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2014年11月13日 (木)

イエス・キリストには妻だけでなく2人の子どももいた――バリー・ウィルソン教授と作家シムカ・ジャコボビッチ氏

過去記事で紹介した、イエス・キリスト研究に関するニュース記事。このときの研究者は、アメリカのハーバード大学神学部・古代キリスト教史のカレン・L・キング教授だった。

このとき、わたしは記事で以下のように書いている。


イエスは福音書の中でしばしばラビと呼ばれ、ラビは結婚していることが普通であったそうだから、その観点からすれば、イエスが結婚していたとしても何ら不思議なことではない。

イエスの教えのすばらしさを純粋に享受するためには、初期キリスト教の文献が一度、正統派キリスト教の呪縛から完全に解き放たれる必要があると思う。

また、イエスのオリジナルとされてきた言葉にも引用があるのかどうか、引用があるとしたらそれはどこから、どのようになされたのかなどといったことも、人類の思想の歩みを知るためには、今後、研究されていくべきではないだろうか?

今回、「イエス・キリストには妻だけでなく2人の子どももいた」という説を発表した研究者は、カナダ・ヨーク大学のバリー・ウィルソン教授とイスラエル系カナダ人の作家シムカ・ジャコボビッチ氏。

その説を展開した、古代文献を読み解いたという「ロスト・ゴスペル」(失われた福音書)が邦訳されたら、ぜひ読みたいものだ。

キリスト教のご都合主義で、初期キリスト教の沢山の文献からこれは正しい、これは間違っていると非科学的に即断するのは、どう考えても人類の歩みを甚だしく遅滞させている。

本来、初期キリスト教の文献はユダヤ教の文献ともいえるもので、人類の宝といってもよい。特定の利権集団の私有財産ではなく、人類のものであるはず。

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ライン以下に、ネットニュースからの記事をクリップ。

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Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141113-35056500-cnn-int
CNN.co.jp 11月13日(木)11時21分配信

(CNN) イエス・キリストには妻だけでなく2人の子どももいたという説が、古代文献を読み解いた新著「ロスト・ゴスペル」(失われた福音書)で紹介され、物議をかもしている。

同書はカナダ・ヨーク大学のバリー・ウィルソン教授とイスラエル系カナダ人の作家シムカ・ジャコボビッチ氏が共著で出版。古文書を新たに翻訳した内容について解説している。この文献は1847年から英国図書館が所蔵していたもので、最近になって研究者の注目を浴びた。

キリストに妻がいたという説は以前から指摘され、映画にもなった小説「ダ・ヴィンチ・コード」(2003年)でも有名になった。

しかし今回の文献からは、キリストに妻だけでなく2人の子どもがいたことがうかがわれ、聖書に登場する「マグダラのマリア」が妻だったことも確認されたという。さらに2人の子どもを暗殺しようとする計画もあったとされる。

文献は動物の革に、キリストが話していたとされるアラム語の方言であるシリア語で書かれていた。

この説についてキリストの生涯に詳しい米ミドルベリー大学講師のジェイ・ペリニ氏は、キリスト教公認の4つの福音書以外にも、福音書は多数存在すると指摘。「福音書の伝承は豊富で多岐にわたり、興味深い内容に満ちている。キリストについて記された膨大な内容のうち、どれが正しくどれが正しくないのかを正確に知ることはできない」と解説している。

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