ヘレナ・レーリッヒの『ハート』。シュタイナーのブランド「ヴェレダ」。最近のリヴリー。
前の記事を書くときにヘレナ・レーリッヒのコピー本を読み、いくつかのメモしておきたい断片があった。
コピー本は竜王会の機関誌に翻訳、掲載されたものが編集され、まとめられたものなので、だいたい前に目を通しているのだが、そのときは印象に残らなかった断片がのちに必要に応じてクローズアップされる。
『ハート』というコピー本がある。ここでいわれるハートとは、体の王様である心臓という肉体の重要な器官を指すだけでなく、愛と感情の焦点、生命と意識のセンターとしての心臓[ハート]を指す。
わたしが大学を卒業するころの話に遡るが、就職と住むアパートが決まったことを報告した翌日、何と腎臓病を患っていた母の体調がにわかに悪化し、重体に陥ってしまった。
生死の境にあった母の枕許で渾身の祈りと葛藤を経てある極点に達したとき、自分の中から迸り出るものがあった。こうした一連の出来事を「枕許からのレポート」という短い手記にし、文芸部の仲間と出した『VIE』という文芸誌に発表した。
この体験が神秘主義者としてのわたしの原点となっているため、レポートは当ブログでも公開して度々引用している。
2007年9月30日 (日)
手記『枕許からのレポート』
https://elder.tea-nifty.com/blog/2007/09/post_e32f.html
神秘的な感情がわたしの胸の中心部から、とめどもなく母に注がれるのです。力強く奥深く、しかも穏やかでデリケートな感情がとめどもなくそのあらわれを強めてゆきながら母に注がれる美しい情景は、視覚化さえできるようでした。
今ではその美しい情景は白い清浄な光の迸りといった像に視覚化されて、しばしば目撃するものとなった。何回目撃しても、感動と喜びでいっぱいになる。
その天上的ともいうべき光は、本当に驚くべきことだが、自らの心臓の辺りから迸るのである。
レーリッヒの『ハート』は、心臓[ハート]に関するあらゆることが書かれた、珍しくもすばらしい本だ。不整脈について書かれた箇所を探していたら、別の箇所が目に入った。
(386)ハートはその本質においては、高い意味での行動と贈与をする器官であるから、すべての贈与はハートの本質を表すものである。(……)与えるということを、完全な意味で理解せねばならない。与えるということは、金銭的なものとか、不必要なものを施すことと考えてはいけない。真の贈与というものは、霊によるものである。すべてのハートに霊的贈物の流れを放射させよう。(アグニ・ヨガ協会編(田中恵美子訳)『アグニ・ヨガ叢書 第8輯 ハート』竜王文庫(コピー本)、2005、p.195)
わたしは三十代から不整脈に悩まされてきた。『ハート』には脈拍と振動の効果についていろいろと書かれた箇所がある。そして、訳註に、次のように書かれた箇所を再発見した。
(364)(註)ヨギや禅僧には、不整脈や心臓病にかかっている人は少なくない。H・P・ブラヴァツキーやアグニ・ヨガの教えを授けられたヘレナ・レーリッヒも心臓病になって、大師が送られた振動(ヴァイブレーション)で治された。音楽の振動は明らかに人間のハートに影響するが、実際は機械のリズムや宇宙波のヴァイブレーションなど、人間の有機体に作用する振動は沢山ある。(アグニ・ヨガ協会編,田中訳,2005、p.180)
大先輩方も経験された疾患だと思えば、元気が出る。
でも、わたしは前より元気になった。我が家の水道代が高くつくようになったことが示しているように、ジェネリック医薬品を先発医薬品に戻してから、毎日入浴できている。
今も冠攣縮狭心症の発作や不整脈が起き、外出は負担になるけれど、以前はそのレベルにさえ達していなかった。毎日の入浴が困難なくらい体調が悪くなっていた。
そうした心不全の症状が出てひどく弱っていた状態を劇的に改善させるには、効いていなかったジェネリックを先発品に戻すだけでよかった。ジェネリックがそれほど効いていないなんて、先発品に戻すまでは疑いもしなかった。
抗不整脈薬サンリズムは効かないことがすぐにわかったため、先発品に戻すのが早かった。それはたまたまのことだったとしか思わなかったのだ。
ジェネリック利権に関わる問題なのだろうが、この問題がこのまま放置されることは許されないことだと思う。
- 2016年4月 8日 (金)
輸入食品問題と関係のある、わが国のジェネリック問題
https://elder.tea-nifty.com/blog/2016/04/post-5ace.html
『ハート』には心臓の治療について、不思議なことが書かれている。未来の治療法というべきか。
(355)心臓を救うのに生体解剖は全く関係ない。凍結させる振動を発生する精妙な光線で治療できる。このように、人間の心臓は、切開などよりも遥かに精妙な方法で取り扱うべきである。勿論、心臓が傷を受ける症例もあるが、これには特別な方法を必要とする。(アグニ・ヨガ協会編,田中訳,2005、p.175)
話はハートを離れるが、たまたまAmazonで歯磨き粉と娘の肌によい保湿剤がないか探していたところ、ヴェレダという評判のよい歯磨き粉に出合った。
ブロナーの歯磨き粉も評判がいいので、歯磨き粉はブロナー製品を注文し、肌のケアクリームをヴェレダにしてみた。
ヴェレダがシュタイナーのブランドと知って、興味が湧いたということもあった。シュタイナーの哲学には疑問が湧き、共感できなかった。でも、シュタイナーブランドの化粧品には興味津々である。
- WELEDA(ヴェレダ)公式サイト
http://www.weleda.jp/
ヴェレダの歴史のページに次のように書かれている。
ヴェレダは1921年、シュタイナーによってスイスに誕生しました。
ルドルフ・シュタイナー(1861~1925)
オーストリア生まれ。人智学(アントロポゾフィー)を創設。医学、農学、文学、芸術、自然科学、哲学など分野で活躍。その思想は今も受け継がれています。ヴェレダの名称、シンボルマークは彼の手によるものです。
「ヴェレダ」というブランド名はルドルフ・シュタイナーによって命名され、これは西暦紀元初頭に実在した、治療をする女祭司(尼僧)の名前です。彼女は治療の祭司としてだけでなく、予言者としても崇められ、医学論争の場や部族が進むべき道を決めるときにもその助言を求められました。
ところで、エッセネ派に関するブラヴァツキーの説明に疑問を覚えた箇所があったのだが、今回ヘレナ・レーリッヒを読んでいるときに、ブラヴァツキーの『シークレット・ドクトリン』から引用する形で書かれていた部分から疑問が解けた。これについても、メモしておきたいと考えている。
最近のうちのリヴリー。耳の辺りがうっすら青くなった。簪[かんざし]は洋風の部屋には合わないかな。
次のは、娘のリヴリーと一緒にムラクモノテンマに変身したときの記念画像。2頭で小さな島をのし歩くと迫力がある。
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