クシャミが残されていた留守電
雑用に追われ、予定が狂ってしまって慌てています。
初の歴史小説に本格的に入る前に、送っていただいた河津さんのご著書から代表作『富貴寺悲愁』の感想は書いておきたいし(弦書房から出ていましたが、近々別の出版社から新装文庫化されるとのこと)、わたしの『気まぐれに芥川賞作品を読む ①2007 - 2012』を早く電子書籍化しておきたいのです。
河津さんのご本は、届いた日にすぐ拝読し、次の日くらいに感想の下書きをしているのですが――。電子書籍化予定の『気まぐれに……』もあと少しでありながら一太郎を開くことすらできていない始末。
そんなときに、昨夜留守電に入っていた可愛らしいクシャミ。
残された電話番号から住所禄を調べてみて、母の昔からの女友達だったとわかりました。年賀状が来なかったので、心配していたのでした。
留守電が入っていた時間帯にこちらからお電話しようと思っていたところへ、ご当人からお電話がありました。
彼女は長く独身生活を続けていらっしゃいましたが、わたしの母が48歳で亡くなってしばらくして大学教授と結婚し、生まれた土地を離れて博多へ。ご主人が亡くなったあとは設備の整った有料老人ホームに入られました。
母が亡くなった頃は色々とお世話になりました。夫のことでも相談したことがあったかな。とにかく、何かで相談したときに、こうおっしゃいましたっけ。「大変なときには、とにかく今日一日無事に過ごせればいいって、わたしはそう考えてやってきたわよ」と。Tomorrow is another dayですね。気持ちが明るくなったのを覚えています。
彼女のお家は鹿島鍋島藩の重臣の家系。萬子媛に関するエピソードか何か、お家に伝わっていることはないのだろうか――そのうち尋ねてみようと思っていたのですが、会話しているときはそのことをすっかり忘れてしまっていました。
話題に上がったのは、子供たちの結婚のこと。「まだです~!」というと、「いずこもそうか……」という言葉が返ってきました。身近な若い人々はなかなか結婚しないという意味でしょうか。
会話している間中、娘によいような男性をご存知ないでしょうか、と尋ねようかどうしようかとずっと迷っていました。カツカツの暮らしであることが、積極的にお尋ねする――、さらにはお願いする――ということに対して、消極姿勢をもたらします。
ただ、彼女もよい育ちの方とはいえ、お母様と長く2人暮らしで、お母様を看取ったあとのひとり暮らしも長くて、結構苦労なさったと思うのですね。
どなたか、娘とざっくばらんにお付き合いしていただけるような方をご存知ありませんか、なんて、訊いてみようかしら。娘の呑気さがわたしの焦りに拍車をかけるこの頃です。
貧乏暮らしの癖にお嬢さん風に育ててしまいましたが(わたしにそんな自覚はありませんでしたが、娘はよい所のお嬢様風といわれることが多い)、就職にはよさそうな市立大に合格してくれ、やれやれ一安心と思っていたら、小泉不況。娘にハングリー精神が欠けていたことも就職に失敗した原因ではないかとも思えます。
契約社員として、その後は日々の生活に流されるまま……ではいけない気がするのですわ、母親として近頃……こんなことをあれこれ考えていると、ますます執筆時間が削られていきます。
今年は初詣もまだで、萬子媛にお目にかかることもできていませんが、娘の厄払いもあるので、寒い2月を避け、3月には祐徳稲荷神社へ行きたいと思っています。そのときにできそうな取材は済ませたいと思います。
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