« 上沼恵美子のおしゃべりクッキング「豚肉とグリンピースのパスタ」、「きのこの中華丼」 | トップページ | 中共によって無残に改竄された、「ヨハネによる福音書」のイエス »

2020年9月21日 (月)

ライブドアブログ「創作ノート - 不思議な接着剤」を「https」化しました。グノーシス主義の定義。和漢朗詠集。

ライブドアブログが「https」化できるようになっていました。

ライブドアブログは遠からず「創作ノート - 不思議な接着剤」だけになると思います。他にもいろいろと作っていましたが、整理してしまおうと思っています。

「創作ノート - 不思議な接着剤」はブログ名が示しているように、児童小説『不思議な接着剤』のための創作ノートです。

当ブログにもカテゴリーがありますが、独立させたほうが使いやすい(自分が閲覧しやすい)と思い、最初はソネットで開設。そこからのお引っ越しでした。

今や、この創作ノートは、ほぼグノーシス・初期キリスト教・カタリ派の研究ノートとなっています。まとまりのない書き方ですが、興味がおありのかたはどうぞ。

創作ノート - 不思議な接着剤
https://etude-madeleine.blog.jp/

ここ数日、「https」と「http」の混在を解消すべく、奮闘していました。記事数が少ないので、短時間でできると思いましたが、そうはいきませんでした。

混在を解消したはずなのに(もしかしたらまだ残っているかも知れませんが、記事ごとに開いて確認すると、「安全な接続」と表示されるにも拘わらず)、トップページだけがいつまでも「安全ではない接続」と出ます。もしや、と思ってテンプレートを変えてみると、トップページも「安全な接続」と表示されるようになりました。こんなこともあるのですね(?)。

そのテンプレートは気に入っていたので、再度それに変更してみましたが、やはりだめでした。

ブラヴァツキー夫人に関する大田俊寛氏の論考に疑問を抱き、このところずっと記事にしてきました。まとめて「マダムNの神秘主義的エッセー」に収録する予定です。

グノーシス主義研究者という大田氏のグノーシス主義に関する論考にも唯物論的先入観が感じられ、グノーシス主義を理解しようとする姿勢が感じられません。整理していた前掲ブログの記事に、グノーシスをご存じないかたにも通じるような、わかりやすい文章があったので、以下に引用しておきます。

2009年12月15日
№33 カタリ派 ⑥資料 ④カタリ派における祈り
https://etude-madeleine.blog.jp/archives/9067557.html

マドレーヌ・スコペロ(入江良平 & 中野千恵美訳)『グノーシスとは何か』(せりか書房、1997年)の日本語版への序文の中に、次のような一文がある。

グノーシス主義者――この名称は彼らの思想を反駁したキリスト教の反異端者が用いていた通称なのですが――は、二世紀と三世紀における知的エリートでした。彼らは、哲学的な文化およびさまざまな伝統(ギリシャ、ユダヤ、キリスト教)に養われた繊細な聖書の釈義者であり、寓意の技術にたけており、自分たちの思想学派を創設して、その教義をローマ帝国内に普及させました。

カタリ派がグノーシス主義の影響を受けたのだとすると、グノーシス主義では寓意が好まれたことをよく考慮せねばならない。悪魔、とはある科学的な性質、現象、段階といったものを寓話で語った場合の表現に他ならないのかもしれないという推測が働く。

ところで、グノーシス主義とは何か?について、アカデミックな学会はどう定義づけているのか、前掲のマドレーヌ・コスペロは述べている。

 グノーシス主義とは何か?
 ここではグノーシス主義を、ローマ帝国で後二、三世紀に発展した、知識の概念を中心とする一つの思想運動という意味で用いる。
 グノーシスというのは、彼らの共通する思想傾向を指す。これは知識の概念をめぐって見出される彼らの公分母である。この意味においては、マニ教、マンダ教、カバラもまたグノーシスの諸形態とみなしうる。
 つまり、グノーシス主義という術語には明確な歴史的含意があるが、グノーシスという術語にはそれがない。
 グノーシス主義とグノーシスのこの区別は、ウゴ・ビアンキ教授を議長としてメッシーナで開催されたグノーシスをめぐる学会(1966年)における討議を通じて定められたものである。

上述した作業を終えたら、萬子媛をシテのモデルとした新作能に戻ります。毎日ピアノのレッスンをするように、毎日作品に関係する何らかの資料に当たるようにしています。 最近は能によく出てくる『和漢朗詠集』を読んでいます。

『和漢朗詠集』は、平安中期の歌人、公卿であった藤原公任によって編纂された詞華集です。和歌と漢詩が収録されています。平安貴族の必読書であったのは勿論のこと、江戸時代の幕末に至るまで広く愛され続けた本だそうです。

わたしは李白が好きですが、『和漢朗詠集』にはその李白がよく出てきます。李白の以下のような詩を読むと、心が洗われるようです。

可憐九月初三夜 露似真珠月似弓   暮江吟
 憐れぶべし九月初三の夜 露は真珠に似たり月は弓に似たり(三木雅博訳注『和漢朗詠集』角川学芸出版、2013、p.170)

萬子媛の二人の義理の息子さんには文才があり、漢詩も優れています。いずれ紹介したいと思っています。

|

« 上沼恵美子のおしゃべりクッキング「豚肉とグリンピースのパスタ」、「きのこの中華丼」 | トップページ | 中共によって無残に改竄された、「ヨハネによる福音書」のイエス »

マダムNの他サイト情報」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« 上沼恵美子のおしゃべりクッキング「豚肉とグリンピースのパスタ」、「きのこの中華丼」 | トップページ | 中共によって無残に改竄された、「ヨハネによる福音書」のイエス »