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2014年3月29日 (土)

キンドル本『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む』『幻想短篇集(1)』を販売中です。もう1冊、近日販売予定の本を準備中。

 以下のキンドル本をアマゾンで販売中です。サンプルをダウンロードできます。

           ↓

『直塚万季 幻想短篇集(1)』はKDPセレクトに登録しました。

 最低価格が上がっていました。Amazon.comに、「ロイヤリティ70%は$2.99から$9.99の間に設定してください」とあり、$2.99と記入し、日本の欄で、「US価格に基づいて自動的に価格を設定」にチェックを入れたら、¥306と出ました。 以前は250円でしたよね?

 為替レートを考えると、ああそうかと思いますが、ちょっと高いですね。もう無料キャンペーンをするつもりはありませんでしたが、借りていただくことはできるし、他で売る予定もないので登録しましたが……。

 でも数ヶ月、心血注いだ作品の値段が306円で高いと思わなければならない――何千冊、何万冊も売れるならともかく、悲しい商売ですわ。

 ぼやいていると、夫が「ジャンプと哲学書とどちらが売れると思う?」と訊きました。こんなことをいってくれるから、わたしはこの人から離れられないんでしょうね。

 若い頃、まだ本気でプロ作家を目指していた頃は、よい作品を書き、しかも儲けて家族やお世話になった人々にお返しがしたいと思っていました。

 でも、プロになれていたら、少なくとも、『気まぐれに芥川賞受賞作品を読む 2007 - 2012(Collected Essays 2)』は書けないでしょう。これよりずっと無難な小説を書いたときでさえ、落選して受賞者を祝福するパーティーで「こがんた、書かんがよかー」って、『文学界』のH編集長からいわれましたからね。

 それに、賞狙いをしていたとき、どんどん本当に書きたいものから自分が遠ざかるような焦燥を覚えていたことを思えば、今は物書きとしては純粋に幸福な時間を過ごしているといえるでしょう。

 ただ生活者としての心細さ、夫の細い足にすがっている申し訳なさといったら、ありません。だから茨の道っていうんでしょうね。

『気まぐれに……』を書くのがつらかったせいか(日本の文学界を直視するつらさです)、リラックスして続けて3冊目を準備中です。だいたい仕上がっているので、最終確認ができ次第、KDPに提出します。

 以下が表紙ですが〔追記:出版準備のため、削除します。30日〕、これも306円で販売することになると思います。この表紙はKDPに本を提出する前に削除します。短篇にしては高いですが、むしろ売れなくてもいいくらいなので……。

 ところで、ストーカー規制法の改正法が平成26年6月26日に成立し、7月3日公布されました。

 ストーカー規制法でいう「つきまとい等の行為」とは、以下のような行為をいいます。

  1. 住居、勤務先、学校その他通常所在場所でのつきまとい・待ち伏せ・進路立ちふさがり・見張り・押しかけ
  2. 監視している旨の告知行為
  3. 面会・交際・その他義務のないことを行うことの要求
  4. 著しく粗野な言動・著しく乱暴な言動
  5. 無言電話、連続した電話・FAX(ファックス)・メール
  6. 汚物・動物の死体等の送付等
  7. 名誉を害する事項の告知等⑧8.性的羞恥心を侵害する事項の告知等。

「つきまとい等」とは、目的を「特定の者に対する恋愛感情その他の好意の感情又はそれが満たされなかったことに対する怨恨の感情を充足する」ことにおく行為であり、その行為の相手方は、「当該特定の者又はその配偶者、直系若しくは同居の親族その他当該特定の者と社会生活において密接な関係を有する者」であることも要するとあります。
 詳しくは、ウィキペディア

 ストーカーの怖さを『侵入者』を書いたときはまだ自覚できていませんでしたが、暗示となっているところはあるでしょう。

たえずこちらの生活を窺い、わたしを貶め(幸い証拠となる手紙、メールはおびただしいくらいにあります。このことからして、変ではあります)、生活に侵入しようとするストーカーは黴のように生活に蔓延り、身心を害します。

 ただの不倫にしてはおかしいと思っていましたが、これまでのしつこさ(2度目の示談後にも、うちの駐車場で仕事に出かける夫を待ち伏せして脅迫しました)を思えば、あれから2年になりますが、まだまだ油断はできません。相手には、自分がストーカーであるという自覚が全くないのです。

 自由のない暮らしとなってしまいました。また何かあれば通報して、警察にお願いするしかありません。

 こんな異常な暮らしと文学生活の報われなさから、何だか人間が変わってしまいました。娘が昔のわたしの写真を見て、「何だか純真そうな、か弱そうな、可愛いらしいママだねー」

 今のわたしは……絶句。文学がなければ、どうなったでしょう。そんな、助けとなるような文学を日本人は書かなくなったし、読まなくなりました。これでは、いけません。

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