ストウブ鍋、炊き込み御飯の失敗と成功
先日購入したストウブ鍋があまりに存在感があり、マイナンバー(シリアルナンバー)をも所有しているとあって、命名の必要を覚え、ノワール 2 世と命名しました。
2 世なのは、既に1 世が存在するからで、1 世は過去に我が家で飼った 11 匹のハムスターのうちの 1 匹です。
ノワール 2 世、ココット ラウンド ブラック 22cm。この子は男子っぽい。
すると、同時に購入したバッラリーニのフライパンが淑やかに咳払いしたかのようでしたので、こちらにも命名。御影です。表面が御影石に似ているから。
御影さん(ノワール 2 世と同じく我が家での愛称です)、フェラーラ フライパン 28cm( IH対応 グラニチウム 5層コーティング)。この子は女子っぽい気がしています。
で、ビーフシチューに続いて、エビ、ゴボウ、シメジを使った炊き込み御飯を作ったのですが、これは失敗しました。
取り扱い説明書に、沸騰してきたら蓋を閉めて弱火にし、10分加熱。10分後火を切り、さらにそのままの状態で10分蒸らす――とあります。
沸騰するまでに思ったより時間がかかったのでじれったくなり、ちょっと沸騰した段階で蓋を閉め、弱火にしてしまったのです。出来上がってから味見してみると、リゾットみたいに、わずかですが、部分的に芯が残っていました。
追加で10分蒸らすと、幸い芯が消え、もっちりした炊き込み御飯が出来上がりました(変にもっちりしすぎ)。家族は美味しいといってくれましたが、充分沸騰するのを待てば、追加の時間は不要だっただろうし、もっと美味しく出来上がっただろうにと反省しました。
ただ、具材の色艶、みずみずしさ、味わいは驚くばかりでした。エビ、ゴボウ、シメジがそれぞれに存在感があるというか、命をいただいているのだという畏敬の念を覚えずにはいられないほどでした。
翌朝、冷めた炊き込み御飯がこれまた美味しくて、びっくりしました。タッパーに移して、冷蔵庫に入れていました。それが、電子レンジで温める気になんかなれないほど、冷たいままでも美味しかったのです。
昔、大学の女子寮生活をしていたときに友人がお母様に作って貰ったという栗御飯を持って遊びにきてくれました。
そのときの栗御飯の美味しさときたら。友人は「寮生活だから、そう思えるだけよ」といったのですが、いいえ。母も料理は上手なほうでしたが、その栗御飯の美味しさには及ばず、ましてやわたしは。炊き込みご飯をするたびにあの味に近づきたいと思ってきたのですが、到底及ばずでした。
それが、今回、失敗作だったにも拘わらず、あの味わいにかなり接近しているといいますか、いい線いっていると思ったのですね。水加減とか味付けとかの違いかと思っていたのですが、調理器具の違いだったのかもしれません。
最新の高価な炊飯器がどれほどの優れものかは知りませんが、わたしが2011年に購入した「おどり炊き」で有名なパナソニックの圧力IHジャー炊飯器は今も美味しく炊けて、なかなか優秀だと思うのです(※過去記事から炊飯器のエピソードを引用しておきます)。
※サンヨーの下澤理如氏が、圧力IHジャー炊飯器「匠(たくみ)純銅おどり炊き」を開発。下澤氏はそのヒットで、炊飯器の神様と呼ばれるようになったそうです。その後、サンヨーはパナソニックの完全子会社となり、サンヨーの圧力IHジャー炊飯器がパナソニックブランドで継承されたものが「SR-PX」シリーズ。わたしが購入したのは、それの下位機種「SR-PA」シリーズです。
ですが、さしもの優秀な炊飯器も、炊き込み御飯だと具材の美味しさが米に吸いとられるのか、痩せてしまう気がしていました。
ストウブで炊いた炊き込み御飯は、米と具材が共存共栄しているといいましょうか、どちらも生き生きとして、それぞれの美味しさと全体の美味しさを形成しています。ストウブ人気の理由がわかった気がしました。
昨日は、「Nadia」の以下のレシピを参考に、「じゃがバターライス」を炊いてみました。
三人分で米1合、じゃがいも1個は少ないかもしれないし、材料の全体量からすると22㎝のストウブは大きすぎて炊きムラができるのではと心配になりましたが、決行。(2022年4月21日に追記: 22㎝のストウブでご飯を炊くときは、弱火にして10分ではなく、13分加熱するようにすると、ちょうどよい硬さに、美味しく炊けます)
すごく美味しい、じゃがバターライスが完成しました。量は、翌朝も食べたいと思えば、倍でいいくらい。炊きあがったバターライスを娘と味見したこともあって、夕飯のぶんにも足りないくらいでした。
でも本当に美味しくて、単独でも、洋風のおかずと組み合わせてもいける、重宝しそうなありがたいレシピです。
メインは、チキンソテーでした。ストウブで作ってみたい気がしましたが、炊き込み御飯で塞がっており、御影さんの性能も試してみたかったので、フライパンで作りました。抜群の使い心地。
チキンソテーは脇雅世先生の本を見て作りました。ネットの「みんなのきょうの料理」でも、作りかたが公開されています。
チキンソテー(脇雅世): みんなのきょうの料理 NHKエデュケーショナル
「つくり方」から引用します。
- 鶏肉は余分な脂肪を除く。塩を両面にふり、10~15分間おいて下味をつける。水けが出たらペーパータオルで拭き、皮を広げる。
- フライパンに鶏肉を皮を下にして並べ入れ、上面にこしょうをふる。アルミ箔をかぶせ、耐熱容器などをのせておもしをし、中火にかける。12~13分間焼き、時々下面を見て、焦げていないか、均等に焼き色がついているかを確認する。表面がまだ生のようなら返して約10秒間焼いて火を通す。
! ポイント
【皮をしっかり焼かないのは×!!】
皮をパリッと焼くためには、おもしをして皮をフライパンに密着させる。こうすると皮が縮まず、おいしく焼ける。 - 器に盛り、ベビーリーフを添える。
詳しくは、サイトをご訪問ください。
ストウブ熱はしばらく続きそうですが、記事は平常に戻ります。
宿題が沢山残っています。それを済ませて早く萬子媛の小説に戻らないと、書けないままで終わってしまいそう。書けるのでしょうか、甚だ疑問です。それが済むと、児童小説を書きたい。
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