草鞋を履いた江戸時代の馬について、再び。ばんえい馬。
過去記事で、江戸時代の馬は草鞋を履いていたと書きました。ケンペル、シーボルトの記述にあります。蹄鉄の技術が伝わったのは明治時代。
ほら、広重の絵にもこの通り。草鞋がなかなかお似合い。
歌川広重『名所江戸百景』より秋の部87. 四ッ谷内藤新宿、1857年と1858年の間
出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)
馬の種類は過去記事で書いた木曽馬の小夏ちゃんのような在来馬で、日本への洋種ウマの本格的な導入は幕末から明治初期のようです。ウィキペディアに興味深いことが書かれています。
1863(文久3)年、14代将軍徳川家茂の時代にフランスで流行病によって蚕が全滅した際に、江戸幕府が代わりの蚕を援助した。この返礼として品種改良の一助になればとナポレオン3世からアラビア馬16頭が贈呈された。しかし当時の幕府首脳にフランス側の意図を理解する者がおらず、珍貴な品扱いで全て家臣や諸侯等へ下賜してしまった。
なぜまた馬を話題にしたかというと、馬のカレンダーを注文するときに馬のことを調べたからです。
これまでは迷うことなくサラブレッドのカレンダーを選んでいたのですが、来年のカレンダーに「ばんえい競馬」の素敵なカレンダーがあったので、相当に迷い、結局サラブレッドにしました。
え、ばんえい競馬、ご存知ありません? ご存じないかたは荒川弘のコミック『銀の匙』で学習してくださいね。わが家では全員学習済みです。
ばんえい競馬では、競走馬が橇を引いて競い合います。北海道帯広市の主催する「ばんえい競馬(ばんえい十勝)」が世界で唯一の形態の競馬だそうです。
ウィキペディアによると、「古くから主に農耕馬などとして利用されてきた体重約800-1200kg前後の『ばんえい馬(重種馬。「ばん馬」ともいう)』が、騎手と重量物を積載した鉄製のそりを曳き、2箇所の障害が設置された直線200メートルのセパレートコースで力と速さ、および持久力や騎手のテクニックを競う」とあります。
ばんえい種の純血種としてはペルシュロン(フランスのノルマンディー、ペルシュ地方原産)が有名ですが、混血馬が大半だとか。
ペルシュロンは輓馬として馬車、橇、農耕具など牽いてきた馬で、大砲の牽引にも用いられたそうです。ナポレオンは馬を戦争に積極的に用いたといいますから、ナポレオン戦争にも参加したのでしょうね。
ペルシュロンのようながっしりした馬だから大砲が牽けたのだ、と納得。
2012年に公開された以下の動画を観て、実際のばんえい競馬がどんなものかがわかりました。馬、頑張ってる。
ところで、過去記事で何度か書いたわたしが好きなトーセンソレイユはもう5歳。いまいちパッとしません。4月から見ていなかったので、どうしているのだろうと心配していました。
それが先日、10月17日の第63回府中牝馬ステークス(G2)に出て、6着でした。G2だったので、まあまあといったところでしょうか。レースの模様は録画しておいて、あとで観ました。
次々に登場する新馬たちを観ていると、複雑な気持ちになります。
油売ってないで、初の歴史小説を書き出さなくてはと思いますが、どうにも文章が出て来ず、一日中――といっても主婦業の合間に書くので、細切れの時間ですが――頑張っても今日は時間切れかな。
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