魔法(?)で可能となった記念撮影
以下の過去記事が結構受けたようです。
- 2013年3月 1日 (金)
電子書籍の登録時に改めて気づかされる日本人のおかしさ
https://elder.tea-nifty.com/blog/2013/03/post-24a7.html
Kindleストア › Kindle本 › 人文・思想 › 哲学・思想のページでアダルト系にサンドウィッチされていた拙著を記念撮影しましたが、このカテゴリーには改善が見られ、現時点では「哲学・思想」のカテゴリーらしくなっていました。
拙著『枕許からのレポート』は全然売れないので、人気順で検索すると順位は下がるばかりですが、アダルト系にサンドウィッチされていたときに比べると、居心地がよさそうです。よかった、よかった!
今回は、前の記事でもご紹介した拙著『田中さんちにやってきたペガサス』がどの辺りを飛んでいるのか、お目にかけたいと思います。
この作品は――何度もいうと、まるで落選を自慢しているように聴こえるかもしれませんが、そんなことはありません――「第20回小川未明文学賞」に応募して、一次も通過できませんでした。
ゼロ次止まりだったのです。ゴミ箱行きとなって、とっくにこの世から消え失せていてもおかしくない作品でした。
ところが、Amazonが作り出す魔法で――とでも申しましょうか、電子出版したお陰で、kindleストアで以下のような記念撮影が可能となった次第。
2013年5月6日12時4分に、kindleストア>kindle本>文学・評論、人気順で検索し、検索結果31,796件中2,821件から2,880件までが表示されたページから採取したものです。少し時間が経つと、検索結果は更新されて順番は入れ替わります。
近くに表示されている他の著作も凄いですが、芥川賞を受賞した「abさんご」が近くにいらっしゃるでしありませんか。
わたしはしばしこの魔法を楽しみました。いいじゃないの、それくらい。
芥川賞作家の大道珠貴さんが「裸」で第30回九州芸術祭文学賞を受賞された、その最終選考のとき、大道さんの「裸」をはじめとする九州各県から選ばれた諸作にまじって、わたしの作品も俎上の鯉となっていました。
そして、大道さんが第30回九州芸術祭文学賞を射止めて小説家デビュー。同作で第123回芥川賞候補。2003年、「しょっぱいドライブ」で第128回芥川賞受賞と輝かしい成果を収められました。
第30回九州芸術祭文学賞の最終選考で落ちた作品は、まあいわば残飯処理されたわけでした。
あのとき、もし自分が選ばれていたら、と――つらいことがあったときなどに――考えてしまうときがありました。そんなことをいえる人は、賞の乱立する今の日本では、それこそ星の数ほどいらっしゃるのでしょうが……。
最近は芥川賞自体に興味がなくなりましたが、評論を書きたい欲求から辛うじて読むといった程度です。
賞狙いに狂っていた時期の作品は、自分でもあまり読みたくありません。特にその時期、九州芸術祭文学賞に応募した数編は。
対策が可能だったので、本来の自分であれば書かないような作品を書いたりもしました。今でも応募することはありますが、作品を完成させるための刺激とするためで、昨年落選した「詩人の死」は最初から電子書籍化が目的でした。
電子書籍化したい作品が沢山あったので、その間にと思い、改稿して「第19回三田文学新人賞」に応募してみたところ、小説部門の最終候補3作に入ることはできませんでしたが、予選通過しました。
九州芸術祭文学賞に応募した作品に比べると、うまく対策が立てられなかったということもありますが、書きたい作品を書いたため、織田作之助賞に応募した作品には今でも愛着があります。
最終候補に残った「台風」「救われなかった男の物語」がそうですし、三次落ちした「地味な人」も気に入っており、既に電子書籍化した「台風」以外の2作品も電子書籍化の予定です。
以下は、当ブログにおけるカテゴリー「芥川賞」から。
- 趣味の園芸ならぬ趣味の文芸作品「abさんご」
- 書評 - 鹿島田真希『冥土めぐり』(第147回芥川賞受賞作) ドストエフスキーの影響を受けそびれた貧弱な観念小説
- 書評 - 円城塔『道化師の蝶』(第146回芥川賞受賞作) 人間不在の見切り発車小説
- 書評 - 田中慎弥『共喰い』(第146回芥川賞受賞作) 悪文で書かれたマザコン物語
- 西村賢太『苦役列車』(第144回芥川賞)が面白い
- 朝吹真理子『きことわ』(第144回芥川賞)における日本語のおかしさ
- 赤染晶子『乙女の密告』を読んで
- 芥川賞の公益性
- 文学界の風穴となるだろうか?
- シリン・ネザマフィ『白い紙/サラム』(第141回芥川賞候補作)をざっと読んで
- 芥川賞候補、川上未映子の詩『私はゴッホにゆうたりたい』を読む
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