こんなときにミューズが降りてきた。負け組の星、ハルウララ。
前の記事で書いたエッセー風記事を読み直しているときに、ミューズが降りてきました。お盆なのですが。
勿論、ギリシアの芸術家にしか降臨なさらないということはないはずで、日本風にお呼びするのなら弁財天ですね。
わたしは既にペガサスに乗っています。
児童小説『不思議な接着剤 (1)冒険前夜』を電子出版する寸前で放置プレイ、初の歴史小説はまさに書き始めようとしている段階で、考えてもいなかった純文学モードに。
ただわたしはずっと、女性が(肉体的に)ふくれて萎んだ物語を書きたいと思っていました。ダイエットと関係のある話です。ダイエットした乙女心――いや違ったオバサン心。四十代女性がヒロイン――を分析した作品といってよいくらいです。こんな作品、今まで書かれたことがなかったと思います。
この作品の構想は数年前からあり、頭の中で練って、練って、練りすぎた感もあるくらいですが、どうしても一編の小説としてまとめ上げる体験(ダイエット)とインスピレーションに欠けていたために、手をつけることができませんでした。
今純文学小説に長い時間をかけるわけにはいかないので、短編です。某賞の応募が近いので、間に合えばそれに応募するかもしれませんが、どんな作品が好まれるか傾向と対策をしすぎた賞。
傾向と対策をばっちりした作品でまあまあのところまで進めたものの、賞に媚びた作品には自分ではちっとも愛着が持てないままです。
ですから、もうそんな書き方はしたくないし、したくてもできなくなっているため、作品の引き締め効果を狙って締め切りを頭に置いています。短編小説を書くにはあまり時間をかけないほうがよいとの持論からも、今月いっぱいくらいに仕上げるつもりで書くというのは計画としては悪くないと思っています。
今書いている作品はいずれ電子出版する予定です――といいきれるだけの作品にしたいと考えています。時を経ても色褪せない純文学作品に仕上げられたら……ミューズのエッセンスを生かした作品に仕上げられたら……どんなにいいでしょう。
今回のテーマも結局は、人間とは何か、ということに行き着きます。純文学という形式は、このようなテーマを展開するにはぴったりですね。
かといって堅苦しいものにはしたくなくて、シフォンのようにふんわり焼き上げたい(仕上げたい)。
ああシフォン食べたいわ。もう、すっごく食べたいの! これまでは「ここまで書いたら自分へのご褒美にチョコモナカ」なんてご褒美を設定できたのに、今回はなし。朝食の牛乳かけグラノーラがご褒美でもあるなんて、悲しすぎる……
これで士気が鈍るとすれば、わたしってつくづくオバタリアンだと思いまーす。
ペガサスが急に飛び上がったので、軽いめまいがしました。ペガサス、トーセンソレイユに似ています。書いている間だけはペガサスに合える、乗れるので、気持ちが高揚します。
ペガサスの飼い主は9人――女神ですから9柱というべきでした――のミューズで、芸術家は借りることができるのです。乗馬クラブでのお試しレッスン以来の乗馬。これ以上のご褒美を期待するなんて、罰当たりという気もします。
姪の結婚披露宴の引き出物にギフトカタログあり、その中に乗馬クラブの1回コースがありました。うう、乗りたい。あのときよりスリムになったので、今のほうがうまく乗れると思うのです。
でも、「エスプレッソメーカー」か「みじん切り器」になりそう。
そういえばハルウララ、元気にしているんですってね!
- 「負け組の星」ハルウララ、千葉で余生/産経ニュース(2014.8.10 21:02 )
ハルウララは勝てない競走馬として一世を風靡(?)し、「負け組の星」と呼ばれました。当然、わたしなどは親近感が湧きますが、この馬、結構気性が荒いとか。
那須田稔氏の本の中に確か、ハルウララの絵本がありました。
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