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2019年10月13日 (日)

東京を水没から救った二大守護神、首都圏外郭放水路と八ッ場ダム

台風19号の記録的な豪雨により、各地で、甚大な被害が起きました。わたしは息子の住む東京都の安全がどうしても心配でしたが、危惧したよりは首都圏の被害が少なく済んだようで、ホッとしながらも不思議でした。

前掲のツイートを閲覧して、疑問が解けました。

10月1日に試験湛水が開始された八ッ場ダムが台風19号の大雨による利根川の氾濫を食い止め、首都圏外郭放水路(公式愛称「彩龍の川」、「地下神殿」とも呼ばれる)が首都圏の洪水被害を大幅に軽減。鎮座まします二大守護神が東京を水没から救ってくれたというわけですね。

「彩龍の川」も「地下神殿」も、何て素敵な呼び名なんでしょう!

八ッ場ダムは、耳にした覚えがありました。民主党政権時代に国会で叩かれていましたっけね。

八ッ場(やんば)ダムは1967年に事業着手された、群馬県長野原町、利根川水系吾妻川に建設中の多目的重力式コンクリートダムで、2020年完成予定となっているようです。

2009年8月30日に投開票が行われた第45回衆議院議員総選挙では、マニフェストで「川辺川ダム、八ツ場ダムは中止。時代に合わない国の大型直轄事業は全面的に見直す。」と掲げた民主党が308議席を得て衆議院第一党となったことを受け、国土交通省の事務次官谷口博昭は、9月3日午前に入札を延期するよう発注者である関東地方整備局長に対して指示、ダム本体工事の入札は新政権の大臣の判断・指示を待つ意向を明らかにした。9月16日、鳩山由紀夫内閣が正式に発足、国土交通大臣に就任した前原誠司は、認証式後の就任会見において八ッ場ダムの事業中止を明言し、鳩山由紀夫も翌17日の記者会見でこれを支持した。(……)
「八ッ場ダム」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年10月13日 07:20 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org

このように、民主党政権下で、一時工事が中断されました。

八ッ場ダムにとってはぶっつけ本番となったわけですが、見事に大役を果たしてくれましたね。

2019年10月1日、試験湛水が開始された。
令和元年(2019年)10月7月(月)午前10時時点の試験湛水状況(速報値)
貯水位(標高):503.5m
貯水率:0.0%
試験湛水により2~3か月かけて満水にする予定だったが、2019年10月12日に上陸した令和元年台風第19号の大雨により水位が急上昇した。国土交通省関東地方整備局の速報によると、13日午前5時時点の水位は標高573.2メートルとなり、満水時の水位(標高583メートル)まで約10メートルに迫った。
利根川下流の栗橋観測所では、13日未明に決壊の恐れがあるとして久喜市、加須市などに避難勧告が発令されるなど緊迫した状況が続いたが、決壊には至らなかった。
「八ッ場ダム」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年10月13日 07:20 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org

危ないところではあったようです。八ッ場ダムがなかったらと思うと、ゾッとします。

民主党政権下で要らないもの扱いされていた、スーパー堤防のことも思い出しました。

1987年(昭和62年) - 建設省(現国土交通省)が事業開始。
2010年(平成22年)10月28日 - 民主党政権の事業仕分け第3弾でスーパー堤防事業は廃止と評価判定された。
2011年(平成23年)8月11日 - 「高規格堤防の見直しに関する検討会」において東北地方太平洋沖地震をふまえ、施設の整備水準を上回る外力は発生しうるとしても人命を守ることを第一に対応することの重要性を改めて認識した。
2012年(平成24年)1月19日 - 国土交通省は区間873kmのうち50.6kmの5.8%が整備完了としたが、会計検査院は不完全区間があり完成区間は1.1%と指摘。また、2010年10月の事業仕分けで廃止と判定されたが、2011年東北地方太平洋沖地震をふまえ、「人命にかかわる」として約120kmは整備継続の方針。
「高規格堤防」『フリー百科事典 ウィキペディア日本語版』。2019年5月26日 13:09 UTC、URL: http://ja.wikipedia.org

規模は120kmに縮小されながらも、建設は行われているようです。

何か起きるたびに、わたしは民主党政権時代の悪夢のような「事業仕分け」を思い出す癖がついてしまいました。わたしには彼らが日本沈没を企んでいたとしか思えません。単に無知だった可能性もありますが……

まだ救出を待っている方々がおられるようです。一刻も早く、救出されますように。

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