幼馴染みから、30年ぶりの電話あり。久しぶりに動画で観た安奈淳(追記あり)。
先日、幼馴染みから30年ぶりに電話があった。
キンドルストアに出している児童小説『田中さんちにやってきたペガサス』の舞台は、自動車学校の前にある家だけれど、わたしが小学校低学年のときに両親が新築したその家に引っ越したら、隣の家に、1学年下の女の子と弟がいた。
母親同士が電話局勤めで、一つの土地を買って半分こした。そこへ、それぞれの家を建てたのだった。わたしと妹、彼女と弟の4人は始終一緒にいた。
反抗期のわたしは母親が冷たい人間だと思っていて(両親共留守がちだったので、少しひねくれていた)、彼女のほっこりと温かな人柄に文字通り、癒やされていた。
わたしは魚座で、彼女は蟹座。金星はわたしが水瓶座、彼女は双子座に入っている。一緒にいると、絶えずおしゃべりしていたけれど、風のようにさらりとした感触で、それでいて水の星座らしい潤いもあって、幸福とはあんな時間をいうのだという気がする。
が、高校が別で、さらに大学になって、わたしの両親が別の家を建てて引っ越したということもあり、接する機会が減った。
それでも、30年前までは折に触れて会っていた。
娘が赤ん坊のころに、可愛いフード付ダウンジャケットを持って遊びに来てくれた。
京都の人と結婚した彼女は里帰りしたとき、アパートにご主人と泊まりがけで遊びに来てくれたが、その後離婚してしまった。
同じ福岡にいたのに、そのあと、会わなくなった。年賀状は遣り取りしていて、わたしは毎年会いたいと書いたけれど、彼女の礼儀正しい――彼女は人なつこいが、とても礼儀正しい――、温かみのある文面には、会おうという言葉が30年間、一度も書かれていなかった。電話番号も書かれていなかった。
わたしには会いたくなくなったのだ、と思った。里帰りしたとき、街中で彼女のお父様に出くわしたことがあり、そのとき、近況を伺ったりしはした。
数年前に、彼女のお父様が登場する変な夢を見たので、もしやと思った。今度の彼女の電話でわかったことだが、どうも、そのころ亡くなったようだ。
病気、家庭的なごたごた、お父様が亡くなったあとのあれこれ……と、いろいろと大変なことが続いて、ずっとわたしに会いたいと思いながら、そうできなかったのだという。一段落したら連絡しようと思い、そうしようとしたら、また別の大変なことが持ち上がり、結局電話するのが今になってしまったのだとか。
話を聞くと、なるほど大変だったんだなあと驚いた。まあわたしにもいろいろとあったので、こちらも掻い摘まんで話して、お互いにいろいろとあったのね、と二人共思わず爆笑してしまった。
わたしは彼女ほど安らぎを感じさせてくれる女友達には結局出会っていないが、何と彼女もそうだという。彼女のお母様も、「Nちゃんみたいないい人はどこにもいないのに、なぜ会わないの?」と、度々おっしゃっていたとか。
これからは度々電話をかけ合うことにした。お母様もわたしと話したがっておられるそうで、楽しみだ。本当にずっと彼女と話したかったので、少しも変わっていない――少なくとも声だけは互いに――なつかしい声音に、ほろりとなった。
彼女には子供がいないので、他人の子供さんの話は聞きたくないし、会いたいとも思わないが、わたしの娘には会いたいと思っていたそうだ。
それにしても、なぜ病気のことを教えてくれなかったのか……彼女のお父様もそのことは教えてくれなかった。今はだいぶんいいそうだ。
病気といえば、幼馴染みの病気とは違うが、宝塚の安奈淳は膠原病で大変だったという話を前に何かで読み、驚いた。その安奈淳を、久しぶりにYouTubeで観た。
「宝塚歌劇90周年記念 ベルサイユのばら30周年記念」というもので、榛名由梨、汀夏子、鳳蘭、安奈淳、瀬戸内美八、順みつきが登場し、歌い、トークを繰り広げていた。
池田理代子の少女コミック「ベルサイユのばら」に熱中した関連で、大学時代、宝塚に夢中になった。わたしの宝塚熱は3年も続かなかったので、当時「ベルサイユのばら」を演じていたスターたちしか知らない。好きだったのはオスカル役で印象的だった安奈淳だった。
その安奈淳の病気を克服した元気そうな姿に、嬉しくなった。出演者の中で、スタイルが一番よく見えた。声量も昔よりあると感じられるくらいだった。努力を感じさせたが、ググってみると、果たして彼女は大変な努力家だという。
膠原病の悪化はそれが裏目に出た形だったそうだが、彼女の頑張りは病気の克服、体形の維持、今なお薫る魅力となって現れている。
追記:
「宝塚歌劇90周年記念 ベルサイユのばら30周年記念」は10年前の公演でした。最近はお元気なのか気にかかり、再度ググってみました。もう終わっていますが、「石井好子メモリアル音楽祭2015 前夜祭~ 安奈淳・平みちライブ 2015.3.13」という広告が出てきました。ひと月前のものですので、元気に活躍なさっているご様子が窺えますねワーイε=ヾ(*・∀・)/
最近、なつかしい再会が続く。生まれた時期が近いために、星座の影響が似ているためか、似たような試練に遭った友人は多い。互いに連絡し合う精神的なゆとりもなかったほどの……
が、運気というものは落ちっぱなしということはない。わたしたちは、これから生き生きとするだろう。
赤ん坊だった娘に幼馴染みが贈ってくれたフード付ダウンジャケットを、ブログツールで描いてみた。
こんな感じで、これにキルトステッチが入っている。赤い部分はごわごわした毛布のような感じ。胸に入っていたロゴがどんなものだったか、詳しくは覚えていないが、そのロゴがまた洒落た入り方だった。
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