初の歴史小説 (1)準備
昨晩、祐徳稲荷神社を創建された萬子媛を主人公にした歴史小説を書いてみようと考えた。
本来ならば、別の大人向きの純文学小説を書くはずで、メモは既に溜まっており、ストーリーもだいたい決まっていて、あとはプロットを調えて書くだけなのだが、書きたくない。
いつかは書かなくてはならないと思っているが(こんなタイプの小説を読んだことがないから、自分が書くしかないのだ)、当面棚上げにしたい。
そう思ったとき、わたしの気持ちは自ずから美を、高いものを求めて舞い上がり、今一番書きたいものは中断中の児童小説『不思議な接着剤』の続きと、萬子媛を題材とした歴史小説なのだと悟った。
残念ながら、マグダラのマリアの顔がまだわたしには見えてこないのだ。リサーチしたところでは、黒人であった可能性が高いと思う。
でも、萬子媛であれば……容貌は想像するしかないが、雰囲気であれば過去記事で書いたようにありありと伝わってきた。わたしには高雅な貴婦人と感じられた。
萬子媛は宝永2年(1705)年4月10日に断食入定されてから、300年以上も人々を見守ってこられた。
神秘主義者として、惹かれずにはいられない。これほどまでに修行に徹した女性が日本の歴史にどれくらい存在するのだろうか? 萬子媛以外に、そんな女性が存在するのだろうか?
そもそも断食入定というのは真言密教の究極的な行法ではないのだろうか。そう思って即身仏となった僧侶について調べると、やはり真言宗、天台宗がほとんどだが(まだリサーチ半ば)、浄土宗にもあった。そういえば萬子媛が入信された黄檗宗は臨済宗の一派で念仏禅だそうだが、念仏というと、何だか浄土宗みたいだ。
あれこれ混ざっているのかしらん。
黄檗宗について調べてみた。開祖の隠元隆琦は中国明末清初の禅宗の僧で、万暦20年・文禄元年――1592年に生まれ、渡った日本で1673年に没している。
文禄というと後陽成天皇の時代で、萬子媛は後陽成天皇の曾孫女である。
隠元隆琦(いんげん りゅうき、特諡として大光普照国師、仏慈広鑑国師、径山首出国師、覚性円明国師、勅賜として真空大師、華光大師、万暦20年・文禄元年11月4日(1592年12月7日) - 寛文13年4月3日(1673年5月19日)は、中国明末清初の禅宗の僧。福建省福州福清県の生まれで俗姓は林である。
独特の威儀を持ち、念仏禅を特徴とする明朝禅を日本に伝え、道者超元と共に当時の禅宗界に多大な影響を与え、臨済・曹洞二宗の復興運動にも大きな影響を与えた。また日本における煎茶道の開祖ともされる。
萬子媛は寛文2年(1662年)5月に37歳で嫁いできて、断食入定は宝永2年(1705)年4月10日。隠元隆琦の死は萬子媛が48歳のとき。萬子媛の出家が60歳のときだから、黄檗宗は開祖の残り香が漂う旬の教えだったといってよい。
今夜は、ちょっと時間切れだ。
歴史小説の執筆という初の試みを完成させるための刺激となるような賞がないかと賞中毒が完全に消えないわたしは考えた。何しろ初心者なので、長い枚数を書くのは危険だ。この試みが成功すれば、それを種にして膨らませ、長いものにもできる。
適当な賞が見つかったが、枚数が少なすぎて、展開しようとすれば終わってしまいそうな気もする。短くても150枚くらいは必要だろうが……もっと短い。ハイライトに絞るか、全体をざっと流すか――ざっと流してハイライトに絞るのが一番いいだろう。
しかし、もし賞に出すとなると、ここへは小説自体についてはもう書けない。もし応募できたら、また落ちるだろうから、改稿するか長いものにするかして、電子書籍にすればよい。萬子媛が許してくださるようなものに仕上がればだが。
ざっと調べただけだったり、単なる想像にすぎないことをメモしているだけなので、カテゴリー「Notes:初の歴史小説」に収めた記事を参考にはしないでくださいね。
カテゴリー「Notes:初の歴史小説」に収めた記事は一時的に公開しているだけで、いずれ非公開とさせていただきます。
以下は祐徳稲荷神社を舞台とした短編幻想小説、萬子媛に関するエッセーを収録した拙Kindle本です。サンプルをダウンロードできます。
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