失われたと思っていた中国五千年の芳香 ①弾圧される人々
①弾圧される人々
②ジェノサイドを見て見ぬふりをするしかない日本
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たまたま出合った動画だった。
「夢醒」という中国語のタイトルの歌で、ソロ歌手のお名前は姜敏とおっしゃるようだ。
なつかしさでいっぱいになり、涙がとまらなくなった。
後で家族に聴かせてみると、へえー綺麗な声だね、と感心したが、わたしほど感動した様子はなかったので、神秘主義的感性も影響しているのかもしれない。
過去記事で、わたしは前世とあの世の記憶の小さな断片を抱きしめて生まれてきたと書いたが、普段は日常生活にまぎれてしまっているそれを思い出し、涙がとまらなくなった。
- 2006年8月30日 (水) ※ライン以下に、その部分のみ引用しておく。
昨日の夕飯&息子の夢と前世のわたし
https://elder.tea-nifty.com/blog/2006/08/__e90e.html - 2009年8月23日 (日)
わたしの神秘的な宝物
https://elder.tea-nifty.com/blog/2009/08/post-dfdc.html
多彩な色遣いはアジアではありがちな一種独特なもので、一つ間違えば、俗悪になりかねないものだが、これは優雅で、天上的な雰囲気が醸し出されている。この多彩さからわたしが連想したのは道教だった。
歌詞からも、道教と関係があるように思えた。
中国語は全然わからないし、英語力も乏しいので、間違っているかもしれないが、この歌は輪廻する人間の性と人生の浮き沈み、さらにわたしたちの試練には理由があることを語り、道を獲得すれば、輪廻がもたらす夢から覚めることができるということを教えているのではないかと思う。
Kindle本にした『卑弥呼をめぐる私的考察』で、カトリーヌ・デスプ著『女[おんな]のタオイスム ――中国女性道教史』(1119―1182)に出てくる著名な女性道士、孫不二[そんふじ]の詩を紹介した。
歌を聴きながら、その2編の詩を連想したので、ここでも紹介しておきたい。
次の詩は死ぬ直前に作られたもので、彼女は自らの死を予告し、詩を吟じ、蓮華座に座り、時刻を尋ね、逝った。太陽は丁度、天頂点で輝いていたという。
衣服を着替え、私は嬰児のように拳を握り締めて待っている。
その間、火と水は正確なリズムで結合する。
無数の紫色の光線が大海の底から生じ、
一挙に三つの関門を透過する。
不滅の音楽の絶え間ない音にからまれ、
私は、神々の酒[アンブロシア]の醍醐味を絶えず味わう。
ベールが至高の万能薬[シュブリーム・パナセ]の上で引き裂かれ、
この万能薬は九度変化してのち、金丹に醸成された。
もう一篇は、天上界への上昇を謳った詩である。
吉日にあなたは谷を出、
神々しい雲の中を昇って行く。
そこでは玉女たちが一組の青色の不死鳥を曳き、
金童が赤い桃[ペーシュ]を差し出す。
花畑の中で、装飾のある竪琴の音とともに、
あるいはまた、月明かりの中で瑪瑙[アガート]の横笛の音とともに、
ある朝、俗なる肉体を去り、
海の波間を安らかに渡りなさい。
今の中華人民共和国に、このような宗教芸術が存在しているということに目映い衝撃を受けた。
中国大陸では多くの王朝が栄枯盛衰を繰り返し、多彩な文明を形成してきた。そうした中国から古来、日本は様々なことを教わってきて、本来は中国に対する畏敬の念があるはずであった。
しかし、中華人民共和国はそれら全てを破壊し、否定する怪物国家であるので、わたしはこの国に対しては暗い、絶望的な気持ちにしかなれず、シンパシーを感じるのは無理である。
共産党はキリスト教の鬼子ともいわれるが、自らは宗教を否定しているため、宗教や文化の継承者としての側面をもたない。
だから、毛沢東王朝である中華人民共和国の歴史は本当に浅い。1949年10月1日、中華人民共和国の建国を北京で宣言したその日からの歴史なのだ。65年の浅い歴史しかない。それも、しらべた限りにおいて、歴代王朝の中でも最悪の王朝といえると思う。
毛沢東王朝の中国を、わたしは中国とは呼びたくない。そう思ってきた。
それが、何という思いがけなさで、中国五千年の歴史が甦ったことか。
訳がわからなくなり、さらにしらべてみると、感動の涙も凍りつくような事情を知った。
南京事件の関係から、最初に視聴したのは、次の動画だった。
中国共産党の悪行を暴露した動画で、この動画には戒律や僧侶の服装を維持するよう主張したため、残酷に殺された、当時112歳だったという立派なお坊様が出てくる。
この動画の元となったのは、2000年5月、ニューヨークで設立された新聞およびインターネットを報道媒体としている多言語メディア「大紀元」が2004年11月18日に発表した「九評共産党(共産党についての九つの論評)」という社説であるようだ。
そして、大紀元と「夢醒」を放送した新唐人電視台は法輪功系のメディアであるという。動画のステージは神韻芸術団によるもので、姜敏は神韻芸術団のソプラノ歌手だそうだ。
ウィキペディアには、「中国で弾圧された法輪功関係者らによって始められたため、現在も中国では公演を行うことが出来ない。法輪功系のメディアである大紀元と新唐人電視台では神韻についての報道を多く行っている」とあった。
184年の黄巾の乱は歴史で習ったが、中共をひっくり返す可能性があるのは道教系の組織しかないのかもしれない。中国五千年の歴史を生きる人々によってしか、中国の再生はないと感じる。
尤も、法輪功は「道家」と(中国)『仏家』の思想を根底に併せ持つ先史文化に根ざした気功だそうだ。
一頃は、中国がニュースで映し出されるときなどに、朝の公園で大人数で太極拳をやっている風景が馴染みのものとなっていた。それは法輪功と関係があったようだ。今は法輪功に対する中国共産党の弾圧がひどいらしい。
以下に、法輪功についてウィキペディアから引用しておく。
法輪功(ファールンゴン、ピンイン:Fǎlún Gōng)とは、中国の気功である。
創始者は、李洪志。日本では「ほうりんこう」と呼ばれているが、「日本法輪大法学会」は、原語の発音に基づいて「ファルンゴン」と読むよう要請している。概説
創始者は吉林省出身の李洪志。彼によると、法輪功とは「道家」と(中国)『仏家』の思想を根底に併せ持つ先史文化に根ざした気功であるという。そして、かつての太極拳と同様、基本となる気功動作の他に、内面の向上も重要とされている。内面の向上とは、宇宙の特性「真善忍」に基づいて、常に自分自身を厳しく律することで、徐々に心性を高めていくことを指す。(……)
また、法輪功に関しては、内面の向上に重点が置かれているため、他の多くの気功法同様、金銭や利益が絡む活動はいっさい許されていない。その為、現在は各地のボランティアの手によって、無償で気功動作の指導が行われている。(……)中国政府による法輪功への虐殺や人権蹂躙の疑い
1999年以降、爆発的に増え続けた法輪功学習者の数を警戒した江沢民が、「中南海事件」を契機に、1999年7月20日、彼自身の名により、公に『邪教』であるとして、法輪功学習者への弾圧を開始したと各所から報じられた。このとき彼は「当時、7千万人程度に及んでいた国内の学習者らが結託し、共産党を支持する人数を上回る大規模なグループとして、なんらかの政治的関与を行うのではないかと一方的に憶測し、恐れた」とも言われている(……)また、1999年以前は「健康の為に良いから」という理由で、中国政府側も法輪功を推奨していた時期があった。その後、1993年に国内で開催された気功の祭典『東方健康博覧会93』において最高賞を受賞し、それにより、国内の学習者の数が急増。
2011年現在は中国国内での存在が一切禁止されており、キーワード「法輪功」をネット検索する事や、公の場で「転法輪」を読む、もしくは、同気功法を練習する等の行為は、公安から取締りの対象となる危険性がある。
これらについて、中国の弁護士「高智晟」は3度にわたる共産党指導部への公開状のなかで、法輪功学習者への迫害を一刻も早くやめるよう呼びかけた。その後、高の弁護士事務所は閉鎖に追い込まれ、2007年9月22日に警察に拉致されて以降、消息がつかなくなっている。同年10月、安徽省政治協商常務委員「汪兆鈞」が、中国共産党指導部へ政治改革を求める公開状を発表。4万字に上るその公開状の中で、天安門事件被害者の名誉回復とともに直ちに法輪功への迫害を停止するよう当局に求めた。
この問題は世界のメディアや人権団体が注視している。この件でアルゼンチンやオランダ、スペインなどで江沢民らを「人道に対する罪」で起訴する動きがある。2003年の時点で法輪功修行者の投獄は数万人に及ぶとされ、2002年末までに約500人もの修行者が収容中に死亡したとされている。看守からスタンガンによる電撃と殴打を受ける等の虐待・拷問が多数報告されており、不審な獄中死も多い。法輪功修行者への具体的な拷問・虐待、受刑者の不審な死に関しては『現代中国拷問報告』に詳しく載っている。
記事の終わりに、日本新唐人テレビのチャンネルで公開されていた漢字の成り立ちを教えてくれる動画を一つ貼り付けておく。
日本でもこうした教育がなされたら、国語力がアップするだけでなく、いじめなどなくなるのにと思う。洗練された教育理念が感じられ、ほのぼのとしたムードに心が和む。
2015年6月13日 (土)
失われたと思っていた中国五千年の芳香 ②ジェノサイドを見て見ぬふりをするしかない日本
https://elder.tea-nifty.com/blog/2015/06/post-4872.html
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2006年8月30日 (水)
昨日の夕飯&息子の夢と前世のわたし
https://elder.tea-nifty.com/blog/2006/08/__e90e.html
まだ高校生だった息子がわたしの夢を見たといって、こんな話をしてくれたことがありました。
そこは昔のインドか中国かというような土地で、わたしは白い牛に跨り、上半身は裸。どこかへ行こうとしていたそうです。息子は旅の途中の商人だったとか。わたしは白く長い髭を持ち、ひどく痩せていて、頭は剥げた老人。神々しいような目をしていて、修行者らしい傷が両手にあったというのです。
「その剥げたお爺さんがママだなんて、何だってわかるわけ?」と訊くと、「だって、雰囲気がママなんだ。どうしたって、ママなんだ」といいました。そして、そのお爺さんをなつかしむような遠い輝くような目をしました。
夢が、というより、息子のそんな表情がわたしにはとても起こりそうもない神秘に思えました。その頃、息子は反抗期の只中だったのです。
実は、本当のことだとは思っていただけないかもしれませんが、前世、修行者として老人になってから死んだというあわい記憶が子供の頃のわたしにはありました。瞑想をする習慣もありました。今となっては、嘘のような子供時代の出来事です。瞑想のやりかたなんて、もう忘れてしまいました。
ただ具体的なことはわたしには何もわからず、息子の夢がわたしたちの前世に絡んだものなのかどうかは知りようがありません。息子は子供の頃、お金を駒にして遊ぶ癖がありました。商人だった名残なのかしら。
追記:
2010年9月27日に息子と長話したとき、たまたま前世の夢の話になって、その内容をもう少し詳しく聞きました。
わたしは修行者らしいというその老人が、上半身は裸だったということから、乞食のような身なりを想像していました。しかし、息子がいうには、大変よい身なりだったということです。そして、息子のほうはそのとき1人ではなく、キャラバンを組んでいたそうです。そのキャラバンもみすぼらしいものではなかったとか。
わたしが乗っていた動物とキャラバンで使われていた動物は違っていたそうで、西洋馬のように大きなものではなく、ロバとかラバとか、そういった動物に見えたらしいのです。息子たちは敬意を払うかのように、ごく自然な雰囲気で、牛に跨った老人に道をゆずったとか。
息子と老人がすれ違った場所が山道だったことは、はっきりしているとか。2人は別の国の人間に見えたそうです。
「お互いに、今とどちらがよさそうだった? 境遇的に」と訊くと、息子は「いやー、夢の中では、どちらも生き生きとしていて、少なくとも不幸には見えなかったよ」といいました。「ふーん」とわたし。わたしは1人でどこかへ向かうところだったそうですが、かなりの高齢でありながら堂々としていて、尊大なくらいだったそうで。
尤も、それが本当に前世の夢だったかどうかは息子にもわからないとか。ただ、目が覚めたときに、そう思ったそうです。長い夢の一場面だったのか、その場面だけが夢に現われたのかも定かではないようです。
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