同人雑誌と萬子媛のこと
前の記事の続きです。
- 中学校時代の『われわれ小説家』
- バレー部と掛け持ちで入っていた高校の文芸部の雑誌は、名前を失念
- 福岡大学文芸部の詩部門機関誌『シャバ』、掲載の主眼を小説においた『福大文学』
- 『VIE』
- 『さくらんぼ爆弾』
- 『くりえいと』
- 『関西文学』
- 『日田文学』
わたしの文学修行の軌跡です。
『くりえいと』に掲載していただいた幻想短編小説『茜の帳』は祐徳稲荷神社を舞台としていて、今、電子書籍化しているところです……のはずですが、実はカロッサ『熟年の秘密』、秦剛平『乗っ取られた聖書』を読んでいました。
サボってしまっていましたが、今日から作業に入ります。
祐徳稲荷神社を創建なさった萬子媛は、後陽成天皇の曾孫女で、左大臣花山院定好公の娘でした。萬子媛のお社の前で思わず語りかけたとき、俗にいう霊体験をしたのですが、わたしはその高雅さに魅了されました。
萬子媛についての記述のある『鹿島市史真実の記録』(田中保善、平成2年)に「萬子姫は教養は高く広く、心も広く暖かで意志は男子を凌ぐ程堅固で、理想的な大名の奥方であった」とありますが、貴婦人という雰囲気のかたにお目にかかった(といえば変ですが)のは初めてでした。
萬子媛からは、紫色と銀色を印象づけられました。それはあの世でのお召し物というより、オーラの主たる色調でしょう。
時代的な隔りのあるかたにも霊的次元ではお目にかかることができる(こともある)のですから、ありがたいではありませんか。
ぬし不在の神社や、何やら気味の悪い神社も多いのですが(いや、祐徳稲荷神社も上のほうに登っていくとわたしは気味が悪い。眷属の臭気は苦手ですわ)、祐徳稲荷神社は霊験あらたかな神社ではないでしょうか。清い気持ちで詣でれば……。
今年詣でたときには、本当にドキドキして、お目にかかってしまったらどうしようと思いつつ詣でました。
すると、お目にかかったという感じは持ちませんでしたが、過去記事にも書いたように、小さな春をプレゼントしていただきました。そして、春のような柔らかな暖かさと共に萬子媛の微笑みを感じました。
わたしはそのお陰で、本来は寒いはずの神社にいた間(夫も娘も寒かったといいました)、わたしの周囲だけが春みたいな心地よさで、心臓の発作も起きずに済みました。おそらく、霊的な次元の暖かさだったために、神秘主義者のわたしだけが感じとったのでしょう。
電子書籍には、『茜の帳』を書くついでに書いたエッセー『萬子媛抄』と萬子媛に関する当ブログの数本の記事を合わせて1冊にしたいと考えています。
「最初の羽ばたきキャンペーン」の記事が前のほうにいってしまったので、再度。
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