歴史短編1のために #41 鹿島藩日記第二巻ノート (3)萬子媛の死
自分のための単なる読書ノートです。あとでまとめて拙ブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」に、「祐徳稲荷神社参詣記」の続きとしてアップします。
『鹿島藩日記 第二巻』(祐徳稲荷神社、昭和54)
萬子媛(一貫して祐徳院様と記されている)逝去後、すぐに葬礼の段取りがつけられると同時に、あちこちへ訃報が届けられた。細かく記されている。
訃報は直ちに松之助様、お幾様(鍋島直條の娘で萬子媛を慕った義理の孫。前ノート②参照)、泉州様(鍋島直朝、萬子媛の夫)、京都・花山院(萬子媛の実家)、江戸……
こうした記述と交錯するように、鍋島直條に対するお見舞いが蓮池家から届けられたリしている(実際にはこのとき既に江戸で直條は亡くなっている)。
さらに訃報を届けるため、飛脚が遣わされた。信州様(鍋島綱茂。佐賀藩の第三代藩主。光茂の長男。光茂は1700年に亡くなった)、その他御親戚方。彦山僧正(萬子媛の姉が嫁いでいる)。
萬子媛に引導を授けるために格峯(鍋島直孝。断橋和尚)の指示で請待された僧の名が「拙巌」と記されており、この人物がわからなくて躓いた。またしても悶々としてリサーチ。
結局わからないままなのだが、桂巌禅師(桂巌明幢1627 - 1710)以外に考えられない。まぎらわしいことに、拙巌(せつがん)という僧は存在するが、浄土真宗本願寺だし、1791-1860 で時代が違う。
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