4月21日に、内科受診(担当医交替)
昨日は一日調子が悪かった。寒い日にマラソンをしたときみたいに、呼吸が苦しくなった。これはたまにある。
迷いながらもミオコールスプレーの追加噴霧は行わず、洗濯、夕飯の支度をする以外はいつものクスリを服用してじっとしていた――というより、しんどくてあまり動けなかった。
胸の苦しさにミオコールスプレーの追加噴霧を行わなかったのは、明け方の一噴霧で血圧の低下が感じられ、それより下がったら失神しそうな気がしたからだった。
ずっと横になっていたのなら、失神していようといまいと、どちらでもよかった気もしたが、結果的にずっと横になっていたのであって、横になっている間中、起きて家事なり電子書籍なりをしたいと思い、焦っていたのだ。
横になっていてもマラソンをしているような苦しさは、夕方から夜にかけて和らいだ。やはり、一昨日の外出疲れだったのだろうか。一昨日はわたしにしてはよく歩いた。体を動かすと、反動が大きいようだ。不整脈のせいだろうが、もしかしたら、知らないうちに持病となっていた――しかも二つの弁が――心臓弁膜症の影響もあるのかもしれない(?)。
幸い、娘が休日だったので助かった。娘は職場仲間とホテルのランチバイキング、ショッピングに出かけた。夕方買い物をして帰宅し、掃除もしてくれた。
と、前置きが長くなった。
昨日の日赤・内科(内分泌・代謝)の受診で、わたしにとってのビッグニュースは担当医の交替だった。
診察券を受付機に挿入すると、その日のメニューが出てくる。それを見たところ、担当医の名前が違っていたので、びっくり。
診察室の前のボードに貼られた紙の一枚で、U先生が先月末日付で退職なさり、新しい先生のこられた旨が報告されていた。
血液を採って貰うとき、検査室の看護師さんが「今回から新しい先生だね」とおっしゃった。「びっくりしました」というと、「何も聞かされてなかった? 急だったみたいよ」と看護師さん。
半年に一度の受診なので、急だったなら、仮に先生が事前にお話しくださるつもりだったとしても、その時間がなかったということもありうる。これまでの患者としての経験では、先生が交替される場合は大抵、事前に先生ご自身からお話があった。
なかったのは、呼吸器クリニックの閉院が急に決まったときと今回のみ。続けてこうだと、何かトラウマになりそう。
採血が終わり、絆創膏を貼ってくださりながら、「**内科病院に行かれたみたいよ。患者さんから聞いたの」と看護師さん。
U先生は部長職だったし、わたしと同学年の先生だったので、定年までにはまだ間があるはずで、それまではずっと診ていただけると思い込んでいた。
内科では副甲状腺機能亢進症疑いで経過観察をしていただいており、症状的には深刻さとは無縁であるが、複数の骨腫瘍の発見から始まったこれまでの複雑――というより奇怪というべきか――経緯を考えると、それを全部わかっていただけるだろうかという不安があった。
尤も、カルシウム値のオーバーさえなければ大丈夫だろうから、全部わかっていただく必要はないのかもしれないが。
それにしても、新しい先生はどんな先生なのだろう? 苗字から、わたしは勝手に毛深く、いかつい男の先生を想像していた。
が、その想像は根底から覆された。女の先生だったからである。女性らしい名前をお持ちなのに、苗字しか見ていなかったのであった。
それだけではない。既視感があった。薬剤性肝炎の疑いで大学病院に通っていたとき、わたしは確かにこのダンディな黒縁眼鏡をかけたホブっぽい髪型の女性を見た。
あとでボードの紙を確認して納得。新しい先生は医学部の内分泌代謝・膠原病・腎臓内科学講座からこられている。肝機能が低下した原因を深く探るため、肝臓の先生から内分泌の先生に回されたが、新しい先生はその先生と同じ講座に席を置かれていたようであった。
大学病院の先生にはホルモン関係を詳しく調べていただき、それらの数値の多くがグレーゾーンにあって、何かが原因で一方に引っ張られているようだといわれた。原因を突き止めていただくまでには至らなかった。
副甲状腺が原因だと一気に解決するのだがなあ、いやはや。
その副甲状腺は、機能亢進したけりゃさっさとしてくれたら、いっそ手術でとってしまえてすっきりするのになあ……と思わないでもないが、とれば万事片づくというわけでもなさそうなので、境界域をのらくらしてくれてありがたいというべきなのかもしれない。それならもう、わたしの寿命が尽きるときまで、のらくらやっていただきたいものだ。
さて、診察。物静かで言葉数は少ないながら、ひじょうに整理された内容のことをわかりやすくおっしゃった。
胸部CTでは、それほど変化がないそうだ。たぶん炎症でしょうとのこと。古い炎症の痕ではないかということだろう。「これからもときどき診ていけばよいのではないか、と思います」とI先生。
これは、副甲状腺をCTで診て貰うために撮った胸部CTで、「右肺中葉S5には板状無気肺、右肺下葉S10胸膜直下には楔状結節を認めます。こちらについてもサイズが小さく、病的意義は不明です。経過を追われてください」とあったための経過観察である。
ホールPTH(副甲状腺ホルモン)の基準値は9~39pg/ml。2009年からの推移は、42H 45H 63H 115H 55H 35 33 73H 74H 54H 67H(67が前回、2013年10月28日の検査結果。ホールPTHの検査結果が返ってくるまでに時間がかかるため、前回受けた検査結果しかわからない)
Ca(カルシウム)は副甲状腺機能亢進症で上昇する。基準値は7.5~10.0mg/dl。Ca値は動くことが少ないそうで、これが大きく動けば大問題ということになる。
2009年からの推移は9.7 9.7 9.0 9.0 9.1 9.1 9.0 9.2 10.0 9.8 9.3(9.3が今回、2014年4月21日の検査結果)。2013年3月28日の検査では10という上限値だったが、その後は9台で、相変わらず上限付近をうろうろしているものの、基準値内にとどまっている。
ALP(アルカリホスファターゼ)は多くの場合、肝臓の異常や骨疾患(副甲状腺機能亢進症、くる病、骨肉腫など)により血液中で上昇する。基準値は104~338IU/L。
2010年からのALPの推移は、354H 429H 332 289 414H 300 322 378H 375H 373H 386H(386が今回、2014年4月21日の検査結果)
「いいですね、カルシウムも正常です」と先生。
わたしは循環器クリニックの空腹時血液検査で、血糖値が基準値を超えていたことをお話しし、検査結果を広げた。
「あまり心配はいらないとは思いますが、ただ……そうですね。オレンジジュースを時間を置いて飲んで行う検査があります。これまでは、どれくらい置きに診察を受けられていましたか?」とI先生。
「最近では半年置きでした」というと、先生は怯んだような様子をお見せになった。「えーっと」と先生。
「そのあいなかの、7月に一度受診していただきましょうか。そのときの結果を見て、詳しい検査を行うかどうかを決めましょう。食事はしてきて、いいですよ。今回と同じ条件で検査することになりますから。食生活には、気をつけておいてください」とおっしゃった。
「甘い物を控えたほうがよいのでしょうか?」とわたし。I先生はちょっと微笑して(何となく恥じらうような微笑)、「間食を控えるだけで、いいですよ」との回答。
表情はお優しいが、クールな回答である。間食を控えれば、必然的に甘い物を控える結果となるだろう。なかなか巧緻な対話をなさること、想定外の繊細な表情をなさることに、わたしは興味を覚えた。
初対面の人をつい、モルモットを見るように見てしまう癖がわたしにはある。これは物書きとしての習性であって、全く悪気はない。
帰宅して貰った検査結果を穴が空くほど見ても、そこに血糖値の項目はなかった。前にU先生も、わたしが貰った検査結果にはないことをおっしゃったことがあったので、先生のパソコンには渡された副甲状腺関係に特化した検査結果以外のデータが入っているのかもしれない。
病院を出ながら、携帯でネット検索し、U先生の行方を追ってみた。すると、**内科病院の院長になっていらっしゃることがわかった。糖尿病の専門病院であるようだ。
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