神秘主義エッセーブログの記事「3」に目次をつけ、加筆しました
最近アクセスの多かった神秘主義エッセーブログの記事「3」に目次をつけ、加筆しました。目次と加筆部分を以下に転写します。
マダムNの神秘主義的エッセー
http://mysterious-essays.hatenablog.jp
3 精神安定剤の思い出
https://mysterious-essays.hatenablog.jp/entry/2015/08/25/123213
- 神経症(心因性頻尿)と共に過ごした中・高校時代
- 悪癖を断つ
- 神経症になったきっかけ及び高校卒業以降
- 神経症になったハムスター
- つらかった時代に没頭した詩作
わたしが心因性頻尿になったきっかけは、中学1年時の授業中に挙手して許可を貰い、トイレに行ったことだった。それまではトイレはむしろ遠いほうで、学校にいる間中一度もトイレに行かなかった日もあるほどだった。
トイレに立ったことでからかわれたわけでも、極端に恥ずかしかったわけでもなかったのだが、休み時間にはトイレを済ませておくようになった。
そのうち行かなければ不安を覚えるようになり、それが次第にエスカレートしたのだと思うが、授業中や全校集会の間中ずっと今にも漏れそうな切迫感を覚えるようになったのだった。その症状が高校を卒業するまで続いた。
大学生になると、マンモス大学の法学部の授業は後ろのドアからも出入りできる大講義室で行われることが多く、オープンな雰囲気があったから、トイレのことがあまり気にならなくなった。
60歳になった現在では、緊張する場面とかトイレに行きにくい状況下では近くなりやすいとはいえ、まあ普通といっていいだろう。その代わりに――といっては変だが、腎臓に結石ができやすくなり、それが尿管に落ちてくると、結石の刺激によって、排出されるまで尿意に苦しめられることになる。尿意と縁のある人生に呆れている。
● 神経症になったハムスター
そういえば、神経症をつくり出す動物実験をテレビで視聴したことがあったが、我が家で飼ったハムスターで、そうなったのがいた。子供たちが小学生から高校生になるまでに飼った11匹のハムスターのうちの1匹が、明らかに神経症だったのだ。
ショコラと名づけた、しとやかなメスのシャンガリアンハムスターは、顔を洗い終えたと思ったらすぐに同じ所作の第二楽章を始め、次に第三楽章……という具合に、毛繕いばかりしていたものだった。
ショコラがなぜそうなったのかはわからない。他のハムスター同様、ストレスはあったに違いない。しかしながら、少なくともフロイト的解釈でよく持ち出されるところの性的トラウマからそうなったわけではないだろう。
毛繕いに忙しかったショコラはわたしに懐く暇もないくらいだったが、死ぬ間際に抱いて小さな手を握ってやると、綺麗なまなざしでわたしを見つめてくれた。寿命は普通だった。
● つらかった時代に没頭した詩作
神経症はつらい。拷問さながらだ。神経症にならなければ、わたしの場合、文学に今ほど深く関わることはなかっただろう。
つらかった当時、学研の高三コース「前登志夫の文芸ノート」の『詩』欄にせっせと投稿した。六席、四席、三席に選んでいただき、どれだけ励みになったことか。
六席になったのは『燕』。ぎこちない印象を与える詩ではあるが、動植物の生きざまが「師匠」のように感じられていた当時の心境がよく出ているので、前先生の選評と共に紹介しておきたい。
燕
空高きより出没し
地低く沈み
私の傍を
一瞬のうちに
よぎった
ほんの少しで
触れそうだった
本を握りしめ
それは雑踏の中
おまえは
抜け出して来たのか?
詩人の愛情が強すぎて
雨がやみ
おまえが描くのは
ゆるやかなカーブ
私の憂鬱も
飛び去った
おまえの背に
のっかって
十字架となった
おまえの体は
つるぎ
まばたきする間に
風は
真二つだ
おまえの
羽にかかれば
かくも軽き
私の悩みよ
《選評》
この詩もまた正確に対象をとらえ、内部と外部をきわどいところでひとつにした抜群の詩である。とりわけ、「十字架となったおまえの体はつるぎ」の一節は鮮やかである。(前登志夫)
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