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2013年12月23日 (月)

クリスマスの頃になると思い出す絵本『雪の森のリサベット』(リンドグレーン)

 クリスマスの頃になると思い出す絵本に、リンドグレーンの絵本がありました。娘も大好きだったそうで、断片的に覚えている場面とか、色彩、その絵本を読んだときの思いなど、その絵本の話で盛り上がりましたが、ここに引っ越してきてから見ていないということでわたしたちの記憶は一致しました。

 絵本の名前も覚えていなかったので、アマゾンで検索してみたところ、それは『雪の森のリサベット』でした。印象的な青い色ですぐにわかりました。それを見たとたん娘が「わあ、なつかしい~好きだったなあ~! これ注文する!」といいました。

 子供たちが小学生の頃に買ってやった記憶があったのですが、わたしの記憶違いだったようで、発行年は2003年。10年前となると、娘はもう大人です。しかも、その絵本がなぜなくなったのかがわかりません。

追記:娘が年末に注文していた本は、1月4日に届きました。「訳者あとがき」で、この作品が1986年に篠崎書林から『マディケンとリサベット』というタイトルで出版されていたとありました。わたしが幼かった子供たちに買ってやったのはその本に違いありません。少なくとも、小型のこの本ではありませんでした。もっと大きな絵本でした。

 ここに夫の転勤で引っ越してきたのは9年ほど前になりますが、その引っ越してくる前にいた日田市で台風被害に遭い、本棚のあった洋室の天井が破れて、沢山の児童書がだめになったのです。

 そのときの模様はわたしの小説『台風』に詳しいのですが(フィクションですが、台風の場面は体験を最大に生かしています)、そのとき被害に遭った本のことを思い出そうとすると、頭の中が真っ白になるのです。

 何とか救えそうな本は、何日も日の差し込む床や廊下に並べて乾かしました。

 それでもだめになった本も多くて(子供の頃に実家で読んだ本も含まれていたかもしれません)、その中に『雪の森のリサベット』があったのかもしれません。

 クリスマスの贈り物にもぴったりの本です。子供には勿論、本好きの大人にも喜ばれると思います。

 今の日本には貧しい人も増えて(うちも夫の定年退職後はぎりぎりの生活です。実際にできるかどうかは別として、毎日考えるのは倹約のこと)、クリスマスプレゼントを買うのも大変という家庭も少なくないでしょう。

 子供には本がおすすめです。1,000円以内で買える本は沢山あります。本を与えて、あとは子供が一人で絵本であれば絵を見るなり、読むなりするのに任せればいいと思います。

 本は、貧しい孤独な暮らしをも豊かな輝かしいものに変えてくれる魔法です。

 読み聴かせなんて、はっきりいって不要です。わたしは両親が不在がちだったので、結構本にお守りされていたと思います。字が満足に読めない頃は、絵から勝手なお話を作り出し、その習慣が今も続いていて創作をしています。

 字が読めるようになって改めてどんな物語だったかがわかったときの驚き! 本はわたしには二度、いや、何度でも美味しい。

 本の読み聴かせは子供の空想力を殺いでいる危険性があると思います。勿論、時々読んでやるのは親子の思い出ともなっていいと思いますが。

『雪の森のリサベット』では『おもしろ荘の子どもたち』、『川のほとりのおもしろ荘』に登場する子供たちが主人公です。

 おもしろ荘シリーズの中心人物はマディケンですが、リンドグレーンにはマディケンという名前の親友がいました。マディケンは銀行の頭取の娘で、写真で見ると、とっても可愛い。長じて、アストリッドの原稿閲読係になったそうです。リンドグレーンの本には親友マディケンの息がかかっていたのですね。

 以上のことは以下の本に詳しいです。

 リンドグレーンの本の紹介をしたあとでは小さな小さな声にならざるをえませんが、以下のわたしのキンドル本をクリスマス無料キャンペーン中です。本日午後5時まで。無料期間中はダウンロード画面で「kindle購入価格  ¥0 と表示されます。

 向かって右は児童書で、小学3年生以上で習う漢字にルビをふっています。大人の方もどうぞ。(サンタさんになりたい……)。

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