ドナルド・トランプ米大統領の誕生と戦後体制の瓦解
※過去記事2本をまとめたものです。
8日に投開票が行われた米大統領選挙は、共和党のドナルド・トランプ候補が民主党候補のヒラリー・クリントンを下した。
わが国のマスコミはクリントン一択であるかのように世論を誘導していたので、疑わしく思っていたら、アメリカ第一主義(自国第一主義)を掲げる不動産王トランプが大統領になってしまった。
トランプには大統領としての資質を疑ってしまう発言もあるが、案外現実を直視した、まともと思われる発言も少なくない。
安倍首相はオバマ大統領の懸念をよそに日露関係を重視してきたように見えるが、これは警戒が必要な日中関係と次期大統領がトランプになる可能性を考えての行動だったのでないだろうか。
本来なら民主党の基盤だった中高年のブルーカラーが、トランプに投票したという。オバマ大統領が如何にそうした層の人々を失望させたかを物語る選挙結果だ。
ヒラリー・クリントンは国務長官時代に私的サーバーを使って機密情報をやりとりしていたという事実が暴露され、これには唖然とさせられた。
それまでは、公務経験のないトランプよりクリントン氏のほうが無難ではないだろうかと思っていたので、わたしにはアメリカの大統領選はもう訳がわからなくなってしまっていた。
ヒラリー・クリントンは以前からISをつくったとか、江沢民と関係が深かったといったようなことがいわれていたので、クリントンが大統領になればなったで、気持ちが悪いと感じていた。
江沢民といえば、法輪功に対する迫害行為を知ったときは戦慄させられた。以下の過去記事を参照されたい。
2015年6月11日 (木)
失われたと思っていた中国五千年の芳香 ①弾圧される人々
https://elder.tea-nifty.com/blog/2015/06/post-c356.html2015年6月13日 (土)
失われたと思っていた中国五千年の芳香 ②ジェノサイドを見て見ぬふりをするしかない日本
https://elder.tea-nifty.com/blog/2015/06/post-4872.html
改めてヒラリーについて新情報を含めてざっと整理すると、彼女は戦争によって私利をむさぼる死の商人で、江沢民派と通じ、ISをつくり、日本を抑えつけるために中国の軍拡を後押ししていた……国家機密を私的に利用するために個人サーバーを使わざるをえなかった……何とも恐ろしい女だ。
要するにヒラリー・クリントンは軍産複合体の利益の代弁者だったわけで、私欲のためなら自国も同盟国も売ることを厭わない、正真正銘の売国奴だったのだ。
ただ、ヒラリーが大統領になったらUFO情報が開示されるのではないかという期待があったので、この点ではちょっと残念な気もする(彼女にはUFOに関する発言がある)。
いずれにしても、トランプが大統領としてどのような政策を実践しようとし、アメリカの議会はそれに対してどう反応するのか、今後の動向から目が離せない。
トランプ米大統領の誕生で、あちこちで崩れかけていた戦後体制が一気に崩れそうな気配がある。
戦後体制を築いたのはいわゆるリベラルといわれる人々で、この中にイルミナティの思想が入り込んでいるのが問題だった。
1776年、アダム・ヴァイスハウプトによってつくられたイルミナティ結社の思想はひじょうに粗悪なものである。
ヴァイスハウプトの著作の内容自体がひどいものだから、そうならざるをえない。しかし、一方、テロの原理原則となったその方面の方法論だけは秀でていたのだから、イルミナティの思想の危険度は推して知るべし 。以下の過去記事を参照されたい。
2016年9月12日 (月)
トルストイ『戦争と平和』 ④破壊、オルグ工作の意図を秘めたイルミナティ結成者ヴァイスハウプトのこけおどし的な哲学講義
https://elder.tea-nifty.com/blog/2016/09/post-6501.html2016年10月 6日 (木)
トルストイ『戦争と平和』 ⑤テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界
https://elder.tea-nifty.com/blog/2016/10/post-7e01.html
(……)しかし、イルミナティを結成したアダム・ヴァイスハウプトの著作に表れた思想は人類に光をもたらすような思想ではない。
アダム・ヴァイスハウプト(副島隆彦解説、芳賀和敏訳)『秘密結社イルミナティ入会講座<初級篇>』(KKベストセラーズ、2013)を読んだ限りでは、彼の著作はテロを目的とした堅牢、それゆえに非人間的な組織作りの指南書であるにすぎず、ヴァイスハウプトは哲学教授でありながら哲学に極めて貧弱な理解力しか持っていなかった。
ヴァイスハウプトのいう「〈原初の〉黄金時代」は、言葉だけのまやかしのものだとしか思えない。
『ロシアを動かした秘密結社――フリーメーソンと革命家の系譜』の中の次のような文章が印象的である。
「1930年代後半に吹き荒れたスターリンの政治粛正の嵐によって、アナーキストの神殿騎士団も様々なオカルト集団もソビエト社会から根こそぎ抹殺された。/そしてロシアの大地に地下の秘密組織も反抗する者も存在しない全体主義の政治体制と平等主義の社会――均質で眠るように穏やかで静寂な精神世界が確立された」(植田,2014,p.284)
それはまるで墓地のような精神世界であるが、要するにそれがアダム・ヴァイスハウプトのいう「〈原初の〉黄金時代」なのである。(……)
イルミナティの思想はフリーメーソンを侵食したことで規律、品格を含む様々な要素を取り込み、やがてイルミナティのラジカルな思想の影響を受けたマルクス主義や新自由主義が世界に拡散したのである。
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