チャート式の安心感。ピタゴラスのデカド(10からなるもの)。
国会中継をつけっぱなしにした居間で、家事の合間に数研出版編集部 (編さん)『チャート式基礎からの中学数学総仕上げ (チャート式・シリーズ)』(数研出版、2012)の問題を解いていました。
チャート式は昔馴染んだ参考書・問題集であるせいか、安心感があります。右側のページの半分ほどを使って、「復習メモ ~解き方のルール~」という解説の欄が設けられているので、問題集ですが、わからなければそこを見て覚えることができるようになっています。
その欄では要点が簡潔にまとめられていて、ぴしっと頭に入ってきます。
中学・高校時代には文学書ばかり読んで、まともに数学をしなかった気がするので、一々新鮮に感じられるのかもしれません。
誤植、ミスの多い大人向きの中学数学の問題集で関数に入るところだったので、チャート式ではそこに入るまでの部分を飛ばすつもりでした。中学数学を早く終えて、高校数学に入りたいという焦りがあって。が、少しやってみて、これは最初からしっかりやっておこうと思い直しました。
採点してみると、大人向きの問題集でも同じような問題をしたにも拘わらず、案外ミスってます~。チャート式のほうが出題傾向は徹底しています。高校受験にも対応できるだけの中学数学総仕上げ、及び実践力を養う問題集であるだけのことはあります。
まあ、やりかたがわかっているのにミスが出るのは、反復練習が足りないからですね。
ピタゴラスの定理(三平方の定理)はまだ出てきません。ピタゴラスを意識すると、どうしたって、神智学の本を開きたくなります。
ピタゴラスの定理などと一緒にピタゴラスの哲学も教わっていたら、確実に数学が好きになれただろうにと思います。
高校生くらいになれば、ピタゴラス哲学に関するブラヴァツキーの以下の解説などはある程度理解できるのではないでしょうか。
ピタゴラスの教えに対する鍵は、多様性のなかの単一性,多くのものに発展し多くのものに浸透している一なるもの,という一般的定式である。これは簡単に言えば,発出[流出] emanation という古代の教えである。[略]神秘的な〈10なるもの〉 Dekad, 1+2+3+4=10 は,この観念を表現する一つの方法である。〈1〉 は神,〈2〉 は物質。〈3〉 は, 〈1からなるもの〉 Monad と 〈2からなるもの〉 Duad を結びつけて,両方の性質を分かち持つが,これは現象世界のことである。〈3からなるもの〉 Tetrad,つまり完全性の姿は,いっさいのものの空虚さを表わす。そして〈10からなるもの〉,つまりいっさいの総和は,秩序ある宇宙の全体を包摂している。宇宙は 1000 の要素の組み合わせでありながら,一つの精神[スピリット]の現れとなっている――混沌から思慮分別まで,秩序ある宇宙から理性までが,そこにはある。
H・P・ブラヴァツキー(ボリス・デ・ジルコフ編、老松克博訳)『ベールをとったイシス 第1巻 科学 上』(竜王文庫、2010、ベールの前でⅹⅹ)
創造の観念におけるこうした数列の組み合わせは、すべてインド的なものだとブラヴァツキーはいいます。
ピタゴラスの哲学に関しては、以下の本によくまとめられていますが、アマゾンで検索したところでは中古しか出ていないようです。
象徴哲学大系 2 (2)秘密の博物誌
マンリー P.ホール (著), 大沼 忠弘 (翻訳)
出版社: 人文書院 (1981/01)
以下の本は幸い、新品が出ています。
ピタゴラス的生き方 (西洋古典叢書)
イアンブリコス (著), 水地 宗明 (翻訳)
出版社: 京都大学学術出版会 (2011/6/13)
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Mさん、お誕生日おめでとうございます(2023.11.07)
- 新型コロナはヘビ中毒で、レムデジビルはコブラの毒ですって? コロナパンデミックは宗教戦争ですって?(12日に追加あり、赤字)(2022.05.11)
- 萬子媛の言葉(2022.03.31)
- 姑から貰った謡本(この記事は書きかけです)(2022.03.15)
- クリスマスには、やはり新約聖書(2021.12.25)
「家庭での出来事」カテゴリの記事
- 久しぶりの電子ピアノごっこ(両手奏への手がかり)。ロスチャイルド夫人かその娘のために作曲された、ショパンのワルツ19番イ短調遺作。(2024.12.21)
- ピアニストのフジコ・ヘミングが4月21日、膵臓がんで亡くなった。92歳だった。(2024.05.03)
- 3回目で何とか「じゃがいもガレット」になりました(2024.04.03)
- 長引いたコロナ。舅の死(ある因縁話)。百貨店でオーラの話。(19日に加筆あり)(2024.03.18)
- ジェイコブ・ロスチャイルド氏が死去、87歳。風邪が長引きました。(2024.03.03)
「Theosophy(神智学)」カテゴリの記事
- 長引いたコロナ。舅の死(ある因縁話)。百貨店でオーラの話。(19日に加筆あり)(2024.03.18)
- 年賀状を用意する時期になりました。スペース座談会「第一回ワクチン後遺症を語る会〜メディアでは報道されない真実〜」。コオロギせんべい(グレート・リセット関連)。魂の無い機械人間?(ツイッターでのやりとり)(2022.12.20)
- 神秘主義エッセーブログより、改稿済み「71 祐徳稲荷神社参詣記 (2)2016年6月15日」を紹介(2022.11.04)
- モンタニエ博士の「水は情報を記憶する」という研究内容から連想したブラヴァツキー夫人の文章(2022.02.20)
- (再度の加筆のため、一旦閉じました)神秘主義的エッセーブログを(一応)更新しました(加筆あり、赤字)(2021.11.25)