Kindle本にする予定の『茜の帳』を編集する時点での迷い
新しいKindle本の発売が遅れている原因として、何となく気力が低下していたということもありますが、今度Kindle本にする予定の『茜の帳』を編集する時点での迷いにも大きなものがあったのでした。
長い逡巡でしたが、やっと方針が定まりました。近日発売予定の『茜の帳』の宣伝を兼ねて、「本書について」を以下に紹介したいと思います。
“本書について
「茜の帳」は、平成4年1月30日発行の個人誌『ハーモニー 10号』に発表した幻想小説です。「萬子媛抄」は、それの付録としたもので、舞台のモデルとなった祐徳稲荷神社の創建者、萬子媛に関するエッセーです。
小説「茜の帳」はその後、平7年3月1日発行の同人誌『くりえいと 創刊号』に掲載していただきました。執筆者一同の後記にわたしは「タンスに仕舞いっぱなしの着物を点検したら、亡くなった母から貰ったものがいくらか傷(いた)んでいました。その傷みからうまれた(?)空想を作品にしてみました」と書いています。
実は、この小説は、神秘主義的傾向を持つわたしの思想を表した一面を持ちます。その一面については、神秘主義に不案内の方々にはこちらから説明しない限り、汲み取っていただくことも、想像していただくこともできないでしょう。
勿論、それでも充分なのですが、興味があおりの方々のために、「あとがき」で解説を加えたいと考えました。ここでは、小説に出てくる《着物》をあるものの隠喩として使っているとだけ申しておきましょう。種明かしはお楽しみのあとで、ということに致したいと思います。”
実は、まだ迷いがあるのです。当ブログで公開してきた萬子媛に関するエッセーを、収録するかどうかでの迷いです。
その迷いに決着をつけてから本文の作業を終え、そのあと表紙絵の作成に入ることになりますので、KDPに本を提出するまでにあと1週間くらいはかかりそうです。
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