#5 漱石の問題点と、神智学協会の会員だった鈴木大拙 プロローグ
評論を書くために、非公開設定にしたカテゴリー「Notes:夏目漱石」には4本の記事が入っていたが、非公開設定のまま、5本目を入れることになりそうだ。
漱石には胡散臭いところがあると高校時代から思っていたが、やはりわたしの目にはそのように映る。イソップ寓話に「すっぱい葡萄」というお話があるが、あれに出てくるキツネに似ている。
実は、国民作家・漱石に対して怒りを覚えているのだが、なぜそうなのかを、書こうとしている評論に差し支えない程度には次の記事で触れておきたい。少ししたら、この記事も、次の記事も非公開にするかもしれないが。
それにしても、鈴木大拙が神智学協会の会員だったとは知らなかったなあ!
廃仏毀釈前の日本の宗教の本質を、祐徳院(花山院萬子媛)をモデルとした初の歴史小説を通して書こうとしているところだが、もう一つ、廃仏毀釈後のことも漱石にかんする評論を書くことで浮かび上がらせたいと考えている。
再構築された――されようとしていた――日本の宗教とそうした意識の庶民への波及を、文才はあったが、宗教的凡才というだけのこと以上の邪魔立てを、自己を飾ることで行ったと思われる国民作家・夏目漱石の問題点を、浮かび上がらせたいという企てである。
わたしにそんな手腕があるとはとても思えないが……。
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