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2019年2月23日 (土)

ストウブ鍋、試行錯誤

鍋にかまけていたと前の記事で書きました。どうかまけていたかをお話しすると……

鍋もフライパンも古びてしまい、そろそろ買い替えどきだなあと思ったときから日が経っていました。

どちらも、デパートのセールで購入したものでした。こまめにチェックしていなければ、いつセールがあるのか、わたしにはわかりません。

それで、これまでは、適切な時期に買おうと思えば普通の値段で買うか、使い心地が悪くなったのを我慢してセールに行き当るまで使い続けるかでした。

デパート系列のショッピングモールへ「メリー・ポピンズ リターンズ」を観にいったときに鍋とフライパンを見ると、明らかに日本製が増えていました。

次に買うとき、めったに買い替えない鍋は、少しよいものを買いたいと考えていました。ル・クルーゼが流行り出したころ、ほしい気もしましたが、高くて手が出そうになかったので、調べもしませんでした。圧力鍋も一度は試してみたいと思いながら、購入しませんでした。

今回ググってみて、無水調理も燻製もできるという密封性の高いストウブの鍋がいいなと思ったのですね。流行っているのでしょうか、沢山の記事が出てきました。

ちらっとアマゾンを見ると、サイズによってはフライパンと鍋を合わせて2万円以内で購入できそうに思えました。それだと、予算内です。

「国内正規品」は、ツヴィリング J.A. ヘンケルスジャパンが販売しているようです。ストウブはフランスの調理メーカーですが、2008年にツヴィリング J.A. ヘンケルスの傘下に入ったとか。

その公式通販サイトを見ると、お買い得品が出てはいましたが、それはほんの何点かでした。わたしがほしいと思った「ココット ラウンド ブラック 22cm」は 32,400円と出ていました。わたしには高すぎました。 

以下の記事が参考になりました。

【ストウブ鍋を安く買う方法】定価の半額で買える裏技を教えます: Fu/真面目に生きる
https://anahideo.com/staub-161025/

で結局、最初アマゾンで見た「ココット ラウンド ブラック 22cm」を15,350円で購入しました。値段は変わるようです。

フライパンは、前に使ったことのあるティファールと迷いましたが、バッラリーニを使ってみることにしました。イタリアのバラッリーニも、ツヴィリング J.A. ヘンケルス傘下のブランドのようです。6,156円のところを、やはりアマゾンで購入し、4,461円でした。

15,350円+4,461円=19,811円  見事、予算内!

楽天にはもっと安く出ていたのかもしれませんが、わたしは前に楽天登録したものの、すぐに退会したので、見なくなったのです。

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ココット ラウンド ブラック 22cm。ちゃんと生涯保証のシリアルナンバーがついていました(が、コーティング部分は保証対象外とあるので、あまり意味がないような気も……)。

普段3人――息子が帰省すると4人――の我が家には、ぴったりの重宝しそうな大きさです。重厚感があります。蓋を、左手で何回か持ち上げていると、治した五十肩が再発しないか心配になったほど。

存在感があって、何だか生き物みたいに思えます(わたしは早くも感情移入済み)。

息子が帰省したときに使わなかった牛の角切りを冷凍していたことを思い出し、ビーフシチューを作ってみました。初ストウブ作品でした。以下のサイトを参考にさせていただきました。

【staubで】ビーフシチュー by 楠本 睦実: レシピサイト「Nadia | ナディア」
https://oceans-nadia.com/user/10739/recipe/224220

煮込み一時間で完成*ストウブでビーフシチュー : kana-kitchen
http://kanakitchen.blog.jp/archives/34972244.html

煮込む時間は二つのレシピの間をとって、全部で75分煮込みました。もうずっとビーフシチューを作っていませんでしたが、それは煮込む時間が長すぎて億劫だったからです。

以前は牛の角切りだけで3時間は煮込んでいました。3時間半くらいかけて作っていたことになります。今回は、以前作ったような肉がホロっと崩れるほどではありませんでしたが、充分柔らかくなっていました。

野菜は本当に美味しくできていました。特にじゃがいものほくほく感は、ストウブならではのものでしょう。

「Nadia | ナディア」のレシピでブラックチョコレートが使われていたので、カカオマスを使ってみました。

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本格的な感じになりましたが、わたしは若干入れすぎた気が……

デミグラスソースを使い、ストウブを使用することで、手軽に美味しいビーフシチューが作れることがわかりました。

ただ、以前作っていたような、ホロっと肉が崩れる、デミグラスソースを使わないビーフシチューがなつかしくなったので、次回は肉を煮込む時間を長くして、デミグラスソースを使わずに作ってみようかな。ストウブを使えば、肉がホロっとなるのも、以前に比べたら短い時間で済むでしょうし。

小麦粉を肉にまぶしてバターで炒め、トマトピューレを使う江戸崎愛先生の本格的ビーフシチューが気に入っていました。何と、もう15年ぐらい作っていませんが。次回は、その江戸崎先生のレシピと前掲サイトのストウブレシピ二つを参考にして作ろうと思います。

その江戸崎先生のレシピではありませんが、過去記事で、『nonno お料理基本大百科』(集英社、1992)から「ライト・ビーフシチュー」のレシピを紹介していたので、ライン以下に再度紹介しておきます。これも美味しかった記憶があります。

今回は試作品の段階だったので、写真はなしです。翌日娘の朝食から撮った写真があるので、それをアップしておきます。翌朝のビーフシチューって、格別。

白いのはサワークリームです。ボルシチにサワークリームをよく使うようになりましたが、ビーフシチューにも合いますね。目玉焼きはバッラリーニのフライパンが新しいので、うまく焼けます。娘は黄身を崩したこんなのが好み。バラッリーニ、案外軽くて、大理石みたいな美しい外観が気に入りました。

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ビーフシチューを入れた器は、過去記事で紹介したハリオの耐熱湯呑みです。この小ささで、結構ビーフシチューが入るんですよ。お陰でわたしの食べる量が減りました~! ハリオの耐熱湯呑み、お茶に調理に食事に大活躍中。

2019年1月29日 (火)
便利な耐熱湯呑み。ミルクのリゾット。
https://elder.tea-nifty.com/blog/2019/01/post-21b5.html

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『nonno お料理基本大百科』(集英社、1992)から「ライト・ビーフシチュー」を紹介します。

■ 材料(4人分)
牛角切り肉400g、小玉ねぎ12個、にんじん1本、じゃがいも2個、ブロッコリー1株、ローリエ2枚、セロリの葉少々、白ワイン カップ1/2、スープ(固形スープの素1個を湯カップ8で溶いたもの)8カップ、トマトピューレ カップ1/2、トンカツソース大さじ1、薄力小麦粉大さじ3、バター大さじ3、塩・こしょう・あさつき少々。

■ 作りかた

  1. 小たまねぎは皮をむく。にんじんは1cm幅の輪切り、じゃがいもは4つ割りにして皮をむき水にさらす。
  2. フライパンにバター大さじ2を熱し、塩コショウした牛肉を軽く焦げ目がつくように焼きつけ、粉を振り入れ、からめながら炒める。
  3. 粉に熱が通ったら煮込み鍋に移し、白ワインを加え、アルコール分を飛ばす。スープを加える。スープの一部は肉を焼いたフライパンに入れ、こびりついた肉のうま味を溶かして鍋に加える。
  4. 煮立つまでは強火。あくを取り除き、火を弱める。ローリエ、セロリの葉を加え、肉がやわらかくなるまで煮る。
  5. 残りのバターで野菜を炒める。
  6. トマトピューレ、トンカツソースを加え、野菜がやわらかくなるまで弱火で煮込む。小房に分けて塩ゆでしたブロッコリーを仕上がり際に加え、塩コショウで味を整える。好みで浮き実にあさつきの小口切りを。

本では、もっと詳しく説明されています。

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