthropogenesis)、インデックスで構成されており、優れた邦訳が宇宙発生論、人類発生論の各前半部分は上梓されています。しかし、この引用はまだ邦訳が出ていない宇宙発生論の後半部分にあります。

引用元のページだけ読んでもわかりづらいでしょうし、また、英語ができるからといって予備知識もなしに読める文章ではないと思いますが、ざっと読んでいただくだけでも、大田俊寛『現代オカルトの根源――霊性進化論』(筑摩書房、2013)で書かれているような「数々のミスティーフィケーション(神秘化やごまかし)の手法によって、自説の深遠さを過分に装っていた」(045頁)類いの文章ではないことがわかっていただけるのではないかと期待します。

ブラヴァツキー夫人に対する誹謗中傷にわたしが拘るのは、ブラヴァツキー夫人の諸著には、今後科学が進歩していくにつれて花開くであろう多くの貴重な種子が存在しているのではないかと思うからです。その種子は科学が進歩するためのヒントとなるはず。現に、アインシュタインは『シークレット・ドクトリン』を愛読していたといわれます。

わたしは若輩者ではありますが、文学書からの引用はほとんど全て、哲学書からの引用は一部、霊的な事柄についてはごくごく一部にすぎませんが、適切な引用とそれを上回る説明がなされていると確認できます。

でも科学的な部分に関しては音痴で、さっぱりわかりません。

ブラヴァツキー夫人の著作を科学の各分野の専門家がお読みになったらどう思われるだろう? 古代キリスト教・グノーシス主義の研究家がお読みになったらどうなのか?

誹謗中傷の煙幕を張られていたのでは、そうした方々の目に触れる機会がなくなってしまうとの焦りを覚えます。そうこうしている間にも、単純な唯物論に依拠した共産主義が思わぬ拡大のしかたをしています。煙幕が濃くなるばかり。

息子は化学を博士課程まで学びましたが、博士課程からは社会人であったために卒論を納得がいくだけのものに仕上げる時間がなく、残念ながら退学しました。

わたしは身近な理系人間である息子に読んでほしい気がして、それとなく働きかけたことがありましたが、わたしとは逆に息子は――歴史的教養を除けば――文系的教養に欠けているので、わたしと同じように、理解するには足りない苦労をするでしょうし、まあ興味が持てなければそれまでです。いつか興味を持ってくれないかなと思ってしまいますけれど。

尤も、『シークレット・ドクトリン』を完璧に読みこなせる人は一握りでしょう。竜王会、神智学協会ニッポン・ロッジには相当読みこなせるかたが複数名いらっしゃると思いますが、故田中先生は抜群にいい線いかれていたと思います。すばらしいかたでした。オーラも本当に美しかった。お亡くなりになった今もわたしの尊敬の対象であり、憧れの対象です。

でも、この田中先生にしてもそのお父様であった三浦関造先生にしても崇拝しているわけではありませんよ、大田氏が勘違いしがちな点ですけれど。この微妙な違いがわかりませんか? 大きな違いです。オウム真理教信者の麻原崇拝とは別物であるということです。

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