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2014年9月28日 (日)

ユダヤ人に関して、わたしにあった二つの疑問

ベドルジハ・スメタナの「モルダウ(ヴルタヴァ)」(『わが祖国』第2曲)とイスラエルの国歌「ハティクヴァ(希望)」の曲がよく似ているなあ、と以前から不思議に思っていた。以下、YouTubeから。

イスラエル国歌 日本語訳
https://youtu.be/xSwopyigAvc

その疑問が解消した。あるサイトで閲覧したのだが、Wikipediaにも出ていた。以下に引用。

わが祖国 (スメタナ):Wikipedia

この曲には、15世紀から16世紀にかけてイタリアで活動したテノール歌手ジュゼッペ・チェンチ作の「ラ・マントヴァーナ」に由来するメロディが改変されて用いられている[4]。同曲はモルドバ(モルダヴィア)などにも伝わり、民謡の一節に流用され、イスラエルの国歌「ハティクヴァ」のメロディの基礎ともなっている。

どうりで、似ているはずだ。ソースが同じなのだから。ソースとなった作品は、以下のYouTube「Giuseppino del Biado - Fuggi, fuggi, fuggi [testo]」 で聴くことができる。

もう一つ、わたしには長年解けない疑問があったのだが、解けたような気がする動画を視聴した。

それはユダヤ陰謀説に関する疑問だった。ユダヤ陰謀説とは、ユダヤ人が世界征服を企んで、様々なことを仕掛けているという説である。

ところで、わたしは神秘主義者として生まれた。中学1年くらいまで、他の人間も皆そうだと勘違いしていた。自分を基準にして考えると、そんな勘違いに陥らざるをえない。

脳の記憶ではなく、霊的な記憶として、少しばかりの前世の記憶とほのかなあの世の記憶とを持って生まれたため、生まれつき、いわばわたしは神秘主義者で哲学者だった。今生は、修行者だった前世の続きとしてある。

当然、神秘主義的な書物には親しみを持ち、あれこれ漁ったが、真摯に書かれた、美しいオーラを放っているその類いの書物には、よくユダヤ人の神秘主義者が出てきたし、フリーメーソン、カバラなど、よく出てきた。格調高いそれらの書物とユダヤ陰謀説とがわたしにはどうしても結びつかなかった。

どこでユダヤ陰謀説に触れたかといえば、オカルト雑誌『ムー』などの雑誌とか本、テレビなどでも、日本ではよく語られてきたのではないだろうか。ネット上にも溢れている。

確かに、戦争の陰にはよくお金持ちのユダヤ人が見つかる。日本が日露戦争時にユダヤ人から軍資金を借りた話なども有名だ。

戦争に投資してきた、ぞっとするくらいの大金持ちのユダヤ人がいることは間違いない。流浪の民であったことから、特定の国に対する思い入れが少なく、そうしたことをやりやすかったユダヤ人がいたに違いない。

が、彼らが世界征服を企んでいるにしては、そのやりかたが恣意的にすぎるように思われ、またそれとは関係のなさそうなことをしすぎている気がした。

いや、そもそも、ユダヤ人とは、ユダヤ人という単一民族を意味するのではなく、ユダヤ教徒のことをいうのだと知ったのさえ、比較的最近のことだ。

本当にユダヤ人について、無知だった。フラウィウス・ヨセフスから、ずいぶん色々と教わっている。

ナンにせよ、長いこと、わたしの疑問としてユダヤ人の陰謀説というものがあったのだが、以下の動画を視聴して、その疑問がかなり解けた気がした。

ベン=アミー・シロニー教授 「日本の強さの秘密を探るー日本とユダヤの深い関係」ロングバージョン53分https://youtu.be/3BzKKIMKKTo

動画の会話から引用させていただくと、ベン=アミー・シロニー教授の話の中に以下のような箇所がある。


その頃ロシアでは共産党の赤軍と皇帝の白軍が戦っておりました。
赤軍はトロツキーと呼ぶユダヤ人が率いていたのです。
そして皇帝の白軍なるものは大変な反ユダヤで、彼らユダヤ人がこの革命を始めたと決め付けたのです。
そして『シオニストの長老達』と呼ぶ偽物の本を出版しました。
そこで彼らはユダヤ人たちがこの革命の張本人であることを証明しようとしたのです。
するとうろたえる米や英は日本にシベリアに出て行って赤軍を殲滅してくれと要請したのです。
彼ら自身はヨーロッパに兵を送り、それが出来なかったからです。
よって誰も知らないのですが実に4年間南シベリアとウラジオストックは日本が占拠していたのです。
そこで日本軍は白軍の将校達と会いました。
そこで白軍はこの戦争はユダヤ人がしかけたものだ、ユダヤ人が問題なのだと伝えたのです。
それを聞いた日本軍将校は日本に戻り、
赤軍の大勝はユダヤ人が世界を制圧しようとする第一歩であるとの反ユダヤデマゴギーを書きました。
興味深いことですが、1920年頃から始まったそれはヨーロッパでの反ユダヤ主義と変わりませんでした。
つまりヨーロッパ人はユダヤ人がトロツキーである等々、
よって殺すべきか追放すべきだと……
ところで日本での反ユダヤ主義者たちは憎しみでなく、
「ああ、彼らを見ろ、小さな人種が世界を制圧しようとしているんだ」
つまり資本主義も共産主義も と
だから我々日本は彼らに近づくべきだ と
小国の我々もユダヤ人になりたいのだ と
つまり反ユダヤ主義と親ユダヤ主義が混合したのです。

『シオニストの長老達』というのは、Wikipediaで『シオン賢者の議定書』と出ている書物のことだろう。

Wikipediaには、信用のおけない記述もあるから、鵜呑みにするわけにはいかないけれど、一部引用すれば、『シオン賢者の議定書』の内容とそれに対する結論めいたことが、以下のように出ている。それは、教授の話と一致する。


シオン賢者の議定書:Wikipedia

『シオン賢者の議定書』(シオンけんじゃのぎていしょ、The Protocols of the Elders of Zion)は、「秘密権力の世界征服計画書」という触れ込みで広まった会話形式の文書。1890年代の終わりから1900年代の初めにかけてロシア語版が出て以降、『ユダヤ議定書』『シオンのプロトコール』『ユダヤの長老達のプロトコル』とも呼ばれるようになった。
ユダヤ人を貶めるために作られた本であると考えられ、ドイツのナチスに影響を与え、結果的にホロコーストを引き起こしたともいえることから「史上最悪の偽書」、「史上最低の偽造文書」とされることもある。

(……)
このようにプロトコルは出所も作者も曖昧だが、後年、幾つかの状況証拠から、いずれにせよ当時フランス国内で諜報活動を行っていたロシア秘密警察の幹部が部下に命じてパリで捏造したものとみられている。

もしこれが本当だとすると、怖ろしい話である。偽物の本がナチスに影響を与え、あのホロコーストが起きたのだと思えば、心底ぞっとさせられる。

それにしても、ユダヤ人がここまで日本に関わっていたとは知らなかった。満州に住んでいたロシア人の多くが、逃げてきていたユダヤ人だったことも初耳だった。

戦争の舞台裏は複雑怪奇である。

実はユダヤ人に関する疑問には、もう一つあって、まだ解けない。

それは秦氏に関する疑問で、秦氏には彼らが秦の末裔であるという説と景教(キリスト教のネストリウス派)徒のユダヤ人であるという説とがあるのだが(根っからの百済系という説もあった)、その二つの説が結びつかないまま、本当だろうかという疑問がある。

そんなことを考えていると、以下のような動画に出合ったりもした。動画に使われているのは、金八ソーラン節のようだ。

ソーラン節 をヘブライ語で解釈する。
https://youtu.be/dFC9MXgPCTg

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  • 2016年5月24日 (火)
    ベンジャミン・フリードマンのスピーチ
    https://elder.tea-nifty.com/blog/2016/05/post-4751.html

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