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2015年10月10日 (土)

ユネスコが真っ赤に染まった日――南京事件が記憶遺産に(2015年10日10日、ユネスコが登録発表)

ニュースによると、10日、国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は、旧日本軍による南京事件に関する資料を世界記憶遺産に登録したと発表した、という。審査したのはアラブ首長国連邦のアブダビで開かれた国際諮問委員会で、ユネスコのボコバ事務局長が登録を決定したのだそうだ。

ついにこういうことが起きた。

ただ、産経ニュースによると、日本政府も手をこまねいていたわけではないようだし、今後の対応としても「日本政府筋は『断固たる措置を取る』と述べ、ユネスコの分担金拠出などの一時凍結を検討する構えを見せている」という。

何しろ、「国により立場が異なる案件の登録例もあるが、歴史的評価や事実認定が固まっていない事柄の登録は異例」(時事通信)の事態なのである。

「人種、肌の色、宗教の差別をせず、人類の普遍的同胞団の核を作ること」という理念を目的の一つに掲げる神智学協会がユネスコ運動に関わっていたことを岩間浩著『ユネスコ創設の源流を訪ねて―新教育連盟と神智学協会』(学苑社、2008年)で知り、以下の記事で紹介した。

その成立過程からすると、ユネスコは本来、特定の政治思想に染まった組織ではなかったはずである。神智学協会は博愛的、学術的団体だからである(H・P・ブラヴァツキー『神智学の鍵』神智学協会ニッポン・ロッジ、平成7年改版、p.29参照)。

現在はどうか。以下は、ウィキペディアから引用(赤字は引用者)。

イリナ・ボコヴァ: ウィキペディア

イリナ・ゲオルギエヴァ・ボコヴァ(Ирина Георгиева Бокова / Irina Georgieva Bokova、1952年7月12日 - )は、ブルガリアの政治家、外交官である。ブルガリア議会の議員を2期務め、外務大臣を経て[1]、駐フランス・ブルガリア大使となった。2009年9月22日、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の事務局長に指名され、2009年10月15日から事務局長に就任する。

UNESCO

2009年9月22日、国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の事務局長に選出された。

パリで行われた選挙では、他に9人の候補者がいたが、5回目の投票で最終的にエジプトのファールーク・ホスニー(Farouk Hosny)に対して31対27で勝利し、局長に指名された。選挙前はホスニーの勝利が予想されていたが、彼に対してはノーベル賞受賞者のエリ・ヴィーゼルらから、反イスラエル的であるとの批判があった。しかし、ボコヴァもまたブルガリア人民共和国時代でのブルガリア共産党党員としての経歴から批判されていた

2009年10月より、日本の松浦晃一郎より事務局長の地位を引き継ぎ、4年間の任期を任されることとなる。ボコヴァは東ヨーロッパ出身、女性として初の事務局長となる。

ウィキペディアの執筆者. “イリナ・ボコヴァ”. ウィキペディア日本語版. 2015-08-06. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E3%82%A4%E3%83%AA%E3%83%8A%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%82%B3%E3%83%B4%E3%82%A1&oldid=56423486, (参照 2015-10-09).

前任者、松浦晃一郎。

松浦晃一郎: ウィキペディア

松浦 晃一郎(まつうら こういちろう、1937年9月29日 - )は、日本の外交官、国連職員。公益財団法人日仏会館理事長、一般社団法人アフリカ協会会長、株式会社パソナグループ監査役、中国人民大学名誉教授。過去に、駐フランス共和国特命全権大使や国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)第8代事務局長を務めた。山口県佐波郡島地村(後の徳地町、今の山口市)出身。

ウィキペディアの執筆者. “松浦晃一郎”. ウィキペディア日本語版. 2015-09-06. https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=%E6%9D%BE%E6%B5%A6%E6%99%83%E4%B8%80%E9%83%8E&oldid=56759979, (参照 2015-10-09).

ブラヴァツキーの神智学が誹謗中傷されていることから、ユネスコも無事ではないだろうとは思っていたが、すっかり赤くなっているようである。もはや、本来のユネスコとは別物である。

以下は南京事件に関する過去記事。記事には動画へのリンクがあるが、削除されているものもあるようだ。

そういえば、保守層で知れ渡っている余命ブログのソネット版は削除されてしまったが、ソネットの遮断通知には、「在日の削除要請により...」とはっきりと理由が記載されていたという。

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