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2014年1月16日 (木)

図書館から借りた10冊

書名:江戸女流文学の発見 
副書名:光ある身こそくるしき思ひなれ
著者名:門玲子/著 
出版社:藤原書店 
出版年月:1998.3

書名:林羅山(ミネルヴァ日本評伝選) 
副書名:書を読みて未だ倦まず
著者名:鈴木健一/著 
出版社:ミネルヴァ書房   
出版年月:2012.11

書名:日本思想大系 28 
各巻書名:藤原惺窩・林羅山
出版社:岩波書店   
出版年月:1975.9

書名:日本の近世と老荘思想 
副書名:林羅山の思想をめぐって
著者名:大野出/著 
出版社:ぺりかん社 
出版年月:1997.2

書名:入門朱子学と陽明学(ちくま新書) 
著者名:小倉紀蔵/著 
出版社:筑摩書房 
出版年月:2012.12

書名:黄檗宗の歴史・人物・文化 
著者名:木村得玄/著 
出版社:春秋社 
出版年月:2005.9

ここまでは初の歴史小説のための資料として借りた。
『黄檗宗の歴史・人物・文化』は2回目。この返却後も何回か借りることになりそうなので、いっそ購入できればと思い、アマゾンで検索したら、中古しかない。5,000円の価格が中古では「¥19,744より」とあり、びっくり。仕方がない。何度か借りることになるだろう。
当時、清新の気に満ちていた黄檗宗(念仏禅)。萬子媛はこの黄檗宗に帰依した。また萬子媛の義理の息子、直條は江戸時代を支えた思想、朱子学と切り離せない林家の三代、林鳳岡と親交があった。
江戸時代には女性は文学には参加しなかったのだろうかとずっと不審に思っていたのだが、どうもそうではないらしい。『江戸女流文学の発見』には、平安女流文学の伝統的文体を身につけた上に中国の論語、中庸、文選、史記などから縦横に引用できるだけの教養を備えた『松陰日記』の著者、正親町[おおぎまち]町子について、一章が割かれている。教養に富み、義理の息子たちに影響を与えた――また逆に影響を受けた――とされる萬子媛も、そうした教養を身につけていた可能性が高い。

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書名:供述によるとペレイラは……(白水Uブックス) 
著者名:アントニオ・タブッキ/著  須賀 敦子/訳   
出版社:白水社   
出版年月:2000.8

書名:ベアト・アンジェリコの翼あるもの  
著者名:アントニオ・タブッキ/著   古賀 弘人/訳   
出版社:青土社
出版年月:1996.12

タブッキは好きな作家だが、時間がとれず、ぽちぽちしか読めない。返却日までに読む時間がとれるかどうかはわからないが、借りてしまった。
 
書名:靖国論集 
副書名:日本の鎮魂の伝統のために
著者名:江藤 淳/編   小堀 桂一郎/編   
出版社:近代出版社 
出版年月:2004.7

靖国神社参拝が中韓の非難を浴びているが、靖国神社がどんなものなのかさえ、わたしは知らないので借りた。
以前、文藝春秋『文學界』を定期購読していたころ、よく江藤淳の連載を見かけた気がする。当時は興味がなく、スルーしてしまっていたのだが、今頃になってそれらがわが国の存在意義ともいうべきテーマに迫る作品だったことを知った。
九州芸術祭文学賞や織田作之助賞の最終選考に残って出かけた授賞式のあとのパーティーで、当時『文學界』の編集長だった細井さんが江藤淳の話をなさったような気がしている。三島由紀夫の話も。今であれば、江藤淳の話題には目を輝かせただろうに。

 
書名:妻と私  
著者名:江藤淳/著 
出版社:文芸春秋   
出版年月:1999.7

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