新ブログを更新しました。ゾラの凄さ、『夢想』『生きる歓び』。体調は安定。
新ブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」を更新しました。
26 ブラヴァツキーの神智学を誹謗中傷する人々
http://mysterious-essays.hatenablog.jp/entry/2015/09/22/18362927 もう一つの世界への扉であるような作品を書いていきたい
http://mysterious-essays.hatenablog.jp/entry/2015/09/23/170807
体調はまあまあです。心不全の症状が出ていると思ったときは、とにかくじっとしていれば、わたし程度のものは落ち着きます。
マラソンしているときのような胸焼けが消えず、昨晩はあまり眠れませんでしたが、朝ニトロペンを舌下し、家事をせずにパソコンの前でじっとしていたら(まあ手は動かしていましたが)、治まりました。
1ヶ月に1度くらいの割合でもうだめかと思いますが、よくなると、胸焼けで苦しかったことなんか、すっかり忘れます。焦らず、じっと安静にしていることが肝心だと改めて思いました。
結局3日間も入浴しませんでしたが、午前中に入浴し、さっぱりしました。2年ぶりに2回目の入浴できなかった不調に焦りました。そこを無理に入浴せず、それを回復に当ててよかったと思います。
昨日の夕食は娘に弁当を頼み、家事で体力を奪われなかったことも回復を速めたと思います。
いよいよ、初の歴史小説に戻ります、今夜から。
ベルンハルト・シュレンクの短編集『夏の嘘』(松永美穂、新潮社、2013年)を図書館から借りていたので、『最後の夏』を1編だけ読みました。
夏の嘘 (新潮クレスト・ブックス)
ベルンハルト シュリンク (著), Bernhard Schlink (原著), 松永 美穂 (翻訳)
出版社: 新潮社 (2013/02)
全く無駄のない、ハイセンスな、職人技を感じさせられる短編でした。が、ストーリー的にここまで徹底していると、逆にいえば不自然さがありました。
じっくり感想を書く時間がないので、内容には触れませんが、実際にも日本人のような甘いところがなく、これくらいクールな人々が存在するということなのか、問題を際立たせるためにあえてデフォルメしてあるのかが、これ1編読んだだけではわかりませんでした。
他の作品も読んで、何か書きたいことが出てくれば、また書きます。小説を読む時間がとれないので、比較的気軽に読めそうな本を借りたのですが、この作家の本質に手っ取り早く触れるには『朗読者』『帰郷者』などを先に読むべきだったかもしれません。
急がば回れですね、読書も往々にして。
ジャーナリストの生理学 (講談社学術文庫)
バルザック (著), 鹿島 茂 (翻訳)
出版社: 講談社 (2014/12/11)
娘が感心して読んでいたバルザックの『ジャーナリストの生理学』も読みたいのですが、時間がありません。
そういえば、ゾラの「ルーゴン=マッカール叢書」シリーズの『夢想』と『生きる歓び』を読みましたが、どちらも凄かったです!
生きる歓び (ルーゴン=マッカール叢書)
エミール ゾラ (著), 小田 光雄 (翻訳)
出版社: 論創社 (2006/03)
何がって、『夢想』では、『黄金伝説』というキリスト教の伝説集を読んで空想するヒロイン、アンジェリックの怒濤のような妄想ぶりがです。もう圧倒されてしまいました。
『生きる歓び』では何といっても出産のシーンが抜群の筆致で、わたしも出産に立ち会ったような気分になり、どっと疲れて読後は横になったほどでした。
産婆だけでは無理な状況となり、医師が呼ばれ(医師がなかなか来ない)、赤ん坊の手が先に出てしまうのですが(そこに辿り着くまでが相当に長い)、医師がそれをどう処置するのか、産婆になる勉強をしているみたいでした。
最後は汚物が迸って赤ん坊が出てくるところまで(今の日本では下剤など使って、あらかじめ腸管内の排泄物を除去していることが多いと思いますが)、微に入り細を穿ち……読んでいて気分が悪くなるほど、専門的であり、また写実的でした。後産のことまで詳しく書いてあるのです。昔は出産で亡くなる人も多かったというのが、何か産婆的観点から(?)理解できました。
出産がどんなものか知りたいかたにはオススメです。たぶん、人間も牛も同じです。わたしも2人産みましたが、出産ってこんなものなのだと初めて知りました。勿論出産は小説の中の一出来事にすぎません。
赤ん坊の描写の生々しさ。下手をすれば、ちぎれた肉の塊になるところだった赤ん坊は何とか無事に生まれました。そして生まれてみると、何事もなかったかのように……。
ゾラの作品にしてはどちらも気軽に読めると思って借りたのですが、ゾラはそんなに生やさしい御方ではありませんでした。ゾラの筆力に改めて参りました。
論創社から出ている「ルーゴン=マッカール叢書」シリーズに関しては、いずれちゃんと書きたいと思っています。
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