江戸時代のお産。鳩のきょうだいの巣立ち。
『梁塵秘抄』から引用しようと思ったところで、初の歴史小説の下調べはとまっていました。
先日の記事で、ゾラの『夢想』の出産シーンに圧倒されたと書きましたが、初の歴史小説に出産を採り上げようと考えています。
ゾラのような書きかたはできませんが、現代医学の恩恵を受けられなかった江戸時代、当時としては超高齢出産だったはずの萬子媛のお産(初産は十代が普通だったとか)、せっかく生まれた子供が長男は子供のときに亡くなり、次男は成人したとたんに亡くなって、そのことが出家につながったことを考えると、妊娠、出産、子供の成長という流れを何らかの形で描かなくてはなりません。
江戸時代のお産のことは以下のサイトに詳しいです。
- 江戸時代のちょっとびっくりな文化や生活
http://www.edojidai.info/sitemap.html#top
それによると、出産は完全に女性たちのイベントで、女性たちの協力によってなされました。
血は汚れであったので、生まれそうになると、妊婦は産屋〔うぶや〕に行き、出産は座って天上からぶら下げた縄につかまって行われました。介助するのは産婆です。
この記事で、どうにか、初の歴史小説に戻ったことがわかっていただけるでしょうか。
ただ、ここで一つだけまた横道に逸れて、鳩のきょうだいのことを書かなくてはならなくなりました。
過去記事で「あの子」と呼んでいる鳩のことを書きましたが、その直後、その鳩がお母さんになっていたことがわかったのです。
子供たちはどうやら、お隣のベランダに出された古い家具と我が家との境に立っているフェンスの間で生まれて育ちました。「あの子」とお父さんになった鳩はつがいで懸命に子育てをしていました。
話を飛ばせば、鳩らしい体になってもついこの間までピーピー鳴いていた3羽の小鳩は大きくなり、両親が来なくなって巣立ちを迎えました。ですが、3羽は大抵早朝に1度はやって来ます。
居着かれても困るので、追い払う仕草をするのですが、すると、3羽は大袈裟に羽ばたいて見せて別々の方向に飛んでいきます。
昨日は3羽全員で、一時ホテルの窓のところに止まっていました。そこは両親の鳩も休憩に利用していた場所です。その場所を休憩所にしなさい、と親が教えたのでしょうね。
鳩のきょうだいがあんなに仲よく育つのだとは知りませんでした。1羽はおそらくメスです。「あの子」と呼んでいた母親にそっくりな華奢な子で、他の子たちがクークー鳴けるようになっても、一番最後までピーピー鳴いていました。
もう2羽は体格がよく、丸みがあって、荒いくらいの活発な動作からオスではないかと想像しています。動物の世界にはメスのほうが堂々としていて荒っぽい場合もあるので、鳩に詳しくないわたしには本当のところはわかりませんが。
男の子たちは数日前、2羽でじゃれていたのか、お隣の古タンスの上で結構本格的に嘴で体を噛みつき合っていました。わたしは殺し合っているんじゃないかと思って、怖くなったほどでした。
が、その間、女の子は、近くにいましたが、慣れっこなのか、男の子たちの喧嘩を気にする様子もなく、遠くを見ていました。
3羽が大人っぽい体つきになってきたころ、鳩のきょうだいは相変わらずお隣の古家具の後ろに棲んでいましたが、昼間は出て来て、お隣の古家具の上か、フェンスの上にいました。わたしがベランダに出ないときは、我が家の物置の上にもいたようです。
わたしが鳩たちを追い立てる真似をすると(居着かれても困るので、成長の度合いに合わせて、追い立てる様子をしてみせました)、そのとき男の子たちはマンションから離れて飛べるようになっていましたが、女の子だけはしばらくは無理で、怖そうにオドオドしながらお隣のベランダに飛び降りるのが精々でした。
女の子が初めてマンションから離れたとき(そのときもわたしが追い立てたのでしたが)、飛べることが何て不安で、それでいて誇り高そうだったことか。
飛ぶのに慣れた女の子は、今ではすっかり自慢そうに飛んでいきますが、母親の「あの子」に似てとても上品なので、嫌味な感じは全くありません。男の子たちは人間のおばさんのことなんか、眼中にありません。
鳩のことは予告だけにしておいて、はじめからちゃんと書くつもりでしたが、もうこれだけ書いてしましました。気が向いたら、鳩の記事を切り離して別にします。
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