『詩人の死』『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む』をお買い上げいただき、ありがとうございます!
『詩人の死』(B00C9F6KZI)、『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012(Collected Essays, Volume 2)』(ASIN:B00J7XY8R2)を10月4日ごろ、お買い上げいただいたようです。ありがとうございます!
『詩人の死』は3冊目、『気まぐれに……』は9冊目のお買い上げでした。
最近、台風がよくやってきます。九州に接近しているようです。
台風被害で借家が壊れたときのことは、忘れられません。平成16年秋の出来事でしたから、ちょうど10年経過したわけですが、昨日のことのように生々しい記憶です。
台風のピーク時には風の音が凄まじく、その音のため、他の物音が聴こえなくなりました。そうなると、何かを考えることが難しくなります。というのも、心の中のつぶやきさえ、風の音に封じられたかのように、聴こえなくなったからです。そんなことが起きるとは、それまで思ったことがありませんでした。自分で自分の考えを形にできない恐怖の時間でした。
台風体験を小説にせずには、いられませんでした。以下は、Kindleストアに出した本の内容紹介の一部です。
「もの凄い風圧に家と共に耐えるだけで、母子が何も考えられなくなってほどなく、爆音――としか思えない音――が轟いた。家が回転するように大きく揺らいだ。
午前11時48分。このとき日田で、大分地方気象台が観測史上最大となる最大瞬間風速50・2メートルを記録していた」物語の舞台は大分県日田市。登場する長沢一家は四人と一匹で、世帯主の功(いさお)、妻の央子(ひさこ)、長男の亘(わたる)、長女の美亜(みあ)、ジャンガリアン・ハムスターのフレーズ。
〈目次〉
第一章 古びた大きな借家
第二章 白蟻事件
第三章 家庭問題
第四章 平成十六年、台風第十八号の上陸
第五章 風速五○・二メートルの恐怖
第六章 損壊した借家
第七章 人間模様
第八章 夫婦
第九章 損害賠償の請求と長男
第十章 引っ越し
台風 [Kindle版]
直塚万季
出版社: ノワ出版; 4版 (2013/12/2)
ASIN: B00BI55HV8
サンプルをダウンロードできます。
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