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2016年4月 1日 (金)

小保方晴子氏のホームページ(ミラーサイト)で見た宝石のように光る細胞の写真

2016年4月2日の追記
アクセスできなくなっていた小保方氏のホームページでしたが、アクセス可能になったようです。

https://stap-hope-page.com/

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

科学音痴のわたしの目にもマスコミの騒ぎ方は異常、醜悪で、そのバッシングの対象となった小保方晴子氏とSTAP細胞に興味を持ってしまった。

今年の2月22日の過去記事に「話題になってかなりになる小保方晴子『あの日』も読んでいる。科学に関してはちんぷんかんぷんなことが多いので、興味自体あまりなかったのだが、あまりに騒がれているので。小保方さんを問題視した毎日記者の本もざっと読んだ。文学的観点からしかわからないが、取材に偏りがありはしないか?」と書いたように、『あの日』と『捏造の科学者 STAP細胞事件』を読んだ。

事の真偽はわからないながら、小保方氏の著作に心を打たれた。

専門的な部分はおぼろげにしかわからないが、知と情のバランスが完璧にとれた構成で(さすがは科学者の著書だ)、綺麗なわかりやすい文章で書かれている。専門的な部分の丁寧な説明とその間から零れる豊かな情操が印象的である。

その小保方氏がホームページを開設したというニュースが流れた。さっそくアクセスしてみると、アクセス集中でサーバーダウンの気配。

20160305225923

わたしのような科学音痴までアクセスするからだと思い、数時間置いて再びアクセスすると、今度は警告が出た。

Obo_20160401

ふーん。過去記事で紹介した拡張機能Flagfoxを使えば、どこにサーバーが置かれているかなどわかる。

今夜、先ほどアクセスしたら今度は……

Obo_20160401_6

アクセスできない理由がバラバラ。

サイト「小保方晴子さんへの不正な報道を追及する有志の会」ではサイバー攻撃が原因で閲覧できない状態となっていると書かれている。

  • http://blog.livedoor.jp/obokata_file-stap/archives/1054987674.html

余命ブログや保守系サイトに対する攻撃を連想させられる。

こちらも幸い魚拓がある(前掲有志の会のサイトで紹介されている)。小保方氏のサイトはすべて英文である。

トップページで小保方氏は、STAP細胞の作製手順などの情報を科学的なコミュニティに提供すると述べ、まだうつ病の治療を受けている状態ながら徐々に更新を続けていくと書いている。

小保方氏の著書を読むと、わたしのような科学音痴でも光る細胞を見たくなる。「Results of the STAP verification experiment」のページに掲載された写真は感動的だ。何粒もの宝石みたいに光っている。

小保方氏の著書に、小保方氏が亡くなった笹井先生と科学の女神様の話をする場面が出てくる。その場面を思い出した。そのあまりにも美しい文章を読むと、科学・宗教・哲学が一つであった古代アレクサンドリア学派を連想した。お二人はヒュパティアの系譜に連なる科学者だと思う。

そして、以下の部分を読むと、神聖な古代科学の世界から(あるいは現代科学の世界から)中世の魔女裁判にタイムスリップしたようで、困惑させられる。

私に実際に課せられた検証実験の条件は、記者会見で発表された内容よりずっと厳しいものだった。「魔術を使うことを防ぐために」監視カメラや立会人による24時間の監視に加え、私の行動のすべては立会人によって記録された。(217頁)

比喩として使われたにしても、別の箇所にも出てくるのである。「私を採用してくれた先生たちからは「魔術を使う」と言われ、誰も信じてくれない」(218頁)

現代科学の現場で「魔術」という言葉が出てくること自体驚きだが、小保方氏に加えられたこうした圧力は万全を期するためというよりはどこか演劇的で、別の目的があったかのようである。

STAP細胞事件関係の著作を挙げておく(2冊以外はこれから図書館から借りて読む予定)。

あの日
小保方 晴子 (著)
出版社: 講談社 (2016/1/29)

STAP細胞 残された謎 (Parade books) 
佐藤貴彦   (著)
出版社: パレード (2015/12/7)

捏造の科学者 STAP細胞事件
須田 桃子 (著)
出版社: 文藝春秋 (2015/1/7)

STAP細胞はなぜ潰されたのか ~小保方晴子『あの日』の真実~
渋谷 一郎 (著)
出版社: ビジネス社 (2016/4/21)

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