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2015年8月23日 (日)

夢で会えた、夫のおじいさん ②

 

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当記事の参考文献を最初に紹介しアマゾンに一応リンクしておくが、全部中古しかない。

  • 死者Xから来た手紙―友よ、死を恐れるな
    エルザ バーカー(著), キャシー ハート(編集), 宮内 もと子(翻訳)
    出版社: 同朋舎出版(1996/03)
  • 神智学の鍵 (神智学叢書)
    H・P・ブラヴァツキー(著), 田中 恵美子(翻訳)
    出版社:神智学協会ニッポンロッジ(1994/03)
  • 実践的オカルティズム
    H・P・ブラヴァツキー(著), 田中 恵美子(翻訳) , ジェフ・クラーク(翻訳)
    出版社: 竜王文庫; 改訂2版 (1996/01)
  • 思いは生きている―想念形体 (神智学叢書)
    アニー・ベサント(著), チャールズ・ウエブスター・リードビーター(著), 田中 恵美子(翻訳)
    出版社: 竜王文庫(1994/02)

アウトラインはABCDEFGまで。順序は入れ替えたほうがいいかもしれない。

A 『死者Xから来た手紙―友よ、死を恐れるな』の紹介

 友人の女性に霊界通信を行ったのは、デイヴィッド・パターソン・ハッチ。判事をしていた関係で、ググると、ハッチ判事と出てくる。

 ハッチ判事は神秘主義に造詣の深い知的な人物だったようで、無知蒙昧な霊媒が受信するようなタイプの低級な霊界通信と誤解されるかもしれないことを予想し、何のための通信であるのかを説明している。受信者の同意を得、アドヴァイスしながら、通信を続けるといった風だ。

 53通の手紙。

 ウィキペディアによると、ハッチ判事が建てた館は、ロサンゼルスの歴史的・文化的モニュメントとなっているらしい。有名な人物であったようだ。哲学的、神秘主義的著作も多いとか。

Bibliographic details for "Smith Estate (Los Angeles)":Wikipedia
https://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Smith_Estate_(Los_Angeles)&oldid=650233992

 Wikimedia Commonsからハッチ判事のパブリック・ドメインの写真を借りよう。海外のサイトに若いころのハンサムな写真が載っていた(本当はこれを借りたい)。

引用1――死者X「あとがき」pp.248-249
 ハッチ判事に関する「ロサンジェルス・タイムズ」紙における物故者記事。

引用2――死者Xp.128 霊界から通信する動機。
 ハッチ判事の動機には、わたしが神秘主義的な記録を公開する動機と共通するものがある。

引用3――死者Xp.110元素の霊、p.219デーヴァチャンなど、神智学に言及している。
 p.219には「わたしは神智学というものをそれほど深く学んだわけではないので」ともあり、カロッサのように、興味を惹かれて読んだことがあるといった程度なのだろう。カロッサの過去記事にリンク。

 神智学の本を読んだことがあるという程度だったにも拘わらず、霊界にハッチ判事が行ってから、神智学の本に書かれていたことと符合することがあれこれ出てきたというわけだ。

「デヴァチャン」というチベット語を神智学用語に採り入れたのはブラヴァツキーで、ハッチ判事はそれを使っているから、ハッチ判事が読んだのは、ブラヴァツキー夫人を主な執筆者とした初期の神智学文献だろう。

 なぜなら、ブラヴァツキー夫人よりあとの神智学者は「デヴァチャン」ではなく、「メンタル界」という用語を使うようになったからだ。

ヘレナ・ペトロヴナ・ブラヴァツキー (Helena Petrovna Blavatsky)
1831年8月12日 – 1891年5月8日

デイヴィッド・パターソン・ハッチ(David Patterson Hatch)
1846年11月21日 – 1912年2月21日

 ハッチ判事が亡くなったのは、わたしの誕生日と同じ月と日。

B 死者Xの中で、わたしが地上に降りてくるときに抱きしめてきた記憶と符合する箇所

引用4――死者Xp.89 霊界の太陽と物質界のそれとの違い。わたしが記憶していたことと同じだ!

引用5――死者Xpp.81-82 
 わたしが、霊界の太陽の光と前世は修行者だったという記憶をなぜ物質界に持ち込めたかの謎を解く鍵となる説明がなされている。

引用6――神智学の鍵p.161 
 地上に降りてくる直前、これから自分が飛び込むことになる運命を知ってわたしは尻込みし、ほとほと嫌になったのをはっきりと記憶している。

 わたしなりの使命と宿題があり、それが十字架に思えたのだが、肝心の自分を待っている運命や使命、そして宿題がどんなものかは、産み落とされる時のショックで忘れてしまった。

 子供のころはその記憶が大きな部分を占めていたために、すがるように月に向かって「この灰色の暗い世界からどうか助け出してください!」と心の中で叫び、こっそり瞑想をするという子供時代だった(一方では、ごく普通の高い所にのぼるのが好きな子供だった)。

 こうしたわたしの体験を裏付けてくれるブラヴァツキー夫人の解説。

C ハッチ判事が霊界の人々から受けた印象

引用7――死者Xp.101、pp.57-58 

D デヴァチャンについて

引用8―死者Xp.217、p.226
 ハッチ判事が「デーヴァチャン」と神智学用語を使った箇所。

引用9――神智学の鍵「用語解説」 pp.40-41
 ブラヴァツキー夫人によるデヴァチャンの解説。

E 死者が出てくる夢について

引用10――死者Xp.67、

引用11――実践的オカルティズムp.225

F 地獄について引用12――死者Xpp.146ff.

 ハッチのいう地獄は、神智学でいうカーマ・ローカのことだろう。

 酒場の霊的光景や若者に憑依してお酒を味わうおぞましい霊の生々しい描写は、酒場や飲酒する人からわたしが受ける感じと符合する。

 この「おぞましい霊」の正体は、ブラヴァツキー夫人のいう、人間が死ぬと離れる本質のうちの真ん中の本質であるカーマ・ルーパ及びカーマ・ルーパが低級マナスから同化したもの(= カーマ・ルーパの幽霊)である。

引用13――思いは生きている「29図」pp.63-64

 わたしは、ブラヴァツキー夫人の著作と自身の神秘主義的な体験によって、次のことを知った。

 飲酒癖に限らず、依存による習慣は霊媒体質を招きやすく、また、そういう人は死後、この地上界に有害なカーマ・ルーパを残しやすい。

 義祖父の残した「カーマ・ルーパ(の幽霊)」という置き土産は夫の霊媒体質に引き付けられ、その悪しき影響力で、夫の人生には重荷が増えた。わたしは新婚時代義祖父の置き土産であったカーマ・ルーパを死後の義祖父自身と勘違いし、長年、カーマ・ルーパとの無意味な闘いをした。

 ブラヴァツキー夫人の説を参考にすれば、義祖父は低級本質が崩壊した後、高級三つ組がカーマ・ルーパから分離して、デヴァチャンーー天国的ーー状態に入り、眠っていた(デヴァチャン状態を楽しまず、眠っていたので、ある意味で成仏とはいえない状態にあった)。

 カーマ・ルーパに対するわたしの働きかけは、カーマ・ルーパに対しては無意味だったかもしれないが、眠っていた義祖父には届いていたのだろう。長い時間が経過した後、義祖父があの世(デヴァチャン)で目覚めた忘れがたい夢を見た。そのときが、義祖父がいわゆる成仏したときだったとわたしは見ている。

 ブラヴァツキーの『神智学の鍵』に無神論者の描写があって、彼が死んだあとで霊界で意識を回復せず、自分がいる霊界に気づかないまま、そこでの滞在を終える様子が描かれている。

 義祖父を成仏させるのに(デヴァチャンで目覚めさせるのに)34年かかった。お祓い、除霊などして一旦憑依した人から離れるのはカーマ・ルーパだろう。

 ブラヴァツキー夫人の解説によると、カーマ・ルーパは「霊媒の特異性のあるオーラの中に、幽霊は一種の代理的生命をもっており、霊媒の脳や居合わせる他の人達の脳を通して推理したり、話したりします」(H・P・ブラヴァツキー(田中恵美子訳)『神智学の鍵』(神智学協会ニッポン・ロッジ、1995改版、145頁)

 カーマ・ルーパには深く考える力がないので、一旦離れても、憑依された人の霊媒体質が改善されなければ、また戻ってくるかもしれない。あるいは他へ行くのかもしれない。

 義祖父の生前の嗜好を同化していたため、義祖父の置き土産であったカーマ・ルーパはお酒の匂いに惹き付けられる性癖を持っていた。夫が禁煙し、飲酒量を減らしたので、カーマ・ルーパは他へいったらしい。そのまましぼんで崩壊してくれればと思うが、新たな憑依先を見つけた可能性もある。呑兵衛はご用心!

 呑兵衛や他の依存症患者には、このカーマ・ルーパの幽霊がもれなく憑依しているのではないかとわたしは疑っている。

 わたしに説得されて成仏したわけではない。それはかつて義祖父の地上での生命を支えていた本質の一つだったが、高級三つ組の観点からすれば、脱ぎ捨てられた衣服のようなもので、当然ながらデヴァチャンには入れないのだ。ブラヴァツキー夫人は、使用済みとなって地上に残ったカーマ・ルーパがどうなるのか、前掲書『神智学の鍵』の用語解説「カーマ・ルーパ( Kāma-rūpa,梵)」(24-25頁)で、次のように解説している。

かつて人間であった時のかすかな写しであるこの影は、しばらくの間生き延びるが、その期間は影に残る物質性の要素によって異なり、それは故人の生き方が決定するのである。高級マナス,霊及び肉体感覚器官を奪われているので、この感覚のない殻のままで放置されていれば、それはしだいにしぼんで崩壊してしまう。(略)カーマ・ルーパが一たび生きている人間の体に帰る方法を覚えると、それは吸血鬼となり、それと一緒にいたいと望む人達の生気を奪って生きることになる。インドではこの影をピシャーチャと呼んで非常に恐れる。

G 古代ギリシア、霊界の図書館

引用14――死者Xp.129

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