『不思議な接着剤 (1) 冒険への道』の表紙
『不思議な接着剤 (1) 冒険への道』の表紙です。
絵を担当してくださったのはyomiさんです。
サイト「足成」から写真素材をお借りして作成した最初の表紙は内容との食い違いが気になっていました。(2)の表紙だといいかもしれませんが。
yomiさんの絵は、時間旅行に入っていく前の変わった出来事を描いた(1)には合っていると思います。
yomiさん、貴重な絵をありがとうございます。
まだ目次やまえがきが残っていますが、公開までにそれほど時間はかからないと思います。
小学4年以上の読者を想定していますが、現実的に考えると、読んでくださるのは大人でしょう。
(2)では冒険活劇といってよいような場面も出てきますが、この(1)ではむしろ、学習教室を経営している母親をそれとなく助けて暮らしている兄弟と、彼らと幼いころから仲よくしている少女――といった子供たちの微妙な心理の動きに焦点を当てた児童小説になっていると思います。
過去記事で書いたかもしれませんが、わたしの両親も隣の家の子のご両親も共稼ぎだったので、わたしと妹、お隣の家の姉弟の4人で、それは楽しく、時には心細いことになったりしながら、助け合って暮らしていた日々がありました。
母親はどちらも電話局に勤めていて、夜勤、宿直がありました(母親たちはよく一緒に出勤していました)。わたしの父は外国航路の船員で、留守が普通のこと。家政婦さんが来てくれていたとはいえ、いつも彼女がいてくれるわけではなく、何でも相談できるというわけでもなく、両親が家にいなくて困ったことがよくありました。
隣の家の子のお父さんも仕事やおつき合いで遅いことがあったりと、子供たちで助け合う場面は結構あったのです。
例えば、大人たちが不在のときにひどい雷が鳴ると、どちらかの家に駆け込んで、薄暗い中、4人で布団に潜り込んだりね。妹と2人だと本気で怯えるだけでしたが、4人揃うとキャーキャーいって、怖いのも楽しくてたまらないようなところがありました。
おなかが空くと、皆でラーメンを作ったり、フライパンでソーセージを焼いたりして、腹ごしらえ。
作品に登場する3人の子供たちを描くに当たっては、自身の子供のころの思い出や、子育てしていたころの記憶、公文教室で働いていたころのことなどが参考になっています。
この(1)があってこそ、(2)での時間旅行が生きてくると考えています。
(2)からは舞台がヨーロッパ中世に飛びます。創作ノートを公開していますので、異端カタリ派やマグダラのマリア伝説などに興味がおありのかたはどうぞ。
- Notes:不思議な接着剤
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