現代小説から歴史小説へ。ベラ・チャスラフスカのドキュメンタリー。
120枚の現代小説をダイエットさせた。そして、断片ばかりが増え、一向にまとまらなかった歴史小説をなんとか書き初め、10行書いた。歴史小説と気負わずに、とりあえずは書いてみようと考えている。
録画していたベラ・チャスラフスカのドキュメンタリーを視聴した。
彼女は東京オリンピックの女子体操で3つの金メダルを獲得し、「五輪の名花」といわれた。
あの完璧な体操演技の裏にはプラハの春からソ連軍侵攻という激動の歴史があったことを知った。
民主的で自由な政治思想に共鳴するチャスラフスカは不屈の人生を歩むが、その生き方は彼女の体操のように強く、しなやかだ。
昔の体操選手は女性的な肉付きを失っていず、自然で綺麗。あれが本当の意味でのスタイルのよさではないだろうか。
現在チャスラフスカは73歳で、体のあちこちに癌があり、2週間に1度、抗癌剤の治療を受けている。そんな病人には見えない。時間さえあれば、自伝を執筆しているようだ。
前にも自伝を出しているが、ソ連当局の検閲を受けて3分の1に削られてしまったのだそうだ。政変に関する部分は全部削除されたとか。彼女が書きたかったのは、その部分だったそうだが……。
バルコニーから、広場を埋め尽くす人々に力強いメッセージを送るチャスラフスカの昔の映像。
チャスラフスカの愛国心が美しいものに思えた。
番組の終わりの部分で、チャスラフスカは道路で遊んでいた子供に体操を手ほどきした。そして手本を示したが、両脚を広げて体を曲げると、胸が道路につき、彼女はそのままの姿勢で肘をついてみせた!
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