知る人ぞ知る「余命三年時事日記」が本に
知る人ぞ知るブログ「余命三年時事日記」が本になり、昨日から発売されているようです。
本のほうは未読なのですが、ブログは驚きながら閲覧して以来、注目してきました。
この記事を書く前に確認したところではAmazonランキング、総合2位、社会・政治1位でした。
初代かずさんが命を賭けてブログを始められたので、タイトルが「余命三年時事日記」となっているようです。かずさんはお亡くなりになり、現在3代目へと引き継がれています。
日本に蠢く謎……物書きというより物陰で書く人間といったほうがいいわたしの最大の謎は日本ではなぜ純文学作家が生まれなくなったのか、ということでした。
純文学系商業雑誌のエンター化で、純文の薫りのある「三田文学」の役割が増しているようです。新人賞にチャレンジしたいと思って購読を始めた慶應大学とは無関係の大学を出たわたしも、次第に拠り所とせざるをえなくなってきました。
前掲のわたしの謎が解けたかどうかはともかく、一般日本人であれば、余命ブログを閲覧して目から鱗が落ちた気がすることでしょう。
現在57歳のわたしが大学生だったころ、 海岸に1人で行ってはいけない……連れて行かれるから、という警告が誰からともなく発せられ、どこに連れ去られるのかははっきりしないまま、1人で海岸に行くことが怖くなったものでした。
あれが北朝鮮の拉致事件を警告するものだったことがずいぶん後になってわかり、戦慄させられました。
初めて余命ブログを閲覧したとき、あの警告を耳にしたときと同じ感じを受けたのです。
わたしは在日外国人のおばさんに半分育てて貰いました。仕事で両親が不在がちだったからです。そのおばさんの会話は日本人と変わりがありませんでしたが、字がほとんど書けず、習慣にも違ったところがありました。決して歯を磨きませんでした。体が弱くて犬を食べさせられた子供の頃の話を聞かされました。
ご主人を亡くしていた――死因は赤痢といっていたような記憶があります――こともあってか裕福には見えませんでしたが、小さいながら土地と家を持っていました。暇を見つけてビーズ細工の内職をしながらの子守り(家政婦)の仕事で2人の男の子を育て上げ、上の息子の就職先がどこだったかは記憶にありませんが、下の息子は地下鉄の運転手になりました。
おばさんが上京して息子たちと暮らすことになったので、母は勤めていた電話局を――病気になったこともあって――やめ、わたしのおばさんたちに関する記憶はそこで途切れます。上の息子が事業を興し、下の息子は地下鉄をやめてその事業を手伝うことになったと母から聞いた気がします。
わたしはそのおばさんが在日外国人だと当時意識したことはなく、彼女の息子たちと兄妹のように育ちました。彼らが学校で虐められたような話を耳にしたこともありませんでした。
むしろ被害者はわたしで、彼らから性被害に遭い、本来の青春を味わうことのないまま苦悩の学校時代を過ごし、人生が変わりました。
小学校では人権教育が盛んで、部落問題が相当に扱われていましたが、同時は田舎では(普通の)地区のことを◯◯部落と呼んだので、わたしは混乱し、何のことやらよくわかりませんでした。
が、とにかく日本には虐げられた部落の人々がいて暗黒の江戸時代、橋のない川……朝鮮から炭鉱に強制連行された人々がいて……日本の軍人さんは鬼畜のようだった、わたしたちはその鬼畜の子だから第2次大戦までの極悪非道な日本を深く反省しなければならない……と教わりました。
こうした教育の中で、おばさんの息子たちが日本人の女の子には何をしてもいいと思ったのかどうかはわかりませんが、朝鮮人に引け目を持つことを刷り込まれた同世代の女性達が統一教会に騙されやすかったことは確かです。
駅前にはなぜ決まってパチンコ店があるのか? 結婚後は転勤族となり廃坑町に住んだときは生活保護が出る日に花火が上がりちょっとしたお祭りのよう……あれは何だったの?
余命ブログを閲覧して、わたしは本当に目から鱗が落ちた気がしました。しかし、余命ブログはヘイトブログという批判もあるようです。本当にそうでしょうか?
見過ごせないほどの人気ブログですから、そこはきちんと検証されるべきでしょう。そのためにも、今回の書籍化はよかったと思います。
一流の政治評論家たちに「余命三年時事日記」をどんどん評論していただきたい。
余命三年時事日記 単行本(ソフトカバー)
余命プロジェクトチーム (著)
出版社: 青林堂 (2015/12/17)
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Mさん、お誕生日おめでとうございます(2023.11.07)
- 新型コロナはヘビ中毒で、レムデジビルはコブラの毒ですって? コロナパンデミックは宗教戦争ですって?(12日に追加あり、赤字)(2022.05.11)
- 萬子媛の言葉(2022.03.31)
- 姑から貰った謡本(この記事は書きかけです)(2022.03.15)
- クリスマスには、やはり新約聖書(2021.12.25)
「経済・政治・国際」カテゴリの記事
- Meiji Seika ファルマの新聞広告と公開質問状。福島雅典著『科学という名の信仰 新型コロナ「ワクチン」政策を問う』(岩波書店)。(2024.10.25)
- ついに上梓された、レプリコンワクチンを推進する製薬会社Meiji Seikaファルマの現役社員グループによる告発本『私たちは売りたくない!』。東京で国際危機サミットICS6が開催。(2024.09.25)
- 深刻化するワクチン後遺症問題(2024.07.21)
- ひと月ぶりで、すみません。「mRNAワクチン中止を求める国民連合」が発足。ハムスターの腫瘍にイベルメクチンが奏功。「えびとなすとオクラのしょうゆ炒め」(みんなのきょうの料理)。(2024.06.06)
- 本日――令和6年4月13日、右も左もない国民運動として「パンデミック条約 国際保健規則改定反対集会」及び池袋デモ行進が行われました(2024.04.13)
「評論・文学論」カテゴリの記事
- (再掲)イルミナティ創立者ヴァイスハウプトのこけおどしの哲学講義(2020.10.17)
- 中共によって無残に改竄された、「ヨハネによる福音書」のイエス(2020.09.29)
- 「原子の無限の分割性」とブラヴァツキー夫人は言う(2020.09.15)
- 大田俊寛『オウム真理教の精神史』から抜け落ちている日本人の宗教観(この記事は書きかけです)(2020.08.28)
- 大田俊寛氏はオウム真理教の御用作家なのか?(8月21日に加筆あり、赤字)(2020.08.20)
「歴史」カテゴリの記事
- 本日――令和6年4月13日、右も左もない国民運動として「パンデミック条約 国際保健規則改定反対集会」及び池袋デモ行進が行われました(2024.04.13)
- パレスチナ・イスラエル戦争。ロスチャに握られた原発と水道。ユーチューバーによる3年前のガザ観光動画。(2023.10.25)
- ついにわかりました! いや、憶測にすぎないことではありますが……(祐徳院三代庵主の痕跡を求めて)(2023.07.04)
- 皆既月食の最中です(2022.11.08)
- 終戦の日(2022.08.15)
「文学 №1(総合・研究) 」カテゴリの記事
- ついにわかりました! いや、憶測にすぎないことではありますが……(祐徳院三代庵主の痕跡を求めて)(2023.07.04)
- 第29回三田文學新人賞 受賞作鳥山まこと「あるもの」、第39回織田作之助青春賞 受賞作「浴雨」を読んで (2023.05.18)
- 神秘主義をテーマとしていたはずのツイッターでのやりとりが、難問(?)に答える羽目になりました(2022.06.22)
- 萬子媛の言葉(2022.03.31)
- モンタニエ博士の「水は情報を記憶する」という研究内容から連想したブラヴァツキー夫人の文章(2022.02.20)
「時事・世相」カテゴリの記事
- Meiji Seika ファルマの新聞広告と公開質問状。福島雅典著『科学という名の信仰 新型コロナ「ワクチン」政策を問う』(岩波書店)。(2024.10.25)
- ついに上梓された、レプリコンワクチンを推進する製薬会社Meiji Seikaファルマの現役社員グループによる告発本『私たちは売りたくない!』。東京で国際危機サミットICS6が開催。(2024.09.25)
- 深刻化するワクチン後遺症問題(2024.07.21)
- ひと月ぶりで、すみません。「mRNAワクチン中止を求める国民連合」が発足。ハムスターの腫瘍にイベルメクチンが奏功。「えびとなすとオクラのしょうゆ炒め」(みんなのきょうの料理)。(2024.06.06)
- 本日――令和6年4月13日、右も左もない国民運動として「パンデミック条約 国際保健規則改定反対集会」及び池袋デモ行進が行われました(2024.04.13)