そういえば、ウィリアム・ジェームズは心霊現象研究協会(SPR)の……(絶句)
ノート#14をもう少し形にし、今日中に祐徳院(花山院萬子媛)をモデルとした歴史小説の準備に入るつもりだった。
が、どういうわけか大事な忘れ物をしたような予感に駆られながら、、そうだ、午前中に、明治期に日本に輸入されたプラグマティズムがどんな風に受容されたかを、借りた本を中心にざっと見ておこうと思った。
そうすれば、数ヶ月後か数年後かに評論ノートを再開するのに都合がいいだろうと考えた。その本をいくらか読み、少し疲れたので、気晴らしに昨日作ったビーツのスープの記事でも書こうと思った。
ビーツの写真をブログ用に準備しているとき、ふと、「もしかしたら、ウィリアム・ジェームズは心霊現象研究協会(SPR)の会員ではなかったかしら?」と思った。
調べたら、やはりそうだった! なぜ気づかなかったのだろう?
ハワード・マーヒットが書いたブラヴァツキーの伝記『近代オカルティズムの母 H・P・ブラヴァツキー夫人』(田中恵美子訳、神智学協会 ニッポンロッジ、昭和56年)に、SPRとの間で起きたごたごたが詳しく書かれている。
ブラヴァツキーの協力者で、一時期、生活を共にしたワクトマイスター夫人は、ブラヴァツキーがSPRにどんなに悩まされたかを語った。
まさか、夏目漱石からプラグマティズム、そしてついには神智学協会の評判を大きく失墜させたSPRに辿り着くとは。
しかし、思い出したのがウィリアム・ジェームズの代表作を読んだあとでよかった。でなければ、プラグマティズムについて詳しく知ることはなかっただろうし、あの事件の性質がどんなものだったかがわからないままだったろう。
ノート#15で、簡単にでも触れておかなくてはならなくなった。
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