初の歴史小説 (17)実家 ①伯父の起こしたスキャンダル「猪熊事件」
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萬子媛の実家は花山院家であるが、郷土史家がお送りくださった資料によると、萬子媛は祖母に当たる後陽成天皇の第三女・准后清子内親王の養女となっている。
萬子媛は笄(こうがい。結髪用具)を使わない子供の頃から三宝(仏教における三つの宝物、すなわち仏・法・僧)を敬うべきことを知っていたというから、清く正しくお育ちになった様子だ。
しかし、ググってみると、父・花山院定好の兄・花山院忠長――萬子媛の伯父に当たる――はスキャンダルで有名な人物で、後陽成天皇(萬子媛の曾祖父)の女官と密通し、それがきっかけとなって「猪熊事件」が起きた。
以下に、ウィキペディアより抜粋。
猪熊事件(いのくまじけん)は、江戸時代初期の慶長14年(1609年)に起きた、複数の朝廷の高官が絡んだ醜聞事件。公家の乱脈ぶりが白日の下にさらされただけでなく、江戸幕府による宮廷制御の強化、後陽成天皇の退位のきっかけともなった。
この花山院忠長の子に公海がいるが、公海は黒衣の宰相と称された天海の弟子だった。ウィキペディアによると、天海は「天台宗の僧」で、「徳川家康の側近として、江戸幕府初期の朝廷政策・宗教政策に深く関与した」。
公家の乱脈ぶり、宗教者の威力……江戸初期の世相がわかるような事件、人物だ。実家が花山院家ともなると、萬子媛の周囲はよくも悪くも華やかである。
わたしは日本の歴史小説をろくに知らないのだが、猪熊事件などは小説の恰好の材料になりそうだ。既にあるのではないだろうか。
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