評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』のお買い上げ、ありがとうございます! 日記体小説『詩人の死』について
本日、新たに評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』をお買い上げいただきました、ありがとうございます! これで、この本は6冊目でした。購入していただけると、本当に嬉しいです。
この本は、当ブログで連載したエッセー「村上春樹とノルウェイの森の薄気味の悪さ」を核として論を展開しています。
わが国では御用の文芸評論家しか見出せなくなった今、攻略本や案内本とは異なる、伝統的な作品研究の精神に則った評論を書けるのはもはや、自由な立場にあるアマチュア・ライターだけなのでしょうか。
村上春樹の『ノルウェイの森』に登場する印象的な女性、直子の病気が統合失調症であったのかどうかはわかりませんが、わたしには大学時代から長年友人づきあいをした統合失調症の女友達がありました。
女友達は昨年、59歳で天命を全うしましたが、わたしたちの友人づきあいは「死にたい」といって電話をかけてくる彼女をなだめたり、すかしたりする日々の連続で成り立っていたといっても過言ではありませんでした。
正直いって、この友人づきあいは荷が重すぎる……と感じることが幾度となくありました。
それでも続いていったのは、彼女のうちに潜む魅力と、「死にたい」といいながらも、なおも誠実に生きようとする彼女のひたむきさに心を打たれていたからではないかと今になって思います。
村上春樹の『ノルウェイの森』で寂しく死んでいった直子を想うとき、そのような死に方をする人がこの世からなくなってほしいと願わずにいられません。
日記体小説『詩人の死』は、痛々しくもすばらしかった女友達の生きざまに触発されて描いたフィクションです。
評論『村上春樹と近年のノーベル文学賞作家たち』を一人でも多くの人に読んでいただきたいと願いますが、もう一人の直子を描いた日記体小説『詩人の死』も合わせて読んでいただけたらと思います。
サンプルをダウンロードできます。
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