『ベールをとったイシス 第1巻 科学上』のレビューを書きました
夏に上梓されたブラヴァツキーの『ベールをとったイシス 第1巻 科学下』を購入しましたが、まずは『ベールをとったイシス 第1巻 科学上』のレビューをAmazonに書きました。
これをきっかけとして、これまでに読んだブラヴァツキーの著作のレビューを書いていきたいと思いますが、ちゃんと読んで理解してから……と思うと、なかなか書けません。
Amazonに書いたレビューをここにもアップしたいと思いますが、いいのかなと思い、ググってみたら、自分で書いたAmazonレビューを自分のブログに引用している人はいらっしゃったので、わたしも……。
ベールをとったイシス 第1巻 〔上〕―古代および現代の科学と神学にまつわる神秘への鍵 科学 上 (神智学叢書)
H.P.ブラヴァツキー (著), ボリス・デ・ジルコフ (編さん), 老松 克博 (翻訳)
出版社: 竜王文庫 (2011/01)
人類が紡いだ思想の醍醐味を味わえる
訳者あとがきによると、『ベールをとったイシス』の原書は2巻本だそうですが、この邦訳版は4冊構成になる予定だそうです。
今夏2冊目が上梓されて、わかりやすい日本語で読めるありがたみを噛みしめています。
編者ジルコフの「前書きにかえて」を読むと、この本がどんなに苦労して書かれたかがわかり、胸が痛くなります。
邦訳版『シークレット・ドクトリン (宇宙発生論 上) 』とずっと格闘(?)してきましたが、『ベールをとったイシス』を先に読むと(これも読んでいる最中ですが)、『シークレット・ドクトリン』が読みやすくなる気がします。
ピタゴラス、プラトン、新プラトン派に興味のある人は、読み始めたらやめられなくなると思いますよ。
イアンブリコスについて(また彼を通してピタゴラスについて)知りたいと思っても、外国語ができないわたしには彼の著作を2冊見つけられただけでした。『ピュタゴラス伝 (叢書アレクサンドリア図書館) 』(国文社、2000)と『ピタゴラス的生き方 (西洋古典叢書)』(京都大学学術出版会、2011)です。
2冊は内容的に重なる部分が多いですが、「伝」として出ている方は図書館から借り、「生き方」として出ている方は購入して大事に読みました。
そのイアンブリコスが初めのほうから出てきたので、興奮しました。
また調査、研究が進み出した原始キリスト教について、もっと知りたいと思っていたのですが、本書では他の思想とのつながりの中で浮かび上がってきます。清冽な水の流れを追うように思想を辿れる著作はなかなかありません。ほとんどが、途中で淀んだ水溜まりとなって、どこへも流れなくなっていたり、流れがどこから来ているのかがわからなかったりするのです。
東洋思想はわたしにはむしろ言葉が難しく感じられ、頭に入ってきにくいのですが、西洋思想と対照される中で、少しずつ理解が進むようになりました。
続く2冊が上梓される日を首を長くして待っています。でも、どうか無理をなさらずに、すばらしいお仕事をお続けください!
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- Mさん、お誕生日おめでとうございます(2023.11.07)
- 新型コロナはヘビ中毒で、レムデジビルはコブラの毒ですって? コロナパンデミックは宗教戦争ですって?(12日に追加あり、赤字)(2022.05.11)
- 萬子媛の言葉(2022.03.31)
- 姑から貰った謡本(この記事は書きかけです)(2022.03.15)
- クリスマスには、やはり新約聖書(2021.12.25)
「評論・文学論」カテゴリの記事
- (再掲)イルミナティ創立者ヴァイスハウプトのこけおどしの哲学講義(2020.10.17)
- 中共によって無残に改竄された、「ヨハネによる福音書」のイエス(2020.09.29)
- 「原子の無限の分割性」とブラヴァツキー夫人は言う(2020.09.15)
- 大田俊寛『オウム真理教の精神史』から抜け落ちている日本人の宗教観(この記事は書きかけです)(2020.08.28)
- 大田俊寛氏はオウム真理教の御用作家なのか?(8月21日に加筆あり、赤字)(2020.08.20)
「神秘主義」カテゴリの記事
- 長引いたコロナ。舅の死(ある因縁話)。百貨店でオーラの話。(19日に加筆あり)(2024.03.18)
- 小指が立つ癖。モーツァルトのロンド(ニ長調 K 485)、パッヘルベル「カノン」。ピタゴラスは弟子たちの魂を音楽によって矯正しました。(2023.08.06)
- 年賀状を用意する時期になりました。スペース座談会「第一回ワクチン後遺症を語る会〜メディアでは報道されない真実〜」。コオロギせんべい(グレート・リセット関連)。魂の無い機械人間?(ツイッターでのやりとり)(2022.12.20)
- 神秘主義エッセーブログより、改稿済み「71 祐徳稲荷神社参詣記 (2)2016年6月15日」を紹介(2022.11.04)
- 神秘主義をテーマとしていたはずのツイッターでのやりとりが、難問(?)に答える羽目になりました(2022.06.22)
「歴史」カテゴリの記事
- 本日――令和6年4月13日、右も左もない国民運動として「パンデミック条約 国際保健規則改定反対集会」及び池袋デモ行進が行われました(2024.04.13)
- パレスチナ・イスラエル戦争。ロスチャに握られた原発と水道。ユーチューバーによる3年前のガザ観光動画。(2023.10.25)
- ついにわかりました! いや、憶測にすぎないことではありますが……(祐徳院三代庵主の痕跡を求めて)(2023.07.04)
- 皆既月食の最中です(2022.11.08)
- 終戦の日(2022.08.15)
「文学 №1(総合・研究) 」カテゴリの記事
- ついにわかりました! いや、憶測にすぎないことではありますが……(祐徳院三代庵主の痕跡を求めて)(2023.07.04)
- 第29回三田文學新人賞 受賞作鳥山まこと「あるもの」、第39回織田作之助青春賞 受賞作「浴雨」を読んで (2023.05.18)
- 神秘主義をテーマとしていたはずのツイッターでのやりとりが、難問(?)に答える羽目になりました(2022.06.22)
- 萬子媛の言葉(2022.03.31)
- モンタニエ博士の「水は情報を記憶する」という研究内容から連想したブラヴァツキー夫人の文章(2022.02.20)
「Theosophy(神智学)」カテゴリの記事
- 長引いたコロナ。舅の死(ある因縁話)。百貨店でオーラの話。(19日に加筆あり)(2024.03.18)
- 年賀状を用意する時期になりました。スペース座談会「第一回ワクチン後遺症を語る会〜メディアでは報道されない真実〜」。コオロギせんべい(グレート・リセット関連)。魂の無い機械人間?(ツイッターでのやりとり)(2022.12.20)
- 神秘主義エッセーブログより、改稿済み「71 祐徳稲荷神社参詣記 (2)2016年6月15日」を紹介(2022.11.04)
- モンタニエ博士の「水は情報を記憶する」という研究内容から連想したブラヴァツキー夫人の文章(2022.02.20)
- (再度の加筆のため、一旦閉じました)神秘主義的エッセーブログを(一応)更新しました(加筆あり、赤字)(2021.11.25)
「思想」カテゴリの記事
- 言葉足らずだったかな……しばしお待ちを(2022.04.01)
- トーマス・マン『魔の山』の舞台で行われるダボス会議のテーマであるグレート・リセット、内閣府のムーンショット計画、新型コロナワクチン(2021.03.24)
- ヴァイスハウプトはロスチャイルドに依頼されてイルミナティを作った ③(2021.01.20)
- ヴァイスハウプトはロスチャイルドに依頼されてイルミナティを作った ① (2021.01.17)
- 流出したスパイ一覧、人身売買と悪魔崇拝(2020米大統領選)(2020.12.19)
「Notes:グノーシス・原始キリスト教・異端カタリ派」カテゴリの記事
- クリスマスには、やはり新約聖書(2021.12.25)
- (再掲)テロ組織の原理原則となったイルミナティ思想が行き着く精神世界(2020.10.17)
- 中共によって無残に改竄された、「ヨハネによる福音書」のイエス(2020.09.29)
- (承前)「フィリポ言行録」について(2019.07.28)
- 『キリストの棺 世界を震撼させた新発見の全貌』を読んでいるところです(加筆あり、緑文字。8月21日に追記、青文字)(2019.07.26)