「鬼ヶ島通信」掲示板への追伸の書き込み
前の記事で、「鬼ヶ島通信」の掲示板に選評のことで書き込んだことをご報告しましたが、それが27日で、深夜に追伸を書き込ました。
“ 「気にかかったこと」の書き込みのあとに、お二方が楽しそうに書き込んでいらして(お一人は新しい編集委員の方ですよね)、ここは問題のあることを書くにはふさわしくない場所なのだろうか、ご多忙そうな編集長に直にメールすべきだったろうかとも思いましたが、とりあえず、追伸をここに書かせていただきます。
わたしの感じ方に偏りがあるのだろうかと自身を疑い、知り合いに電話をして選評を読み上げ、どう感じるかを訊いてみたところ、純文系の創作教室を主宰している男性は「盗作は落とすべきだろう! その漫画家に読んで貰ったら、盗作かどうかは一目瞭然だと思う」といいました。
中学校の校長先生は(児童文学の賞に応募を始めた奥さんの方に電話したら留守だったので、ご主人と話したのです)、「それは盗作かと思っちゃいますね。その類いのことは、あまりわからないけれど」との感想でした。書店員の女性(娘)は「それだけじゃ情報不足だけれど、盗作とまではいかないまでも、それに近いのかな。まぎらわしい書き方だよね」といいました。わたしは物書きの立場で考えるので、偶然似てしまったのかと思いましたが、創作教室の先生が一番厳しく、一般人でもわたしより厳しい捉え方をするようです。盗作と偶然似てしまった場合では、第一に創作姿勢がまるで異なります。盗作は裁判沙汰になることだってありますよね。
この両極のどちらとも取れる書き方が問題だと思うのです。
作家の卵は弱い立場です。それは子供の立場と同じです。その多くが努力しても努力しても物にならないまま終わります。同人雑誌に掲載されることが一生の晴れ舞台であることだってあるのです。子供と同じく弱い作家の卵を保護できるのは、地位も才能もおありの先生方のような方々以外にありません。卵は簡単なことで潰れてしまいます。
一般の誤解を招きかねないこのようなことが、今後起こらないことをお願いします。事前に調査し、その必要もない程度のことであれば、書き方に注意すれば済むことだと思います。”
創作教室を主宰している男性は、こうもいいました。「掲示板に書き込んだのなら、議論が沸騰しているだろうね?」
そうでもありませんよ。
わたしが「購読も応募もやめる覚悟で、追伸を書き込みたいと思っています」というと、彼は「ぼくらは、ひとりでやるしかないんだよね」といいました。
ひとりでやっている求道者みたいな仲間が点在し、何かのときにはすぐに意見が聞けるというのは嬉しいことです。これこそ、文学がもたらしてくれた友情です。
でも、編集者のMさんがこの記事をご覧になったら、「まーた、Nさんったら」と呆れられるでしょうね。
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