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2019年7月17日 (水)

久々に、kindle出版に関することで慌てました

新生銀行から「外為被仕向送金事務手数料の改定のお知らせ」というメールが届きました。

新生銀行の口座は、kindle出版のために開設した口座です。

過去記事で確認したところ、2013年2月11日、KDPでの登録用に開設した新生銀行の口座の初期設定を済ませてからKindleダイレクト・パブリッシングへ行き、口座情報を記入し、アカウント登録が完了。翌12日に児童小説『田中さんちにやってきたペガサス』をkindleストアで販売したようです。

なぜkindle出版を始めるに当たり、新生銀行の口座を開設したかというと、ロイヤリティ(売上)を受け取るための銀行口座が必要で、当時、被仕向送金手数料(外国送金の受取にかかる手数料)が只だったのは新生銀行とシティバンクだけでした。

調べてみると、シティバンクは富裕層向けの銀行という感じ……それで、わたしのような一般のkindle出版者には新生銀行しか選択肢がなかったのですね。

で、メールによると、受取通貨米ドルの場合、改定前は無料だった手数料が、改定後は USD 18.00 になるとのことでした。

こ、これは一大事!

少ないわたしのロイヤリティでは、手数料のほうが上回ってしまうではありませんか。

頭の中が物凄いスピードで回転し始め、わたしは早くもkindle出版に代わる作品発表の手段を模索していました。

しばらくして、このような大事件をkindle出版者のどなたかが報じていないはずはないと思い直し、ググると、以下のサイトに拍子抜けするような朗報が……

Kindle本のロイヤリティ収入を受取るのにおすすめの銀行は?(被仕向送金手数料が無料)」『電書ログ』
更新日:2018年12月12日
https://ebook-blog.com/best-bank-account-for-kdp/

その記事によると、Amazonは海外の銀行からではなく、日本の銀行から日本のKDPユーザーに送金するようになったため、現在では「被仕向送金手数料」はかからないということです。

新生銀行しか選択肢がなかったのは「一昔前」のことだとか。今では国内のどの銀行口座を使っても、被仕向送金手数料はかからないそうです。

ここ何年もkindle出版していなかったため、情報が更新されず、古いままでした。

次に出版するのは萬子媛をモデルとした歴史小説(あるいは評伝のような形式になるかもしれません)が完成したときだと思いますが、時々はKDPの情報に接するようにしなければ……と反省した次第です。

そういえば、アメリカのkindleストアでの売上に適用される米国源泉徴収税を回避しようとして、頑張ったこともありましたっけ。

ちなみに、米国源泉徴収税はアメリカのkindleストアで本が販売された場合にのみ、その本の売り上げに対して発生します。日本を含むその他のストアで売り上げが発生した場合には、米国源泉徴収税は差し引かれません。

当時、米国源泉徴収税を免除して貰うための手続きを行い、アメリカからファクスで届いたEIN(米国納税者番号)をKDPの「税に関する情報」に記入したのが2014年12月。

そして「保存」をクリックして情報を更新したところ表示された、「源泉徴収率:0%」の表示がまぶしかったのですが、その後、EINではなく、TIN(Taxpayer ID Number)が必要となった時点で、もういいやと思いました。

アメリカのkindleストアでのささやかな売上に重くのしかかる30%の米国源泉徴収税ですが、そもそも売上、すなわち儲け自体がささやかなものなのです。少額の利益のためにあんなに面倒臭いことをするのは、割に合いません。

TINを取得しなければ大きな利益がふいになると思えるほどアメリカのkindleストアで売れるようになったら(?)、取得のために頑張ることにしようと思いました。

KDPの拙管理画面からレポートを見ると、確かに、Amazon.comでの売上のみ、源泉徴収税がしっかり差し引かれていますね。

TINを持っていない場合は日本のマイナンバーが使えるという情報に複数接しましたが、以下のサイトの記事によると、これは誤りのようです。

KDPからの回答・キンドル電子出版における二重課税の問題について」『皇室ブログ・でれでれ草』
https://hiromihiromi.sakura.ne.jp/01/?p=29923

 

以下はアマゾン・キンドルストアの著者ページです。拙電子著書一覧を御覧いただけます。

Amazon.co.jp: 直塚万季: 作品一覧、著書略歴
https://www.amazon.co.jp/-/e/B00BERQ7P0

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