イブに竜王会の知人から届いた萬子媛の歴史短編の感想(カードとチョコケーキもありがとうございました)
萬子媛の歴史短編を送っていた横浜市にお住まいの竜王会の知人N氏から、感想とカードとチョコケーキが届いた。
ありがとうございます!
実はわたしはN氏とは竜王会の全国大会に出かけた昔、何度かお目にかかった程度で、一度もお話ししたことがない。父親といってよいくらいの年齢差のある男性である。
当時しきりに交流していた人々は亡くなったり、会を離れたりで、交際が途絶えたが、N氏とは年賀状のやりとりがずっと続いている。
その間、N氏が竜王会でよくボランティアをなさって、コピー本をまとめたり、故田中先生を助けて色々と献身的に働いてこられたことが察せられた(それとは対照的にわたしは何もしてこなかった)。
N氏のご著書を過去に送っていただいた。わたしはちゃんとした感想をお送りしただろうか? N氏のお作はしっかり記憶にあるが(あとで再読しよう)、こちらがどんな感想を送ったかは記憶にない……
N氏はきちんと作品を読んでくださり、「主人公の感情や考えが出て来るような次編を待っています」と書かれていた。
江戸時代の女性であった萬子媛の、感情表現や行動を通して萬子媛の考えを描いたつもりだったが、萬子媛の思想家としての側面を追究するという点で、物足りないということかもしれない。
竜王会の会員には思想面に鋭い目を向け、分析する人が珍しくないから、おそらくそういうことだろう。
当時の枠組みの中で、江戸時代に生きた萬子媛は驚くぐらい自由に生きた面があったと思うのだ。それが、夫――大名職を引退したとはいえ――のある身での出家であり、当時としても珍しかったであろう断食入定であったと思う。
確かにその断食入定に関しては作者としてビビってしまったところがあり、そこまで萬子媛を思想的にも人間的にも追っていけなかった気がする。N氏はおそらくその甘さを見抜いておられるのだ。
はっきりいうと、わたしの中の自然児があのような死に方を拒絶する。思考停止に陥らせる。
だが、自分と異なる考え方をも深く描くのが作家というものだろう。
現在もあの世でボランティアをなさっている(?)萬子媛に断食入定がどのような役割を果たしたのか、果たして必要だったのか。そのことによる自身への霊的な弊害はなかったのか。萬子媛はどう考えてそうしたのか? 断食入定とは何なのか。
わたしには萬子媛があの世でのボランティアに自らを釘づけにしようとしたとしか思えない。萬子媛のあまりの純粋さに涙してしまう。至純の心は太陽みたいだ。
天の加護というが、それはあの世で働いてくれている方々が実際においでになるということなのだ。そうした方々の存在がなければ、この世はどんなに索漠としたところとなるだろう。
萬子媛がどうしてあそこまでおできになるのか、萬子媛の太陽さながらのオーラに浴した実感を持つわたしにも謎だ。元々人間の品格が違っていたといえばそれまでだが、外側からやんわり探ったそこのところをもっと鋭く探るのだ。
次作は2人の黒衣の宰相にスポットライトを当てるが、萬子媛は全編に登場の予定なのである。次作で萬子媛にもっと迫ることができるだろうか。
無理、あれで精一杯。無理よ、もう無理。あれでいいじゃない。
郷土史家の迎氏のお手紙には「また、祐徳院様のお若いころ、つまり京での娘時代はどのようなお方だったのかも私の関心事の一つです」とあり、萬子媛をもっと深く、娘時代から描いてはどうかという示唆と期待がこめられた文面だと思う。
やっぱり突っ込みが必要ということか。 そもそも娘時代のことなんかわかるわけないじゃない。名前さえろくにわからず、出家後の呼び名しかわからないというのに。
しかし、そこを書くのが創作なのだ。わかっている、それくらいのこと。ああ宿題ができた、難しい宿題が!
山岸凉子のレベレーションの単行本が出たそうなので、娘に頼んだ。娘は今夫と予約したケーキをとりに行っている。お酒はレモンのリキュールがいいようなことを言っていたから、嘗める程度のわたしは娘に任せることにした。
Xmasにジャンヌ・ダルクのコミックを読み、感想を書くつもりだが、Xmasの読み物としてジャンヌ・ダルクというのは適しているのかいないのか?
Xmasを詠んだ俳句を紹介するつもりだったが、もうケーキが着く……
よいイブをお過ごしください。
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